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人間の心を左右する会話術

話し方で、あなたは判断される

自分の豊かな感性をアピールしようとして、あるい は喜怒哀楽を正直に表現しようとして、感情を素直 に言葉にすることを、よくないことだと否定する人 はいないことと思います。

それどころか、学校の教師であれば情操教育の一環 として、生徒たちに強く推奨するはずです。

しかし、そういった感情表現が意外な印象を相手に 与えることが分かってきたのです。

ここで、とある実験結果をご紹介しましょう。

① 刑務所の収監者 60 名 (反社会的と判断された人) ② 刑務所の収監者 40 名(反社会的ではないと判断 された人)


③ 100 名の大学生 以上の 3 つのグループに分け、抱き合っている男女 のカップルの写真を見せて、感じたことを自由に話 してほしいと頼んで調査しました。

その結果は以下の通りです。 反社会的と判断された刑務所の収監者ほど話した単 語の数が多く、かつ、感情を表す言葉を多く使って 話したそうです。

感情を表す言葉とは、とても幸せだ」超ムカつく」 「 「 というものです。

つまり、感情語を多用していると、反社会的な人だ ろうと推測されやすいということです。

そして自分の感情をすぐに表出すると、セルフコン トロールのできない人とか、
バカな人と思われやすいのです。

なので、自分を教養のある切れ者のように思ってほ しければ絶対に感情語の多用は、避けた方がいいで しょう。

あなたの豊かな感受性をわかってもらうのは、後回 しでいいのです。

まずは、バカっぽく反社会的にみられないようにし たいものです。



ネガティブ情報に敏感

人は、ネガティブな要素に敏感に反応してしまう傾 向があります。 これを、ネガティビティ・バイアスと呼んだりしま す。

たとえば、あなたが占い師に、占ってもらったとし ましょう。

その時に、占い師からは「明るい未来が見えます」 と言われるのと、 未来に暗い雲が立ち込めています」 「 というのとでは、あなたはどちらに興味関心が湧く でしょうか?

前者は、ポジティブ情報であり、後者は、ネガティ ブ情報です。



人の心を動かす心理会話

多くの方は、前者に対しては、あまり関心を持ちま せん。 「まあね~」と思うくらいでしょう。

しかし、 後者に対しては、 「それってどういうことで すか!」と関心を持つことでしょう。

このように、 人間には、 ポジティブに考えるよりも、 ネガティブに考えるほうを選んでしまう傾向がある のです。

ネガティブな情報の方が、心に与えるインパクトが 強いのです。



人の心を動かす心理会話

偽善者に仕立て上げる

フランスのある大学で行われた興味深い報告があり ます。

まず、 交通安全協会の人が、 人の学生に対して、 135 運転ルールを守ることの大切さを訴える作文を頼み ました。

そのうえで、交通安全のパンフレットを配るボラン ティアに参加してくれないかとお願いしたのです。

すると、 パーセントの学生からしか協力を得るこ 10 とができませんでした。

一方、 作文の後に、 「あなたが犯した過去の交通違反 の経験を書く」ことも要求されていた学生たちは、
なんと 45 パーセントもがボランティアの参加に応じたのです。

これはどういうことなのかといいますと、自分の過 ちを書くことで、良心の呵責を覚え、
せめてボラン ティアに協力することで、罪悪感を消し去ろうとす る心理が働いたのです。

つまり、いきなり偽善者を装いだしたとも言えます。

私たちは、自分の誤りや、罪を自覚すると、それが たとえ偽善であれ、一時は善行をおこなおうとして しまうものです。

それならば、相手を偽善者に仕立て上げ、協力を引 き出すこともできるのです。

たとえば、 「どこか旅行に連れてってよ~」 と夫に要 求する前に、彼の罪悪感を利用して偽善者にしてしまうのです。

「あなたの浮気にはさんざん耐えてきました。でも 子供の為に別れないでいるの」

これだけで、夫の承諾率はぐんと上がることでしょ う。

あるいは、残業しないで、いつも先に帰る同僚がい たら、 「お前っていつも残業しないよな?」 と指摘し てみるのです。

きっと同僚は、 「そんなことないよ。 よければ今晩手 伝うよ」 喜んで残業を手伝ってくれるでしょう。 と、



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拒絶の言葉は口にしない

相手の言葉を一度受け入れ、受容することは、良好 な人間関係を築くうえで、とても重要なことです。

たとえ、その後に断ることがあったとしても、まず は 「受け入れる姿勢」 を見せることが大切なのです。

拒絶されているような気持ちにさせない配慮、気配 りが求められるのです。

人は、誰でも自分を受け入れて認められたいと思っ ています。

それなら、あなたが、まずは受け入れ、認めること が何よりも大切なことなのです。

なんでも噛みつく人は、嫌われますが、受容する姿勢を見せる人は、多くの人から好かれます。



不用意に期待させると危険!?

「今度のクリスマスには何くれるの?」 と彼女に甘い声で聞かれたら、あなたは何と答えま すか?

思わず、 「内緒だけど、期待していいよ」と答えたく なりませんか?

しかし、そんな期待を抱かせるような言い方はしな い方が身の為なのです。

というのは、期待というのは、とても自分勝手に膨 れ上がっていくものだからです。

「ネックレスかな?指輪かな?それなら、ティファ ニーかしら?」と、彼女の期待感はどこまでも妄想 を膨らませます。



それがただの妄想に終わった時の失望感ほど、恐ろ しいものはありません。

期待を裏切られた彼女は、がっかりした表情を見せ るどころか鬼のような形相であなたをなじってくる 可能性すらあります。

期待を裏切られると人は、失望や悲しみを感じるこ とは誰でも分かります。

けれど、それだけではなく、実際は怒りを覚えるケ ースも多々あることを忘れてはいけません。

期待を裏切られることで、その落差にショックを受 け、怒りさえ覚えるということを、頭の片隅に置い ておいてください。



会話で感情をコントロールする

会話とは、なんでしょうか。

人に何かを伝え、説得し、心を動かし、人を動かす ことです。

会話によって生きている私たちは、 他人だけでなく、 自分自身の感情までもコントロールすることができ、 自分の心も自在に動かせることをご存知でしょう か?

ノルウェーにある大学のヴィカン博士は、819 人の 男女を対象に、自分の感情(怒り、不安。悲しみ) などをコントロールする方法について 14 種類の方 法を提示し、それらの有効性

を判断しました。

その結果、 最も有効と判断されたのが、誰かに話す」 方法で、約 70%の支持率があったのです。

次には、 「何か行動する」 という方法があげられまし た。

気分が落ち込んだ時は、どうすればいいのかという ヒントが、この結果から読み取ることができます。

つまり、それは、誰かに話す事であり、誰かと会話 することなのです。

私たちは、語ることで、心が癒されるのです。会話 することは、私たち自身の癒しにもつながっていた のです。

でも、会話する相手や、相談する相手がいない方も いるでしょう。



そういう時は、自分に語りかければいいのです。

話せば解決する問題も多いものです。

会話で人の心を動かせるということは、自分自身の 心だって例外ではないのです。



イメージされやすい単語を使おう

どんな仕事をしているか聞いただけで、あなたはそ の人の性格を「きっとこういう人だ」と決めつける ことはないでしょうか?

たとえば、政治家なら「腹黒そう」とか看護師と聞 けば「優しい人っぽい」とか女優であれば「プライ ドが高そう」とか思ってしまいませんか?

言葉には、それぞれ特有の連想させるイメージがつ きものなのです。

そして、言葉から派生するそのイメージの効果まで 考えて話すのが、心理会話には必要なのです。

たとえば、 「私って、面倒見がいいのよ」と面と向か ってアピールするよりも、
「動物が大好きで、 犬や小鳥を飼っている」ことを伝えた方が、相手は「この 人って世話好きなのかな」と思ってくれるのです。


会話は、誰でもできるがゆえに、軽く考えてしまい がちですが、自分の言葉で相手がどう思うのかを常 に意識することで、会話することがより面白くなる ことと思います。

どれか一つでも構いませんので、ぜひ、日常生活で 活用していただければ幸いです。

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最終更新:2015年06月22日 18:13