ゆっくりとギャンブル 後編 13KB
虐待-普通 パロディ 理不尽 野良ゆ 現代 創作亜種 続です
確立1/2のギャンブル、さらに自身のもみ上げをかけた大勝負を前にしてなお
ゆっくり達の心に敗北への恐怖、不安、重圧は一切ない。
それ所か、勝利と共に得られるであろうあまあまと男の悔しさに歪む顔を想像し
内心笑いが止まらない。
ぱちゅりーが考案した絶対勝利の作戦、イカサマがここまで何の障害もなく進んだ
からだ。
「ぱちゅりーコインさんをれいむ握ったよ!」
「むきゅわかったわ、じじいもういいわよ!」
後ろを向いていた男に許可を出す。
「・・・はやいな・・・もういいのか?・・・」
「ありす達はじじいみたいにグズじゃないのよ」
「むきゅ問題ないわ」
「れいむお腹すいたよ!グダグダ言わないでね!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
男の気ずかいを無視しわめき散らす饅頭達
「じゃあ早速、コインが右か左を当てて貰うわ、スター・・・「ちょっとまて・・・」
ぱちゅりーの開始合図を男が遮った、ゆっくり達に衝撃走る!!
「む・むきゅ!なんなの今更中止はできないわよ!!(ま・・まさかイカサマがばれたのかしら・・)
「そうよ、怖気ずくなんて田舎者よ!(とっとと初めなさいよ!)
「じじいはびびってるんだよ!どうしようもないグズだね!」
「・・・・・・・・・・・(ぐるじいんだぜぇ・・・)」
しかし男の口から発せられる意外な言葉・・・
「・・・れいむ・・・お前右と左分かるのか・・・」
「ちょっとぉ!馬鹿にしないでねぇ!当然でしょぉぉ!」
怒りに震えるれいむは侮辱されたと感じ顔を赤くする
「・・・じゃあ右のもみ上げを上げてみろ・・・」
「えっ・・・右・・・右はえーと・・・普段ご飯をだべるもみ上げさんだから・・・ゆん!こっちだよ!!」
れいむ自身満々に一方のもみ上げを上げる
「れいむ、それは左のもみ上げさん」
「田舎者」
「・・・・・・・・・・(ゆはは!れいむは馬鹿だぜ!)」
「・・・あらら・・・」
れいむ赤っ恥、赤い顔を今度は耳まで染める予想外の恥辱!
「そっぞんなの、今どうでもいいでじょー!このゲズじじい」
「・・・いいや・・・仮に俺が右を指定し左右の分からないお前が左のもみ上げを開け
こっちが右だと言い張られても面倒だ・・・分かり易く記しを付けさせてもらおうか・・・」
そう言うと、空のメロンパンの袋から1Pと書かれたシールを剥がしれいむの右のもみ上げに貼り付ける
「ちょっとぉ!れいむの綺麗なもみ上げさんになにを・・・」
「れいむ!お兄さんかまわないわ・・・(このでいぶ、馬鹿晒した上に勝負を遅延させてイカサマがばれたらどうするのよ!)」
ぱちゅりーに睨まれしぶしぶれいむは同意する
れいむに張られたシールは製パン会社がキャンペーンとして配布してる物だ、30P集めるとゆうかにゃんぬいぐるみがもらえる
「冬のヤマザナドゥパン祭り」である
「・・・これでいいぜ・・・」
「むきゅ、では、勝負スタートよ!」
これ以上間が空いてはたまらんとばかりにぱちゅりーが開始を合図する
張り詰める空気、ゆっくり達は無言で息を呑む・・・
「・・・決めたぜ・・・右だ・・・」
男の指は右のもみ上げを指した、同時にゆっくり達に広がる勝利の波
「(むきょー!勝った!勝ったわ!)」
「(都会派の勝利よ!)」
「・・・・・(馬鹿なじじいだぜぇ!まりさの奴隷にしてやるんだぜ!)」
「ゆーはははっは!残念だったねじじい、れいむの勝・・・」
ガシィ!!
「・・・待て・・・」
ゆっくりが勝利を確信した次の瞬間である、れいむの握られた両のもみあげを男がさらに上から握っていた
「むきゅ?なっなんなの、もう右と言ったんだから変更はできないわよ!」
「暴力なんて都会派じゃないわよ!」
「れいむの美髪を汚い手で触らないでね!」
「・・・・・・・・(なんなんだぜ!じじい!)」
ゆっくり達に広がる戸惑い・・・焦り!!
「フッ・・・そうじゃないさ・・・俺が指定したのは右・・・だが空けるのは左のもみ上げを空けてもらう・・・
仮に左が空なら俺の指定した右にコインがある事になる・・・」
「「えっ」」
予想外!!男のいきなりの提案!!
「むききゅー!(しまったー!イカサマがばれていたんだわ!!でもどうして・・・いつから」
「だっだめよ!そんな田舎物なこと素直に右を空けなさいよ!」
「・・・・・・・・・(何さわいでんだぜ?)」
「れっ・・れいむは右を空けるよ左はだめだ・・・ゆぅぅぅ!!」
抗議の声をあけるれいむ、しかし両のもみ上げを男に握られた状態ではどうすることもできない
それどころか、れいむは見てしまった・・・
男の目を・・・れいむが知りえるどんな闇よりも暗く深い暗黒・・・そしてその奥でうねる狂気の炎!!
「ゆ・ゆあああ・・・」
「むきゅ!まずいわ!ごほっ!!」
震えるれいむ・・・まさに蛇に睨まれた蛙!!
男の手がひだりのもみ上げのみから離されゆっくりとひだりのもみ上げがゆるんでいく
グシャ!!
おおよそギャンブルに限らずスポーツ、武術の試合、果ては将棋、チェスといった室内競技にいたるまでその
結末は3つに区分される・・・勝利・敗北・引き分けである。しかしまれにその3つ意外の結末が存在する・・・
無効試合!天候不順や、フィールドの予想外の不良といった外的要因のためやむなく試合そのものが無効となる
が、しかし・・・無効試合にはわずかながらもうひとつの形が存在した・・・!!
「・・・なんで・・・ぱ・・ちぇ・ゆげぇっ!!」
ドカ!バキ!グシャ!ドスン!ガッ!ズガッ!
「なんなのよ・・・これ・・・」
ありすは目の前の状況が理解できない、まるで悪夢を見ているようだった
無理もない・・・ぱちゅりーが一方的にれいむを暴行しているのだ!!
もみ上げが千切れ飛び、目玉が爆ぜ、皮膚が引きちぎられ、餡が飛び散る・・・
殺意!!
その行為は制裁などという生易しい物ではない!・・・消滅・・・滅殺・・・殺害!!
あきらかに殺しを目的とした暴力!!
「・・・なるほどね・・・」
「・・・・・・・・・・(ゆあああ・・・)」
あまりの迫力にまりさがしーしー&うんうんを漏らし尽くしたころで暴行は終わり
かつてれいむだった餡の染みがひろがっていた
「MUKYUuuu-・・・あら?ぱちゅったらせきをしてヨロケタ拍子にれいむに軽くぶつかってしまったようね・・・
でも、れいむも軟弱ねぇ、不可抗力で偶然ぶつかったダケナノニ・・・まあしょうがない不幸な事故ネ!!」
「フッ・・・饅頭の癖にずいぶんとトッポイ事するじゃないか・・・」
無効試合のもうひとつの形・・・それは死!・・・対戦者の死亡!!
たとえ明らかな負け試合、勝負の終わり際ほぼ敗北確定の状況ですらプレーヤーが死ねばその試合は無効!!
男がコイントス勝負のさなかありすにつぶやいた言葉・・・「死ねば助かるのに」
確立という安全地帯に逃げる事のみ考え保身に走るありすを哀れんでの言葉・・・
男のギャンブルの行動理念は攻め!守る時たとえ引く時ですらその行動の根幹は変わらない
ギャンブルは攻めなくては勝てない!!
そして生まれ変わったぱちゅりーも又男と同じ攻めの行動理念を得ていた・・・ただし
男とは真逆のベクトル!正反対の理解!相反の回答!!
男が「死ねば助かるのに」なのに対しぱちゅりーは「殺せば助かるのに」!!
「mkyokyo・・・残念だわ、ぱちゅ達の勝利だったでしょうに・・・でもれいむが死んでしまっては
無効試合にならざるをえないわぁ・・・mukyokyokyo!!」
「そっ・・そうよ・・・命拾いしたわねじじい!」ガタガタ・・・ブルブル・・・
「・・・・・・・・・・・・」 ガタガタ・・・
「だが・・・それはどうかな?・・・」
「mukyo?」
男は進み出るかつてれいむだった物の前へと・・・
「ぱちゅりー・・・お前は勘違いをしている・・・対戦者が死亡すれば無効・・・それは間違いない・・・」
「そうよ!!だからこの勝負は無効と・・・」
そして拾い上げる・・・ひきちぎれたれいむのもみ上げの1本・・・それはぱちゅりーの暴行に耐えるためか
未だ硬く握られていた!!
「・・・このギャンブルはたからみれば俺とれいむの対戦・・・だが違う・・・れいむはただのディーラ
勝負の判定はコインが左右どちらにあるか・・・れいむの生死は関係ない・・・」
「むきょ・・・そ・・・それは・・・」
そして、ぱちゅりーの眼前へと運ぶ
「そして・・・俺はすでに宣言した・・・コインは右にあると・・・」
開く・・・れいむのもみ上げ・・・
「・・・俺の勝ちだ・・・」
「あっ・・・あああーー!!」
開かれたもみ上げから落ちる!コイン・・・勝利の証!!
「あっ・・ありえないわ!!」
「・・・・・・・(どぼしでー!!コインさんはまりさの口にあるのにー!!)」
「ムキョー!!イカサマ!イカサマよーー!!」
ぱちゅりー声が裏返る
「・・・なぜ・・・確立は1/2・・・俺が勝ってもおかしくはない・・・」
「イカサマよ!だって、だって・・・むくううう・・・」
ぱちゅりー黙り込む・・・黙り込むしかない!男がイカサマしたのは間違いない・・・なぜなら
本当のコインはまりさの口内!
だが言えない!男のイカサマの証明はすなわち自分達のイカサマの証明!!
縛られる、己のしかけた罠でがんじ絡め!・・・袋小路・・・王手・・・チェックメイト!!
「そっ・・・そうだわ!だいたいそんな引きちぎれた状態じゃ右か左かなんて分からないわ!
れいむのもみあげは人間の手と違って左右同じなのよ!!」
「・・・おいおい・・・もう忘れたのか・・・これを・・・」
裏返されるもみ上げ、そして現れる・・・シール・・・1P・・・「冬のヤマザナドゥパン祭り」!!
確定・・・もみ上げは・・・右!!
「むきょおおおーー!!」
「ぱちゅりー!どうするのよぉぉ!」
「・・・・・・・・・・(やばいんだぜぇ)!!」
「・・・それと・・・ぱちゅりー・・・イカサマがどうとか・・・言葉に詰まっていたが・・・
俺がその先を話してやるよ・・・」
そう言うが早いか男は叫んだ
「ゆっくりしていってね!!」
「「ゆっくりしていってね!!」」
チャリーン・・・
転がるコイン・・・イカサマの証拠!!
「ああっ!なんでコインさんまりさの口から出ちゃうのぉ!!」
「「まりさーー!!」」
「・・・やはりな・・・」
露呈する、饅頭達の企み。
「あっ・・・あの!!違うんだぜ!これはまりさの私物なんだぜ!拾ったんだぜ!」
「むきゅ!そっ・・そうよそれはまりさのコレクションなのよ!」
「フッ・・・それはない・・・」
「なぜよ!この田舎物!!」
男はコインを拾い上げ絵柄を見せるように持ち直す
「・・・これはただのコインじゃない・・・かつて中世の王侯貴族の一部にくばられた記念コイン「見返りゆうかにゃん」だ・・・
市場にだせば1000万はくだらない代物・・・おいそれと道端に落ちてるものじゃないのさ」
論破・・・完全なる詰み・・・
「むきょ・・・そんあぁ・・・」
「まりさのせいよ!」
「どぼじでーなんだぜー!」
そして仲間割れ
「だがこれで・・・もう一つはっきりした事がある・・・それは俺がイカサマをした事実・・・
俺はれいむのもみ上げを拾った瞬間もみ上げの中に別のコインを押し込んだのさ・・・」
「ゆっ?・・・そっそうなんだぜ!イカサマするなんてじじいはとんだゲスなんだぜ!」
「そうよ田舎物!恥を知りなさい!」
「むむ?むきゅお?」
まりさ、ありすが男を罵倒するなかぱちゅりーは困惑していた・・・なぜ男はこちらのイカサマを見抜きながら
自分もイカサマをしたのか・・・。
こちらのイカサマを見抜いていたなら、開始直後に「ゆっくりしていってね」で暴けたはず・・・なぜ
わざわざ自分もイカサマをし、自分からバラすなどと・・・負い目を作るだけではないか。
いや、それよりいったいいつからこちらのイカサマに気がついて・・・分からないことばかりだ。
「・・・ぱちゅりー・・・わからないって顔だな・・・」
「ええ・・・分からないわ・・・いつから・・・「初めからさ」
「お前がイカサマを仕掛けてくるのは、俺にギャンブルを挑んだ時から分かっていた・・・」
ぱちゅりー絶句・・・
「なぜ・・・」
「・・・眼さ・・・俺に勝負を挑んだ時の眼・・・あれは運武天武で勝負をする奴の眼じゃない・・・
自分の手で勝利をもぎとりにいく奴の眼・・・なのに、仕掛けた勝負はポーカーや麻雀といった
テクニックや経験が物を言うゲームめいた物じゃなく、完全な運まかせのギャンブル・・・そうなれば
もうイカサマしかない・・・そして始まったとたん黙り込むまりさ・・・そこにある不自然・・・
違和感・・・自分がコインをくわえているといわんばかり・・・」
「そんな・・・」ぐにゃぁぁーー・・・!
歪む!ぱちゅりーの視界・・・精神!!あまりにショック!!
読まれていた、すべて・・・しかも初めから!ぱちゅりー達、まさに口の中の一口饅頭!!
釈迦の手の平を飛ぶ・・・孫悟空ですらない!!
「ゆは・・・ゆはは・・・今日はこれくらいにしといてやるんだぜ!」
「そっそうよ!お互いイカサマしたんですもの!痛みわけよここまでよ!」
ゆがんだままのぱちゅりーを見捨て逃げ出すありす、まりさ・・・
パーン!!パーン!! ドガッ!!キーン!!
「ゆがっ!!なんなのぜぇ!」
「石さんが弾けたわぁ!!」
逃げようとした二匹の眼前の石が火花をあげ爆ぜる!!
「おいおい・・・ここで終わるわけないだろう・・・俺がなぜイカサマをしたか話していなかったな・・・
イーブンにする為さ、イカサマなんかじゃだめだ・・・おたがいのライフポイントはあくまで
ギャンブルで削らなくちゃな・・・」
男の手に握られた鈍く光るリボルバー・・・その威力がおもちゃの類ではないことを物語る
「ゆあああもういやじゃああーー・・・おうちかえるうう!!」
「だずげでーーもう田舎物でいいでずうう!」
ここに来てようやく気がつく、目の前の男は狂人!!異端者!!悪魔!!
がもう手遅れ、すでにここは地獄の釜の底!!
「まだまだ終わらせない・・・! 地獄の淵が見えるまで・・・勝負の後は骨も残さない」
「「ああーーあああーーーー」」
かつてれいむであった染み、その隣には仲良く3つの饅頭が鎮座する・・・しかしその姿は異様だった
まるで石膏の置物のように一様に真っ白、白眼を剥いている・・・
「・・・思いのほか楽しめた・・・俺の勝ち分はとらないぜ・・・楽しませてくれた駄賃だ・・・じゃあな・・・」
男はそう言うと公園を去っていく
残された白饅頭、外傷は一切ない・・・恐怖・・・それのみが作り上げた奇妙なオブジェ・・・
死んではいない・・・いや死んでいないだけと言った方が正しいのか・・・
動く者のいなくなった公園で冬の風だけがすべてを見ていた。
正解率たかすぎ吹いた、今度は予測不能のネタでギャンブルものを書きます、近いうちにまた。
トップページに戻る
このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 焼き土下座がねえ・・・ -- 2013-09-12 22:05:26
- 全く関係ないが太田光著のマボロシの鳥の中に、こんな雰囲気の地の文の作品があったな -- 2012-08-29 16:44:08
- やはり赤木しげるだったか…
ゆっくり相手でも手加減一切なしだなw -- 2012-07-24 10:35:18
- 30P集めるとゆうかにゃんぬいぐるみがもらえる「冬のヤマザナドゥパン祭り」
ちょっと近所のコンビニとスーパー回ってくる -- 2012-01-31 15:30:40
- 若白髪なだけで爺さんでは無い…。アカギだ…間違いねえ。 -- 2011-02-13 01:18:58
- 爺さんすげぇな…
マジで呑まれたわ -- 2010-11-17 19:18:35
- しげちゃん爺さんじゃねえwwwwww
-- 2010-10-28 21:04:23
- まりさの口内の硬貨を吐き出させるためとは言え
アカギ「ゆっくりしていってね!!」
想像できねえw -- 2010-09-09 06:27:41
- アカギじゃねえかwwwww
手加減してやれwww -- 2010-07-25 00:07:02
- この爺さん・・・・すげぇ! -- 2010-07-01 22:11:06
- アカギかよ! -- 2010-05-25 03:24:59
- 面白い -- 2010-04-08 04:26:11
最終更新:2010年02月22日 19:04