フランジェスク(frhandjesik)は、鮎川早月(1995)が作成した、架空の王国フラジュで使われていると設定されている架空言語である。
特徴
アプリオリ言語を指向しているが、文法や語法などに幾つかの言語を参照していた名残として、アポステリオリ性が残存している。単語数は約1,000である。
文字と音韻
子音 p,f,frh(fc),m,b,v,t,s,ts,n,r,rh(c),l,ndj,nt,d,z,dz,sh(x),j,ch(tx),dj,hj,y,w,k,ng,g,h,x
母音 a,e,o,i,u,ay,ey,aw,ow
母音
母音は9種類ある。内4種類は母音と接近音の連続だが、これも母音として区別する。
シュワーは存在しないが、外国語の単語を借用する際に、閉音節はeを付加して開音節化されることが多い。
a/a/, e/e/, o/o/, i/i/, u/u/, ay/aj/, ey/ej/, aw/aw/, ow/ow/
子音
子音は29種類ある。子音連続が混ざっているが、これも子音として区別する。逆に、単語中にこれ以外の子音連続は作れない。単語中、文章中における音変化は殆ど無い。同じ音に複数の文字が当てられていることがある。
p/p/, f/ɸ/, frh,fc/ɸr/, m/m/, b/b/, v/β/,
t/t/, s/s/, ts/ʦ/, n/n/, r/ɹ/, rh,c/r/, l/l/, ndj/nʤ/, nt/nt/, d/d/, z/z/, dz/ʣ/,
sh,x/ʃ/, j/ʒ/, ch,tx/ʧ/, dj/ʤ/,
hj/ç/, y/j/, w/w/,
k/k/, ng/ŋ/, g/g/, h/h/ x/ɦ/
語彙
他言語からの借用の名残が存在するため、アプリオリ性は余り高くない(改善予定)。
基本語彙に関しては、文字の意味などを設定すると自然らしさが減るため、擬音語、擬態語などから語彙を決定していることが多い。約1,000語ほどの語彙を有する。
文法
基本語順は、S,V,Oを用いた表し方をすればSOVだが、実際にはM(修飾語)V(動詞)を基本とする。SOVでもOSVでも良いし、SやOが省略されたり、そもそも存在しないことも珍しくない。ただ、完全な文ではVは存在する事が殆どである。
修飾は前置。
品詞は、動詞・名詞・助辞(相辞・格辞)・助詞(接続助詞・終助詞)・数詞の5種類。助辞と助詞は拘束形態素である。
関係節は、動詞の活用を利用して表現する。
動詞
後続の品詞によって活用する。
動詞の活用
1、終止形。文が終わる場合か終助詞が後続する場合
2、一般形。直後に相辞を付与、または接続助詞に接続。
3、連体形。名詞に接続。
4、名詞形。直後に格辞を付与し、その前の目的語なども纏めて名詞化。動詞との間にハイフンを置く。
相辞(助辞)
態、相、法、敬語表現、極性などを表す。動詞と同じように活用する。
動詞の連用形の後ろにハイフンを挟んで相辞を置く。
名詞
格辞を利用して役割を示す。定性や数、性などを表す物は存在しない。
格辞
名詞の後ろにハイフンやスペースなどを挟まず置いて、名詞の役割を明示する。
連用形の格辞を用いると、名詞を連用詞(副詞)の様に用いることが出来、連体形を用いれば、同様に連体詞(形容詞)の様になる。
接続助詞
単語と単語、句と句、節と節、文と文を繫ぐ役割を果たす。一般形のあとにスペースを挟んで置く。
終助詞
一部の法などを示す。動詞の終止形のあとに置く。
語法
各単語の[用例]部分などを参照。
方言
塔地域と呼ばれる首都圏で用いられるのが標準語であり、普段フランジェスクと呼ぶものである。
大きな方言としては、メイヌハドという島で用いられるメイヌハド方言がある。一部の単語はメイヌハド方言から生まれている。
外国語
外国語の設定は未定。
よく用いる挨拶表現
shena こんにちは、おはよう、こんばんは
wasey fitu ありがとう
shasendjeru ごめんなさい、すみません
wi はい
ne いいえ
最終更新:2012年12月03日 06:21