ETSLの母体となるメロー文明は少なくともシンテーア暦紀元前3世紀以前から存在しているとされる。

Sint.1551 ウイルス災害の発生
 惑星メローで南半球でパンデミックが起きる。パンデミックの原因となったウイルスは家畜を媒介してヒトに感染するようになり、ヒト―ヒト感染が認められるようになると爆発的に惑星全土に広がった。
 このウイルスは致死性が低く、感染力が非常に高いタイプであった。症状は高熱と倦怠感を伴うもので、死に至ることは稀。また、無症状感染の場合も少なくない。
 ただし、男性の場合、この感染症が完治しても感染者のおよそ85%精母細胞に感染し生殖機能を失うなどの後遺症をもたらした。
 晩婚化に伴って出生率が低下していたメローでは、この感染症の流行に伴ってSint.1650年代以降の出生率が0.3を下回り、急速に人口が減少した。

Sint.1560年代 男性の地位向上
 男性は感染症への特異的な耐性を持つ一部の人間のみが生き残り、彼らの多くはハレムを形成するようになった。
 こうしてメロー星の社会では男性が非常に高い地位を占め、メルエル国政府の要人はハレムを形成した男性たちに置き換わり、一握りの男性がメルエル国およびメロー星全土を支配した。

Sint.1590年代 フリア細胞技術の発明
 メロー星で培養ポッドを用いて女性間の子供を育てる技術が発明される。これにより男性ハレムの必要性が薄れ、女性の社会的地位の向上を訴え各地で運動が盛んになる。

Sint.1636 大宇宙諸国との接触
 ファーストコンタクトはエルトリアだと思われる。

Sint.1648 メルエル乙女革命
 男性ハレムに対する不満と反感が爆発し、女性の権利の向上を目的としたクーデターが発生。
 国内の男性を一人残らず殺害し、メルエル国政府が崩壊。メロア独立政府が樹立される。

Sint.1651~53 メロー紛争
 メロア独立政府の中で男子禁制法の導入を巡って国内が対立。軍部の派閥も加わり、メロー星の北部の強硬派と南部の穏健派の間で紛争状態に突入。
 紛争の疲弊に伴い、両政府はプレアーノ休戦条約を締結し、メルエル国は北部のメレンノ帝国と南部のメロア自由連邦に分裂。
(各国が介入してもいいよ)

Sint.1683~94 サーヴァリア・ジエール戦争
 メロア自由連邦はサーヴァリア側に介入し、メレンノ帝国に宣戦布告。
 序盤は勝利を重ねたが、メレンノ帝国の反撃で首都のプレアーノが陥落し窮地に陥る。サーヴァリア・エルトリアの地上軍が到着すると、メレンノ帝国は主要都市を制圧され、無条件降伏した。

Sint.1695 エキナコア・テヴァコッツァ買収
 メロア自由連邦政府は戦時国債の発行により経済的に疲弊しており、そこに目をつけたサーヴァリア企業連合はメロアの一大企業エキナコア・テヴァコッツァの株式を大量に買い占め、筆頭子会社化した。

Sint.1696 プレアーノ反共運動
 イェッジカワード《太陽》記念機構の脅威に対抗すべく、共産主義者の弾圧・国外追放等を求める市民運動が起こった。
 世論は反共一色に染まることとなり、民衆は企業国家化を歓迎するようになった。

Sint.1699 エキナコア・テヴァコッツァによるメロア自由連邦政府の買収
 エキナコア・テヴァコッツァはサーヴァリア資本の投下により急拡大していた。
 エキナコア・テヴァコッツァは政治家を買収し、自社のエージェントを潜入させ、政府の主権機能を奪おうと画策していたが、国民投票の結果、企業国家化は賛成の圧倒的多数という結果となったため、大々的に政府の買収を推進することができた。
 また、当時の首相マーキア・ブランキアの協力で法律・憲法の改正、制度の変更・改革を行われ、国号を「エキナコア・テヴァコッツァ・サーヴァリオーナ・リストーレ(ETSL)」と改め、企業国家とした。
最終更新:2021年06月14日 09:40