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blood of game 四巻

―――勢力は一つではない
いくつもあるから勢力と言うのだ
混乱は混沌を導く

「レイジ!?」

ミョー達と一緒に校長室に引きこもっていた白雷が声を上げた

「どうした!?白雷」

「レイジが……レイジが…」

「レイジさんがどうかしたんですか!?」

「わからねぇ……だが、嫌な予感がする……二度と…二度とレイジに会えなくなる気がする……」
白雷はかなり動揺している

「……落ち着け白雷。レイジなら大丈夫さ。それに……今のこの状況をどうするか最優先に考えなきゃならない。レイジが生きてて…お前が死んだら会えないだろ?」

「!!………そうだな。動揺して悪かった」

「あの人の弟だからな、そうなるのは普通さ。さて、本当にどうする?」


ここまでのことを説明しましょう
ミョーはゴーズを追っていたが、途中で見失ってしまったため諦め、白雷と合流し、校長室に引きこもった
しかし途中でライムサファイアが見つかり、今校長室の外に待ち伏せしているのだ
そして今にあたる


「こればっかりは俺もお手上げだな…ミョー、何か策はあるか?」

「俺も今絞り出してるけど、いまいちいい案が浮かばないんだよね」

「弱ったな……流石に守りながらだと難しい…」

「無傷で逃げるのは難しいな……よし、ここは俺が囮になるからそしたら白雷…
「あの……私に考えがあります…」

サファイアがミョーを遮った

「考え?」

「はい。恐らく彼は私のリモコン爆弾が目的です。だから……

同時刻
別校舎2階物理室

「…サファイアが見つかったみたいだな」

「ええ、オマケ付きだけど…」

「オマケ?」

「ミョー達と行動してるらしいね。ライムから連絡があった」

「オマケってそのことか……厄介だな」

「いいんじゃねぇの?みんな殺しちまえばよ。ギャハハハハ」

「それは流石にマズいよ…」
消え入りそうな声で言う

「いいんじゃない?どうせ邪魔なんだし。殺しても意味ないっしょ」

「まぁ撃滅の意見も一理ある。相手が協力してくれれば殺す必要ない。それよりルークの動向はどうなってる?」

「違う校舎にいる。このセンサーじゃ詳しくはわからないけど…」

「同行者は?」

「この番号だと……カイデンとゼロね」

「まだほっといて大丈夫だな。転校生は?」

「反応ないから……死んだわね」

「……大方ミョーだろうな。ミョーは誰といるかわかるかい?」

「えーと、サファイア、雛日、白雷かな」

「うん、間違いないね。ゼロス、これからどうしようか?」

「しばらくはライムに頑張ってもらう。念の為アルも行ってくれ」

「了解。じゃあ行ってくるよ」

「気をつけろよ」

「ああ」
教室を出て行った





「……協力しないなら殺してやるよ、ミョー」

ピリリッピリリッ

ライムの携帯が鳴り始めた

「はい、もしもし?」

『俺だよ。アル。そちらはどう?』

「校長室に引きこもって動きやしねぇよ」

『了解。今から俺もそっちに行くから、引き続きしっかり見張っててくれ』

「了解。待ってるよ」
電話を切った

「だが……そうだな、それしかないね」

「確率としては危険だな。相手が銃持ちだったらどうする気だ?」

「いや、それはない」

「何故?」


「銃持ちかもしれないが……もし俺らを殺す気だったら見つけた時点で撃ってるはずだ。それに爆弾が誘爆したら大変だしな。だからライムは爆弾が狙いであり、殺人は狙ってない」
雛日も付け加える
「私もそう思う……それに、ライム君の性格からして、殺人はないと思うな」

「……一理あるな。今はサファイアさんの手がベストだな。誘導はどうするよ?」

「俺がやる。足には自信あるからさ。サファイアは……わかってるよね?」

「はいっ!!」


「よし……いくぞみんな!!」

ミョーはドアを蹴り破って、校長室から飛び出した


―――人には考える力がある
どんなに頭が悪くても人間には「閃」がある
しかし、頭が良ければ、最強の武器となる

いきなり校長室のドアが壊れ、ミョーが飛び出してきた
それに続きサファイア、白雷、雛日の順で出てくる
そしてミョー以外の三人はライムがいない方向に向かって走り出す

「…サファイア発見」

ライムはサファイアを見つけると、ミョーを突き飛ばして突っ込んでいく





「……ミョー君!!」
サファイアは爆弾が入ってる袋を思いっきりミョーに向かって投げた

「ナイスだ!!サファイア!!」
ミョーは受け取ると三人とは逆方向に走り出した

「何!?くっ……」

ライムは進路を切り返して、ミョーを追いに行った






























(ミョー君……)


    ー前の校長室での会話ー

『考え?』

『はい。恐らく彼は私のリモコン爆弾が目的です。だから……その爆弾を囮にすれば振り切れるはずです』

『具体的にはどうやるんだ?』

『……一人が犠牲になる可能性がありますが……良いですか?』

『…市の五の言ってる場合じゃない……言ってくれ』

『先ほど言いましたように、目的の爆弾を囮にすれば、逃げられます。具体的にはまず校長室から4人で勢いよく飛び出し、相手の不意をつきます』

『つけない場合は?』

『…多分つけないでしょう……つけたら良いのですが、仕方ないでしょう……ですから、まず私を含めた三人がまずライム君と逆方向に逃げます。そしたら多分追いかけてくるはずです。それを利用します』


『逃げるとき私が立ち止まり、残った一人に向かい爆弾の入った袋を投げます。そのとき爆弾を1つだけ入れて、後7個は三人で分散して持ちます』

『受け取った側の方ですが、爆弾を受け取ったら私たち3人とは逆方向に逃げます。こうして2方向に逃げることにより、相手を撹乱させ、逃げることが可能になります。私以外が持っていると考えている可能性もありますが、私が投げることによってその可能性はかなり薄れますし、深く考える時間などありませんから迷わず袋を受け取った側を追うはずです』




『理想的だね……だが、犠牲とはどういう意味だい?』

『…残った方が逃げる場所によっては敵の待ち伏せや集団がいる可能性がありますし、ライム君も殺しにくるかもしれないですから……』

『本当に危険だね…』

『私は……これが一番最適だと思います』

『もし……既に俺らが挟まれてたらどうする?』

『この作戦は私が全て責任をとります。もし4人の誰かが死んでしまったり、既に挟まれていたら作戦失敗です……そしたら…』
真剣な顔をして告げた





『私の命の灯火を爆弾と共に消しましょう……

  • 失敗したら私の命の灯火を消しましょう-





(サファイアの覚悟に答えなければならない!!)
そう思いながら、走っていた

「待ちやがれ!!」
必死に追いかけているが、明らかにミョーの方が速い
ミョーも振り切れると思った刹那……

「い…行き止まり?」
なんと、階段が崩れていて、塞がっていた
おそらく最初の爆発は理科室以外でも起きていたのだろう


「……行き止まりだな」

「くっ……」

「さぁ……渡しな。命が欲しければね」

「……」

「さぁ!!」

「……そんなに欲しいならくれてやるよ」

ミョーは袋を投げた
わざと高めに

「どうもあり……
「隙だらけだ」
ライムの目の前既にミョーがいてみぞおちに一発

「ぐはっ…」

「返してもらうよ」
ライムの手から爆弾の袋を取り返し、急所に蹴りを入れた

「うっ…」

「悪いな……ライム」
ミョーは袋を手に走り去った

タッタッタッ

「ん?あれはミョー…」

アルは走り去る暁斗を見た
そしてミョーが来た道を逆走してみると、ライムが倒れていた

「ライム!!大丈夫か!?しっかりしろ!!」

「うっ……あ、アルか…?」

「何があった!?」

「ミョーに……やられた…」

(くっ……やっぱりか…)
アルは携帯を取り出し、電話し始めた

「撃滅。アルだが、作戦失敗だ。ミョー達が動き始めた」

『こちらもセンサーで確認したばかりだ。ライムはどうした?』

「ミョーにやられた。死んではないけど、しばらく休ませなきゃ動けない」

『了解した。注意して戻ってこい』
ピッ

「ライム、立てるか?」

「あ、あぁ…すまないな…」
ライムはアルの肩を借り、立ち上がって物理室に戻っていった

ピッ
「ふぅ…」

「どうだったの?」

「ミョーにしてやられた。また作戦立て直しだ」

「やっぱりね…センサーで何となくわかってた」

「今あいつらはどこだ?」

「えーと…印刷室かな」

「あんまり動いてないみたいだな。ルークは?」

「相変わらず」

「何だぁ?ライムの野郎しくじったんか?」

「ああ」

「制裁が必要だね、アハハハハ!!」

「撃滅君、アルは?」

「交戦はしてないから問題ない。時期帰ってくる」

「これからどうするのかしら?」

「……時間は約2日ある。2人が帰ってき次第、ゼロスとルークが行ってこい」

「へーい」
「はいはい」


ガラッ

「遅くなった」

「ご苦労だったな。ライム、説明しろ」

「行き止まりにミョーを追い詰めたんだが……投げてきた爆弾に意識を移してたときに、やられた…」

「一瞬で間合いを詰められたのか…まぁあいつなら可能か」

「…爆弾は?」

「全てまた回収された…」

「……ミョーは『心理』まで利用して戦うみたいだな。奴は戦うことに慣れてるのかは定かではないが、ある意味危険だな」

「かなり危険だね。次はどうする気だい?」

「ルーク、ゼロスだけにしようと思ったが、須賀とアルも一緒に行け。数が同じなら勝算はある」

「了解」

「では行け。決めたときすぐ行うことが吉だからな」
4人は物理室から出た




「本当に良かったの?4人だけで」

「……」

「危ないと思うよ」

「……アルがいるから心配ない。失敗したならまた考えればいい」

同時刻
ー印刷室ー

「ミョー大丈夫かな…」

「あいつなら大丈夫だ。それより今をどうする?」

「すぐに来ると思いますよ。相手は集団のはずですから」

「大方は撃滅だろうな。でなきゃライムは扱えない。ということは次は須賀かルークかゼロスだな」

「全員の可能性もありますよ?それに…」

「さくらを利用されて、アル君がいるかもしれない」

「…できればアルは避けて欲しいところだな………ん?」
白雷は印刷機の隅っこからゲームボーイらしきものを見つけた

「ゲーム?」

「……いや、これはかなりのものだ。ゲームボーイよりも重要だ。ちょっと時間くれるか?」
「?」

とゲームボーイらしきものをいじり始めた


そしてミョーが帰ってきた
「ミョー!!」
雛日がミョーに抱きついた

ミョー「ひ・・・雛日!?どうした!?」

「無事で良かった……」
心からそう思っているように聞こえた

「ありがとな」
雛日の頭を撫でた






「よっしゃ!!」
ゲームボーイらしきものをいじっていた白雷が叫んだ

「どうした?」

「三人とも、ドアを開けて俺の合図と共に飛び出してくれ」

「何で?」

「いいから行くぞ。せーの」

4人は印刷室から飛び出した

「次はミョーが右に、サファイアさんと雛日は左に一歩踏み出して」
踏み出す4人

「よし、印刷室に戻るぞ」

3人「?」

4人は印刷室に戻った

「え!?」

「どうした?」

「ミョー達がいきなり印刷室から飛び出して、急に反応が消えた・・・」

「何!?」
センサーを取り上げる撃滅

「……マジだ。反応がねぇ…」

撃滅は急いで電話をかけた

『どうした?』

「奴らの反応が消えた。何をしでかすかわからない。一度戻ってくれ」

『了解』










ピッ
「みんな戻るよ。遊太から電話きた」

「はぁ!?なんで」

「ミョー達がゼロスの持つセンサーから消えたらしい」

「…なら仕方ないね」

「よし、物理室に戻ろう」

「……よし、行ったか。予測通りだな」

「なぁ白雷、さっきから何言ってるんだ?そしてそれは何?」

「これか?これはセンサーだ。見てみな」

三人が覗きこむと、画面上には校内の構造が書いてあり、所々に番号がある

「これで改めて確かめたが、相手は撃滅、アル、ルーク、ゼロス、ライム、須賀、アメシストだな」

「あの……私達の番号がないのですが…」

「ああ、消したからな」

「どうやって?」

「簡単なことだ。こういうふうにセンサーに番号が出るということは、何かを受信しているからだ。受信しなきゃ何も出ねぇからな。だから受信しないように妨害電波を出した。受信だけの機械はねぇからな」

「妨害電波?」

「わかりやすく言うとバリアだな。一定範囲内なら受信されないようにしただけさ」

「そんなことがこれだけでできるの?」

「ああ。親父からいろいろ叩き込まれたたからな。ハッキング機械があれば話にならないが、そんな機械は学校にはないから問題ない」

「ハッキングされるのか?」

「ハッキングされて妨害データが改ざんされたら妨害機能がなくなるからな。まぁ番号の基準になっているのがわかったからこそできたことだ」

「基準は何だい?」

「携帯電話だ。妨害というのは携帯の電波を遮断しただけだ。電波が受信できなきゃ機械も反応しないし、または見つけたとしてもバリアのせいで正確なデータは受信できないからな」

「携帯電話を置いたまま逃げたらセンサーはどうなる?」

「置くこと事態有り得ないと思わないか?」

「……確かにね」

「だからこれを見ていれば安全は確保できる」

「そうですね」

「ルーク、現在の状況を説明しろ」

「現在の生存者は18名で、ミョーを含む4人のグループは現在確認がとれない。残り時間は後1日と21時間」

「ここでミョーを捉えられるかどうかで全てが変わる。やれるだけやるぞ」

「どうする?彼らはやっぱりこの校内に…」

「いるはずだ。くまなく探すぞ。出てこないなら出させればいい」

「そんなことが可能なの?」

「校舎内……家庭科室で木を燃やして煙だらけにする。そうすれば生命の危険を感じて出てくるはずだ。この校舎の入り口近くに家庭科室があるからな。窓を閉め切れば、数十分で煙だらけになるはずだ」

「出なかった場合はどうするの?」

「その時は……」
不気味に笑った










「プラスチックを燃やして有毒ガスで殺してやるさ」

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最終更新:2008年11月10日 12:26
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