兄と妹の新しい日常



俺と黒猫が恋人になってから季節が変わり 冬休みに入ったころのことだ

俺がリビングでお茶を飲んでいると
「京介 来週末からお父さんと母さん温泉旅行にいくから」
「は?温泉旅行?」
「そうよ、雑誌の懸賞で当たっちゃってね、ペアで5泊6日の温泉旅行」
「親父は仕事いいのかよ?」
「有給取れたって言ってたわよ」
なるほどそれで最近親父がなんか機嫌よかったのか いい歳してラブラブってか
「わかったよ」
「家に2人きりだからって妹に手を出すんじゃないわよ」
ぶふぉお 思いっきりお茶噴出しちまった なに言い出しやがる
「ごほ! ごほ! しねーよ!なに言ってやがる」
「ま、あんた彼女できたし その心配はないかしらね。五更さんだっけ?上手くやってるの?」
「ああ」
「春頃から部屋に連れ込んで2人きりでなんかやってたし怪しいとは思ってたけど」
「あの娘が本命だったのね」 「私はてっきり麻奈美ちゃんとくっつくとばかり思ってたけど」
「後輩の娘と付き合うとはねぇ わからないものだわ」
「麻奈美とは元々そんなんじゃねーから」
「とにかく家のこと頼んだわよ 食費とか預けておくから」
「わかったよ、夫婦水入らずで楽しんできな」

そんな会話をしていたが まさかこの旅行に行ってる間に俺と桐乃の関係があんなことになっちまうとはな

そして親父とお袋が旅行に行く日になった

「それじゃいってくるから」
「うん、楽しんできてね」
あたしは玄関にでて2人を見送りでていた 兄貴は部活で呼ばれたらしくガッコに行ってる
フン どうせまた黒いのとイチャイチャしてるんでしょ ああイライラする
「食費とかは京介に預けてあるから、家のこと頼んだわよ」
「うん 任せといて」
「そろそろ行くぞ」 「あ はいはい、それじゃあね」
「いってらっしゃい」 あたしは笑顔で2人を見送った

年内最後の部活 打ち上げ?になるのかな それの帰り道
俺は瑠璃と並んでいつものように帰り道を歩いていた
「うう さびいな」
「そうね」
「ちゃんと使ってくれてるのねそのマフラー」
「うん? ああお前の手編みなんだ 当然だろ」
「しかしすごく出来がいいよな さすが裁縫とか得意なだけはあるな」
「裁縫とは少し違うのだけれど ありがと うれしいわ」
「そういえば 今日からよね ご両親が旅行に行かれるのは」
「ああ もう出発してるだろ」
「食事とか大丈夫? 京介先輩もあの娘も料理はできないでしょ?」
「私がつくりに行けたらよかったのだけど 妹たちのこともあるし ごめんなさい」
「いいよ 気にするな 少しくらいの間外食とかでなんとかするよ。金はもらってるから」
「それならいいけど」
そしていつも別れる場所までくる
「それじゃまたな」 「うん またね」

俺は一人帰路につく
ガチャ「ただいまぁ」「ううさむかったぁ」
リビングに入ると桐乃がソファに寝転んで雑誌を読んでいた
「おかえりぃ」
「ああただいま」
「親父たちもういったか?」
「うん1時間ほど前にね」
「そっか」
「それじゃ俺夕飯の頃まで勉強してるから」
「わかった」
そう言って俺は階段をあがり部屋に入る


勉強を始めて、そろそろ2時間か
俺だってちゃんと勉強してるんだぜ、受験生だからな
桐乃はなんか余裕みたいに見えるけど、頭のいいやつはちがうね
「そろそろ夕飯にするか」「桐乃を呼びに行くか」
桐乃は部屋かな
コンコン「おーい桐乃入るぞ」
ガチャ「よ、そろそろ夕飯いくか」
「うん、わかった。ちょっと待ってて」
桐乃はエロゲーをやってたみたいだ、セーブしてPCを落とす作業をしている

「それじゃ着替えるから」
「ああ、先に降りてるぞ」 「うん」
リビングで待ってると着替えてコートを着た桐乃が降りてきた
白いかわいらしいデザインだ かわいいじゃねーか
「それじゃ行くか」
玄関を出て鍵を閉めて、歩き出す
そうこうするうちに、俺達は飲食店の並ぶ大通りに出た。
桐乃にそう問いかけると
「あ、あんたたちはデートの時とかどんなところにいってんの?」
「そうだな、ファストフードとかばかりだな。お互いにそんなに金があるわけじゃねーし」
金がない高校生同士のデートなんてそんなもんだよな普通
「そうなんだ」
なんでそんなこと聞いてくるんだこいつは
「で、お前は何か食べたいものあるか」
「一応、行きたいとこはあるんだけどさ」
と、何か含みを持たせたような口調で言ってくる
じゃあ、そこにしようぜ。俺はどこでもいいし」
ってことでやってきたのは最近できた感じのまだ真新しい建物のイタリアンレストラン。
入店して席に案内される、中も落ち着いた感じの店だ
「ここ雑誌に乗ってた人気店なんだ!こういうとこ友達同士じゃ入りにくいし」
「一緒にいるのがあんたなのが残念だけど、たのしみぃ♪」
うれしそうにしやがって、まぁ確かにこういう店には友達同士じゃ入りにくいか
周囲を見てもカップルがほとんどだし

「さて、なににしようかな」
桐乃は楽しそうにメニューをめくっている
「ねぇねぇ、このパニーニっての響きがかわいいよね!」
「あ ああそうだな」
「あたしはこのリゾットとカルボナーラにしようかな」
パニーニはたのまねぇのかよ
「それじゃ俺はこのイカ墨のパスタとこっちのリゾット、あとピザにすっかな」

食事を終えて店を出た帰り道。
「おいしかったぁ、今度みんなにも自慢しよ。」
「そりゃよかった」
何気ない会話をしつつ2人ならんで家に向かう
「あはは。今ってさ、あたしたち、ちょっとびっくりするくらい仲良くない?」
そう言って満面の笑顔を向けてくる桐乃。
「そうだな」

そして家に帰ってから風呂に入るときに桐乃のやつが行動を起こした

桐乃が先に風呂入れというので
俺が風呂に入ってると外からなにか気配がした
なんと桐乃がバスタオルを巻いた姿で入ってきやがったのだ
「うおっ! おっお前なんで」
「いいじゃん。お父さんたちもいないんだし、夕飯一緒にあの店入ってくれたお礼♪」
「だっだからってなんでこういうことになるんだ!」
「まぁまぁ可愛い妹が背中流してあげるよ」
なんだこれはいったい何が起こってるんだ、俺は動揺が隠せず頭が真っ白になっていた
桐乃が俺の背中を流しながら話しかけてくる
「こうやって一緒にお風呂入るのって、いついらいだろ。」
「どっどうだったかな。たぶん小学低学年の頃いらいじゃないか?」
俺はドギマギしながらそう答えた。 
やわらかい手で背中触られて、うう鏡に胸の谷間がチラチラ映ってやがる
「はい、終わり」 桐乃はそういってお湯をかけて背中の泡を流した
「あたし髪洗うから、兄貴はお風呂つかってなよ。」
「あっああ」そう返事して前かがみになりながら風呂につかる
やべえ、桐乃が洗ってるの見てたらどんどん、息子がギンギンに起ってきやがる
そうこうしてると、桐乃は洗い終えたようで
「あたしも入るからちょっと詰めてよ」
「おっ俺もうあがるから一人でゆっくり入ってろ!」
「あ 兄貴!」
桐乃がなんか言ってたが、俺は前かがみであわてて風呂を出た

いったい桐乃のやつどういうつもりなんだ
俺は悶々としながらリビングでお茶を飲んでいると、桐乃が風呂から出てきた
「あっ あたしにもお茶ちょうだい」
「あっああ」
俺は桐乃にお茶を入れてやる
「ありがと」
俺はさっきの風呂のことを聞いてみることにした

「なぁ桐乃さっきの風呂はどういうことだよ」
「なに?うれしかったっしょ。久しぶりに妹とお風呂入れてさ。」
「そういうことを言ってるんじゃねーよ、どういうつもりなんだって聞いてんだよ」
すると桐乃は真剣な顔をして俺に詰め寄ってきた
「あたし、お母さんから旅行のこと聞いてから今日をずっと待ってたの」
「あんたが黒いのと付き合うようになってから、あたしずっと我慢してた」
「あんたたちの邪魔はしないようにしないとって、でももう限界なの!」
そう叫んで桐乃は泣き出してしまう
「おっおい!桐乃。なにいいだしてるんだよ」
「こんな気持ちは持っちゃいけないって頭ではわかってる、でも、でも兄貴たち見てると心がつぶれそうなの!」
「桐乃・・・」
「・・・ぐす、彼女になれないのはわかってる、妹だもん、でも妹でも兄貴に女の子として愛してほしいの」
「彼女じゃなくてもいいから・・・お願い・・・」
「・・・桐乃、だけど俺は瑠璃と付き合ってるんだ、それに妹とそういう関係にはなれない」
「そんなの!あたしたちが誰にもバレないようにしてたらわからないじゃん」
「兄貴だってあたしの身体で興奮してたのはわかってんだから!」
な! やっぱさっきの風呂で勃起してたのばれてたのか
なんだ? いったい、これは、どういう展開なんだ?
俺は混乱で展開についていけずに頭がどうにかなりそうだった。

「あたしは、その、妹の事を、エッチな目でみたりとか、そういうの変だと思わないし」
その桐乃の言葉に、俺はますますわけがわからなくなってきた
「いやいやいや、変だろ!実の妹をエロイ目で見るなんて、絶対おかしいって! そんなのエロゲの中でしかありえねえって!」
「なに、その自己否定、あんたシスコンって自分で言ってたじゃん」
桐乃が呆れ声で言う。
「だからって、お前をそういう対象としてみることはできねぇって!」
「ああ!もう!」
桐乃は突然俺に向かってきたと思えば
「!!!」
俺にキスしてきやがった !
俺の頭は混乱で再び真っ白になる
俺が半ば放心してると、舌まで絡めてきやがった
「ん、チュパッ、チュパッ」
しばらくそうしていると、桐乃はそっと唇を離した。
「どう?気持ちよかったでしょ?」
「あっああ」
って!俺はなにうなずいてるんだ!
「い、いややっぱだめだって!こういうことは好きな男ができてからやれって!」
「あんた、俺よりあたしのことを大切に出来るやつじゃないと渡さないっていったじゃん!」
「そんな男いないもん!あたしは兄貴のことが一人の男の人として好きなの!」
「・・・お願い・・わかってよ・・」
そういってうな垂れて嗚咽を漏らして泣き始める桐乃を俺はもう見てられなくて
「ん!」
今度は俺から桐乃にキスをした
「チュパッ、チュパッ」舌を絡めあい濃厚なディープキスをしばらくつづけて、そっと離す
「うれしぃ」
そう桐乃は照れ笑いのような顔でつぶやいた
くっ!可愛いじゃねーか ああいいさ!こうなったらとことんやってやるよ!
「桐乃、俺の部屋へ行くぞ」

「え?きゃっ」
俺はお姫様抱っこで桐乃を抱え部屋まで連れて行った
そのままベッドの上に寝かせて、俺は桐乃に問いかける
「ここまできたら、どうするかはお前もわかってるよな?」
「う、うん。あたしからお願いしたんだもん、だから・・・いいよ。」
「桐乃!」
俺は桐乃のパジャマのボタンを外して、桐乃の胸を露出させる
「結構大きいんだな」 だいたいわかってはいたが、こうして生で見ると違うな
「恥ずかしいよ」
俺はそのまま胸をもみ始める
「あっ ん はぁ」
「乳首硬くなってきたな」
「やだ!そんなこといちいちいうな!」
一旦胸から離れ、桐乃のパジャマのズボンを脱がしにかかる
薄いピンク色の可愛い下着だ
俺はその上から桐乃の恥丘、割れ目と順に撫でていった
「はぅ あっ あん」
「桐乃、お前のここすごい濡れてるな」
「うるさい!いちいち言うな!」
「はいはい、それじゃ脱がすぞ」
「うん」
桐乃はそっと腰を浮かせて脱がせやすいように手伝ってくれる
「髪は茶髪だけど、ここは黒なんだな」
そういって、桐乃の薄い恥毛をサラサラと撫でる
「あたりまえじゃん、髪は染めてるだけなんだから。はぅ」
桐乃の脚を拡げて、膝の間に体を入れてピンク色の小さい肉唇を横に広げる
「ああ、恥ずかしいよぉ」
「きれいだぞ、桐乃のここ、ヒクヒク動いてる」

ふと目が覚めると、朝だった。
隣を見ると。桐乃の姿はもう無かった。
すると、階段を上がってくる音が聞こえる
「お兄ちゃん、早く起きて。朝ごはんできたよ?」
「なんだ、起きてたんだ。じゃ、おはようのチュー」
「んむ!」そうして口を塞がれた
「じゃ先に降りてるから、早く着替えて降りてきてよね」
「あ、ああ」
ふう、俺は嘆息して着替えを始める。1日で関係が変わりすぎだよなこれって。
「ホットケーキ作ってみたんだ♪ ほら、美味しそうでしょ?」
「あ、ああお前いつの間にこんなの作れるようになったんだ」
「失礼な!これくらい元からつくれるし」
「そ、そっか。それじゃいただきます。」
「ハイ召し上げれ♪ どう?」
「うん、普通に美味い」
「ふぅ、まっいっか。お兄ちゃんだったらそれくらいのコメントが精々だとは予想してたし」
その日、夏の恋人の振りしたときのやり直しだとか桐乃が言い出したので
俺は、一人駅前で待たされている
「おっお待たせ」
「それじゃ行こうか」
俺たちは手をつないで、雑踏を歩いて、映画館に向かった

以前と違い、今回は知り合いに遭遇することはなかったか

映画館を出た後、俺と上機嫌の桐乃は、あの時と同じようにスイーツショップへと向かう
「知り合いはいねえよな」
「うん、いないみたい」
俺は少し安心して、席に着く
っておい!
桐乃のやつ店員がきたらすぐにカップル専用パフェとジュースを注文しやがった
「おい、これはちょっといくらなんでも恥ずかしいぞ!」
「だめなの?お兄ちゃん・・・」
「うっ、仕方ねえな」
くそう、こんな顔されたら、拒否できるわけねえだろ、はぁ俺はやっぱり重度のシスコンみたいだな
その後、羞恥プレイに耐え切った俺は、次はどこに行ったっけ?と考えながら桐乃と歩いていた
「あれ?次はゲーセンじゃなかったか?公園でいいのか?」
「うん。ゲーセンはいいや、お兄ちゃんはあいつの彼氏だし、妹とそういうプリクラ撮ってるのバレたらマズいじゃん」
「桐乃、本当にいいのか?」
「うん。彼女はあくまでもあいつ、あたしは妹でいい。そこは区別つけるって決めたから。」
「だからこんな風に恋人みたいにデートするのも今日が最後!」
「ここまで知り合いに全然会わなかったのも、神様があたしのお願い聞いてくれたのかな。
「最後に今日1日誰にも邪魔されずお兄ちゃんと恋人のようにデートさせてくださいってお願い」
「桐乃、お前」
「いいの!ホントに。その代わり2人きりのときは甘えるからさ」
「ああ、わかった」

そのあとしばらく2人手をつないで散歩した後家に帰った

それからは家では、桐乃は本当に甘えてきやがった、風呂には毎日一緒に入ったし
夜も一緒に寝た

その間、瑠璃とのデートもあったけど、桐乃は笑顔で送り出してくれたし、帰ってからも
いつも通りの態度だった
本当に割り切ったんだな、桐乃

そんなこんなで、親父たちが帰ってくる日になった
      • プルルル

「・・・ん、朝か。・・・なんだこんな時間から」
「おふくろからの電話? やべ!今日は帰ってくる日だった」
ピ、「もしもし京介、これから電車乗って帰るから、夕方には着くからね。」
「お土産楽しみにしてなさい。」
「ああ、わかったよ。夕方には帰ってくるんだな。」
「こっちは何事もなかったから、安心しろ。」
「そう、それじゃ切るわよ。」
「ああ」
「ううん」
「おい桐乃起きろ、とりあえず離してくれ」
「・・・・・・・ううんキスしてくれないと起きなぃ」
「おい、頼むよ。今日は親父たちが帰ってくる日だろ」
「むぅ、そっか、もう帰って来ちゃうんだ。」
「ああ、夕方には帰ってくるってさ」
「そっか、じゃあもう一緒にお風呂入ったり、寝たりできないのか」
「そうだな」
「残念だけど仕方ないね」
こいつ、本当に聞き分けよくなったな
「でも、バレない程度に時々一緒に寝るくらいはいいよね!」
「そうだな。」
そんなわけで、それからは桐乃とは表面上は今までどおり、2人きりの時は甘甘な日々が続いた

以前このスレで投稿していた分を少し手直し
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その後
俺は麻奈美と同じ地元の国立大学になんとか合格することができ
桐乃のやつも俺の通っていた高校へ入ることが決まった
今日はそんな俺たちのお祝いの名目で オタクっ娘集まれのみんなでパーティーだ
夏に恋人になった黒猫とも順調に交際は続いてる 凡庸だった俺の人生がこんなに楽しくなるとは
桐乃の人生相談を受けるまでは考えもしなかった これでも感謝してるんだぜ

「ほら、いつまで変な顔して突っ立ってるの。行くよ」

「あいよ」 変な顔とはなんだよ
玄関をでた俺たちだったが なぜか桐乃が横に並んできた

「なんだよ」

「あのさ、恋人がいても兄貴はかわらなかったよね」

「は?なんだよいきなり」

「シスコンなのは相変わらずだなぁって」
俺は苦笑いをしながら
「へいへいどうせ俺はシスコンですよ」
すると桐乃は1歩前に出て クルリと振り向くと満面の笑みで
「あたしのお願いはまだまだ終わらないから、覚悟してなよ! お兄ちゃん♪」
そういって駆け出す
「早く!追いてっちゃうよ」
「おい待てよ!」
俺が妹に振り回される日々はまだ当分つづきそうだ
END





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最終更新:2011年02月13日 01:59
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