ふたば系ゆっくりいじめ 103 賢さは孤独

賢さは孤独 10KB




【前話(ふたば系ゆっくりいじめ 97 賢さは悲劇)あらすじ】
 バイト先の店長から押し付けられたジーニアゆ(知能強化型ゆっくり)のまりさ。
 他のゆっくりよりも知能が高く、プライドも高いまりさは、ある事件で俺におしおきされてしまう。
 顔は焼け爛れ、足と口の中は大火傷。
 見た目は面影もなく醜悪になり、歩くことも出来ないまりさ。
 生き地獄は終わらない。




「ちょっと店長!」
バイト中だった俺は、入荷した新製品の名前を見て慌てふためいた。
「どうしたんだい?」
「なんですかこれ!”シュールストレーミンゆ”とか書いてるんですけど!!」
「あー、それねぇ」
シュールストレーミング+ゆっくりってことだよな?
アレ凄い臭いがするって言うし、不味いだろ。
「これ、名前は某缶詰をもじってるけど、臭い自体は普通のゆっくりと変わらないんだ」
「へ?」
「実は、これさあ。ゆっくりを虐待する性癖のある人を矯正出来ないかってコンセプトで作られたんだよね」
シュールストレーミンゆ。
表向きはゆっくりを虐待する人間を、愛での方向へ引き戻せないかというコンセプトで作られた、治療用ゆっくりだ。
だが、実際はそうじゃない。
ゆっくりを虐待するためのゆっくり、つまり生きた虐待グッズとして生み出された。
メーカーにとってすれば、ゆっくりを愛でる人間も、虐待する人間もお得意様である。
両方の感情を逆撫でしない様、使い方によってどちらにも対応できる、グレーゾーンのグッズが多い。
このシュールストレーミンゆも同じということだ。
「こいつはね、缶詰をあけると徐々に体が腐っていくんだ」
「え!?」
「といっても、臭いがあるわけじゃないよ。ドロドロに溶けて行くっていうのかな」
「不気味ですね…」
「そう。そこが目の付け所だ」
つまり。
治療用として考えた場合。
情が移ったところでそのゆっくりが溶けていき、グロテスクな姿になりはて、苦しみながら死んで行く。
それがトラウマになり、虐待をやめられるようになる、という考えだ。
性格も良くなるように調整されているらしい。
従順で、献身的で、温和で…ウザくなるような行動はしないそうだ。
「虐待グッズとしての方は…そうだね、君も思いついてるだろ?一匹あげるから帰って使ってみなよ」
「いいんですか?ありがとうございます」
「この前のジーニアゆでは迷惑をかけちゃったからね…」
「そんな…こっちこそ、食器とか、炊飯器とかレンジとか…色々買ってもらっちゃって…」
「まぁ、親父の会社のミスだからさ…特に、そのまりさは不良品だったみたいだし」
「他のはここまで酷くない、ってことですか…」
「性格部門のトライアルでトップの成績残してたらしいからね。逆に怪しむべきだったんだ」
「しかし、店長のお父さんがメーカーのトップだったり、こんなところでショップやってたり…ゆっくりにもやたら詳しいし。ホント、何者なんですか?」
「さ!仕事仕事!」
店長の謎も増えるばかりだった。
帰り際、俺は店長からシュールストレーミンゆを選ばせて貰った。
現在発売されているのはまりさとれいむの二種類、さらに赤ゆ、ちびゆ、大人ゆっくりの三段階、腐敗の仕方も缶詰を開けてから徐々に進行するもの、何段階かの大きな腐敗をするものの二種類と結構種類がある。
俺は、何段階かの大きな腐敗をする、大人れいむを選んだ。

「まりさ、帰ったぞ」
「おがえりなざい…」
尺取虫のように這い蹲り、屈伸運動で進みながら俺を迎える。
足を焼かれ、歩くことが出来ないのだ。
声は、いくらか聞き取りやすくなったが、これ以上は直らないだろう。
「今日はなぁ、いい子にしてるまりさにご褒美を持ってきたんだ」
「…ゆゆ!?」
まりさはおびえた表情を見せた。
それもそうだ、この一週間、俺が与えたもので苦痛でなかったものはなにもない。
餌は生ゴミ、自分で出したうんうんとしーしーも食わせた。
時折思い出したように蹴飛ばし、食事の準備をしながら焼いた鉄棒を押し当てる。
俺が風呂に入るときはこいつも連れて行き、死なない程度に水攻めもした。
透明な水槽に閉じ込めて、醜く変形した顔を野良にののしらせたこともあったっけ。
れいぱーありすですら、こんなばけものとはすっきりできない、と言った時のこいつの表情といったら。
元々高かったジーニアゆのプライドも、もう粉々だろう。
「まぁ、そう怯えるなって。今日は寂しいだろうと思ってお前の友達を連れてきたんだ」
「…い、いりまぜん…まりざばごんながおなんでず…どもだぢなんででぎまぜん…」
「ああ?」
「…ゆびっ…!?う!うれじいでず!おどもだぢをもらえでまりざばどっでもゆっぐりできまず!!」
そうだろうそうだろう。
おれは袋から巨大な缶詰を取り出した。
それをあけると、大人サイズのれいむが飛び出し、ゆっくりしていってね!と叫ぶ。
まりさは恐る恐る、汚い声で挨拶を返した。
「ゆゆ?もうゆっくりがいるよ!まりさ、これかられいむとゆっくりしようね!」
「ゆ!?ま、まりざばごんなばげものみだいながおなんだぜ…」
「かんけいないよ!まりさはとってもゆっくりしてるよ!れいむにはわかるよ!」
シュールストレーミンゆのこいつは、その性質が特殊であるため、生まれた頃から滅菌室へ隔離される。
空気に触れた瞬間から腐敗が始まるのと、何よりも自分が腐って死ぬということを知ってはいけないからだ。
生まれてから他のゆっくりを見たことがなければ、まりさへの拒否反応も起こりようがないということか。
「れいむはうまれてからずっとひとりぼっちだったよ…まりさがいてくれてうれしいよ!ゆっくりしていってね!」
「ゆ…ま、まりざもれいむがいでぐれでどっでもゆっぐりでぎぞうなぎがずるよ!ゆっぐりじでいっでね!」
こんな風貌のまりさにいいパートナーが出来た。
俺は少し、二匹の会話に感動しつつ、夕食の準備をした。

「ゆゆ…!?」
二匹に与えられた餌を前にして、まりさは目を白黒させた。
どちらも、ショップで売っているゆっくりフード。
生ゴミでも、うんうんでも、しーしーでもない。
「お前ももう懲りただろ?お仕置きはお仕舞い。もうあんなことするなよ」
「ば…ばいいいいい!もうじまぜん!まりざはどっでもゆっぐりじだゆっぐりになりまずううううう!!!!」
涙を流しながら餌をむさぼるまりさ。
うんうん。
実にいい子だ。
元々頭は普通のゆっくりなんぞよりよっぽど良いのだし、躾さえしっかりすれば飼いゆっくりとしては最適かもしれない。
「そうだ、まりさ。お前人間の字を読み書きできるんだよな。食い終わったられいむにみせてやったらどうだ?」
「ゆゆ!?まりさ、にんげんさんのじをかけるの!?すごいよ!とてもゆっくりしてるよ!」
「ぞ、ぞんなごどはないんだぜ!まりざなんでぜんぜんだいしだごどなぐで…」
「まりさはすごいゆっくりなんだね!そんなまりさとおともだちになれて、れいむとってもうれしいよ!」
実に微笑ましい光景だ。
まりさも虐待されることなく、のびのびとしている。
しばらく、そんな和やかな日が続いた。

二匹はもうつがいになっていた。
れいむのお腹にはまりさとの愛の結晶がいる。
「でいぶ…あがぢゃんだいじょうぶ…?」
「ゆ?まりさはしんぱいしょうだね。れいむもあかちゃんもだいじょうぶだよ」
「ゆ…ゆう…」
「かしこいまりさのこどもだよ!とってもかしこくて、ゆっくりしたこがうまれるよ」
「ぞれならいいんだぜ…」
「まりさ」
「ゆ?」
「あかちゃんがうまれたら、さんにんでゆっくりしようね!」
「ゆ!ゆっぐりずるんだぜ!まりざど、れいむど、あがぢゃんで、どでもゆっぐりずるんだぜ!!」
地獄から一変。
ぬくもりに溢れた幸せに、まりさは困惑していた。
不安を感じてもいる。
賢いまりさは、他のゆっくりのように、今の幸せを永遠とは考えられないのだ。
当然。
それは当たっている。
ある晩。
れいむがあげた叫び声で俺とまりさは目を覚ました。
「ゆぎいいいいいいいいいいいいいいいい!!!あづい!!あづいよぉぉぉぉぉ!!!!まりざ!まりざああああああああ!!!!!」
「れいむ!?どうじだんだぜ!!?」
明かりをつけると、顔の皮膚がドロッと焼け爛れたように溶けたれいむがいた。
「ゆ…ゆぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!」
この叫び声はまりさのものだ。
「まり…ざ…だずげでぇ…いだいいいいい…!!!!」
崩れたのは顔の皮膚だけで、体の形は原型を保っている。
そこから辛うじて、まりさはれいむと判別したようだ。
「れいむ!?どうじだんだぜ?!れいむ…!?」
どうやら、これが崩壊らしいな。
溶けて行く様を見れなかったのが残念だ…。
「に、にんげんざん!れいむを…れいむをだずげでぼじいんだぜ!!」
「これは、俺にはどうしようもないなぁ」
「ぞ、ぞんな…。おねがいじまずう…れいむを…れいむをだずげでぐだざいいい」
無理だっつってんだろ。
こいつはそういうゆっくりなのであって、これは病気でもなんでもない。
「それより、お腹の赤ちゃんは大丈夫なのかねぇ」
「「!?」」
「何の病気か知らんけど。れいむがこうだと、赤ちゃんも危ないんじゃないか?」
「ゆ…れ、れいぶどぜいであがぢゃんが…!?」
「れ、れいむ!じっがりずるんだぜ!あがぢゃんはまりざとれいむのごどもだよ!ゆっぐりうまれでぐるよ!」
「まりざ…でぼ…」
「でもじゃないよ!まりざばれいむをじんじでるんだぜ!!」
「まりざぁ…」
「れいむ…だがら…いまばがんばろうね!いだいだろうげど、まりざがそばにいるがらね!」
まりさ。
お前、変わったなぁ。
初めて家に来たときとは大違いだ。
以前のお前だったら、こんなれいむとはゆっくりできないよ、で捨てたんだろうな。
ゲスだったお前が、根本から、変わったんだ。
俺は感動した。
顔は崩れても、心根が綺麗になった。
そんなまりさが輝いて見える。
お前は生きる価値があるよ。

数日がたった。
れいむは顔が崩れはしたが、今では元通りの生活をおくれている。
「まりさ」
「ゆ?」
「お前、幸せか?」
「ばい…いま、まりざはどっでもじあわぜでず」
心から、言っているようだった。
れいむは来る前は死んでいたまりさの目も、今ではきらきらと輝いている。
「そっか。よかったな」
「にんげんざんのおがげでず。れいむをづれでぎでぐれで…ぼんどうにありがどう!ゆっぐりじでいっでね!」
照れるぜ。
「まりさ、どうしたの?」
「れいむがいでぐれで、まりざはじあわぜだっでいっでだんだぜ」
「…ゆゆ!もう…まりさったら。はずかしいよ!」
「ごめんだぜ!」
こいつらのお惚気にも大分慣れてきた。
その時だった。
れいむがびくん、と目を大きく見開き、身体をがたがた震わせた。
「…れいむ!?どうじだんだぜ!?」
「あ…ばばばばりざ…ばりざいだいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
身体の震えはどんどん大きくなり、尋常じゃないのが一目でわかる。
まりさはパニックに陥った。
「れいむ!?れいむ!?れいむ!?」
どうすることも出来ず、まりさはれいむの名前を呼び続けた。
れいむのあげる叫び声は、もう何を言っているのか判別できない。
「れいむううううううううう!!!やめでえええええええええ!れいむ!れいむうううううううううううう!!!!!!」
まずは頭の飾りが毛ごと抜け落ちた。
いや、よく見ると肌色の皮が張り付いている。
頭皮が崩れ落ちたみたいだ。
「おりぼんんんんんんんんんんん!!!!!!れびぶ!れびぶどおりぼんがああああああばばばばばばば!!!!!!!!」
頭皮ごとどんどん崩れ落ちていく。
目玉がずるり…と音を立てて下に落ちたところで、まりさは嘔吐した。
「ゆげえ!ゆげええええええええええ!!!」
「だずげでよぉ…まりざあ…だずげでぇ…」
最早叫び声をあげる気力もないのだろう。
目玉と歯が腐り落ち、皮も破けてどろどろになった餡子が漏れ出している。
破けていない箇所も、まるで鬱血しているかのように餡子が透けて見えていた。
「まりざばどうずればいいの!?にんげんざん!れいむをだずげでぐだざい!!」
どうしようもないな。
こういう死に方をするために産まれたゆっくりなのだし。
「まり…ざ…ごろじで…れいむをごろじでぇ…」
「どおじでぞんなごどいうのお!?れいむ、あがじゃんどざんにんでゆっぐりずるやぐぞぐでじょお!?」
「れびぶばだべだよ…ざっぎおだがどながであがぢゃんがづぶれだよ…」
「!?」
「おでがび…までぃざ…れぼ…ごろじ…」
「れいむ!?」
「ゆへっゆひひひっ」
どうやら激痛とショックで正気を失ったらしいな。
なるほど。
中々に強烈な光景だ。
「れいむううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!」
まりさは泣きながら、れいむの中枢餡に歯を立てた。

その日から、まりさの扱いはれいむが来る前に戻った。
餌は生ゴミ、自分で出したうんうんとしーしーも食わせる。
時折思い出したように蹴飛ばし、食事の準備をしながら焼いた鉄棒を押し当てた。
「なあ、まりさ」
「………」
「大好きだったれいむを殺した感想はどうだ?」


【終】

フィジカルよりもメンタルな責めが好きです。

by原あき


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感想

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  • 非ゆっくり症になるのは反応が無くなるからつまんない。。。 -- 2018-01-19 06:33:15
  • 持ち上げて~








    落とす!!!!!!!!!!! -- 2014-02-08 19:10:25
  • こういうの読んでて思うんだけど
    なんで「おたべなさい」しないんだ? -- 2013-07-22 00:35:25
  • すばらしいな、オイ! -- 2011-08-11 21:53:41
  • こんなに上げて落としても餡吐いて死なないのかこのまりさまんじゅうはwww -- 2011-06-04 05:47:36
  • 持ち上げて落とすの持ち上げ方が半端じゃ無いメンタル虐待だったわ
    >賢いまりさは、他のゆっくりのように、今の幸せを永遠とは考えられないのだ。
    と普通のゆっくりとは違うのに、最初が増長ゲスだったのが運命を決定させてしまったな -- 2010-10-03 06:13:48
  • くそう、まだ俺は甘いようだ。更正した賢まりさに同情してゆっくりできなかったぜ…
    ゲスな気性だったら楽しめたんだがな…w -- 2010-09-06 05:15:33
  • 確かにこれはかなりクるぜ・・・色んな意味で・・・ -- 2010-09-03 23:01:30
  • 強烈www
    初めて、ゆっくりが可哀想と思ったよ。 -- 2010-09-03 22:23:32
  • 強烈だな、まりさが少しかわいそうに思えてくるレベルだw -- 2010-09-03 20:46:10
  • すげえ!これは強烈だな
    最高にゆっくり出来たぜ! -- 2010-08-26 22:16:33
  • さいっこうっだよ!メンタルいじめさんがじょうずだね! -- 2010-07-22 12:34:16
  • ゆっ!なかなかきょうれつなぎゃくたいだったわ
    -- 2010-05-25 00:47:32
最終更新:2009年10月18日 13:24
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