~まほうのつえ~


私ことHN黒猫は、ご存知の方もあろうかと思うけど同人作家でもあるわ。
・・知らない?「黒猫・同人」でググってきなさいな。
すぐに私の圧倒的なる力を思い知るでしょうから。

妹達の面倒を見る傍ら、今日もネーム書きにできるだけ全力を注ぐ・・
睡魔が私を作業限界へ誘うまで。

しかし睡魔に加えてもうひとつの魔が私の身に憑依し始めたらしいの・・。
現し世では肩凝りと呼ばれるそれが。

・・・・お待ちなさいな。
重りがついてないから肩凝りなんてしないだろう・・・・と?
ふぅん・・あなた、生きながら石像となって無限の刻を過ごしたいのかしら。
ちなみに我が位階は既に昇格しているわ。Bかpp


泣いてないわよ。

そんなことは委細全くどうでもいい話よ。
泣いてないわ。
ともかく平たく説明すれば、最近肩凝りがひどくなった、という訳なの。

妹達に肩をもんでもらうというのはそれはそれで幸せな解決策なのだけれども。
珠希では力が弱すぎるし、日向は日向でやたら力任せでかえって痛くなる・・
第一私の魔力記述のために、無垢な妹達に負担をかけたくはないの。

という訳で市販の電動マッサージ器でごまかす事にしたわ。
ただし深夜に作業するのだから、妹達の眠りを妨げな"い"
よ"う"に"でき"る"だけ"静"か"な"も"の"を"
選"ん"だわ"わ"ーわ"ーわ"ー
ワ"ーレ"ーワ"ーレ"ーハ"ー
ウ"チュージンダー。


・・やれやれ、少しは肩も楽になったわ。
音が案外静かな割に強力な刺激があるのは助かるわね。
・・何よ、いかがわしい刺激をしているんじゃないかって?
下賎な発想だこと。まあ、最近は18禁同人でもざらに見かけ・・

・・・・違うわよ。そんな卑猥な同人を買い集めたりしてないわ。してないわ。ないわよ。本当よ。
いいえ、画力に優れた作家の作品を参考に資料として買うことは
あるけれどやましい目的で買ってないわ。本当よ。
マスケラの良い作品があれば当然購入しているわ、たまたまそれが18禁だったというだけのことよ。
そういえば・・この間も良作を見つけたわ。有名サークルではないけれど・・
夜魔の女王が漆黒の手に落ち、尋問されるシーンが・・。その、・・。


うん・・これよ。ああ、気高い女王が四肢を拘束されて・・。
嘲笑う漆黒の手で聖杖により局部を嬲りものにされるの・・。

・・こ、こんな感じの姿勢かしら・・?

椅子の上だと少し無理があるけれど、この際かまってられないわ。

・・ああ、なんて屈辱的な・・。高貴なる夜魔の女王が・・脚を広げられ、
上体を反り返るような姿勢で・・。
身を守るべき魔力の黒装束も引き裂かれて、漆黒に見下ろされているの・・。
私はついに、部屋着のジャージを足元まで引き下ろす。

「フハハハハ、無様なものだな、クイーン・オブ・ナイトメア!」(裏声)
妹達は既に寝静まったはず・・できるだけ小声で、傲慢なる漆黒の嘲笑を読み上げるの。
「や、止めなさい、厭らしい。不浄なところなぞ触らないで・・あッ!」
画中の漆黒と、デスクの前の私の右手が、ひまわりの種のような陰核をこね回す。
「だめ・・よ・・それは言えないわっ・・・・異界への扉なぞ・・貴方に教えてなるもの、です、かぁああっ・・!」
「あまり強情を張ると・・死ぬことになるぞ?死にたいと懇願するほどの苦痛を経てな・・」
「あら、そんな事が貴方にっ・・ひぅ!」
悲鳴を上げたのは、漆黒の指がジャージの中に押し入り、乳首をひときわ強く捻り上げたから。
ついに私はたまらずショーツを足首まで引きずり下ろす。
透明な液がとろりと糸を引いて・・全く、我ながら厭らしい肉体だこと。

「フハハハハ、随分と凛々しい姿になったな、夜魔の女王・・」
漆黒・・いえ、漆黒と一体化を果たした私の指が、
控え目な肉の割れ目から粘液をすくい取り、陰核になすりつけ・・擦り上げるの。
「ッあ!・・ひっ!・・・・ん、んぅんんぅ!」

必死に声を殺すように努力しながら・・
漆黒の指は更に早いピッチで陰核を責めさいなむ。

「ぁっ・・く、ひぅ・・こ、こんな・・下劣な肉の、悦び、くらい、・・でっ・・んっ!」

「はははっ!なかなか満更でもないと?
いや・・これは失礼、やはり女王様にはこの程度では物足りなかったようですなぁ?」

漆黒の嘲笑すら気持ちいいわ・・精神を麻痺させる呪文なのかしら・・。
震える手でマッサージ器を取り上げる・・。

「あっ・・そ、それはまさか・・聖杖っ!!」
「お察しの通り・・眷属のものならば軽く触れただけで雷に焼かれるこれを・・
こんなになってしまった所に用いたら・・どうなってしまうかな?」
「やっ・・や、やめ、止めなさいッ!」
漆黒の手は無情にマッサージ器のスイッチを入れる。
低い、でも重い震動がうなり始める。

「さぁ・・お楽しみくださいな・・女王陛下」
「だっ・・だめ、やめて、お願いよ、やめ、・・・・」

漆黒は、遂に私の哀れな陰核に聖杖を宛てがった。

「ッ!!っぐッ~~~~~」

たまらず腰が跳ね上がる。
脳裏にパチパチと火花が跳ね回るのが実感として分かるわ・・。

マッサージ器を一回外す。

「はぁ、はっ、はぁ、はぁ・・」

今思い浮かんだ考えを実行するためのアイテム・・
夜魔の女王のカチューシャと、手鏡がデスクの上、すぐ手の届く距離に。

「はぁっ・・はぁっ・・はっ・・」

「だめ、駄目よ・・そんなことを・・」

震える手でカチューシャを頭にセットし・・

「だめ、こんな・・まるっきり変態じゃないの・・」

股間の下に手鏡を据える

「だめっ・・」

ばくん、心臓が爆ぜるように跳ね上がる。
そこには高貴なる夜魔の女王が、濡れた性器をさらけ出し、
これから嬲りものにされるのを心待ちにしていたから。

「っ・・ぁっ・・・とっても・・・い、・・厭らしいわぁっ・・」

そう自分で嘲笑するだけで、私の控え目な作りの性器はひくひくと勝手に蠢く。

「・・どうした?聖杖で焼かれるのがそんなに気に入ったのか?」

「・・そ、そんな、こと・・」

「だったらたっぷりとくれてやる、穴という穴から体液を噴き出して悶え死ねっ!」

聖杖がふたたび陰核に宛てがわれた。
「ひ、ひひぃっ・・!」
あぁ、凄いわ・・性器全部に電気を流されてるみたいよ。
鏡の中の私・・女王の性器が、聖杖に震動させられ、細かくびりびりと震えるのが見える。
真ん中の、まだ何も知らない孔から、たらりたらりととめどなく液が分泌されて・・全く厭らしいわ・・。
「く、ぁ、あふっ・・!」

強烈な刺激に堪えながら、
聖杖を陰核の上でゆっくりと転がす。

「ひ、あっあ、あっ・・す、素敵っ・・!」

鏡の向こうに居るのは中学生、五更瑠璃でもなく、
HN黒猫ですらない。

「す、凄いっ・・凄いわ。すごく・・か、感じるの・・。ひぃぅッ!」

だらしなくよだれすら垂らした口元に
卑猥な微笑を浮かべながら、
聖杖に性器をいたぶられる・・
淫乱なる夜魔の女王が確かにそこに居たわ。

「ッア、・・ひっ!き、気持ちいいッ・・!だ、ダメぇっ・・!」

しかし、私の世界観に少し異変が起きた。
【気持ちいいんだろ?】
突如、漆黒の顔と声が、平凡な雄のそれに変わる。
「・・・・な、何故っ・・!」

それは、そう、何度か逢ったことのある・・あのビッチ女の兄・・!

【気持ちいいならさ、遠慮なくいっちゃえよ。無理しないでさ】
「~~~・・ッ!!だ、・・ダメ!」
イメージの中の彼は、漆黒の装束をまとったまま、そして・・優しい微笑を崩さないままで、
私の性器を聖杖で弄ぶの。

「・・・・はっ!ッん、~~だめ、だ、だ・・めッ!!」

彼が漆黒になり代わった瞬間から、私の昂ぶりはどんどん抑制が効かなくなる。

「・・まさか、だ、駄目・・な、名前はッ・・呼ばないで・・ッ!!」
【大好きだよ、瑠璃。】

「・・いッ!!いっちゃ、あ、いっちゃうわ、ぁ!
あっあぁーーーーーッ!!!」

激しい衝撃が、下半身全体に通り抜ける。

「・・・・くっ!・・んっぅ・・・・!・・・・・・・んふぅ・・・ッ」

あごを反らし、全身で痙攣しながら、なお最後の力を振り絞り聖杖を宛てがいつづけ、止めを刺す。

自らの止めを甘受しながら・・
私はまぶたの裏に
【可愛いよ・・・・瑠璃】
また、かの雄の優しい微笑を見ていた。

~~~~~~で~~~~~~~

翌日、私はいつものように夕食の支度をしていた。

昨夜?何のことかしら・・いつものように眠くなるまで執筆活動に励んでいただけよ?

「ねー・・ルリ姉?」
何やら相談顔で日向が台所に入ってきた。
「どうしたの?」トントントントン
私はキャベツを刻む手を止めないで答える。
「あー・・あのさ?」
「どうしたの?言いたい事があれば遠慮なく言ってみなさい?」トントントントン

「あー・・、じゃあぶっちゃけ言うとね・・聞こえるんだ。」
「何が?」トントントントン
「・・・・ルリ姉のえっちな声とか、なんか音とか。」

トントントントントントントントンどかっ!

「あ、危なっ!ルリ姉、ちょっと、ちょっとだけ包丁止めよ!危ないからっ!」
私はキャベツを脇によけ、玉ねぎの皮を手早く剥く(二秒)。
瞬時に私は玉ねぎのみじん切りに移行する。

「な、何のこここコトかシら」ザクザクトンジャクザクトントントン!
「あ、ルリ姉!泣かなくていいからね!あ、あのさ!
ルリ姉も年頃なんだから、ひとりえっ・・そーゆー事すんのも分かるから!
だ、だから・・その、な、なるべく静かにやってね。
たまちゃんに説明とか困るからさぁ・・。」
「あら、心配かけてごめんなさい・・玉ねぎを切ってたら目が痛くなって・・」ザクザクザクトントンザクザク
「いや今明らかに玉ねぎ切る前から涙出てたよね!」
「泣いでひゃいわよ・・」ジャクザクザクトンザクザクザクトントン

「だから泣かないで!だ、誰にもぜーったい!内緒にしとくから!」
「そう・・気をづける"わね・・」ザクザクザクトントンザクザク

今やオニオンペーストになった玉ねぎを切り刻みながら、
私はマッサージ器をどうやって処分しようかという、
ただその事だけを一生懸命考えることで自我の崩壊を防ぐことにした。

「あ・・それはそうとさぁ・・?」
「何かじら"・・?」トントンザクトンザクザク
きっとこの哀れな姉を慰めてあげようというつもりなのね?

「ルリ姉ってドSかと思ってたらドMだったんだぁ~」ニヒヒ

トンザクザクザクトンがきょん!

包丁がまな板に妙な角度で突き刺さる。
そのコンマ数秒後、壁掛けからおたまを取ると、
「そりゃあどうりで弄ると面白い反応するわけだぁ~ウンウン。なるほどぽッきょおッ!」ぱこーん!

我ながら素晴らしいヘッドスピードで日向の脳天にヒット。

私は、あくまで冷静にきびすを返し、日向の為のスペシャルレシピ
「ピーマンのピーマン詰め」の調理に取り掛かった。

【おわり】

「そんなぁーっ(泣)!」




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最終更新:2012年06月26日 23:06
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