full broom,harvester

私は私が特別だと思いこんでいた。オーストリア軍に入った時、私はそんなことは無く、ただの砂の一粒でしか無いのだと知った。

人類に価値は無い、とは言わない。然して――――宇宙から見てしまえば、人類など鼻息一つで消えてしまえるほどにか細い存在なのだ。
私はそんな物の一つで在りたくはなかった。私は私自身が特別であることを望んでいた。そのための様々な現実逃避が私の頭の中を掻き乱していった。
振り払いたかったが、然し私は砂粒の一つで在りたくはなかった。それがその現実逃避から逃避することを許さなかった――――だから、あれはほんの気の迷いだったのだ。
1889年。あの時には……ただ、遊びだと思っていた。暇を持て余した人間たちの魔術ごっこで、大したことなどなく、結局私は砂粒の一つなのだと。

 ――――輝きを見た。

星を喰らい渡り歩く遊星。一万4000年前に地球に飛来し、その全てを徹底的に蹂躙していった方舟達。
素晴らしいと思った。面白くもない自分の人生にほんの僅かな刺激を求めた程度であったのに、そんな“素晴らしい者達”に出会えるとは。
感動した。感涙した。今まで自分が信じていた神は、宗教は、一体何だったのかと笑い飛ばせるほどに一瞬にして心酔してしまった。
私の世界が色めきだった。私の世界が輝き始めた。そして、彼らは私を祝福した。その素晴らしき力の一端を私に与え、尖兵の一人としてくれた――――私はその時、“特別”になった。

であるならば。

私はいくらでも道化となろう。私という存在全てを、あなた方に捧げよう。

誰にも理解されなくともよい。あなた達さえ私のことを見てくれるのであれば、たとえ精神病院に叩き込まれたとしても苦ではない。

家族から見放されようとも。誰からの信用を失い、孤独に死んだとしてもそれは素晴らしいことなのだ。


――――嗚呼、だから。


捕食遊星よ、星を喰らえ、地球を喰らえ、神代を喰らえ、人類を喰らえ、文明を喰らえ、未来を喰らえ、喰らえ喰らえ、喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ喰らえ!!!!!!
故にこそ素晴らしい! であるからこそ美しい! こんなに下らない世界を喰らい尽くして、世界を再び更地に戻してしまえ! 神秘も文明も終ぞ夢へと消え失せてしまえ!
所詮奴らは砂粒だ。嗚呼然し、私は特別だ。“私は、喰らう側なのだから”。

そして、願わくば――――あなたの下へと辿り着き、宇宙を泳ぐ旅に寄り添う“特別”で在りたい。





「いらないよ、聖杯なんて」

――――金髪碧眼のキャスターの、美しい顔貌が僅かに歪んだ。

つい先刻、三ノ輪銀は京都府京都市に現れた。
彼女は……神樹歴と呼ばれる世界において。世界の殆どが焼き尽くされて、僅かに残された人類最後の領地を守るために戦う、勇者だった。
そして彼女はあの時も、全力を賭して戦った。自身が持つ全てをバーテックスに叩きつけた。命を賭けた、魂を賭けた、そして……人々を、そして掛け替えのない友達を守った。

――――それで良かった。少女は、その事実だけで良いと笑った。

ここに現れ困惑している三ノ輪銀に対して、彼女のサーヴァントであるキャスターは現状の説明をした。
彼女はその勇気を以て、世界と友人を守ったと。そして聖杯戦争の説明をし、己はその姿に感服したと――――だからこそ、貴女のサーヴァントになったのだと語った。
万物の願いを叶える聖杯、それを取り戻そうとキャスターは謳った。それさえあれば、貴女の想うその全てが叶うのだと笑い。

「……今。なんと?」

「だから、いらないって、聖杯」

それを、拒絶された。
キャスターには分からなかった。
現界する際に、キャスターは『これならば聖杯を求めるだろう』という人間を選んだ。
全て知った上で、彼女ならば聖杯を求めて戦うだろうと期待していた。だと言うのにこの現状は何なのだと、この言葉は何なのだ、と。

「何を言う。何を言いますか、我がマスター。聖杯とは正しく万能。手に入れさえすれば、ありとあらゆる願いが叶う!
 貴女は世界のために死んだ、御学友のために死んだ、素晴らしき勝利と引き換えに貴女は逝ってしまった!
 駄目だ、そんな悲しい結末が在ってはならない! 貴女にはそう……願いを叶える資格がある、願いを叶える義務がある!!」

「無いよ、アタシに……資格なんて」

強い瞳をしていた。それにキャスターは射抜かれていた――――ギリ、と奥歯を噛み締めていた。
キャスターのことを責めるでも無ければ、敵意を持っているというわけでもなかった。ただ、三ノ輪銀は、純粋に彼女へと自身の心を真っ直ぐに語っているだけだった。
これが少しでも瞳が濁っているのであれば、その言葉は虚実であると暴き立てて説得することも出来ただろう。
だが、こうも純真な心に……“まるで曲げられる気がしない”とすら思いかけてしまった。それを否であると振り払うために、キャスターはそれでもと言葉を繋ぎ続ける。

「あるのです! 貴女にはあるのですよ、この聖杯戦争に勝ち残る資格が!!
 全てのマスターを下し! 全てのサーヴァントを聖杯に焚べ、そして願望機をその手に、好きなように願いを叶えるだけの資格が!
 それさえ手に入れれば、幸せな世界に戻ることが出来る! 幸せな故郷へと帰れる! 幸せな時間を永遠に享受することが出来る! それが……それがいらないとでも?」

「うーん、そうだなぁ……」

その言葉を聞いて、少女は腕を組んで首を傾げ考える素振りを見せた。
漸くキャスターは糸口を見つけた。そうだとも、彼女は……彼女には掛け替えのない友がいる。そしてその時間は何よりも大切だったはずだ。
必ず決断すると確信した。然して、少女が生み出した結論は――――

「うん、やっぱり駄目だ!」


それでも尚、拒絶であった。
絶句するキャスターへと、三ノ輪銀は苦笑いを浮かべている……そんなに変なことを自分は言っているだろうか、と思いながら。
実際のところ、今の問いかけ自体も三ノ輪銀に取っては考えるべくもないことだった、最初から考えは決まっている……ただ少し、思い出に思いを馳せていただけの話だった。
そしてだからこそ。その思い出が三ノ輪銀を支えていた。そして、その思い出が――――三ノ輪銀に、そうであれと。それで正しいのだと、確信させているのだ。

「人の、誰かの命を踏み躙ってまで叶えて良い願いなんて無いんだ。そりゃあ、そういう風に思うくらいに、どうしても叶えたい願いはあるかもしれないけどさ。
 それでも……アタシは駄目だと思う。何ていうか、それがなんで駄目なのか、ってのは……ちゃんと言えないんだけど! でも、一番の理由は……そうだなぁ」

だから、それを否定するのに欠片の勇気も決断もいらなかった。


「須美や園子に、怒られちゃう気がするから、かな」


――――凄まじく度し難いマスターを引いてしまったと、キャスターは思った。
そんな理由で願望機を拒絶するなど在ってはならないと思った。
あの総統閣下はどれほどまでにそれを欲していたことか。あの男自身も相当度し難いとは思っていたが、欲望自体が見えている以上まだ分かりやすい。
だが、これは何故だ。この少女は何故だと思った。まだ生き足り無いはずだ、まだ遊び足りないはずだ、まだまだ……やり残したことは、無数にあるはずなのだ。
相応の齢を生きた自身ですら“そう”なのだ。故に彼女もそうである筈が、無いのに――――


「……御学友は、きっと貴女が帰ってくることを望んでいる筈です。誰かを踏み躙ってでも」

「だったら、その時はあたしが説教してやらないとな!」


――――何故、笑顔でそう言えるのかが分からない。


「……分かりません、分かりません。分からない、分からない、分からない!!
 何故です! そう思っても良いはずだ、心の底から! 貴女は! あの時間を! 平穏で幸せな日々を求めているはずだ!

 そんなもの――――理屈が通らない! それでは私の目的が“成立”しない!!」

取り乱す。余りにも想定外であると、余りにもこれは違うだろうと。
それが前提であった。マスターが聖杯を求めること。ただそれだけで良かった。強い意思を持ち、強い願いを持つマスターであること。それだけが条件の筈だった。
そんな簡単な条件が、何故成立しないと――――否。否否否、それでも私の見立ては間違っていないのだと。キャスターは、尚も食って掛かった。

「そんなものは張りぼてだ! 自身の欲望を鍍金で覆い隠している、そうでしょう!?
 本当は、貴女は求めている! 今も貴女は今言った言葉を後悔している! 未練が在る! 聖杯に、願望機に、そうでしょう、そうでないはずがない!」

「……たしかに、そう言われるとそうかも」

「ならば――――」

「それでも、駄目だ」

確かに、その言葉には否定しきれないことが在る。
もう一度、友達に会いたい。家族に会いたい。それは本当のことだ、心の底からそれを願っている――――だから、願いがない、と言ってしまえば嘘になってしまう。
それでも、三ノ輪銀は頑なに首を横に振る。どれだけキャスターがそう在れと主張しようとも……それでも、“絶対に”。

「……所詮。所詮人間なんぞ砂粒の一つ。一息すれば飛んでいくか弱い生き物です。そんな有象無象を、ほんの僅かに生き延びさせるためだけに貴女は犠牲になったのだ。
 悔しいと、理不尽だと思わないのですか。私こそが特別だと思わないのですか。私こそが!! ならば多少の見返りが在ってもいいと、何故思わない!?」

何故、それでいいと思う。
顔も名前も知らぬ有象無象を守るために使命を背負わされ、そして理不尽に死んでいったことに対して何故何も疑問に思わない。
彼女は特別であったのだ。ならばそれ相応の特権を振るってもいい。弱者を守るために戦った彼女には、多少の命を踏み躙っても良い権利があると。
キャスターにとって、三ノ輪銀にかける言葉の殆どは詭弁であった。今は――――最早その鍍金は剥がれ切って、ただ感情のままに彼女へと向けて言葉を吐き出している。



「見返りならとっくに貰ってるんだ。今まで幸せな時間を過ごせた。大切な友達が出来た。その二人を守れた。家族を守れて皆を守れた。
 それだけでアタシは十分だから。だから――――今回も、アタシは勇者らしくしないとな。



 ――――こんな戦い、止めてやる。たとえ、キャスターがアタシを見捨てたって」

然して、三ノ輪銀は笑っている。
彼女は、人を守る勇者であった。ならば今度もまた、勇者として在らねばならないと。それこそが、三ノ輪銀であるのだと。
此度の戦いでもまた、少女は両手に斧を握りしめるだろう。そうして余りにも輝かしい魂とともにその身を焦がして、きっと燃え尽きていってしまう。
キャスターは、特別な存在でありたかった。そしてそうなれた。そうなれた筈だった。だと言うのに彼女は―――あまりにも特別であるというのに。


「――――否、否、否否否!!!」


そんなことは許されない。
この少女は、キャスターが望んで仕方なかった特別なのだ。キャスターが捕食遊星と接触して漸く成れた“特別”なのだ。
だからこそ、それは否なのだ。特別な彼女は、その特権を振るわねばならない。そうでなければ、キャスターは――――嫉妬で、その身を焦がしてしまう。

「貴女は特別でなければならない。貴女は聖杯を手に入れなければならない! そして私は、それを以て捕食遊星ヴェルバーの下へと至る!
 故に私は貴女を!! 必ずや聖杯のもとに導いてみせる! 貴女の意思など知った事か――――必ず、必ず! その願いを抉じ開けて、聖杯へと至らせる!」


捕食遊星の尖兵は、それを第一とする。なれば、キャスターがそう叫ぶのは――――きっと。そこに本当の“特別”を見たのだろう。


「見捨てる? そんなはずがあるものか! 貴女はこの私が選びだしたマスターなのだ! それに間違いがあるはずがない!

 約束しよう。私は、無理矢理にでも――――貴女を、聖杯戦争の勝者にする」


三ノ輪銀は、実のところキャスターの言葉を全て理解できているわけではない。
魔術だ何だということはわからないし、今口走った捕食遊星、という言葉の意味も理解していない。
けれど、キャスターがどういう風に考えていようとも三ノ輪銀がやるべきことは変わらない。
此処が何処かなんてまだよく分かっていなくても、この先に会う人達がどんな人間で……この先、どんなに恐ろしい怪物に出会うことになったとしても。



「やってみなよ。アタシは勇者だ、そう簡単には負けないぞ?」



――――三ノ輪銀は、勇者である。



故に彼女は、理不尽に抗い。魂を、燃やし尽くす。



【クラス】
キャスター

【真名】
カール・マリア・ヴィリグート

【パラメーター】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:A++ 幸運:B 宝具:EX

【属性】
混沌・悪

【クラス別スキル】
陣地作成:A+
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
条件さえ揃えれば魔術的な要塞である“魔城”の形成が可能。

道具作成:C
魔術により道具を作り上げる能力。

【保有スキル】
高速詠唱:B
魔術詠唱を早める技術。自身の修める魔術レベルは低いが、詠唱のスピードは一流の魔術師と同格である。

信仰の加護:A-
一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の信心から生まれる精神・肉体の絶対性。
ランクが高すぎると、人格に異変をきたす。

ヴィリグート・ルーン:EX
ヴィリグートが創り出した独自の文字。
完全な創作としてはあまりにも高度な術式を形成する文字―――――その正体は“遊星の紋章”を書き出したもの。
キャスター自体はヴェルバーの分身でも端末というわけでもないため、オリジナルほどの威力を発揮することは出来ない。
然しそれでも、既存の魔術の枠に入らない強力な術式を行使する事が可能。

【宝具】
『歪み狂わす偽教典(クリスト・イルミン)』
ランク:A+ 種別:対魔宝具 レンジ:1 最大捕捉:20人
カール・マリア・ヴィリグーとの謳う偽教、イルミン教について記されている教典。
雑把且つ荒唐無稽が過ぎるイルミン教という存在それ自体が宝具と化したものであり、その本質は現存する宗教の否定により“喰らう”ことである。
経典を通じて他者、もしくは道具に対して発動を可能とし、人間、道具、どちらに使用した場合にも対象にAランクの対魔力に相当する耐性を付与する。
『歪み狂わす偽教典』を施された対象が触れたり、施された魔術は純粋な魔力へと変換され、キャスターへと送られる。
送られた魔力は単純にキャスターの物になるほか、後述の第二宝具発動のためのキーにもなる。
大凡近現代の魔術に対してはほぼ間違いなく喰らうことが可能だが、神代やそれでなくとも高位の魔術に対しては喰らい切れず取り零す事も有り得る。
それでも大幅な減衰自体は行われるだろうが。


『収穫の星、第三の太陽(イルミニズム・ドゥリッテ・ゾンネ・ハーヴェスター)』
ランク:EX 種別:対星宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:1000人
キャスターが自身の信じる宗教――――その世界に存在していた三つ存在する太陽の内の一つの力を引用する、と“偽装している”宝具。
実際にはキャスターの信じる世界も宗教も存在していない。だが、生前行った魔術儀式によって偶然ヴェルバーと接触。
捕食遊星ヴェルバー、そして三つのアンチセル……そしてこれに触れ侵食を受けたことによってその力の一端を振るう尖兵と成った。
これにより、その神霊をすら蹂躙した力の極々一部を、純粋な破壊としてのみではあるが発動、放出することが出来る。
上空に魔術式を展開、これによりヴェルバーとのゲートを展開することにより、輝ける破壊の濁流としてこの世界に流し込む。
発動には膨大な魔力が必要だが、前述の第一宝具によってある程度補える他発動後の“破壊の濁流”に関してはその出処自体が全く別に在るために魔力を一切消費することがない。
またその性質上、神性を持つサーヴァントに対しては特攻が付与される。

【Weapon】
『SS長剣、SS短剣』
キャスターが生前持ち逃げした二振りの剣。
魔術発動の媒介に使用される。剣として使用されることはあまりない。

【人物背景】
ナチス・ドイツ親衛隊(SS)の将軍。
独特な神秘主義とオカルトを信仰し、親衛隊全国指導者ハインリヒ・ヒムラーから絶大な信任を得て親衛隊の宗教思想に大きな影響を与えた人物。「ヒムラーのラスプーチン」の異名をとる。
イルミン教なる宗教を主張しており、自身をその宗教における神族が結合した存在“氷の王”であると主張したり、キリスト教をこのイルミン教の剽窃と主張している。
第一次世界大戦におけるドイツの敗戦はこのイルミン教への迫害によって行われていると宣う等屡々それらは地震の被害妄想や陰謀論を掲げるために使われたりしていた。
そのような人物ながらヒムラーからは信頼され、ヴェヴェルスブルク城を親衛隊で購入させ怪しげな魔術儀式を執り行ったり、敵視するヴォータニズムの信者を次々に収容所に送っていた。
他、親衛隊に於いてはヴェヴェルスブルク城で結婚式の司祭に相当する役目を担当し洗礼を施したり、親衛隊名誉リングのデザインを行ったりと、宗教的に重要な役割に居た。
然し1938年10月にヒムラーへと精神病院入院の経歴が齎され、それと同時にヒムラーの側近の女性に関係を迫ったことでヒムラーからの信用を失い1939年8月28日にSSを除隊させられた。
その際返却を求められたS髑髏リングやSS長剣、SS短剣等を自分のものにしてしまっている。

上記が公的に残されている事実である。
その裏側にて、カール・マリア・ヴィリグートは若かりし頃……1889年に参加した魔術団体の儀式によって、偶然にも捕食遊星『ヴェルバー』との接触を果たしていた。
とは言え実際にそれと対話したというわけでもなく、ほんの僅かにだけその道を偶然に開いたというのみであるが――――それを以て、ヴェルバーの侵食を受ける。
ヴィリグートはこれらに完全に魅了され、その人生の最終目標を『ヴェルバーの下へと辿り着くこと』に設定。
遭遇したヴェルバーの情報を下に『イルミン教』を作り出し、この地上にヴェルバーを再度辿り着かせるための試行錯誤を親衛隊を利用して行った。
然しヴェヴェルスブルク城で執り行われている魔術儀式に危うさを感じた総統、アドルフ・ヒトラーの命令によってヒムラーはヴィリグートを失脚させ、親衛隊から追放させている。
現代にヴェルバーを降ろすことを諦めたヴィリグートであったが、それでも諦めることはなかった。
英霊として自身が現界した時に、聖杯戦争の勝者となり願望機を手に入れることによりヴェルバーへと辿り着くことを画策し、『最終秘術』を以て死後英霊の座へと辿り着く。
尚、自身の肉体は“理想”として生前に座に登録するために用意したもの。色々ともっともらしい理由はあるが、本人の好みが反映されているというのは間違いのない事実。

【外見的特徴】
美しい金髪と碧眼を持った、長身且つ豊満な肉体を持った美女。
非常に整った親衛隊制服と帽子を被り、常に不敵な笑みを浮かべている。
但し、感情の動きはすぐに表情に現れる。とりわけ取り乱したときなどはそれが著しい。

【方針】
兎に角『マスターに聖杯を取らせる』。
本来であれば聖杯を用いてヴェルバーの下へ行くことなのだが、今はそれが最も優先されている。

【マスター】
三ノ輪銀@鷲尾須美は勇者である

【能力・技能】
神樹に選ばれた勇者として、スマートフォンを介した変身によりその力を扱うことが出来る。
巨大な二丁の斧を武器としており、勇猛果敢に突撃し多少のダメージを物ともせず猛攻を加えるという戦法を得意としている。
作中では限界を超えた戦闘行動により、勇者二人を戦闘不能に陥れた三体のバーテックスを命と引き換えに撃破している。

【weapon】
二丁の斧

【ロール】
市内の小学校に通う小学生

【人物背景】
結城友奈は勇者であるのスピンオフ、本編の二年前を描いた鷲尾須美は勇者であるの登場人物。
元気いっぱいの火の玉ガール。運が悪くしょっちゅうトラブルに遭遇しては、それを放っておけないという正義感も持ち合わせるとても良い子。
家族思いで友達思い。最初は須美からは苦手意識を持たれていたが、すぐに園子とともに打ち解けて掛け替えのない友達になった。
本編では三体のバーテックスを道連れに死亡しているが、彼女の死を受けて大赦は勇者システムを改良。
『精霊』『満開』という形で勇者の力となっている。……それが彼女の望む形であるかは別として、だが。


【令呪の形・位置】
右手の甲。牡丹の花をかたどったものが刻まれている。


【聖杯にかける願い】
無し。

【方針】
聖杯戦争を止める

【参戦時期】
本編での死亡後

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最終更新:2017年12月30日 19:52