No Boy No Cry

「こんな筈では……こんなつもりでは、なかった……」

 豪華絢爛たる天守閣の高みで、女は一人そう呟いた。

 美しい女だった。
 すらりと背は高く、肌は白く、切れ長の瞳と同じく黒い髪は鴉の濡羽色をして艷やかで。
 橙色の小袖に袖無羽織、軽衫と男の装いをこそしていても、肢体の線は女の肉(しし)の柔らかさを隠せない。
 しかし――女の額に刻まれた醜い疵痕が、その美しさに影を落としていた。

 女は腰に帯びた刀の柄を、指も折れよとばかりに握りしめた。
 自らの銘を刻んだ茎がぎしぎしと軋もうと、女にとっては瑣末事に過ぎない。

「私は、決して……こんなつもりでは、なかった……!」

 眼下に栄えていた街並みは、もはやその名残さえ見出だせぬ。
 彼方に清水を讃えていた湖は、残滓すら消え失せ枯れ果てた。
 地平の彼方まで広がるのは、王道楽土などではない。

 ただの無だ。

 色の無い砂漠――果てしなく、どこまでも続く。
 それは星の死骸だった。宇宙の終わりだった。この世の最期だった。

 女はつくづくと思い知らされた――いや、そんな事は端からわかっていたのだ。

 天下は途方もなく大きく、広く――世界は、想像を絶するほどに遠い。
 あの魔王ですら五十年、一生涯かけてやっと日ノ本全てに手が届くかどうか。
 己にそれを背負えるだけの器なぞないことなど、女は最初からわかっていた。

 だからこれは、当然の結末だ。

 有り得ざる繁栄は可能性を失い、剪定され、燃え尽き、後には一握りの砂が残るのみ。
 しかし、それでも……女は繰り返し、繰り返し、声を上げる。

「私は、こんなつもりでは……なかったんだ……ッ!!」

 その声は無意味だ。
 もはや誰の耳にも届くことはない。
 だから高い城に住まう女は、一人、世界の終わりまで声を上げ続ける。
 無意味で、無価値で――――だからこそ、この世界は終わるのだというのに。




「それで、主殿。どのように采配を振ろうとお考えでしょうか」

 不意に声をかけられて、ジャギはぱちくりとヘルメットの中で目を瞬かせた。

 うたた寝でもしていたのだろうか。
 気を緩ませていた自分が嫌になるほど苛立たしく、ジャギは不機嫌さを隠しもせず「ああ」と言った。

「決まってんだろ。片っ端から他のマスターってヤツをぶっ殺して、俺が最強だって証明すンのよ」

 ジャギはそう言って、愛用のバイクにより掛かるようにして座り直した。
 薄暗いそこは、打ち捨てられ忘れ去られたガレージだった。
 ゴミとか、泥とか、唸る室外機の排ガスとか、そういった物の臭いが充満し、控えめに言っても居心地は悪くない。
 天井は破れ、雨漏りの名残だろう水たまりも其処此処にある。冬の冷たい風だって入ってくる。

 だけれど、ジャギはこれで良いと思っていた。

 静謐に満たされた道場だとか、安っぽい診療所だとか、無駄に豪奢な御殿だのは、反吐が出るほど嫌だった。
 自分が目指す物は、目指す場所は――それがどんなものかはジャギにさえわからなかったが――もっとずっと、違うものだ。
 だからこれで良い。俺はここから始まる。ここから突き進んでいくのだ。

 ――本当なら俺様一人でだってやってやれるってのによ。

 だがしかし、この戦いは面倒くさいことに、目の前に佇む女と手を組まねばならないらしい。ジャギは溜め息を吐いた。

「ええ、目的が定まっているというのは良いことですよ。主殿。問題はそのためにどうするか、ですが」

 女――アーチャーはそう言って、冷たい印象を与える美貌に薄っすらと笑みを浮かべて見せてくる。
 その全てを見透かすような視線がどうにも居心地が悪く、ジャギは何か意味もなく、ホルスターに収めた散弾銃をいじった。

 ――とても夢ン中でめそめそ泣いてやがった女には思えねぇな……。

 アーチャーは、恐らく日本人であれば誰もが知っているだろう有名な英雄であった。
 よもや女だとは思わなかったが、あまり頭の良い方ではない自覚のあるジャギですら、その名前と事跡くらいは知っている。
 そんな人物が味方になることに対して、頼もしい、とは思わなかった。何しろ敵も似たような英雄を引き連れているというのだから。

 ――聖杯戦争、ねぇ。

 万能の願望機を巡って行われる、魔術師とやらの殺し合い。
 普通であれば一笑に伏すところだが、ジャギとて仮にも歴史の裏で語り継がれる暗殺拳を修めた身だ。
 たまたま襲った妙な男が命乞いにさえずった話を、ジャギは信用こそしないまでも否定はしなかった。

 ――この俺様にかかれば、裏があることくらいお見通しよ。

 そんな七つ集めれば願いが叶う珠みたいなものがあるなら、わざわざ他の参加者を呼び集める必要はあるまい。
 自分なら、そんなものは自分のためだけに使う。人手が必要だからエサを垂らしたのだとしても、やり方が露骨過ぎる。
 だから男が後生大事に持っていた青白く光る妙な宝石を奪い取り、それに触れた事で現れた女を見てさえ、その気持ちは変わらなかった。

 聖杯戦争とやらは、間抜けどもを騙すための糞くだらない茶番に過ぎない。

「ですので、いくつか方針を書き加えてもよろしいでしょうか、主殿?」
「お、おう……」

 もっとも――このように美しい女に「あるじ」と呼ばれて、心の奥底がむず痒く高揚する気持ちだけは抑えられなかったが。


「良いぜ、話してくれよ」

 しかしまあ、それも一時のことだ。
 こうして何もかもお見通しとでも言うような瞳で見つめられ、薄く微笑まれると、嘲笑されているように思えてならない。
 ジャギは体裁を取り繕うように咳払いをし、主君らしくどっかと座り直した。
 その仕草から主の不興を買ったことを敏感に察したのだろう、アーチャーは「すみません」と小さな声で言った。

「生来、私はどうも……人に誤解されてしまうようなので。主殿に、他意は無いのですけれど」

 そうして申し訳なさそうに眉をひそめて頭を垂れる姿でさえ、何故か無性に癪に障る。

 ――ケッ。……ケンシロウみてぇなアマだぜ。

 まるで自分が一から十まで正しいという面構えは、その美貌のせいもあって、どうにもジャギは虫が好かなかった。
 もっともアーチャーの言うとおりそれが生まれつきだというのなら、ケンシロウも運の無い奴だったのかもしれないが。

「……本当にすみません。私は、その……」
「良いから、話せよ。俺ァ別に……」とジャギは少し考え、付け加えた。「……怒っちゃいねえよ」
「……なら、良いのですが」

 付け加えた一言が、どこか厭味ったらしくて気に入らない。
 だがジャギはそれに対してじろりと睨みをくれるだけで、その苛立ちを飲み込んだ。

「大筋は主殿の仰る通り、敵を倒して覇を唱えるという事で問題はありません。
 問題は――――倒せる相手を、倒せる時、倒せる場で、確実に倒す、という一点を心がける事です」
「んだよ。つまり……俺じゃあ勝てねえ相手がいるから、尻尾巻いて逃げ出せってことか……!?」
「勝てない相手?」

 その飲み込んだ怒りを吐き出した瞬間、アーチャーはやはり薄い笑みを絶やさずに言い切った。

「そんな者はいませんよ」

 それは、ジャギが思わず目を見開くほどに冷たい一言だった。
 アーチャーは表情一つ変えず
 そう、日本中の英雄の中でもただ一人、アーチャーだけはこの言葉を口にすることが許される。
 如何なる強大な存在、英雄、怪物であろうとも――――……

「ただし倒せる時間が、場所が、状況があれば――の話ですけれど」

 殺し間さえ整えば殺せない者など、いないのだと。
 この女だけは、そう言うことが許されているのだ。

「……」

 ジャギは低く唸った。

 それだけの事をやってのけた、炎のような英雄。
 目の前で氷のような表情で自らを「主殿」と呼ぶ女。
 そして夢の中で――「こんなはずではなかった」と叫んでいた娘。

 そのどれもがアーチャーという女を指し示していて、その全てがチグハグに思えてならなかった。

「……なあ。一つ聞いて良いか」
「一つと言わず、何なりと」

 だから、聞いた。
 誰もが――恐らく、日本中の誰もが、この英雄にあったら聞いてみたいと思っているだろう事だ。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「なんでお前、織田信長を殺しちまったんだ?」




「さあ――――?」

 アーチャー、明智光秀は薄っすらと――鮫のように微笑んで小首を傾げた。

「恨んでいたのか、何か企みがあったのか、愛ゆえか、たまたま場が整ったのか、あの人に勝ちたかったのか……。

 今となっては、私にも……よくわからないんですよ」

 ジャギは、その鋭い笑顔に、何かを垣間見たような気がした。

 覇を唱えんとしたラオウ――或いは武を医に転じて世に広めんとしたトキ――そして、あの忌々しいケンシロウ。
 彼が目指していたのは、その全てを乗り越えた先にある――「何か」だ。
 それは蒼天の向こうに輝くものだ。遥か空に見える星だ。七つの輝きだ。
 だが、果たして全てを打ち倒し、乗り越えたとして、その最果てに何が見えるのだろう。どこに行き着くというのだろう。

 それはよもや、この女が見たであろうような――「無」なのではないか。

「……けッ」

 やめだ、やめだ。そう呟いて、ジャギは低く唸った。
 俺はこの女とは違う。兄者たちとも、ケンシロウとも違う。俺はきっと、もっと、ずっと、上手くやれる。

「……いいぜ、やってやるよ。殺すべき状況、殺すべき場所、殺すべき時だな」

 それは北斗七星の隣に死兆星が輝く時だ。その時に殺す。
 北斗二千年の歴史は、そのためだけに積み重ねられてきた暗殺拳だ。

 舐めやがって。ジャギはヘルメットの内側で、誰にも――アーチャーにも気づかれぬよう、低い声で呟いた。
 英霊どもと、魔術師だか何だか知らないマスターども。
 その全員を殴り倒せば最強の名は自分のものだ。北斗神拳伝承者として相応しいのは自分だ。
 聖杯なぞどうでも良い。欲しいのは、ただひとつ。

 ――俺の名を言ってみろ。そうだ、俺の名を言ってみろ!

「俺は第六十二代北斗神拳正統伝承者、ジャギ様だ……!」

 その言葉を聞いて、アーチャー・明智光秀はやはり薄い笑みを浮かべたまま。
 彼女の真意がどこにあるのかは、きっと彼女自身にもわからないに違いない。
 ジャギはそんな彼女をじぃと睨むと、やおら溜め息を吐いた。

「……で、もう一つ聞きたいんだけどよ」
「ええ、何なりとどうぞ、主殿」
「その格好はなんだ?」
「私は知名度が高いので、隠匿しようと思って当世の格好をしてみたのですが……」
「……――それでなんでクソダサTシャツ着てるんだお前は」

 え。
 アーチャーはきょとんとした顔をし、張り詰めて「ARTS!」と自己主張するシャツの胸元を見下ろした。

「……似合って、いませんか? その……結構、格好良い装いだと思うのですけれど……?」

 ジャギは無言で、穴の空いた屋根を振り仰いだ。
 垣間見える蒼天はどこまでも青く、遠い。




【クラス】
 アーチャー

【真名】
 明智光秀

【ステータス】
 筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:B 幸運:B 宝具:E~A+

【属性】
 混沌・中庸

【クラススキル】
  • 対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

  • 単独行動:B+
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクB+ならば、マスターを失っても三日間現界可能。

【保有スキル】
  • 反骨の相:B
 一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱けぬ気性。
 自らは王の器ではなく、また、自らの王を見つける事のできない放浪の星である。
 本人の意思にかかわらず、同ランクの「カリスマ」を無効化する。

  • 心眼(真):A
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
 逆転の可能性がゼロではないなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

  • 鷹の目:B+
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力。
 この領域に至れば動かぬ的である限り、間違っても射撃を外すことはない。

【宝具】
『時今也桔梗旗揚(ころしま)』
ランク:E~A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:30000人
「時は今 雨が下しる 五月哉――敵は、本能寺にありィッ!!」
 光秀が最も得意とした火縄銃戦術。殺し間。
 三万丁の火縄銃を展開、交差するように十字砲火を浴びせ、誘い込んだ敵を一網打尽に鏖殺する。
 本能寺で織田信長を屠ったというあまりにも有名な逸話から、擬似的な固有結界の領域にまで達している。
 領域内からの脱出には何者であれ大幅なペナルティが課せられ、また火縄銃からの射撃は決して外れる事はない。
 そして相手の攻撃力が高ければ高いほど威力が増加し、騎乗スキルを持つ英霊にはさらに威力が増加する。
 光秀が織田家臣団最高の射手である以上、神秘殺しを除けば『三千世界』の完全上位互換宝具である。

『明智軍記(てんかびと)』
ランク:E~A 種別:神性宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
「順逆無二門 大道徹心源 五十五年夢 覚来帰一元……!」
 三日天下とも言われる、光秀の天下人としての不完全な能力。擬似的な皇帝特権。
 発動中、自分の能力やスキルが対峙した敵に劣っていた場合、自動的に取得・同等にまで強化する。
 しかしその性質上、常に進化し続ける「日輪の子」羽柴藤吉郎秀吉には敵わない。
“本来の世界"の光秀では無制限だが、“この世界”の光秀の枠に落とし込まれた事で弱体化している。
 この宝具を発動した場合、真名解放から三日が経過するまで任意で停止することはできない。
 そして三日目の終わりに強制解除され、強化・取得した能力は全て失われてしまう。
 もう一度宝具を行使して再取得することは可能。

【weapon】
『備州長船近景』
 明智近景とも呼ばれる国宝級の名刀。金象嵌に明智日向守所持の銘が彫られている。
 本来なら宝具級の逸品だが、明智光秀はセイバーの適性を有していないためその域には達していない。

『無銘・火縄銃』
 明智光秀愛用の火縄銃。宝具『時今也桔梗旗揚』から引き出したもので、いくらでも補充ができる。

【マテリアル】
 身長/体重:163cm・48kg
 出典:史実 地域:日本
 属性:混沌・中庸・人 性別:女性
 スリーサイズ:B83/W55/H86

 日本三大英傑のひとり織田信長を本能寺の変で討ち取った謀反人。
 しかし十三日後に大返しを行ってきた羽柴秀吉との戦いに敗れ、敗走中に落ち武者狩りで農民に殺された。

 出自は不明で、土岐衆の出であったとも、刀鍛冶の子であったとも言われている。
 織田家に取り立てられるまでは浪々の身であり、自分を取り立ててくれた信長には大恩を覚え、誠心誠意仕えた。
 にもかかわらずどうして謀反を企てたのかは今日に至るまでわかっていない。
 その最期でさえ不確かな部分が多々あり、生き長らえて怪僧・天海となって家康を背後から操ったとさえ言われる。
 明智光秀の生涯は最初から最後まで、多くの謎に包まれているのだ。

 確かなことはその武将としての才覚である。
 織田家臣団随一の鉄砲の才を持ち、銃をもたせれば百発百中、決して外れることはないと言われた。
 さらに鉄砲隊の運用においても、敵兵を誘い込んで確実に殲滅する「殺し間」は敵味方から大いに恐れられた。
 信長からの信頼も厚く、様々な仕事を任されて大いに采配を振るい、信長の天下布武の助けとなった。
 しかしその一方で癇癪を起こした信長からは度々叱責され、衆目の前でたびたび体罰を伴う折檻を受けていたともいう。
 もし問題があったとすれば、それは明智光秀の、どこか人好きのされない態度だったのかもしれない。

 仮に明智光秀が織田信長、羽柴秀吉に勝利したとして、その後に天下人としてどれほどのことができたかはわからない。
 明智光秀に天下への展望が無かった以上、全ての可能性は失われ、焼却され、剪定されてしまったろう。
 彼女は、そんな世界線からやって来た――“勝利してしまった”明智光秀である。

【外見】
 長い黒髪に切れ長の瞳、白い肌、背の高い和風美人。ただし額には醜い疵痕が斜めに走っている。
 戦闘時は桔梗紋の入った当世具足に火縄銃を持った姿を取るが、知名度の高さからなるべく私服での行動を心がけている。
 なお私服は胸に大きく「ARTS!」と描かれた青いTシャツとジーンズ、ロングブーツで、主兵装は刀といったもの。

【聖杯にかける願い】
 なぜ自分が織田信長を討ったのか、その理由を知りたい。


【マスター】
 ジャギ@北斗の拳外伝-極悪の拳-

【能力・技能】
  • 北斗神拳
 二千年の長きに渡って人類史の影で培われてきた暗殺拳。
 なかでも父から伝授された奥義「北斗羅漢撃」を得意としている。
 伝承者候補に過ぎないとはいえ、他の武芸者とは一線を画する実力の持ち主。

【weapon】
  • ショットガン
 ダブルバレル式のソードオフ・ショットガン。

  • オートバイ
 大型バイク

【人物背景】
 北斗神拳伝承者リュウケンの養子として引き取られた少年。
 リュウケンとは親子として確かな絆を結んでいたが、伝承者候補を巡る日々の中で軋轢が生まれていく。
 息子を北斗神拳の血なまぐさい戦いに巻き込みたくないリュウケンに対し、ジャギは父の全てを受け継ぎたかったのだ。
 ラオウ、トキ、ケンシロウに対し、ひたむきに努力を重ね食い下がるジャギだが、才能の壁は乗り越えるには遠すぎた。
 やがてジャギは徐々に鬱屈していき、暴走族の一員として無軌道な行動を繰り返すようになってしまう。
 そしてついに核戦争前後の混乱期に親しくしていた少女を失い、さらに伝承者の座をケンシロウに奪われた事で全てが破綻。
 ジャギはケンシロウへの復讐を誓い、自分が何を望んでいたかもわからぬまま、世紀末の荒野を駆け抜けることになる。

 ジャギの不幸は同じ時代にケンシロウ、トキ、そしてラオウといった恐るべき強者が揃ってしまった事だろう。
 常人とは比べ物にならない非凡な拳才を有したジャギは、世が世なら間違いなく北斗神拳正統伝承者になれたのだから。

【令呪の形・位置】
 北斗七星型のものが左手に

【聖杯にかける願い】
 聖杯には無い。
 だが聖杯戦争優勝という結果をもって北斗神拳伝承者となる。

【方針】
 全員倒して俺最強。

【参戦時期】
 核戦争勃発直前
 アンナが死んでおらず、伝承者も決まっておらず、まだ引き返せる時期

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最終更新:2018年01月01日 20:53