王たる者 誰だって一度は 世界征服を志す

「跪け」

再度の聖杯戦争に臨む羽目になったウェイバー・ベルベットが聞いた、己がサーヴァントの一声がこれだった。

「第一声がいきなりこれか…………」

自分は態度のデカイサーヴァントとよっぽど縁があるらしい。それにしてもこのLな態度は何なのか?またか、また王様なのか。

「ほれ、さっさと跪かんか、王の御前だぞ」

そういう女の容貌を、ウェイバーは改めて見つめた。
その一筋ですらもが、大金で売り買いされる程の、神が機織りに用いた糸だと説明されても納得できようほどに美しい、腰まで伸びた、黒絹ですら薄汚れて見える烏の濡れ羽色の髪。
芸術の神の祝福を受けた絵師が、心血を搾り尽くして描いた一筆の如き優美典雅な眉のライン。
銀河の星全てをを封じ込めた様な煌めきを放つ双瞳には、万人を魅了する輝きと、鋭い知性が宿り、その眼差しには大帝国を統べる覇者の如き意志が籠っていた。
美神が悠久の時をかけて配置と配色を決めたかの様な朱脣は、見るもの全てにこの唇が開いて言葉を紡ぐ瞬間に居合わせたいと願わせるだろう。
純白の絹で出来た白いワンピースに、ハッキリと分かる凹凸をつけるボディラインの美しさよ。
この女が全裸で立っていたとしても、劣情を及ぼす者はいないだろう。
只々その美に見惚れて魅入るだけだ。
万人が認める美女でありながら、美女というものの基準には成り得ぬ女。この女を美女の基準とするという事は、高峰の頂を基準とするに等しい愚行だった。

「四人目か……」

女の美貌に呑まれながらウェイバーは呆然と呟く。

冬木の地で出逢った三人の王。
清冽な蒼の騎士王。
傲岸な黄金の英雄王。
そして─────ウェイバーが死後すら捧げたウェイバーにとっての至上の英雄─────豪放な朱の征服王。
各々が人類史にその名を刻み込んだ偉大にして鮮烈な輝きを放つ王達。
彼等を知っているからこそウェイバーには理解できるのだ。
この女は、彼の知る三人の王には及ばぬが、紛れもなく王であると。
その佇まい。身にまとう王気。その全てに懐かしさすら覚えるが、なればこそ決して譲れぬ、譲ってはならぬものがウェイバー・ベルベットには存在する。

「四人目?貴様は私以外に王を三人も知るのが。ならば王に対して取るべき礼を知っていよう。
例え貴様がマスターとやらであったとしても、一介の魔術師風情が、この私の上に立とうなどとは、自惚れぬ事だ」

さっさと跪け。そう、無言のまま態度で示してくる女に、ウェイバー・ベルベットははっきりと拒絶の意思を表明した。

「出来ない。何故なら僕は、もう他の王の臣下だからだ」

「ほう、王を知るだけでなく、既に忠を捧げていたか。ならば臣としての礼は強いないでおこう。それで?一体貴様は何処の王の臣なのか。お前の王は、この私と比べられる程の王か?
まず我が名を聞け、その上で答えよ。私の名は、セプティミア・バトザッバイ・ゼノビア。
カルタゴのディードー、アッシリアのセミラミス、プトレマイオス朝のクレオパトラ七世の跡を継ぐものだ。
さて、お前の王は、この名に霞まぬ名を持っているか?」

はあ。と、ウェイバーは溜息を吐く。
クレオパトラ七世の跡。ウェイバーと同じ王を仰ぐ男の末裔の跡を継ぐ程度の女に、こうまでLな態度を取られていたのか。

「クレオパトラ七世の跡って時点で比べるまでもないぞ。僕が忠を捧げた王の名はイスカンダル。人の歴史が続く限りその名が語られる征服王だ」

「なんと、あの征服王の臣。かの王なれば…流石に私よりも上か」

ウェイバーは溜息を吐いた。長い長い溜息だった。

「…………大体なんでそんなに態度がでかいんだ。お前のやったことっていったら、ローマ帝国相手に無謀な戦争吹っ掛けて、パルミュラを滅ぼした事ぐらいだろう」

フフン。ゼノビアは邪悪な笑みを浮かべた。

「私は征服王やアウレリアヌスと同じで統治者としては水準以下だからな。
我が夫が居ればなぁ。それでも時が足りないか、ローマの反攻があれ程早くなければなぁ。
奪った領土を完全に我がものと出来ておれば、いくら相手がアウレリアヌスといえど、ああも早く負けはしなかったろうに。
それに貴様は知らんのか?あの時のローマは滅亡寸前と言われても誰もが受け入れる惨状を呈していたぞ。
……アウレリアヌスがあれ程の傑物でなければなぁ。ローマの領域を全て平らげてやったものを」

シミジミと呟くゼノビアに、ウェイバーは何処か既視感を覚えながら訊く。

「なあ、ライダー……もとい、イスカンダルは統治者としては失格か」

ウェイバーの問いをゼノビアは鼻で笑った。

「失格に決まっている。王とは玉座に長く在って己が統治の結果を完成させねばならん。
早死にした上、後継者争いまで引き起こしたとあっては征服者としては破格でも統治者としては三流よ。
アウレリアヌスは厳格過ぎて部下に恨まれ暗殺された。後五年も生きていれば、ローマ帝国も息を吹き返したかも知れぬのに。
どちらにせよ及第点とは言えんよ。己の目指した地平に至るまで生きている。これもまた王の責務だ。
ん……。となれば我が夫も失格か…。なにしろこの私を妻としたのだから。
まあ、それにしても……。ローマですら世界の一部に過ぎんかったとわな。いや、知ってはいたぞ、知ってはいたが、こうして聖杯より得た知識に照らし合わせてみれば、随分と世界は広いのう。
征服王の領土とローマ帝国の版図を合わせても半分にも満たぬ。
これでは、世界そのものなど、征服王が後百年生きていても征服しきれたどうか………」

「で、お前はどうなんだ」

腕組みして何やらしきりに頷いていたゼノビアに、ウェイバーのツッコミが飛ぶ。

「フ……………。生前は神がローマ帝国を選び、アウレリアヌスを皇帝としたが、この神無き世に於いては私を阻む者などはおりはせん。
今度こそは世界を征服してくれよう」

「つまり届かなかった……と」

そっぽを向いて口笛を吹くゼノビアに溜息しか出ないウェイバーだった。

「まあ其れは其れ。此度はしっかりと征服してくれよう。幸いな事に、マスターにも恵まれたしの」

「イヤミ……ああ、そういう事か」

「フン、お前の魔力量など無いよりマシ程度だが、聖杯戦争に参戦したという経験は大きい。それに、あの征服王ですらが勝ちを掴めなかった戦で生き残ったという運も有る。
つまりだ、此度の戦、運命は私に味方していると言えよう」

クックックッと笑うゼノビアを憮然と見つめるウェイバーだが、先刻ゼノビアの言った言葉に聞き捨てならないものがあった事を思い出した。

「なあオイ。お前の夫も失格っていうのは…………」

「私を妻としなければ、我が夫の元でパルミュラは更に富み栄え、後世においてローマとペルシア、二つの帝国の間で確固たる繁栄を享受したであろうな」

「殺したのか─────」

絶句。絶句せずにはいられない。
殺していながら、「我が夫が居れば」などとのたまう精神は、ウェイバーの理解をはるかに超えていた。

「我が血の滾りを抑えられなかった。ただ我が野心を形にしたかった。
その為に夫を弑して国を奪った。
……その末路はお前の知るところだがな。
だが、悔いてはおらん。あのまま良き妻であり続けた方が、私にとっては悔いであったろうよ。
まあ、過ぎた話だ。夫を死なせてまで追った夢を掴めずに終わるのは、夫の死を無駄にしている………などとは言わんし言えんよ。
私は結局、自分の欲望の為に国も民も子も夫も犠牲にした人でなしなのだから」

ゼノビアは何処か遠くに想いを馳せる様に遠くを見た。滅びた国と、共に駆けた者達に想いをはせる様に。

「……まあ、人でなしは人でなしらしく在るとしようか。私は世界を獲る。何を犠牲にしてもな。
私は所詮一個の人間としては市井の小娘にも劣る。故に世界を獲る。それ以外の在り方は出来んよ。
尤も……この世界の広さでは、私でも届かぬかもしれんがなあ」

それは、何処までも鮮烈に生き、豪快に駆け抜けたウェイバーの王とは異なって、何処か儚げで、寂寥を感じさせるものだった。

「なあ…お前と共に駆けた奴等は、お前に夢を見たのか?」

「何の事だ?」

「僕の王が言っていた。王とは人を魅せるものだと」

王とはッ─────誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿を指す言葉!
すべての勇者の羨望を束ね、その道標として立つ者こそが、王。故に─────!
王は孤高にあらず。その偉志は、すべての臣民の志の総算たるが故に!

「世界が広くっても─────広いからこそ征服しがいも有るってもんだろう?」

彼方にこそ栄あり(ト・フィロティモ)。届かぬからこそ挑むのだ! 覇道を謳い! 覇道を示す!

「フン、征服王の受け売りか。良く覚えておるようだな」

「ああ、そうだよ。僕はあの人に言われたんだ。
『すべてを見届け、そして生き存えて語るのだ。貴様の王の在り方を。このイスカンダルの疾走を』
そう言われたら、臣下としては全力を挙げて勤めるべきだろう」

ゼノビアは笑った。愉快そうに、感心したように。どこか吹っ切れた様な笑みだった。

「見上げた忠道よ、ではお前に征服王から受けた使命を果たさせてやろう。
語れ、お前の王の事を。このゼノビアに」

「ああ、良いとも」


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翌日。

「何がどうなっているんだ………」

延々と自身の王について語らされ、その上でウェイバーが参加した“第四次聖杯戦争”についても知る限りのことを語らされ、それが終わると、ゼノビアが礼としてホメロスとプラトンについての講義を行い出したのだった。
断ろうにも、イスカンダルが愛読していた『イリアス』の著者と、イスカンダルの師であるアリストテレスの師についての講義とあっては、聞かないわけにはいかなかった。
そんな訳で、明け方になって当然のようにぶっ倒れ夜まで眠りに就いたウェイバーが目を覚ましてみれば、部屋の中に見慣れぬものがあった。
ウェイバーに与えられた役割は、ソコソコの金を持った海外からの旅行者。というものだった。
当然余計な金なんてない。にも関わらず、ウェイバーの宿泊しているホテルの一室には、京都のゼンリン地図や小冊子レベルの地図が複数散らばり、果てはパソコンが鎮座していた。

「おおマスター、漸く起きたか」

パソコンに向かっていた三世紀の人間がこちらを見ずに挨拶してくる。

「ああ…うん。事情は分かった、だいたい察した。で、地図は兎も角、そんなもん買ってきて一体何をしているんだ」

「私が死んだ後にこの星に生まれた碩学と哲人について学んでおった」

「はああ………」

ウェイバーは長い長い長い溜息を吐いた。どうしてこうも自分のサーヴァントは聖杯戦争とは無縁の事柄に興味を示すのか。
アインツベルンが連れていたセイバーの様なサーヴァントは、自分とは縁が無いのか。

「何を呆れておる。金なら賭博でしっかり稼いだぞ。それにしてもこんな小さな箱に、この星の歴史と知が詰まっているとは、アレキサンドリア大図書館が無駄の極みに思えてくるな」

早速妙な感じに現代文明に馴染み出した己がサーヴァントに、ウェイバーは胃が痛むのを感じた。しかも─────。

「その格好は何なんだよ………」

ゼノビアの格好ときたら、白いジーンズと白い袖の長いシャツという代物だった。身体のラインが布越しにハッキリ分かる所為で、大変目のやり場に困る。

「フン、見て分からんのか?今の街並みに溶け込もうと思ってな。……ああ、そうか、そういう事か。だがまあ諦めろ。私を抱けるのは我が夫だけだ」

「んな事考えてない!!」

京都の地でもウェイバーはサーヴァントに振り回されることになるのは確定なのだった。

「マスター。地図は覚えておくが良い。地理を知らずして戦はできんからな。尤も征服王の薫陶を受けたお前ならば言われるまでもなく理解できていようが」

「分かっているよ。ああ…それと一つ言い忘れていたけれど……」

「何だ」

「この戦いで僕の命が危なくなった場合……令呪を使ってでも僕の生存を優先させる」

「フン、いきなりマスターがそんな事を言えば、臆病風に吹かれたかと思うところだが、お前は別だ。王の遺命を果たす為にも生き残らなければならないからな」

「ああ、その通りだ」

ウェイバーは力強く頷き、ゼノビアはそんなウェイバーを見て、愉快そうに笑ったのだった。



【クラス】
ライダー

【真名】
ゼノビア@三世紀シリア

【ステータス】
筋力:C 耐久:D 敏捷:B 魔力:C 幸運:B 宝具:EX

【属性】
混沌・中庸

【クラススキル】
対魔力:C (A+)
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
宝具使用時は()内の数値に変更される。


騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。




【保有スキル】

皇帝特権:D+
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
  極短期間とはいえパルミュラ帝国の支配者だった。
  戦闘に関する技能については持続時間と効果が倍増する。


カリスマ:D+
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。
  一国の長としては不足だが、一軍の長としては及第点。
  陣頭に立った時効果が倍増する。


軍略:C
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。


黄金律(富&体):B
  二種の「黄金律」が複合した特殊スキル。
  第一に、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命を示す。
  富豪として充分にやっていける金ぴか金ピカぶり。ローマ帝国とペルシアの間で栄えた交易都市を支配した実績が、彼女にこのスキルを与えている。
  第二に、生まれながらに有する女神の如き完璧な肉体を示す。虜囚の身となり縛られてもローマ市民の心を打った美貌と威厳を持つ。






【宝具】


戦士女王(ウォーリアー・クィーン)
ランク:A+ 種別: 対人宝具 レンジ:1最大補足:100人

  パルミュラの領土を拡大し、エジプトの女王を自称した事により、『戦士女王』と呼ばれた事に基づく宝具。戦士としての技能と女王としての指揮能力。
  また、ゼノビアは騎馬術にも優れていたという。
  戦闘に用いられる乗り物と武器に対し、使用時にDランクの宝具に相当する神秘を付与し、己の武器として使うことが可能。
他者の武具も己のものであるかの様に扱うが、宝具は対象外。
  この効果は、マスターや率いる軍勢にも及ぶ。


最も傑出した敬虔なる女王、(セプティミア=バト=ザッバイ)
ランク:C 種別: 対軍宝具 レンジ:1~40 最大補足:500人

ゼノビアが生前騎乗していた白い駱駝が宝具へと昇華されたもの。
時速200kmで走行する。
この宝具はゼノビアが君臨したパルミュラの繁栄の象徴であり、パルミュラの富と栄華を表すものである。
サーヴァントの宝具としては、ゼノビア及びそのマスターの財と権勢を表すものとなり、マスター及びサーヴァントの社会的地位と財力により威力が変動する。
最大時には音速を超える速度で走り、対城宝具にも匹敵する威力と範囲になる。


折れぬ誇り 堕ちぬ尊厳(アウグスタ)
ランク:A+ 種別: 対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人

ゼノビアがアウレリアヌスの凱旋式で、ローマ市中を引き回された際に、ゼノビアの身を戒めていた黄金の鎖。
ゼノビアの両手足と胴に巻きついているこの鎖は、ゼノビアの女王としての尊厳が形となったものである。
真名解放時にはA+ランクの対魔力を発揮し、ゼノビアの心が折れぬ限り、如何なる攻撃をも受け止めるが、鎖の無い部分を攻撃されれば当然の様に防御効果を発揮しない。
真名解放を行わずとも武具として使用可能。



世界の破壊者(オウガバトル)
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ: 1~99 最大補足:1000人

ゼノビアが敵対したローマ皇帝アウレリアヌスが世界の修復者と呼ばれた事に端を発する宝具。
世界の秩序の修復者の敵対者であるゼノビアは、その対である世界の秩序の破壊者と自らを定義する。
人の世の到来により、世界の裏側へと追いやられた者達を召喚する、人の世の秩序を破壊する宝具。
竜種・巨人・神獣・魔獣・妖精・果ては異界の魔魚までを召喚する破格の宝具だが、魔力消費量は呼び出す対象の神秘によって変動する。
現代においては“存在しない”とされる絶滅種や、都市伝説の類なら手軽に呼び出せる。


【weapon】
剣・槍・弓

土地柄習得した拳闘術とレスリングにファラオ闘法を組み合わせた闘技を用いる。

【人物背景】
三世紀ごろに存在した都市国家パルミュラの女王と呼ばれた人物。
側近で哲学者でもあったかっシウス・ロンギヌスの指導を受けてホメロスとプラトンの比較論や歴史書を著したとされる。
パルミュラ一帯を治める有力者であったセプティミトゥス・オダエナトゥスの後妻となり、オダエナトゥスとに間にルキウス・ユリウス・アウレリウス・セプティミウス・ウァバッラトゥス・アテノドラスを設ける。
夫を軍事面で補佐し、ローマ皇帝を僭称した者や、ササン朝ペルシアとの戦いにおけるパルミュラの勝利に貢献する。
オダエナトゥスが前妻の子共々殺された時には、ウァバッラトゥスを後継とし、自らは共同統治者となる事で混乱を収集。
パルミュラを掌握するとササン朝ペルシアからローマ帝国の東部属州を守るという名目で領土を拡大。エジプトまでをも支配下に組み込む。
ローマ皇帝アウレリアヌスからの降伏勧告を跳ね除け、ウァバッラトゥスに「アウグストゥス」自らは「アウグスタ」を称し、これを記念した貨幣を発行。ローマ帝国と全面対決の姿勢を示した。
この時がゼノビアの人生の頂点だったと言える。
アウレリアヌスの親征を、ゼノビアも陣頭に立って迎え撃つが二度の戦いに大敗。ウァバッラトゥスも戦死する。
パルミュラに籠城し、ローマの兵糧切れを狙うも、エジプトを奪還したローマ軍が合流したために敗北を悟り、ペルシアに援軍を求めにパルミュラを脱出するも、ユーフラテスのほとりで捕縛された。
パルミュラはその後一旦は降伏するも、アウレリアヌスが帰国の途についた隙に反乱を起こし、取って返したローマ軍に再度制圧され、徹底的な略奪を受け亡び去った。
ゼノビアはその後、アウレリアヌスの凱旋式でローマ市中を引き回された後、荘園を与えられそこで一生を終えたとも、ローマ貴族と結婚し、間に子供を設けたとも、パルミュラの滅亡を知って自殺したとも伝えられる。



当企画においては野心のままに夫と前妻の子を謀殺。パルミュラを率いてローマ帝国と戦い敗北。
その後はローマ帝国で貴族待遇で一生涯を終えた。
という事にする。

性格は自己中かつ身勝手。基本的には我欲を優先するが、理に適っていれば人の言う事を聞く度量を持つ。
生前は自分の思い通りに物事を運びたがる傾向があったが、アウレリアヌスに負けた事で思うところがあったらしい。
謀殺した夫や、戦死させた息子、滅んだパルミュラに対しては、確たる愛情を抱いており、敵手であるアウレリアヌスに対しても敬意を抱いているが、彼等が野心の妨げとなるならば心から惜しみ悼みながら殺す。
だからといって非道を良しとする精神は持ち合わせておらず、戦火に巻き込まれて死ぬ事も、戦時に於ける略奪暴行も容認するが、自身の楽しみの為に他者を虐げ殺戮することは嫌う。
自身を人でなしだと認識しており、才や学識ではなく、人としてのあり方という点では市井の娘にも劣ると断じているが、それでも生き方を変える気は無い。
新しいもの好きであり、現代に於いては何もかもが新鮮で目移りする程。
今の所嵌っているのは、芸術、哲学、歴史、科学技術といった諸学。
立ち居振る舞いと口調はオッサンだが、一国の妃として女王としての威儀と礼を兼ね備えた振る舞いをする事も可能。
マスターの影響で素より上昇している幸運値とスキルのお陰で資金の調達は楽。

【外見】
身長167cm・体重60kg
B87W57H85
黒髪黒瞳褐色肌の美女。外見年齢は20代後半〜30歳位
出るとこ出て引っ込んでるところは引っ込んでるが、筋肉はしっかりとついている。
格好は純白の絹で出来たワンピース。戦闘時はこの上から鎖帷子と板金鎧を身に纏う。
現在は白いジーンズと白い袖の長いシャツという代物。身体のラインがくっきりと浮かび上がるサイズ。


【方針】
聖杯狙い。
当面は宝具強化のために財テクに励みつつネットで色々学ぶ。

【聖杯にかける願い】
受肉




【マスター】
ウェイバー・ベルベット@Fate/Zero

【能力・技能】
魔術師としては平凡止まり、魔力料は心許ない。
洞察力・観察力に優れる。研究者に向いている。
ズバ抜けた幸運を持つ。

【weapon】
征服王と駆け抜けた聖杯戦争の記憶


【人物背景】
第四次聖杯戦争に参加し、生き残った魔術師。
己の卑小さと非才を知り、世界を知る事を決意した─────その矢先にこうして新たな聖杯戦争に巻き込まれたわけだが。

【方針】
当面は様子見。勝利よりも生存を第一とする。王の遺命を果たす為にもウェイバーは生き残らなければならないのだから。

【聖杯にかける願い】
無い。強いていうなら王と共にまた駆けたい。

【参戦時期】
原作終了後

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最終更新:2018年01月31日 06:06