共有ライブラリへパスを通す
デフォルトでは /lib と /usr/lib にパスが通っている。それ以外にパスを通したい場合は以下のようにする。
1.環境変数「LD_LIBRARY_PATH」に設定する。
環境変数なので、設定した環境変数が参照できるプログラムしか有効にならないが、一時的に設定したい場合は以下のようにする。
$ LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib:/usr/lib; export LD_LIBRARY_PATH
または
$ export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib:/usr/lib
すでに「LD_LIBRARY_PATH」に値が設定されており、そこに追加したい場合は、以下のようにする。
$ export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/local/lib:/usr/lib
2.「/etc/ld.so.conf」に設定する。
システム全体でライブラリパスを設定したい場合は、/etc/ld.so.confファイルにライブラリへのパスを追記する。
ubuntu10.04やFedora14では以下のように書かれており、直接書くのではなく、「/etc/ld.so.conf.d」に置かれた.conf拡張子のファイルを読み込んでいます。
$ cat /etc/ld.so.conf
include /etc/ld.so.conf.d/*.conf
なので、同様に通したいパスを書いたXXX.confのようなファイルを追加してもよい。
ld.so.confを更新した場合は、以下のコマンドで「/etc/ld.so.conf.cache」を更新する。
プログラム実行時は、ライブラリ検索速度向上のため「/etc/ld.so.conf.cache」から検索される。
# ldconfig
最終更新:2010年12月19日 00:22