自分では生活ゲームをする気はありませんでした。
  もちろん興味がないわけではなかったけれど、それなりの結果を出すまでにはかなりのマイルと時間が必要だと判っていたし、それらを両方とも手に入れる見通しもなかった。無理をしないで細く長くアイドレス世界にかかわる道を選択した以上、よもや自分が生活ゲームに参加することがあろうとは思ってもいなかったのです。
  しかし、つべこべ言ったところで交わるときは交わるのが人の道。何回かはそれらしきイベントに参加することになります。

  最初は黒とのお見合いで警備側として参加したときのボーナス枠。警備スタッフの仲間(チームちちんぷいぷい)と遊びに行って、顔まで鎧兜に包んだバルクホンと名乗る若き黒を酔い潰してしまって真っ青になってしまいました。黒だから豪放そのもので、親しくなるには酒盛りという頭の悪い直列思考のもたらした不始末です。
  バルクさんの養子だという若者を酔い潰したままではよくないと、バルクさんと親しいミーアさんに同行願い、みんなで謝罪に行ったのが、2回目のゲーム。
  そこで明らかになったのは、バルクホンとは仮の名で、その正体は養父バルクにラブラブの少女エノーテラであった……という衝撃の事実。そういうことで、バルクさん-ミーアさん-エノーテラの三角関係が明らかとなり、突撃少女エノーテラの一人暴走に翻弄されての学校イベントの3時間枠と相成ったわけです。このログには一読の価値はあると思いますが、まあ三角関係だから他のメンツはおじゃま虫だよねえ……。

  まあ、特定のACEと親密になろうと思わなければ、大勢でわいわい遊ぶというのも楽しいものには違いありません。キャッキャウフフというより、赤くなったり青くなったりではあるけれど。
  その後、調子に乗ってというか、藩国ACEのエステルがエステル・ヴァラ・夜明けの艦氏族・夜明けの船・ヤガミ(通称・嫁エステル)にチェンジしたのを良い機会にと、FVBの藩国慰安企画として「お料理教室」を開催。藩国民+嫁エステル+イカナ=イカン、それに講師として青の厚志さんをお招きし、さらに今までのご縁でエノーテラを招待しての……血の惨劇。
  最初から青と黒の相性が悪いとは分かっていたのだ。分かってやるバカでした。うーん、希望的観測はするもんじゃない。
  エノーテラは青にぶん殴られたりイカナに食われかけるし、私らは<夜明けの船>のレーザー砲塔に狙われるはの大惨事。青はダメだよ、青は舞以外にはとことん厳しいから……。

  それでも、慰安だ娯楽だといった範疇でわいわいやってる分にはいいけれど、緊迫した状況での多人数ゲームはとっても危険。というか、難易度高いです。つまりはよほど参加者がゲームに熟達していて阿吽の呼吸で無い限り、メンバー間の意思統一が図れず、あっという間に四分五裂になってしまいかねないのです。
  FVBがゾンビの世界になってしまったときの強行偵察が、その典型的な悪い見本でしょう。これも生活ゲーム枠でしたね。

  そんなわけで数少ない生活ゲームも、ずーっと最初から多人数ゲームばかり。
  初めて1人でこっそり生活ゲーム枠に参加したのは……これも好きなACEを呼んで一緒に何かするというような楽しい話ではなく、国内の情勢を調べるため、摂政アイドレス派生の「お忍びの旅」を取得しての調査でした。
  これがまた酷い話で、国土は復興しつつあるけれどもプレイヤーであるフィクショノートと設定国民との意志の疎通はまったくないことが露顕。挙げ句の果てに出会った藩国滞在ACE、嫁エステルにむちゃくちゃきつい言葉を投げつけられ、「こんな女性とキャッキャウフフになった時雨くんはスゴイなあ」と感心したり、それから慌てて政策に奔走して挙国一致体制をめざしたりすることになるのですが、それらはまた別の話。

  そして現在に至るわけですが、まあ、小笠原ゲームというか生活ゲームは(おおむね)楽しいと分かりました。これからも特定のACEを追いかけることはないでしょうし、それを可能にするマイルも手に入らないでしょうが(なんといっても内政用のマイル支出が多すぎます)、未経験の人がいれば「せっかくアイドレスに参加しているのですから一度くらいやってみなよ」と勧めたいと思ってますし、そのマイルを稼ぐために出仕やショップなどで走り回ればまたそれも楽しいことなので一挙両得です。そのための心身の労苦は、いったん絨毯の下に掃きこんで見ないふりをする価値はあるんじゃないでしょうか。
  まずはやってみようというお話しでした。(1872文字)

曲直瀬りま@FVB 2008/12/18

最終更新:2008年12月18日 00:36