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blood of game 六巻

「俺等が上に逃げたのは、あいつらから逃げるためだったんだ」

「逃げる?」

「あぁ。多分撃滅達の作戦は、反応を消した俺達が校舎内にいると見込み、家庭科室で木かなんかを燃やして煙を立ち込めさせる。まるで校舎内内から火事が起こったみたいにな。そこで俺等が外に出たら仲間全員で俺等を殺す。そのまま止まってたら呼吸ができなくて死ぬって作戦だよ。屋上は常に閉まってるしね」

「確かに完璧な作戦ですね…」

「だけど、屋上に逃げるとは思わなかっただろうね。まぁ普通ならやらないけど」

「当たり前だ」

「白雷がピッキングできること知ってたしね、だから屋上という考えられない逃げ道ができたのさ」

「どこで知ったんだよ」

「常習犯だったろ?生徒会室の資金回収とか職員室のテストのプログラムにウィルス仕込んでたのは、たまたま職員室でピッキングしてる場面見ちゃってさ」

「……」

「資金ってまさか…」

「……いや、学年資金とか生徒会に関わってない生徒から集めた資金は取ってない。生徒会の奴らだけで集めた資金だけ取ってた」

「テスト延長ってまさか…」

「あぁ、バックアップウィルスを大量に仕込んでおいたからな。ウィルスバスターと言えど、簡単には削除されない。間違って個人情報まで消しちまったがなんとか復帰したそうだ。まぁいろんな情報は掴んだがな」

「AAAだっけか?今は」

「何でそこまで知ったんだよ……あぁ今はAAAだ」

「何ですか?AAAって」

「ハッキングライセンス級のことだ。簡単に言えば、俺はAAA級のハッカーってことだ」

「……」

「まぁハッカーはともかく、無事逃げれたことを良しとしよう」

ピリリッピリリッ

「どうだ?」

『気配もなければ死体もないよ。多分違う校舎にいるはずさ』

「思い過ごしだったか。わかった、窓開けて戻ってこい」

『了解』
ピッ


「……ミョー達はいなかったそうだ」

「思い過ごしだったのね。どうするの?これから」

「悠長に時間喰う訳にはいかねぇな……」

アメシストんとこに乗り込むのか?」

「何も考えないで突っ込んだら只の馬鹿だ。一体物理室戻って作戦立てるぞ」

同時刻
別校舎3階3年5組教室

「ん?何かあっちの窓から煙上がってる」

「ドンパチやってんじゃないの?ミョー達みたいに」

「んー…撃滅達はんなことしないっしょ。多分ミョー殺しでもやってんじゃね?」

「ま、別に俺達には知ったこっちゃないな。それより準備はできたか?」

「まだ無理かなー?まだデズ君に頑張ってもらわないと」

デズモンド(以後デズ)

「まだ俺頑張んの!?」

声をあげた

「当たり前でしょ。あんたしか力仕事向いてないんだから」

「悪いなデズ。もう少し火薬と弾持ってきて」

とすまなそうに頼む

「はいはい…」
諦めたのか素直に探しに行った

「何かデズ元気無いな」

と笑いながら言う

「仕方ないよ~。でも……本当にやるの?」

「あぁ、もちろんだ。準備完了次第やる」

「ちゃんと整備してよね?あたし死ぬなんてまっぴらごめんよ」

「わぁってるよ。俺等に任せとけ」
とあるものをいじりはじめた
 ~~~~~~~

ー屋上ー
「あ、煙が上がってる」
と雛日が指差した方向を見ると、確かに煙が上がっていた

「誰かが開けたんだろうね。多分アルかな?」

「あぁ、アルだ。近くにいるが、気づきはしまい」

「窓を開けたということは……また物理室に戻るということでしょうか?」

「だろうね。俺達も違う教室に居なきゃね」

「……どれくらいで煙は全部抜けるの?」

「あと十分くらいじゃないかな。何で?」

「風向きと湿度が変わったの。後5分くらいで雨が降るから…」

「マジ?じゃあなるべく屋根に移動しようか」


屋根がある場所に移動した











「…当てになるのか?雛日の予測は」

「……雛日の天気予報はテレビより確実なのさ♪」

「は!?」

「天気予報は所詮機械による測定さ。あくまで予測だから雨なのに晴れたり、その逆がある
雛日の場合は風向きや湿度、気圧の変化を体で感じるから確実なのさ
たぶん天性の体感なんだろうね」

「だからあいつは晴れてても傘持ってきてたのか…」

「そういうこと。外したことは一度もないしね」


ー5分後ー

ザァー……

「マジ降ってきたな」

「だろ?雛日、しばらく止みそうにない?」

「うん、温度が下がり続けてるからまだ当分は止まないかなぁ」

「そっか…白雷、近くに誰かいる?」

「今はいないが……
ん?奴らがまた校舎に入ってきたぞ」

「じゃあ後5分したら入ろう。音楽室辺りがいいかな?」

「そうですね。距離的にも問題ないと思いますよ」

「しかしこれからどうするんだ?」

「……戦うつもりは毛頭ないよ。ただ相手がまだ戦う意志があるなら容赦はしない」

「しばらくはバレないんじゃないかな?」

「いや……また戦うことになる」

「え?」

「そろそろセンサーの電池がなくなる…回路を切り替えて別の回線にも流しているから普段の2倍の電気量を使うからな
隠れているのも、逃げるのにも限界がある」
いったん一呼吸入れてから告げた

「この状況下での情報がなくなるのはかなり厳しい。もし本当になくなったら……

俺達の生存率は限り無く0になる」

「……」

誰も何も言えなかった
今まで必死に逃げてきたのに、センサー1つで生死が左右されるからだ

確かに現代は情報社会になりつつある
現在のパソコンはウイルスやデータ処理の機能が昔と比べて、飛躍的に発展し、重要なデータを全て保存できる状況
衛星を使って場所を特定できるGPS
データを保存して持ち歩けるメモリーチップなどの情報社会の発展

しかし便利さを求めすぎて、問題が発生する
情報が発展すると同時に機能も発展する
そうなるとハッキングやウイルスの対策も万全になるが、ウイルスやハッキングも進化する
故に更に防御力上昇やメモリーチップのさらに小型化を人間は求める
そう、コンピューターが発展すればするほど情報社会に近づく

人の欲望は終わりを知らない
便利さをとことん追求し続けるのが人間である

現代社会で情報を得られない、コンピューターが扱えない者は必要ない
情報が全てを制し、全てを動かす神の道具
そして……このblood of gameも同じなのだ




「……白雷、妨害電波を解除して」

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最終更新:2008年11月10日 14:46
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