ふたば系ゆっくりいじめ 1020 仮面ライダーユギャック 01改

仮面ライダーユギャック 01改 25KB


虐待-普通 パロディ 理不尽 飾り 群れ れいぱー 捕食種 ドスまりさ 現代 虐待人間 独自設定
ふたば系ゆっくりいじめ 886 仮面ライダーユギャック 01の加筆修正版です。ゆっくり虐待成分増やしてみました。


※前作における感想コメにて、

「ライダーが前面に出ていて虐待描写が少ない」

というご指摘を受け、当方としましても、

「やっぱり足りんかな……うん、足りん」

という風に思いまして、虐待成分を当社比1.37564倍増しで頑張ってみました。

具体的には、描写追加などの加筆修正。















とある山中の森にて。
必死の形相を浮かべ、砂糖水の汗を流しながら、ドスまりさは走っていた。
辺りは既に夜の領域に入っており、加えてこの森はれみりゃの住処にもなっている。
いくらドスとは言え、単騎駆けするにはあまりにも無謀であると言えよう。

「ゆひぃ…ゆひぃ…!!」

息を切らせながらも、それでも跳ねるのを止めずに、森の奥へ奥へと向かっていく。
まるで何かから逃げるかのように。

今から数十分前。
このドスは山の麓付近に存在する群れの長であった。
近くに人間も住んでおらず、比較的温暖な気候、豊富な森の恵みのおかげで、200前後の群れを形成していた。
住んでいるゆっくりたちも皆温厚な性格で、ドスの指導もよく聞き、実にドスにとって理想の群れであった。

ドスにはこれといって秀でた所はなかったが、1つだけ特徴があった。
それはお帽子に星のマークが付いていたことである。
幼少期の頃はただの黒無地の帽子だったのに、ドスになった途端お帽子に星マークが幾つも浮かび上がったのである。
ドスの補佐役のぱちゅりーも、流れ者で色々な情報に通じているまりさも、見た事が無いと首を横に振った。
他のドスに無く、自分にしかない。これはきっと、自分が選ばれたゆっくりだからだ。

ドスとはいえ所詮は餡子脳。
そんな程度しか考えられず暫く過ごして、ある時自分が夜でも周りが見える事に気がついた。
暗視ゴーグル的な視覚、とでも言うべき夜目が発達していたのだ。
これにより、夜の闇に紛れて襲撃してきたれみりゃ達捕食種の集団を、
同様に夜目が利くちぇん達と共に的確に撃退することが出来、
以降、そんなドスの勇名を聞きつけて庇護下に入るゆっくりが増えていき、次第に群れの規模は大きくなっていった。
もう夜にしか動けない捕食種なんか怖くない。夜でも変わらない力を発揮できるドスのほうが強いんだ。
そんな自信と共に、星マークのおぼうしを誇らしく思うドスまりさは、この平穏が何時までも続くと信じていた。
ついさっきまでは。

(なんなの…あのゆっくりは!?…全然ゆっくりしてなかったよ…!)

必死に飛び跳ねながら、ドスはゆっくりと思い返していた。













寝ていたらいきなりゆっくりできない爆発が起きて寝床にしていた洞窟から飛び出すと、
樹の根元を巣にしていたゆっくり達のおうちが、樹ごと燃えていた。

『あづいいいいいいいいい!!だずげでえええええええええ!!』
『ぼっどゆっぐりじだがっだあああああああ!!』

火だるまになりながら巣から飛び出してきたゆっくり達は、
断末魔と共に地面を転がり回るが、すぐに動かなくなった。
ゆっくりできない事態に、ドスの周囲へ逃げてきたゆっくり達はパニックを起こしかけるが、ドスは冷静だった。
雷でも落ちたのかと、辺りを見回せば、見慣れないゆっくりがいた。
炎に燃え盛る樹を背にしているので良く分からない。
胴付きのような体を持ち、頭部のシルエットからまりさのようであるのはわかった。

『ゆゆっ!!そこにいるまりさは誰!?この群れの子じゃないね!!』

ドスは見た事の無いまりさに向かって呼びかける。だが返事は無い。

≪Yukkuride≫

『ゆゆ?』

代わりに聞こえてきたのは変な声。何だかとてもゆっくりできないような声が響き。

≪Raper Arisu≫

そして突然ドス達の目の前に、れいぱーありすが3匹出現した。

『『『んほおおおおおおおおおおおおおっ!!!!』』』

雄叫びと共に、れいぱーありす達はそれぞれに近くにいたゆっくりに襲い掛かる。

『ゆびゃっ?!』
『すっきりー!!』

『ゆぎいっ!?』
『すっきりー!!』

『ゆぎゅっ?!』
『すっきりー!!』

瞬く間にすっきりーをすると、襲われたゆっくりは見る見るうちに頭から茎を生やし黒ずんで死んでいく。

『…れ、れいぱーだああああああああああああああ!?』
『ゆぎゃあああああああああっ!?』
『ゆっくちできないいいいいいいい!?』

仲間があっという間にすっきりで殺された事により、
ようやく事態にきづいたゆっくり達はドスの元へと跳ねて避難しようとする。
だが、

≪Attackride Blast≫

『ゆぎゅ?!』
『ゆべしっ?!』
『ゆぴっ?!』

ゆっくり出来ない声がまた響き、連続した破裂音と共に逃げようとしたゆっくり達が次々と転ぶ。否、

『ゆぎゃあああああああああ?!ばりざのあんよさんがあああああ?!』
『うごいてね!?れいむのあんよさん、うごいてね?!…どおしてうごかないのおおおおおおおお?!』

地面を転がったゆっくり達の底部は爆ぜて、あんよとしての機能を失っていた。
まるで、何かに撃ち抜かれでもしたかのように。

『おぢびじゃああああああんんっ!!??』
『れいむのがわいいおぢびじゃんがあああああああ?!?!』

子ゆ、赤ゆに至っては、全身が爆ぜて消し飛び、断末魔をあげる事も無く、
爆裂を免れて僅かに残ったおかざりが、先程まで子ゆ・赤ゆが居た確かな証拠。
動ける親、動けない親共に、一瞬で起こった惨劇に絶叫する。

『『『んほおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!』』』

そんな身動き出来ないゆっくり達に容赦無く襲い掛かるれいぱーありす達。

『いやああああああっ!れいぱーはゆっくりできないいいいいいい!!』
『やべでええええええええ!!すっきりしたくないいいいいいい!!』
『むぎゅううううううううううう!!…エレエレエレ…』
『いやだああああああああ!!れいぶにはばりざがいるのおおおお!!』
『おがああしゃああああんんん!!たちゅけてえええええ!!?』
『だりぇかきゃわいいれいみゅをたしゅけちぇね?!ゆ、ゆんやああああああああ?!』

れいむが、まりさが、ぱちゅりーが。成体ゆっくりが、子ゆっくりが、赤ゆっくりが。
群れの仲間達が次々とれいぱーに襲われてすっきり殺されていく。
そんなゆっくりにとっての地獄絵図の脇をすり抜けて、
一歩一歩ドスに向かって近づいていく胴付き(?)のまりさ。

れいぱー達がそのまりさを無視して群れのゆっくりだけを襲っている様子から、
このれいぱー達の仲間だと判断したドスはキッと睨みつける。

『よくも群れの子達を永遠にゆっくりさせたね!!ゲスなまりさをせいさいするよ!!』

『わかるよおおおおおおおおおおおお!!!!』×30

ドスの言葉に応じて、ドスの親衛隊にして対夜戦のエキスパートのちぇん達がドスの帽子の中から飛び出し、
近づいてきていた胴付きのまりさを包囲すると、その周りを飛び跳ね回り始める。

『対胴付きふらん用ふぉーめーしょん!!』

『わかるよおおおおおおおお!!!!』×30

ドスの命令のまま、さらに回転速度を速めるちぇん達。
素早く移動するちぇん達による、全方位からの時間差不意討ち攻撃。
仮に上に逃げても、その時は口の中に常にいれてあるキノコを食べてドススパークを撃てばいい。
これがドスの考えた、対胴付きふらん用のゆっ殺ふぉーめーしょん。

『ゆ?』

いざ攻撃を命令しようとしたドスの目に、包囲したまりさが妙な行動をするのが映った。
腰の部分に左手をやって、そこから長方形の紙のようなものを取り出すと、
それを右手に持った変な四角い形で持ち手のある物体へ入れる。
そして、その四角い所を左手でスライドさせると、

≪Yukkuride≫

先程から聞こえてきていたゆっくり出来ない声が発せられて、

≪Kimeemaru≫

それを天に向けると何かがそこから飛び出して、

『わがだっ?!』
『にゃぶうっ?!』
『にぎゃあっ?!』

まりさの周囲を跳ね回るちぇん達を次々と弾き飛ばして蹴散らし、あっという間に包囲網を瓦解させる。

『ゆゆううううううっ?!』

驚愕の声を上げるドスまりさ。
包囲を解いたまりさの周囲を、何かが高速で飛び回っている。
それはまりさの周りで一度静止すると、

『どうも』
『清く正しい』
『きめえ丸です』

ヒュンヒュンと風を切る音と共に首を左右に高速で振る。
それは、三匹の胴無しきめえ丸だった。

『わ、わからにゃいよおおおおお!!?』×30

ゆっくりしていない存在筆頭のきめえ丸を見て、恐慌を来たす親衛隊ちぇん達。
そんな慌てふためくちぇん達を見て、『おお、あわれあわれ』と至極ご満悦に左右シェイクするきめえ丸。
逃げようとするちぇん達の前に回り込んで左右に高速シェイクするだけで、
ちぇん達はそのゆっくり出来無さに恐慌を来たしてしーしーを漏らし動けなくなる。
そんな様を一瞥して、さらに一歩、ドスに向けて近づく、ゆっくりしていない胴付きまりさ。

『ゆ、ゆわ…』

自分の育て上げた親衛隊(笑)のゆっくりできなくなっていく様子。
そして、先程から一切の言葉を話さずに黙々とこちらに向かって近づいてくる、得体の知れない胴付きまりさ。
これまでそれほど労せずに捕食種を撃退してきたドスは、こういう危機的状況に慣れていなかった。
そんなドスの前に現れた、圧倒的な力をもつ存在。
口の中からキノコを落とした事にも気づかず、胴付きまりさが近づく毎にずりずりと後退していく。

『ゆ、ゆわあああああああああああああああああああ!!!』

緊張に耐えられなくなったか、ドスは大声を上げて逃げ出した。
群れの仲間も、親衛隊も、目の前の胴付きまりさにも、全てに背を向けて逃げ出すのだった。

『まってえええええええ!!!どすううううううううう!!!おいてがないでえええええ!!!』
『れいむもにげるよっ!!にげ…いやああああああ!!すっきりしたくないいいいい!!』
『わかだだいよおおおおおおおおお!!!ゆぎゃあああああああああ!!』

背後からそんな断末魔が聞こえてきたが、恐怖に駆られたドスは振り返る事無く山奥の森へと逃げて行く。
そんな背をみつめる胴付きまりさは、惨状が繰り広げられる地獄と化した群れを一瞥すると、
その場をれいぱーありすときめえ丸に任せて、ゆっくりとした足取りでドスを追いかけようとするが。

『ま、まってねー!!行かせないんだよー!!』

胴付きまりさの前に立ちはだかる、数匹のゆっくり。
親衛隊の隊長であるちぇんと、ご意見番のぱちゅりー、情報通のまりさ。
この群れの幹部ゆっくり達であった。

『ドスのところには行かせないんだよー、わかってねー!』

『むきゅん!そうよ!』

『行かせないのぜ!!』

ちぇんは尻尾を逆立て、ぱちゅりーとまりさも口に枝をくわえて臨戦態勢である。
そんな3匹の様子を見て、胴付きまりさは肩を竦めると、きめぇ丸をも凌駕する速度で接近し、
3匹の横っ面に同時に蹴りを入れるという離れ業をやってのけた。
しかも、蹴りの強さを加減して吹き飛ばさずに、陥没させるだけという力加減をして。

『いぎゃあああああああああっ?!おがおがいだいいいいいいい!!わがだだいよおおおおお?!』

『むぎゅううううううううう?!どぼじでおがおがいだいのおおおおおおおお?!』

『だぜええええええええ?!なんでばりざのびがおがへごんでるのぜえええええ?!』

近づいてる事にも気づかず、今頃ダメージを感じて泣き叫ぶゆっくり3匹。
だが、それで終わる道理はなかった。胴付きまりさはさらに蹴りを見舞う。
3匹の周りを、きめえ丸以上の速度で動き回りながら、一撃ずつ蹴りを入れる。
丹念に、確実に、それでいて決して潰す事無く、吹き飛ばす事無く、じわじわと蹴り嬲る。

『ゆげぇ?!にゃぶ?!にゃぼぉ?!だずげ?!らんじゃ?!ばぎょ?!』

『ぶぎゅん?!むぎょ??!むぎょぼ?!むぎゅ?!むぎゃ?!えればっ?!』

『ゆびぃ?!だじぇ?!やべっ?!るんだ?!じぇっ?!』

幹部ゆっくり達が短い悲鳴を連続して上げ続ける事、約1分。
唐突に高速移動と蹴りを止めて、胴付きまりさは視線を下に向ける。

『わ、わが……にゃ……ら、じゃ…ば…』

『む、ぎゅ…ぶ……だずげ……』

『ぼう…いや……だ……じぇ……』

そこには高速の連続蹴りによる打撃でボコボコに膨れ上がり、
変形してしまった所為で口から餡やチョコやカスタードを吐けずに悶絶する、饅頭3つ。
分厚い饅頭皮も完全に伸びて薄くなっているので、ちょっとの衝撃で簡単に破けるだろう。
だが、そんな饅頭達に止めは刺さず、さっさとドスの去っていったほうへと歩いていく。

直後、

『おお、ぶざまぶざま。あなた達がご主人に敵うと思っていたのですか?おお、おろかおろか』

ニヤニヤ笑うきめぇ丸の1匹が変形饅頭達の周囲を高速で旋回しながら罵倒する。
肉体的に限界が近い所へ精神的にも終わらせんと、きめぇ丸は高速で周回する。
そんな様子を一瞥し、再度、胴付きまりさはゆっくりとした足取りでドスを追うのだった。






















そして、現在に至る。

「ゆわあああああああああああ?!」

否、現在から少し経過した頃。

「うー、うー!」
「大きいあまあまだどー!!」

案の定、ドスは捕食種・れみりゃ達に包囲されていた。

「うー、こいつ、山の麓のドスだどぅ!」
「こいつにはれみぃのまぁまが殺されたんだどー…」
「れみぃはいもうとが殺されたど。許さないんだどー!!」

しかも以前ドスの群れを襲って親姉妹が返り討ちにあった個体も混じっている模様。
まさに、絶体絶命である。

「たーべちゃーうぞー!!」

そして、1匹のれみりゃが待ち切れずにドスに向かって直上から急降下突撃をしようとして、

「うー、べびゅ?!」

響き渡る破裂音と共に盛大に弾き飛ばされて、近くの木に激突する。
そして、重力に従ってずり落ちながら、そのまま肉まんの中身を口からぼろぼろと零して失神する。

「うー、どうしたんだどぅべりゃ?!」
「なんなんだ、どびゅ?!」

さらに、それに続こうとして静止したれみりゃ達も、
連続する破裂音と共に次々と弾き飛ばされては、木々や地面に激突し、
中身を吐いて、痙攣しながら気絶していく。

「ゆゆうううっ?!」

何が起こっているのか分からないドスは吹き飛ばされていくれみりゃ達を見て狼狽する。
まだ生き残って空中にいるれみりゃ達もドスから一定の距離を取って様子を見る。
するとそこへ、第三者の声が響き渡る。

「困るんだよねぇ、れみりゃ達。勝手に人の獲物を横取りするのは、さ」

その場にいるゆっくり達が声のほうを振り向けば、そこには1人の人間の姿があった。
黒っぽい野球帽を被って目元を隠し、黒い革のジャケットと白のシャツ、
そしてデニム地のジーパンを穿いた人間の男性が、ゆっくりとした足取りで近づいてくる。

「ゆゆっ?!に、にんげんさん?!」
「な、なんでにんげんさんがここにいるんだどー?!」

ドスもれみりゃ達も驚きの声を上げる。
先にも説明したが、この辺りは人間の住む場所からかなり離れているので、滅多に人間と遭遇しないのだ。
ドスもれみりゃも、この森林地帯で生まれ育ったので、人間を直接目にするのは初めてだった。

「細かい事はどうでもいい。…僕が用事があるのは、そこの星ドスまりさだ。君ら捕食種に用はない」
「ほしドスまりさ…?…それって、ドスのこと?」

恐る恐る、人間に聞き返すドス。その返答に、人間は肩を竦め、

「やれやれ、ここまで何も知らないとは…。通りで一目散に逃げ出す訳だ」
「ど、どおして…ゆゆっ?!」

その事を知ってるのか、と言おうとしたドスの視線は、人間のある一点を見て驚愕に見開く。
具体的には、その右手に持っている、四角い形の持ち手が付いた物体。
それは、さっき群れを壊滅させた、ゆっくり出来ない胴付きまりさが持っていたものと同じ物。

「な、な、なんでにんげんさんがそれをもってるのおおおおおおおおおお?!」

絶叫するドスに、人間は口元をニヤリと歪ませて笑うと一歩近づく。
後ずさるドスと、そんなドスと人間の様子を空中で見守るれみりゃ達。

「言わなくても、分かるんじゃないか?…それから、人間さんというのは正しくない。僕は…」

言いながら、右手の物体――銃をくるりと一回転させると、左手に持った先程の胴付きまりさが描かれたカードを見せる。

「通りすがりの虐待鬼意山だ。…覚えておけ」

右手の銃にカードを装填し銃身をスライドさせてカードリーダーにカードを読み込ませる。

≪Kamen Ride≫

機械的な電子音声が銃から響き、そのまま銃を天に向ける。

「変身」

そう告げると共に、銃のトリガーを引く。

≪Yugyac!!≫

「おそらをとんでるみたいーー!!」

電子音声と共に銃口から飛び出したのはゆっくりまりさ。
味わう浮遊感に至福の声をあげるが、

「ゆぎゃ?!」

一瞬にしてその身が縦に10分割される。

「ぼっど…ゆっ…」


断末魔を上げる間もなく永遠にゆっくりしたまりさ。
上空で静止し回転すると同時に、足元の青年のほうでは黒っぽいアーマーが、
ゆっくり的にはゆっくり出来ない動きで交錯し、青年と一体となる。
その後、10分割されたゆっくりまりさが青年の頭部にヘルムと化して装着され、
黒っぽいアーマーに白いラインが入る。

そして、そこにゆっくりまりさを模した仮面ライダー・ユギャックが出現する。

「ゆぎゃあああああああああああああああ!!!!!!」

まるで天敵でも目にしたかのようにドスはあらん限りの絶叫をあげる。
そんなドスを一瞥すると、胴付きまりさ――ユギャックは瞬時にドスへと接近し、

「うるさい」

体の捻りを加えた後ろ回し蹴りを、ドスの横顔に叩きつける。

「ゆぼおおおおおおおおおおおおおお!?!?」

ダルマ落としの胴体部分の様に、帽子だけをその場に残して、
3m近い巨体はサッカーボールの如く軽く吹き飛び、
そのまま吹っ飛ぶ直線上にあった木の幹に激突する。

「ゆぶばっ?!」

激突の衝撃に、口元からボロボロと粒餡を零す。
ユギャックは足元に落ちた星マーク付きのおぼうしに目を向ける。

「お、丁度いいや。手間が省けた…ん?」
「ゅ……ゆ、ゆゆ?!お、おぼうし…どすの、おぼうし……」

ユギャックが振り向けば、先程吹き飛ばしたドスが自分のほうへやってくる姿が見える。
よろよろと立ち上がるドス。吹き飛ばされながらも、自分のおかざりを取り戻さんと、
ずーりずーりと地面を這いながら、ユギャックの元にやってくる。

「…希少なゆっくりでも、所詮は基本種か」
「どすの…おぼうし、返してね…それがないと…」
「ゆっくりできない、って?…聞き飽きた台詞だね。ま、どうでもいいか」

そしてユギャックは、左腰のカードスロットから何も描かれていないカードを取り出すと、
足元の星マーク付きのおぼうしに投げつける。吸い込まれる様にカードが帽子に突き刺さる。

「ゆぎゃああああああ!!どすのおぼうしになにするんだあああああ!!…ゆ?!」

残り少ない体力を消費して絶叫をあげるドスの目に、信じられない光景が映る。
先程おぼうしに突き刺さったカードに、おぼうしが見る見るうちに吸い込まれていくのだ。

「ゆがああああああああああああああ!!!!どすのおぼうしいいいいいいいいいいいい?!?!」

渦を巻くように変形しながら、見る見るうちに消えていくドスのおぼうし。
必死に這いずって来た時にはもう手遅れで、カードに完全に吸収され、
カードはクルクルと回転しながらユギャックの手元に戻る。
何も描かれていなかったカードには、星マークのおぼうしが描かれていた。

「星ドスまりさのおぼうし、確かにいただいたよ」
「がえせえええええええええええええ!!!どすのおぼうしがえせえええええええ!!」

怒りの声を上げるドスなど何処吹く風で聞き流してカードを仕舞うと、
瞬間移動したかのように掻き消えて、ドスから充分に距離を取る。

「これは、君のおぼうしをくれたお礼だ。受け取ってくれ給え」

そして、別のカードを取り出して銃に装填し、銃身をスライドさせる。

≪Final Attackride Yu Yu Yu Yugyac!!≫

そんな機械音声が響き渡ると、下げていた銃をゆっくりとドスに向ける。
すると、何処からとも無く銃の先に無数のカードが円を描いて集結し、
10枚辺りで1つの円を描くとターゲットサイトを作り、ゆっくり出来ない速度で回転する。
それを見て目を白黒させるドスを尻目に、ユギャックは引き金を引く。
銃口から発射されたエネルギー弾がターゲットサイトを通過する毎に、
次々とそれらを吸収して収束し、1つの強力なビームになってドスに直撃する。

「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!?」
「うああああああああああああああああああああああああ!?」

どすの背後の射線上に居たれみりゃ数匹諸共に、程よく焼け上がったどすは、
そのままどさりと仰向けに倒れ伏す。

「……ゅ……」

小さな呻き声が倒れたドスの口から漏れる。
まだ息はあるようだが、全身火傷では最早助かる事はないだろう。
このまま放置でもいいが、資源は有効活用しないと勿体無い。

「どすの丸焼き、一丁上がりってね…さあ、れみりゃ達!」
「「「「ううー?!」」」」

目の前で繰り広げられた有り得ない様な光景に、自分達もそうなってしまうのかと、
必殺技発動時に上空で生き延びていたれみりゃ数匹は、突然の呼びかけに恐怖した。
だが、

「ここに、極上の痛みを味わった、焼きあまあまがある。好きなだけ食べていいぞ」
「「「「うー?!あまあま?!」」」」

そう言われれば、先程の恐怖も何処へやら。現金なものである。
確かに、辺りには餡子を焼いたような匂いが充満していた。
それを漂わせているのは、先程ビームで焼かれたドス。

「「「「うー!!おぜうさまのごくじょうでなーにするんだどー!!」」」」

よだれを垂らしながら一斉にドスへと殺到するれみりゃ達。

「ゅ…っ…ゅっ……」

喰らい付かれながらも、まだ生きているドスには地獄の苦しみだった。

「このこげこげの皮さんいらないんだどー。かーりかーり、ぺっ!」
(ゆぎゃああああああ!!やべてね!!どすの皮さんけずらないでええええええええ!!)

自分の外側の皮が徐々に削られていく痛みに何度も意識を呼び覚まされ、

「うー♪このあまあま、ぷっでぃーんみたいにとろとろなんだどー」
(ゆぎゃがあああああああああ!!おめめ!!どすのおめめ食べないでえええええええええ!!)

ぷりんみたいだと齧りつかれた寒天の目を失って、どすは何も見えなくなる。
その所為で、他の部位への意識が増したので、かえって痛みが激しくなり。

「食べれば食べるほどあまいんだどー♪」
(ゆああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!)

中枢餡を喰らい尽くされるまで、ドスはそんな痛みを味わいながら死んでいった。










「ついに手に入った…幻の希少ゆっくり、星ドスまりさのおぼうし」

元の姿に戻ったユギャックは、折り畳み式の携帯電話を懐に仕舞い込むと、
先程手に入れたカードを片手に満足そうに眺めながら山中を歩いている。


「その戦闘力は通常種のドスを凌ぎ、ドススパークの他に星にまつわる攻撃方法を持つ。
また、夜目がちぇん種以上に発達して、月の無い夜でも星の光を何倍にもして見る事が可能。
その力の源が、星マークのおぼうしで、星の数が多ければ多いほど希少価値が高い。
…って、世界チートゆっくり大全にはあったけど、当てにならないもんだ。
でも、その戦闘力の所為で少ない数はさらに少なくなりついには絶滅したとばかり思っていたけど、
こんなところで巡り合えるとは思わなかった…これだから、旅は止められない」

そんな事を呟きながら戻ってきたのは、先程の星ドスまりさの群れがあった場所。

「んほおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「やべでええええええ!!!!」

最後の1匹になったれいむが、れいぱーありすに襲われていた。
他のゆっくりを見れば、その殆どが黒ずんだり、致死量以上の中身を吐き出して死亡していた。
上空ではきめえ丸達が左右シェイクし、残り二匹のれいぱーありすも黒ずんだゆっくりにすーりすーりしている。

「やべでね!!やべでね?!でいぶは、でいぶはがわいぞうだんだよ?!
むれのびんなもじんじゃっで、ばでぃざもじんじゃっで、おじびじゃんもえいえんにゆっぐりじで、
どっでもどっでもがわいぞうだんだよ?!やざじぐじないどだべな…」
「すっきりいいいいいいいいいいい!!!!!!」

犯されながらも必死に訴えたが聞き入れられずにすっきりされ、
見る見るうちに頭に茎を生やして黒ずんでいくれいむ。

「……ぼ、ぼっど……ゆっぐ、り……」

断末魔さえまともに言えずに永遠にゆっくりしたれいむ。
ここに、星ドスまりさの群れは全滅した。

「ご苦労さん」

ユギャックが声をかければ、

「ご主人ご主人」
「お疲れお疲れ」
「帰還帰還」

上空からきめえ丸達がユギャックの元へと降りてくる。
そして、そのまますうっとその姿をかき消した。

「……お前らもさっさと戻れ」

「んぼっ?!」
「どがいっ?!」
「べにぃ?!」

延々と黒ずんだゆっくりにまですーりすーり続けていたのが鬱陶しかったので、
銃で脳天をぶち抜くと、カスタードクリームを撒き散らしながら、
先程のきめえ丸達と同様に、その姿をかき消す。

「…倒されるまで周辺のゆっくりをすっきりーするのはいいけど、
一々回収するのが面倒だな、こいつらは」

そんな事を呟いて銃を仕舞う。

「さて、『この世界』での用事も済んだし、旅を続けるとしますか」

そんな事を言って野球帽を被り直したユギャックの前に、突如として灰色の壁が現れる。
灰色の壁がユギャックにぶつかると、そこにユギャックの姿は無く、壁も消え失せて、
後にはゆっくりだったものの残骸が散らばる森が、再び静寂を取り戻すのだった。


そんなユギャックが去った森とは反対方向の山の森。
より具体的に言うならば、星ドスまりさのゆん生終焉の場所。
辺りには、呻くれみりゃと焼け焦げたれみりゃ、そして、

「うー、おなかいっぱいなんだどー」

星ドスまりさを完食し終えて、一息ついてるれみりゃ達の姿があった。
元々星ドスまりさの群れの所為でかなり飢えていたので、この焼き饅頭は久々のご馳走だった。
と、そんな感じに寛いでいるれみりゃ達の頭上から何かが降り注いで、れみりゃ達に覆い被さる。

「「「うあああああああああ?!」」」

その正体は投網。しかもゆっくり専用の捕獲ネットだった。
そんな網に文字通り一網打尽にされた、れみりゃ達。
その投網の投げられた先には、

「よし、捕獲完了だな」

「「「どぼじでにんげんざんがいるんだどおおおおおおお?!」」」

青い作業服の人間が10人程居た。

「じゃあ早速、加工所でこいつらを肉まんに加工しますか?」

青い作業服の若い男が、同じ服を着た年かさの男に告げる。
そう、彼らは『この世界』の加工所職員なのだ。

「「「うああああああああああああ?!がごうじょはいやなんだどおおおおおお?!」」」

絶叫し、悲鳴を上げながら暴れるれみりゃ達。
だが、そう簡単に破れる捕獲ネットは存在しない。
そんなれみりゃ達を無視して、

「おう、さっさと運ぶぞ」

年かさの男の言葉と共に、運搬を開始する加工所職員一同。
次々と抱えてはトラックへと積み込んでいく。

「これだけのれみりゃ達、随分久しぶりですね」

「ああ、栄養状態も良さそうだし、いい感じのれみりゃ肉まんになるぞ」

「それにしても、あの電話、一体誰だったんでしょうね?」

「『通りすがりのお兄さんです』とか名乗っていたが、さてな」

そんな呟きと共に二人がトラックに乗り込むと加工所へ向けて出発する。
かくして、れみりゃの群れも全滅し、この山林周辺に生息していたゆっくりは居なくなった。
この後、森はゆっくりによって損なわれた自然を回復していく事になるのだが、それは蛇足である。







ゆっくりの略奪者、ユギャック。幾つもの世界を巡り、その瞳は何を見る。






02へつづく























あとがき

もう、ユギャックあき、って名乗ってもよろしいでしょうか?
反論無いなら、これでいきたいと思います。

改めまして、ユギャックあきと申します。
何時の日か、鬼意惨無双に仮面ライダーユギャックが出たり、
餡サイクロペディアの片隅に名前が乗る事を夢見てSSを書いてます。
今後ともよろしくお願いします。

加筆修正文で長くなってしまいましたが、
こんな拙い文章をここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。

そしてこの場を借りまして、餡娘ちゃん誕生日おめでとうございます。

02も早くうpすべく頑張りたいと思います。





前回のコメントの中に

『6体も呼べるのか』

というのがありましたが、
具体的に言えば、胴無しはカード1枚に付き3体呼べます。
胴付きは胴無しよりも戦闘力があるので1体が限度、というルールです。

今決めました。

では、以下、登場カード説明です。

カードの種類は
Yukkuride…ゆっくりを召喚する。召喚されたゆっくりはユギャックの命令に基本的に従う。
Oniiride…自分以外の鬼意山を召喚する。(作中未使用)
Gyakutairide…対ゆっくり用の数々の虐待方法で攻撃する。(作中未使用)
Attackride…ライドカードでお馴染みの戦闘用カード。
Final Attackride…止めを刺す為の必殺技カード。

(作中登場カード)

『Yukkuride Raper Arisu』(ユックライド・れいぱーありす)
…言わずと知れたれいぱーの代表格・れいぱーありすを3体召喚するカード。
ゆっくりにあるまじき身体能力と無尽蔵の性欲で相手のゆっくりをすっきり死させる。
すっきりされた相手は例外無く、頭から無数の茎を生やして黒ずんで死んでいく。
倒されるまで送還されないので、作中の通りにいちいち始末しないといけない。

『Yukkiride Kimeemaru』(ユックライド・きめぇ丸)
…毎度お馴染みゆっくりしてないゆっくり代表・胴無しきめぇ丸を3体召喚するカード。
飛翔能力と俊敏性・機動性においてはゆっくり随一。
そのあまりのゆっくり出来なさに通常のゆっくりはストレス死をしてしまう。
こちらは知能も高く優秀なので召喚者の命令にも忠実である。

『Attackride Blast』
…元ネタのディエンドが使うカードと同じ効果がある戦闘用カード。
成体ゆっくりは、狙いつければあんよのみならず中枢餡もぶち抜ける。
子ゆ・赤ゆへの威力は作中通り。

『Final Attackride Yugyac』
…これも上記カード同様の必殺技カード。
元ネタのキャラ同様の必殺技が放てるが、火力は調節可能。
作中のドス丸焼きレベルから、粒子まで残さず消滅させるレベルまで自在。
威力はドススパークの数倍から数十倍程度。




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感想

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  • 変身するとき「おそらをとんでるみたい」って言い切っているのが、
    ゆ虐人間としてはイラッとする。

    ↓「マスタースパーク」とか「二重結界」とか「ミラクルフルーツ」とか、
    原作のスペカをもじった必殺技を希望www -- 2018-02-20 06:17:30
  • まりさ型だけでなく、れいむ型やさなえ型も出して欲しい! -- 2011-10-23 21:11:28
  • 面白かった。続編期待。
    -- 2011-06-05 11:06:41
  • 対象をカード化するシステムはブレイドと同じなんだな -- 2010-08-29 22:53:51
  • 前作よりも読みやすくなってた。2も期待してます。 -- 2010-03-23 23:18:35
最終更新:2010年03月19日 17:46
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