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2009年度ディベート > 資料 > 高速道路無料化について

高速道路無料化について (朝風夕波)
2009-08-08 11:29:50
山崎さんの「立ち位置」が大変面白く、いろいろと参考にさせていただいているファンの一人です。
今回のマニュフェスト比較もいろいろ啓発されましたが、高速道路無料化(または大幅低額化)は是非実現すべき課題のように思っており、卑見を述べさせていただきます。
そ もそも本件は、環境問題と対置するよりも、むしろ、すでに「投資済み」のポートフォリオ(?)の資産価値を如何に高めるかという観点、あるいは、投資済み 資産(コスト)の経済効果を如何に上げるかという観点、即ちムダ取りの観点からも大いに推進されるべきではないでしょうか?
地方では、自動車社会 が高齢者に冷たい社会システムを作り上げてしまった半面では、移動しなければならない大人一人、車一台の社会になっていることも事実であり、車なしには生 活が成り立ちません。高速道路料金が高価であるが故に、一般道路を整備している部分がまだあり、ビジネスに、通勤に、生活に高速道路を活用できれば、経済 効率、生活価値、特に地方の価値が上がる部分は膨大にあるような気がします。運送業者は、高速道路が高額であるが故に、一般道路を走るところもあり、経済 効率、街の交通事情、業界の労働条件・環境から言ってもおかしな話です。全く、モッタイナイと言いたいところです。
具体的には、私の町から東京に 出るには高速道路利用で運転するよりも、特急電車の方が割安です。日本はインターネットでの情報流通コストは安いといわれていると思いますが(それでも、 通信費は高い!)、宅急便は高速道路で東京と地方を繋いでいます(よく見かけます)。恐らく、物流コストにしめる高速料金は世界一高く、これは日本経済の 効率にとって由々しき問題のような気がします。高速道路を使えば通勤が楽な人は沢山いますが、街の道路を走るために、朝晩の交通渋滞は数十年来の課題で す。(住)環境問題上も問題です。
数字で判断する能力はないのですが、もともと国民の税金で作った道路の上に、高額の道路目的税を徴収し、世界一 の高額料金を取って、事実上、二重三重の税金を注ぎ込んだ上に、何やら、バラまき的自動車産業支援策で税金を再配分している姿は、完全な時代錯誤に思えて なりません。自動車産業のためにもならないと思います。
また、高速ゲートには、未だに、「ETC」と「一般」を併設していますが、高コストの押し付け、天下り先確保の典型事例でしょう。

高速道路 (山崎元)
2009-08-08 14:31:04
>朝風夕波さま

高速道路無料化、ガソリン税暫定税率廃止、についてどう考えるべきかは、私自身迷いがあります。

たとえば、昨年ガソリン価格が問題になったときには、「当面の景気には暫定税率廃止は案外妙案だ」と車の減った道路をタクシーで走りながら思ったものでした。

ただ、環境の問題がありますね。タバコが有害だから高率で課税されてもいいのと同様に、ガソリンも使用を抑制した方がいいでしょうし、そのためには相当の課税が正当化されるでしょう。

一方、ご指摘のように、既に作った高速道路を有効利用すべきだという観点がありますし、ETCなど汚い利権の元になっているものを無意味にしてしまうためにも、高速道路の無料化はスッキリしたいい政策だと思えます。

結局、
(1)環境のためのガソリン使用抑制はガソリン税を高額にかけることで行い、
(2)しかし、高速道路は無料にして設備として有効利用し、
(3)ガソリン税は完全に一般財源化する、
とうことがいいのではないかと思えます。

高速道路の整備は、必要性の高いものについて一般財源から手当てすれば良く、これに特定の財源を手当てする必要はありません。

余談ですが、タバコについては、その消費自体が望ましくないものだという立場なのでしょうから、税収が減っても一気に値上げすべきではないでしょうか。じわじわ上げるのでは、禁煙のきっかけがつかめないでしょうから、スモーカーに対しては、かえって残酷に思えます。

(注;私は元々タバコを吸いませんが、他人の喫煙にはまずまず寛容な方です。他人の食事時に近くでタバコを吸う人の無神経には怒りを覚えますが、それ以外は、「おしゃべり」と同じ程度に気を付けてくれればいい、と思っています)

高速道路の無料化 (RealWave)
2009-08-08 15:26:02
またまた、人の軒先を借りて自分のブログの宣伝をしているようで気が引けるのですが、弱小ブロガーということに免じてお許しください。

高速道路無料化についてはhttp://realwave.blog70.fc2.com/http://realwave.blog70.fc2.com/blog-entry-168.htmlに書いたのですが、結局は国民の負担を税金と高速道路料金のどちらでカバーしていくかの違いでしかありません。

高速道路はもう作ってしまっているし、借金は積み上がってしまっているのですから、有効利用を促進することが全体効率のために必要です。無料化への反発は、行動経済学的には埋没コストhttp://realwave.blog70.fc2.com/blog-entry-47.htmlへの抵抗感によるものと考えられます。

高速道路が無料化されることによる道路混雑は、ETCで混雑箇所の有料化を行えば済むことですし、環境への悪影響を防ぐには、直接的に炭素税をかける方が有効なはずです。

ついでで申し訳ありませんが、YSK様、

食料の安定供給は重要ですし、国家の最重要な義務の一つでしょう。問題はそれをどう実現するかです。少なくとも戦後一貫して続いた国産農業保護というより、農民保護は結果として食料自給率の低下を招いてしまったという事実に目をつぶってはいけません。

卑近な例では、昨年保護政策を行っているバターが不足してしまいましたが、保護を行っていないチーズは牛乳の生産が減っているのに不足になりませんでした。現実を見れば保護を行っている食物が、豊かな日本で不足させられてしまったのです。

もし本当に食料確保を行うなら、農民のことなど無視して純粋な産業として農業を育成することと、世界的な農業生産の向上が実現されるように、開発国への援助を増大させるべきでしょう。さらには、日本が「買い負け」しないように、日本人の生産性を高めるべきでしょう。

北 朝鮮の例をあげたのは、人間というものは結局は経済的にはエゴイストの集まりで、金を払わなければ自国民かどうかに関係なく、高く売れるところに自分の生 産物を売りたがるものだということです。輸入禁止で食料を確保しようとすると大規模な密貿易や不正が横行することになることが予想されます(戦後の日本 も、北朝鮮も旧ソ連も闇市が栄えました)。

ただ、「農民を無視」するというのは政治的には非常に困難です。EUにはバターなど農産物の余 剰が積み上がって、EU予算を大量に食いつぶしているのですが、農民の保護はEUのような国際協調を重んじるところでも、とても簡単にはできません。農業 問題は極めて政治的問題なのです。

Unknown (平ちゃん)
2009-08-08 15:45:04
高速料金無料化については、下添付のような記事がありましたね。

高 速道路料金の無料化については、私の率直な感想では、例えば、欧米では原油価格の上昇、環境問題を前提に、脱クルマ社会的な高速鉄道の整備等に政策の重点 を移しているというのに、どうして日本ではクルマ社会をさらに強化するような政策が手放し?で評価的に扱われるのかが疑問に思われます、、、環境問題につ いては百歩譲っととしても、日本をクルマがなければ暮らせないような社会にして、その後原油価格の高騰が進み十分なガソリンが行き渡らないようになったら 日本の社会はどういうことになるのでしょうか?(電気自動車の可能性もなくはないですけど)

高速道路料金の問題は単に高速道路だけの問題 に留まらずに、日本社会の都市機能のあり方、国土開発、鉄道を含めた輸送手段のあり方その他にかかわって来るものであり、本来、そうした全体を見渡したう えで決められていくべきものであるとの指摘もあるようで、なにか、欧米では無料だから日本でも無料にしようと言った簡単な話で済ませられるような話でもな いようにも感じられますけど。

、、、あと先を考えずに高速道路料金が無料化されたために、日本各地で乱開発が進み家や郊外型ショッピング モールができ米国のようなクルマがなければ全く機能のしない国土になった挙句に、原油価格高騰で国富の多くが原油代金として産油国に流出するようなことに なる事態を心配しますけど

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090808-00000009-mai-soci
<1000円高速>損失5億円 渋滞や新幹線利用減
8月8日2時30分配信 毎日新聞

高速道路料金を上限1000円に割り引く制度で、東京-名古屋間では今春の大型連休(4月25日~5月6日)に最大で5億円近い社会的損失が生じたとの試 算を、有村俊秀・上智大准教授と岩田和之・日本学術振興会特別研究員がまとめた。渋滞による移動効率悪化や東海道新幹線の利用者減が主な要因という。二酸 化炭素(CO2)排出量も昨年同期に比べ5割以上増えた。制度はお盆期間の平日も実施中だが、地球温暖化と経済対策の両面で検証を迫られそうだ。

(中略)

さらに、渋滞時の速度が時速40キロになったと仮定すると、ガソリン消費量は2353キロリットル増えた。それに伴いCO2排出量は昨年同期より、1000世帯の年間排出量に相当する5500トンが上乗せされたことになる。

有村准教授は「全国でみれば、損失はさらに膨らむだろう。高速道路の無料化が議論されているが、混雑が生じる可能性のある区間や時間帯には適切な料金設定が必要だ」と話す。【大場あい】

高速道路の無料化 (朝風夕波)
2009-08-09 08:35:24
山崎様
ご回答有難うございました。
ガ ソリン税については、ガソリン高騰時に中小漁業者、農業者が悲鳴をあげたような逆進性(農業補助金とは逆に)が気になり、私の好きな地場の新鮮な近海魚や 農産物が高騰することが心配です。また、車社会を余儀なくされている地方生活にも逆進性があるような気がし、どこかの国が先進諸国の環境汚染累積をなじる ように、コンクリートアイランドで、ガソリンを撒き散らし、ガンガン空調してヒートアイランドにしている東京などの都会に、都会住居税でも課したほうが効 果的ではと、まぜっかえしたい気がしないでもありません。そうすれば、霞が関、永田町、大手町のニアミスも緩和され、やりようによっては、一石何鳥もの 「効果」があるかも知れません。
冗談はともかく、環境問題は、近代社会の成果と弊害を底深く通過したヨーロッパアイランド発の奥の深い問題であり、新しい知恵を結集して対応しなければならない大問題かも知れないと思います。
いずれにしろ、新しい技術の開発とそれを促進する知恵ある社会システムへの移行が基本にあるのだと理解しており、小手先の対応はアブナイ感じがします。如何に経済水準の質を落とさずに移行できるかが知恵の見せ所なのだと理解しております。

RealWave様
ご研鑽のブログのご紹介有難うございました。難しい術語があって即解は出来ませんが、同じ関心事を、ずっと質の高いレベルで展開されているように感じました。
行 動経済学には不案内なので埋没コストなる概念は理解しておりませんが、高速道路も一般道路も税金で作ってしまった公共物であることには変わりがないのだと 思います。それに万年渋滞の首都「高速」も含めて、仰々しい名前を付け、関所を設けて二重、三重に税金を巻き上げ、国交省族の悪銭稼ぎのために、国民に経 済負担させ経済にブレーキをかけているのは、天下の民主主義国家にあるまじき蛮行に思えてきました。
今は知りませんが、昔アメリカではハイウェイと一般道路は自由乗り入れでしたね。諸外国でもその辺が当たり前のような気がします。この問題は、国交省改革の問題でもあるように思います。
最終更新:2009年11月05日 21:23
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