ゆっくりの加齢 5KB
考証 実験・改造 野良ゆ 赤子・子供 現代 独自設定 ボリュームに欠ける
TV番組「ゆっくりずむ」
ドキュメンタリーを中心としたゆっくりバラエティー番組である。
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都市部にある公園の一角での情景です。
付近には住宅街があり遊びに来た子供にゆっくりが寄り集まってきます。
「そこのじじい!とっととそのあまあまをよこすんだぜ!」
「まりさはつよいんだよ!いたいめをみないうちに みつぎものをれいむにちょうだいね!」
「じじぃはあみゃあみゃをわたちてぇとっととちんでんにぇ!」
こういった光景はもはや日常的なものになってしまいました。
野良のこういった食物を要求する行動やそれにともなう暴言は全国的に問題となっています。
また一方で、よく躾のされたゆっくりを見てみると。
「おにいさん!おさんぽいこ!おさんぽ!」
「ゆゆ~ん!れいむ!おにいさんはおねえさんとゆっくりしてるのぜ!ゆっくりじゃましちゃだめなのぜ!」
こういったように、前とは違いおにいさん・おねえさんと呼んでいます。
また素行のいい野良の個体もこういった呼び方をすることが知られています。
しかしながら、どちらの例も話しかけられているのは小学校入学前の児童です。
都市部に住むゆっくりの大半が生後2年も経過してはいないとはいえ、
人間としては明確に子供といっていい年齢の子供たちに対して、お兄さん・お姉さんと呼ぶのはなぜなのでしょうか?どうもゆっくりには人間と異なる年齢の判別方法があるようです。
では本日はゆっくりの成長と老化の過程を覗いて、その謎を解明していきたいと思います。
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「ゆゆ~ん!おちびちゃん ゆっくりしていってね~!!!」
「「ゆっくち!おきゃーしゃんもゆっくちちちぇいっちぇね!」」
「ゆふー!ゆふー!まりさとれいむのおちびちゃんはゆっくりしてるのぜ!」
ゆっくりの誕生は体外型と体内型に分けられますが、誕生直後はどちらもゆっくりのよびかたは「あかちゃん」もしくは「おちびちゃん」です。
「おちびちゃん!おさんぽにいくから ゆっくりおかあさんのおぼうしのうえにのってね!」
「「ゆわーい!おさんぽ!」」
生まれて間もないゆっくりは外皮が大変脆く、地面を飛び跳ねるどころか這って移動することもままならないため、しばらくは巣の中で育てられます。この時期は底部も損傷しやすいため外出する際には親に移動を手伝ってもらわなければ怪我をする危険があり、ときには死に至ることすらあります。
「ずーり!ずーり!」
「ゆゆん!れいむはおそいのぜ!まりさはもうぴょんぴょんできるのぜ!」
「ゆわー!おねえしゃんはすごいにぇ!」
体外型では4日から7日、初めから大きい状態で生まれる体内型では1日程度で支障なく這っての移動ができるようになり、それからおおよそ3日程度のうちには跳ね回ることができるようになります。
跳ね回れるようになるくらいからが一般的に子ゆっくりとよばれる時期で、ゆっくりとしても「おちびちゃん」と「おとな」の間の時期のようです。
「「「「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!!!」」」」
「ごはんさんをたべたら しょくごののーびのーびするのぜ!」
「れいむものーびのーびできるよ!」
「ゆゆーん とってもゆっくりしたのーびのーびなのぜ!」
「れいむものーびのーびするよ!」
「れいむはおとうさんになってもまだまだわかいのぜ~」
「ゆゆ~ん…てれるよぉ」
若い固体はよく「のーびのーび」と呼ばれる体を伸ばす動作で競い合います。ゆっくりのあいだでは「のーびのーび」がうまい「おちびちゃん」は「しっかりしたおちびちゃん」で、うまい「おとな」は若々しいゆっくりという評価がなされます。
より柔軟に伸び縮みできることはゆっくりにとって、運動能力の証明であると同時に若さの象徴でもあるようです。
「ゆっくりしていってね!!!」
「ゆっくりしていってね!とてもゆっくりしたまりさなんだねーわかるよー!」
「ゆゆーん!ちぇんこそとってもゆっくりしたゆっくりなのぜ!」
生後三週間ほどたち順調に「おとな」と呼ばれるほどに成長すると、その後は長期にわたり運動能力や柔軟性の変化はほとんどなくなり、成体のゆっくりの間では年齢は経験の多さを示すだけのものであまり意味を成さなくなります。
ゆっくりどうしの呼び方も、同年代に対する呼び方で統一され、罵るときでさえ「じじい」や「ばばあ」といった年上にむけた言葉は用いなくなります。
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ここまで見ていただいたゆっくりは、すべて人間に対して「おにいさん」「おねえさん」と呼ぶゆっくりたちでした。
ゆっくりたちは、ほとんどの場合あまり大きな数がかぞえられないこともあり、過ごしてきた年月そのものは重要視しないようです。
ではどのようにしてそれぞれの年代を見分けているのでしょうか。この疑問に答えるために大学と共同である実験を試みました。VTRごらんください。
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まず、生後1日・1週間・1ヶ月のゆっくりをれいむとまりさそれぞれに見せて判定をさせます。
「あかちゃん おちびちゃん まりさ だよ! こたえたからあまあまちょうだいね!たくさんでいいよ!」
「おちびちゃん おちびちゃん れいむ なのぜ! ゆっくりできないれいむなのぜ」
つぎに先ほど見せたゆっくりたちと同じ大きさにつくられたゆっくりのぬいぐるみで同じ判定をさせます。
「ぜんぶおちびぢゃんでず! ごだえばしだ!ずびばべんべびば!」
「みんなおちびちゃん?なのぜ!ゆっくりしていってね!」
最後にすべて成体のサイズで素材をかえたもので判定させます。左から順にウレタン・ゴム・プラスティックです。
「おちびちゃん!までぃさ!おばぁでゃんでづ!ゆっぐでぃ!」
「おちびちゃん わかいまりさ ちょうろうになるくらいのまりさ なのぜ」
どうやらゆっくりはその硬さで年齢を判定しているようです。
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ゆっくりたちは、過ごした年月よりもその成長段階における大きさや柔軟性などによって大人と子供を分けるようです。なかでも動きの柔軟性と表面の硬さは大きな部分を占めます。
胴体を付属物として重要視しないゆっくりは、人間を頭部のみで評価します。骨格により一定の形に保たれるわれわれの顔は、ゆっくりにとってはさぞかし年寄りにみえているのでしょうね。
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ゆっくりサイエンスでした。
つづいては、今日のゆっくりです。今日は鶏のお世話をするれいむちゃんです…
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分量が増えなくて没にしようと思ったけど、
他の人の肥やしになればいいじゃないか、と俺の中の我威亞が囁いた。
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 面白い考察だった!こういう矛盾しない設定好きだわ~
ゆっくりは視力が実は悪いって設定もあるから、
・年齢は柔かさ
・美ゆっくり度は匂い
・強さは頭の大きさ
で判断していると思ってる。
視力は、お飾りの欠損(キズはワイルド、大きな欠損は障害ゆっくり)程度かな? -- 2018-01-10 00:15:16
- 興味深い観点だ -- 2014-07-21 19:34:50
- 目から鱗だな…。素晴らしい着眼点だ。 -- 2013-03-04 16:18:44
- この設定は面白い。一般的な描写と矛盾しないし。 -- 2011-07-11 21:27:37
- なるほど、骨があるから爺だったのか…凄く納得した^^ -- 2010-10-24 16:13:08
- なんと勉強になることだろう -- 2010-10-24 10:47:01
最終更新:2010年01月08日 17:59