今は春…四季の中でもっとも和やかなイメージのある季節だ。
ミョー「平和だねぇ…荒らしもいないし…」
アクア「そりゃ春だしな…一番平和的な季節だからねぇ…」
井戸Aでゆっくりと会話を楽しんでいたミョー達…
するとボーボーに生えている巨大草の中でドンと生えている
桜の木が、花びらを散らせている。
ゴーズ「そういや桜も、もう満開だな…」
ミョー「そうか…平和ボケしてて気付かなかったなぁ…」
アクア「ん…何か嫌な予感が…」
アクアの言う通り、その予感は的中した。
フレイ「おまえらぁ!何平和ボケしてんじゃあああああ!
さっさとギルドに戻れぇぇぇぇ!」
A&G&M「は、はいっ!すみませんっしたー!」
フレイ「よし、これで全員人が集まったな」
アクア「あぁ…平和が…ってかなんでこのギルドは寒いんだ…ヘクシッ」
ゴーズ「今日はここらへん曇ってるから暖かくないんだよ」
アクア「でも井戸Aは晴れてたけど気温も暖かかったし…
太陽の光だけじゃあんなに暖かくならないぞ?」
ゴーズ「それもそうだな…気温が暖かいならここも暖かいはずだが」
ミョー「あそこに付いてる温度計をみてみろ」
温度はちょうど3℃になっていた。
アクア「えwちょwこの寒さは異常w」
ミョー「このギルドはエアコンがとても涼しい、
というか寒い状態に起動されててな」
ゴーズ「なんでこの暖かい日に寒くするんだよ」
フレイ「この頃暑いよなぁ~、エアコン付けなきゃバテる」
ミョー「炎系の先生は自分の体温が暖かいから…
今の季節の温度はちょっと暑いらしい」
アクア「そうなのかwというよりこんなに人集めて何について
話すのですか?フレイs」
フレイ「いい質問だ。実はな…」
───花咲街で花見に行くことになった!───
ミョー「ノエエエエエエ!?本気ですかぁ?また雪山みたいなことが起こったら…」
フレイ「質問のある奴は手挙げろー!」
ミョー(無視ですかw)
フレイ「あと持ち物はこの紙に適当に書きこんどいたから!
掲示板に張っておくから確認しておけよー」
アクア「あーあ、また何か起きそうだ…」
お花見に行くことになったミョー達。一体これからどうなるのか?
ミョー「先生!いつも思うのですが何故そうやって一人で
勝手に話を進めるんですか?!話し合いぐらいしましょうよ!
ましてやこの前の雪山事件(詳細・スノーでGO!)で
怪我をした人もいるわけです!また事件が起こったらどうするんですか!」
フレイ「まぁまぁ、雪山みたいに寒いわけでもなければ魔物が
出てくるという噂もない。今回は安心してもいいと思うぞ。多分」
アクア「まぁ…お花見ならそんなに危険なことをするわけでも
ないし、俺も大丈夫だと思うぞ」
ゴーズ「同意。」
ミョー「それもそうだな。お花見は楽しまなきゃな」
マグナム「そうそう。花見は楽しむべきだ」
スーガ「お花見かぁ…それもいいなぁ!」
雛日「たまには自然鑑賞もぃぃね!」
黒雷「それで、いつ行くんですか?」
フレイ「明日の朝9時に、バスに乗り込む予定だ。
その時間までに自分のやるべきことをやっておくこと。」
一同「了解。」
フレイ「あとはさっきいった通り掲示板に詳しく書いてあるから。
じゃ、俺は仕事が残ってるからあとは自分でなんとかしろよ」
案の定、掲示板の前に人だかりができていた。
ミョー「うぅ…これじゃ確認ができない…」
アクア「ここは忍耐強く待とう…」
やっと人が少なくなり、場所が空いた。
~~掲示板~~
明日はいよいよお花見!用意するものはここに書いてあるから
勝手に確認してろ!
場所…花咲街の魅桜通りの近くにある美蘭旅館。
時間…明日の朝9時にバスに乗る。朝10時位に到着。
用意するもの…弁当3つ、飲み物、タオル、二日分の服、エトセトラ、エトセトラ…
詳細…
ただお花見をするだけではない!なんと美蘭旅館に泊まることになった!
しかも二泊三日!ぃぇぁwww
まずは美蘭旅館についたら、挨拶などを旅館の人にしておくこと!
そして二時間位ゆっくりしたら、花見をするぞ!
適当に騒いでよし!ゆっくりしてもよし!花見は自分の好きなやり方で
行動するように!花見のときにはやっぱり弁当!昼飯として食べておいておけ!
花見が終わったら…そうだな、適当に何かするか!何をするかは内緒!
お楽しみにしておけ!じゃこれで終わりぃー。
ミョー「後半適当にしたなこれは」
アクア「!マークばっかりだし」
ゴーズ「しかも泊まるのか…別に悪かないけど」
ミョー「なんで弁当が三つも必要なんだ?」
アクア「三日に一回は花見するつもりなんじゃないか…」
ゴーズ「さ…3回も花見をするのか…多けりゃいいもんじゃないのに…」
ミョー「まぁ、とりあえず用意するか…」
アクア「何はともあれ、明日楽しみだな!」
ゴーズ「何も起こらなきゃいいけどなぁ…」
翌日───
ジリリリリリリリリリリリリリリリリ!
ミョー「ううん…まだこの企画続いてるのか…」
アクア「もう俺慣れた」
ミョー「www」
フレイ「おまいら用意は万全か?」
一同「はい」
フレイ「今回もバスで行くからな、早く乗り込め」
バスに次々と乗り込むFRMA軍員。
マグナム「全員乗ったな?!じゃあ飛ばすぞ、しっかり捕まってろ。
シートベルトもしとけ。頭打つ可能性がある」
アクア「へ?どういうこと…」
ビュン!
ミョー「うぇうぇうぇw風圧がw」
アクア「揺れる揺れる揺れる揺れるぅ~w」
スーガ「ギャァアアアアアアアアアアw吐くw吐くw」
雛日「でました、マグナム副軍長のお得意、バス飛ばし!」
マグナム「ぅおらおらおらおら~!」
ヒッチハイクもさせぬ程の高速でバスは走っていった。
幸いなことに、この道路は車がまったく走っていない。
もし走っていたら…ここからは想像におまかせします。
一時間後…
マグナム「着いたぞ。」
フレイ「うお…桜満開だな…」
ミョー「綺麗な薄ピンク色だなぁ…あ、あっちのは色が濃いな」
アクア「で…あれが俺等の泊まる旅館か。
造られて…結構経ってるんじゃないか?古ぼけてる…」
ゴーズ「まぁ、入ってみようぜ」
旅館の中は、想像していた通り和風的で古ぼけていた。
清々しいヒノキの薫りがする。木で造られた壁の木目は
色々な模様になっている。
アクア「まさに旅館って感じだな…花咲街の印象にはピッタリだ」
?「みなさまがFRMA軍御一行でございますか?」
ゴーズ「?…あなたはこの旅館の人ですか?」
飛鳥「はい。私はこの美蘭旅館の大女将、飛鳥です。今回は
旅館にいらして頂き、真にありがとうございます」
フレイ「こちらこそ、ここの旅館に無料で泊まらせてもらうとは、
本当にありがたいと思います」
ミョー「ノエエエエエ?!タダですかぁ?!」
飛鳥「ウフフ…いいんですよ。ここの旅館は人気が少なくて…
潰れる寸前みたいですからね。せめて潰れる前に、
一人でもこの旅館で疲れを癒してくれるといいと
思っていたところなのです。お客様に来てくれるだけで
ありがたいんです。ちょうど今の季節は春。ここに咲く桜を
お客様に鑑賞して頂きたいと思っていたのです」
ゴーズ「え…潰れるんですか…ここの旅館、とってもいい施設なのに…」
飛鳥「前まではお客様が普通に来てくれて…この旅館の人気も
良かったんです…でも変な噂が流れて…それで…」
ミョー「そ、そうですか…それは大変でしたね…」
(変な噂ってなんだろう…)
飛鳥「とりあえず、こんな話はしてもおもしろくありませんね。
客室を御案内します」
一同「あ、はい…」
飛鳥「ここが熱海早咲の間、ここが陽光の間、あそこが染井吉野の間、
そしてあの道を右の曲がると河津桜の間、左だと寒桜の間、一直線に進むと
枝垂桜の間になります」
フレイ「部屋全部サクラの名前なんだなぁ、特に聞くのは染井吉野
(ソメイヨシノ)と枝垂桜(シダレザクラ)かな」
飛鳥「ふふ…お気づきになられましたか?この旅館の特徴は
部屋の名前が全てサクラの名前なのですよ。私の遊び心です」
マグナム「じゃ、誰がどの部屋に入るか決めるぞー」
- 熱海早咲の間…フレイ、マグナム ・陽光の間…雛日、サファイア
- 染井吉野の間…グレイド、クロノス、レイム ・河津桜の間…アメ、黒雷
- 寒桜の間…スーガ、紅狼 ・枝垂桜の間…アクア、ゴーズ、ミョー
雛日「ま、こんな感じでいいでしょ」
スーガ「部屋が決まったワケだし、次は二時間位ゆっくりするんだよな?
二時間は多いと思うが…」
飛鳥「二時間も部屋でそのままでは退屈でしょう。そのことを考えて、
うちの女将達からサービスされると思うので、少しならば退屈をしのげる
かもしれません。その間に何かが起きましたら身近にいる女将に
伝えておいてくださいませ。では、ごゆっくり…」
飛鳥はそのままゆっくりとした足取りで廊下を
歩き、右の角を曲がっていった。
アクア「じゃー部屋に入るかぁー」
ミョー「二時間ブラブラとできるとは…いつもの仕事尽くめの
毎日とは違う…感激だぁ」
ゴーズ「大袈裟なヤツだな…w」
そしてミョー達が部屋に入り、座布団に座った瞬間───
部屋の扉がガラリと開いた。
弥生「みなさまー!私はこの美蘭旅館の第五番目の女将っ!
弥生になります!皆様が退屈にならぬよう、こちらとて
サービスしたいと思います!」
ミョー「ぅいきなりかいっ!」
アクア「で…サービスって?」
弥生「まずは百人一首でもしましょーか!ほらほら並べて並べて~」
ゴーズ「う…元気ハツラツな子だな…」
二十分後…
弥生「ほいっ!取ったりぃ!」
アクア「あーーーーww取ろうとしたのにーww」
ミョー「コヤツ…なかなかやるのぉ…」
ゴーズ「じゃ次いくぞ…花の色は移りにけりないたづらに~…」
弥生「いよっ!これぇ!」
アクア「またかーーww」
囲碁…花札…双六…将棋…五目並べ…
弥生はとても強く…三人がかりでもまったく歯が立たなかった…
弥生「お客様は弱いですねぇ~!もしかしてトランプとかオセロとか
そういう西洋遊びぐらいしかしてなかったんじゃないですかぁ?」
アクア「う~ん、悔しいけど正論…」
ゴーズ「たまには和風もいいな」
ミョー「それより他の部屋はどうなってるんだろ…」
熱海早咲の間───
室麻(むろま)「わたくしはこの美蘭旅館の第二番目の女将にございます。
サービスは…そうですね、人生でも語り合いましょうか」
フレイ「あの…その若さで人生語りてストレス溜まっ…」
ゴスッ(頭をかち割るような嫌な音)
室麻「さてさて、続けましょうか。わたくしは小5のときに
人体浮遊をしたことがありまして───」
マグナム「だれかこの電波女将をどうにかしてくれぇぇぇw」
フレイ「返事が無い。ただの屍のようだ」
陽光の間───
サファイア「あ…あなた誰ですかっ?!」
雛日「天井から入ってくるなんて…忍者?」
羅奈(らな)「あ…すみません!そんなにビックリするとは
思いもしませんでしたから…あっと、自己紹介が遅れました…
私は美蘭旅館の第六番目の女将…羅奈と申します…サービスは…
そうだっ!忍者の歴史でも話しましょうか!」
雛日「お 断 り」
羅奈「はひぃ!すみませんでしたぁ!」
染井吉野の間───
南穂(みなほ)「はいはいウチがこの旅館第四番目の女将、南穂や。
シブロクヨンキュー!あ、シブロクヨンキューてのはよろしくって意味やで。
今回はこの旅館に泊まてまらて、おおきに。ここの桜は綺麗やろ?
色々な種類の桜があるねん。後で見ていくとええわよ。今ちょうど満開やから。
ドエライほど綺麗や!ここの桜はウチ達の誇りやからな。あぁ、それと
この旅館の料理もうまいんやで!ほっぺた落ちるほどウマイんや。
なにしろ料理人が腕がええからねぇ」
グレイド「よ…よくしゃべる人だなぁ…」
クロノス「しかも関西弁…」
レイム(やかましい奴だな)
河津桜の間───
明(めい)「あたしは美蘭旅館第三番目の女将、明。
あら、なんかあんた達、頼りなさそうな顔してんのね。そんなんで
よく人生渡れるわ」
アメ「ちょw初めてあったあなたにそんなこと言われる筋合いは無い!」
明「どうせこの旅館潰れるんだから、最後は愚痴ぐらい
言わせてもらってもいいじゃなぁい。あのね、よく旅館の女将は
笑顔で若くていい子多いけどね、あれは全部お芝居なの。
儲かる為にやってることなの。本当は嫌がってるのよぉ?
あぁ、なんで私がこんな下等な客人に笑顔を見せなきゃいけないのよ…
って絶対思ってるわよ。」
黒雷「それ自分のこと言ってるんじゃぁないの?」(プゲラ)
明「お黙り!」
寒桜の間───
江渡(えど)「…わたしは美蘭旅館第七番目女将、江渡」
スーガ「は…はぁ」
烈空「で…サービスは?」
江渡「自分で好きなことをすればいい。そこに
ボードゲームの類いがあるからそれをやってもいい」
スーガ「…つまり自分で暇つぶししろということだね…」
江渡「…」
烈空「こんな無口な子が居ると威圧感があってボードゲームに集中できないんだけどな…」
一方枝垂桜の間では…
弥生「あがりっ!また弥生の勝ちー!」
アクア「ダメだっぁぁぁあぁ!コイツ強い!」
ミョー「イカサマつかってるんじゃないか?!」
ゴーズ「たかがゲーム…そんなに熱くならなくても…
AAAAAAAAAAAAww15マス戻りてwUGYAAAAAAAAAAAAw」
12回目の双六をしていた…
二時間後…
ドタドタドタドタドタドタドタ!
ガラッ!(襖を開ける音)
フレイ「はいはい時間だおまいら!さっさと仕度しろ!」
M&A&G「は、はいぃぃ!」
弥生「もうお出かけですか!では玄関に案内しますっ!」
フレイ「ああ、よろしく頼むよ」
旅館玄関前───
飛鳥「ではお気をつけていってらっしゃいませ」
マグナム「ええ。多分三時間位で終わりますんで、よろしく」
室麻「夕食前には帰ってきてくださいね」
ゴーズ「といっても旅館のすぐ前だから早めに帰ってこれると思います…」
グレイド「南穂さんが行ってたけど本当にここの桜は綺麗だなぁ…」
ミョー「そうだな…君よ ずっと幸せに~♪ 風にそっと歌うよ♪
愛は今も愛のままで…♪」
(作曲作詞・福山雅治 ヒット曲。「桜坂」)
フレイ「そんなことより早く食おうぜ弁当!みんなはどんな弁当持ってきたんだ?」
ミョー「俺のはサーモン&ミカン弁当!おいしいですよ~」
アクア「俺はただのオニギリ二個」
ゴーズ「それだけwさびしいなw俺のは梅干、おかか、鮭、
が入ってるオニギリ三個だぁ!」
マグナム「同じようなモンじゃねぇか…俺は適当に作ったから…
タコさんウィンナーしかない」
雛日「ウィンナー殆ど焦げてるよ。あたしのは卵焼きとミートボールと…
あとなんだったっけ。ま、いいや」
フレイ「そーか!じゃあ…いただっきゃーす!」
一同「いただきまーす」
ミョー「サーモン…蜜柑…アハハハハハ…」
アクア「そんなにウマいかなサモと蜜柑…それにしても
この量じゃ足りない…もう食べオワタw」
ゴーズ「どうせ夕食あるんだからお腹減らした方がいいじゃぁん」
アクア「それもそうだけど…ってうわっ!」
フレイ「ウイッ…なんかいい感じだなぁ…ヒック」
ゴーズ「うわっ!フレイs」
マグナム「フレイ、酔ってるようだが…まだ未成年だろ?」
フレイ「そんなのどうでもいいじゃないか…ヒック」
マグナム「よくないっつの…」
フレイ「ミョー!一緒に飲み比べしようぜぇ!ヒック」
ミョー「ノエエエエ…」
フレイ「軍長命令だぁ~ヒック、もし断ったらお前のタンスにある
ものがどうなるだろうな…?ヒック」
ミョー「ノエエエエエwはいはいやりますやりますw」
(限定版CDの宝庫が危うい…ここは受けておかなけば)
5分後ー
ミョー「アヒャヒャヒャヒャ…もう無理ス…」フレイ「弱っ!ヒック」
アクア「大丈夫かミョー!なんかスゴい顔が青いぞ?!」
ミョー「吐く…うえっ…」
ゴーズ「ここで吐くな!旅館で吐け!頼むから!」
ミョー「うん…ぐえ…」
アクア「ふう…ビックリしたよ…」
ゴーズ「あんまり事件とか起きてもらいたくないんだよな…」
アクア「同意」
んでも事件起こっちゃうんだよなー
彼らの方から事件を放っておいても…
事件の方から放っておいてはくれないからなー。
とりあえず続く
一日目の夜が近づいていた…
マグナム「暗くなってきたな…そろそろ時間だ。フレイ、戻るぞ」
フレイ「いんや~、まだ飲み足りねぇ~、ヒック」
マグナム「…、それよりお前らはちゃんと弁当三つ分食べたのか?」
ゴーズ「へ?三つ分ですか?明日の花見の分は?」
マグナム「明日もするわけないだろ。食べてないなら食べておけばいい」
アクア「それを早く言ってくれぇ…」
マグナム「フレイ、戻るぞ!」
フレイ「まぁったく…分かったよぉ~、今日はここまでにしてやらぁ」
雛日(明日も飲むつもりなのかな…)
飛鳥「お帰りなさいませ、皆様。夕食の用意はちょうど済んだところです」
弥生「というより、お客さま、酔ってますねー!」
南穂「弥生、口を慎みなさいちゅうわけや。相手はお客様や!」
弥生「ゴメン!南穂ちゃん!」
羅奈「み…みんな、ボ~としてないでお客様を啓翁桜の間に
ご案内しましょうよっ…」
室麻「あら、そうでしたわね…。すみませんお客様。
すぐにお夕食のある啓翁桜の間にご案内いたします」
マグナム「あぁ、お願いするよ」
啓翁桜の間───
マグナム「え~、コホン。ではこれから夕食前に大事な
ことを教えておく。今はフレイは機能していないので
俺から詳しく伝えておきたいと思う」
フレイ「うぃ~、任せたぞマグナァム…ヒック」
マグナム「この夕食を食い終えた人は食器はそのままにして、
そのまま自分の部屋に戻り、用意をしたら風呂に入りにいけ。
場所が分からなかったら近くにいる女将さんに案内してもらえ。OK?」
一同「分かりました~」
マグナム「で、さっきから気になってたと思うけど、俺の隣にいる
ヒゲ生やしたオッサンはこの旅館の料理長、古墳さんだ」
古墳「オサ…いえ、なんでもありませぬぞ。皆様、今回はこの旅館に
来ていただ」ゴーズ「どうでもいいから早く食わせろオッサン」
古墳「…………」明(哀れ古墳ジジィwww)
南穂(確か古墳はん今年で52になるんやっけ)
室麻(時の流れって恐ろしいですわね)
マグナム「それでは…いただきます」
一同「いただきまーす」
アクア「うぉ!ご飯がウマい!」
ゴーズ「あの古墳って人、料理の腕は中々だなぁ」
ミョー「………」(さっき吐いたから食えない…)
黒雷「ミョー食べないのか?なら俺がもらうぞ」
ミョー「いいよ…」(あぁ…おいしいものを食べれないなんて不幸だ…)
アクア「よし!食い終わった!」ゴーズ「よし!食い終わった!」
アクア「……………」ゴーズ「……………」
アクア「俺が先に風呂場に行くぜぇ!」ゴーズ「何を!俺が先だぁ!」
ミョー「二人とも待ちなよ!」
二人が走り出した瞬間───
ズテッ ゴッ
明「あ、そこ滑りやすいから気をつけ…ってもう遅いわね」
江渡「……」
アクア「ミョー…俺達はもうダメだ…」ゴーズ「…俺達の屍を踏んで進んでいけ…」
ミョー「じゃお構いなく」ゲシゲシ(踏む音…?)
A&G「返事がない。ただの(ry」
雛日「アイツらこれからちゃんとやっていけるのかしら…^^:」
ゴーズ「あつっ!」
アクア「なんだよゴーズ。これぐらいの温度温いだろ」
ゴーズ「お前が技の水遁・水龍弾を繰り出してお湯に水入れてるから
温いんだろが。ってかそんなことしていいのかよ?」
アクア「ゴーズ!あそこまで泳いで先に着いた方が勝ちだ!ヨーイ、ドン!」
ゴーズ「無視かよ!しかも俺まだ入ってないのに始めんな!ズルいぞ!」
スーガ「おまいら騒がしいぞ…それに風呂では泳いじゃダメだし…」
ゴーズ「ふぅ…お風呂気持ちよかったな」
アクア「あぁ、そうだな。でもあの泳いだときのことだが、俺の方が早かったよな」
ゴーズ「いやいや、俺の方が早かったぞ」
アクア「あぁ?俺だ!」ゴーズ「俺だってば!」
ミョー「もうどうでもいい…ていうか寝ろ」
アクア「お前にはどうでもいいことだろうがよぉ!」
ゴーズ「俺等にとってはどうでもよくないんだよぉ!」
ミョー「あと5秒…」
A&G「へ?何が?」
ミョー「4…3…2…1…0」
プツッ
アクア「うわっ!真っ暗になった!」
ミョー「もう消灯した。早く寝ろ」
ゴーズ「分かったよ…アクア、この件は明日にしよう」
アクア「そうだな」
午前一時50分…廊下にて
黒雷「うぅ…急にトイレに行きたくなった…寝る前にしとけばよかった…
しかしこんなに真っ暗にすることないのに…うぅ…」
すると、後ろから微かに軋み音がした。
黒雷「ヒィッ!誰だ!」
そう言い黒雷は振り向いた。しかし
誰の姿もなく、闇が広がっているだけだった。
黒雷「うぅ…早くトイレ済ませよう…」
……………
………
…
・
黒雷「ふぅ…これで安泰だな」
カチッ、カチッ
密かに時計の針が動く音がする。
午前1時59分45秒…2時まであと15秒だ。
黒雷は窓の方に目を向ける。
黒雷「しかし…ここのサクラは夜桜も綺麗だなぁ…」
5…4…3…2…1
ボーン…ボーン… どこかで振子時計が鳴った。
と、そのとき───
黒雷「え…?」
「それ」は桜の下で蠢いていたのだ。
黒雷の目に映ったのは、まるで陽炎のように揺らめき、
幻想のように透き通り、人型の形をしていた。もしやこれは───
黒雷「幽霊…?」
「それ」はこちらに振り向き、そして何かを呟いた。
──ノロッテヤル…アイツヲノロッテヤル…──
黒雷「うぎゃああああああああああああああああああああああ!」
悲痛な叫びが、漆黒の廊下に響わたった…
最終更新:2008年07月06日 10:11