ストーリー

1694年

ジエールの敗北

 サーヴァリア企業連合はサーヴァリア・ジエール戦争において圧倒的な力を発揮し、ジエール帝国連邦はヴェオン・レギト、セルーヴァ以外の惑星を失い組織的な戦闘の遂行がほぼ不可能となった。ヴァルエルク艦隊はジエール艦隊との決戦でほとんどが大破しており、講和ムードの中、ヴァルエルクが発言権を主張すると、サーヴァリアはこれを無視してヴァルエルクへの侵攻を突如開始した。
 同盟国であったはずの国家から突如攻撃されたヴァルエルク軍は抵抗を続けるも敗北を重ね、サーヴァリアは裏切りによってレーウス宙圏の支配権を掌握した。

組織的軍事行動の敗北

 惑星ヒェルニエではジエール帝国連邦の指揮する帝連陸軍が以前戦闘を続けていたが、これらは殲滅され組織的軍事行動が停止し、以降戦闘はレジスタンスたちによる行動に移行した。またこの際アルバスラ博士が戦死したと発表された。

ケニアズの失踪

 惑星ヒェルニエでの組織的戦闘が終了し、ルニアス・ジヴェジルスは惑星ヴェオン・レギトに引き上げようとしていたものの、帰路でサーヴァリア艦隊に襲撃され、搭乗していた軍艦を撃沈させられる。サーヴァリア軍はその後人道目的の捜索を行ったが、死亡したと発表した。この事件はジエールのみならず、アオン・シオン、ウーナ・ヴェーデイン、アマト・テンリョエンファイに大きな衝撃を与える。

天嶺・ジエール連合帝国の建国

 ケニアズを失い、聖地を奪われたジエール帝国連邦の人民やウーナ・ヴェーデインは失意の中にあった。ケニアズが不在となり、レーウス直轄地を失ったためジエールは帝国連邦としての正当性を失い、解体を余儀なくされたのである。
 中央会議はジエールを管理主義共和国として再出発させるべきか、アマト・テンリョエンファイをケニアズとして戴くかで紛糾していた。しかしジエールが現在の状態で再出発したところで、サーヴァリアの拝金主義に飲み込まれるのは目に見えており、結局アマト・テンリョエンファイをケニアズとして戴き連合帝国を建国することとなった。
 しかし、アマト・アマネンファイはサーヴァリアによるルニアス・ジヴェジルス死亡報告を信じておらず、これを思いとどまるよう打診していたが、サーヴァリアの脅威にさらされ続けていた帝国連邦政府はこれを急いだ。こうして、天嶺連合帝国が成立した。


1700年代

サーヴィン平和条約と(株)ヒェルニエ・フィナンシャル国成立

 1700年、サーヴィン講和条約によって世界は一変した。要塞化されていた惑星トラドヴァ、ヴェオン・レギト、遠方の天嶺領を残し、サーヴァリアはレーウス宙圏のほとんどを支配した。ヴァルエルク領のほとんどはサーヴァリアにより併合され、旧ジエール領にはサーヴァリア人が主導する傀儡国家である(株)ヒェルニエ・フィナンシャル国が建国された。
 しかし、旧ジエール領はヴァルエルク共和国のような自由主義体制ではなかったため、資本主義に対する抵抗が激しく、レジスタンス活動が活発に行われていた。

散らばったキー

 ジエール帝国連邦のあらゆる情報は同一のシステムで管理されていた。そのシステムの最高権限には8つのキーが必要であり、それを手に入れれば旧帝国連邦のあらゆるシステムを統合でき、国家を統合することができるのである。
 1700年の時点では神国連邦がウーナのキー、アマトのキーを所有し、サーヴァリアがそれぞれ奪い取ったアオンのキー、アルバスラのキーを所有する。ジエール星系間独立人民共和国のモイエナ第一書記が奪い取ったゲルニアのキーを持ち、惑星ヒェルニエの管理主義同盟がプロアイスのキーを所持しており、合流後変換予定である。ルニアスのキー、ケナイントのキーが行方不明となっている。
 すべてのキーはサイバー空間で保管されており、旧帝国連邦のシステム権限を掌握するため、神国同盟、サーヴァリア企業連合、ジエール星間独立、技術統制が水面下で奪い合いを繰り広げている。

株式会社アオン成立

 アオン・シオンは戦争への関与が認められなかったため、捕虜となっていたが戦争裁判にかけられることはなく、逆にその能力をサーヴァリアに見出されていた。
 盟友ルニアスの訃報を聞いたアオン・シオンは研鑽主義に堕ち、サーヴァリアに併合されたシンテーア帝国レーウス直轄地にて株式会社アオンを設立させる。アオン・シオンはすさまじい経営者能力を発揮し、サーヴァリアからも一目置かれるようになる。
最終更新:2021年05月09日 22:08