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女大学評論-18

【女大学・18】
 下女を使うにも心を用いるべきだ。言う甲斐のない下郎は立ち居振る舞いが悪くて知恵がなく、心がねじれていて言う事もはしたない。
 夫のことや舅姑小姑のことなど、自分の心に合わないことがあったらみだりに誹り聞かせて、それを却って主人のためと思っている。婦人がもし知恵がなくてこれを信じれば、きっと恨みのもととなる。

 もともと夫の家はみな他人だから、恨み背いて恩愛を捨てることも簡単である。用心して、下女の言葉を信じて大切な舅姑小姑の親しみを薄くしてはならない。

 もし下女がひどくやかまくて悪い人間ならば、早く追い出すべきだ。このような者は、必ず親類の仲を言い妨げ、家を乱す元となる者だから、恐れるべきだ。
 また、卑しき者を使った場合は気に合わないことが多い。それを怒り罵ってもやまないから、せわせわしく腹が立つこと多く、家の中が静かにならない。
 欠点があれば折々言い教えて誤りを直すべし。少しの過ちは我慢して怒るべからず。心の中では哀れんでも、外には行動を堅く戒めて怠らぬように使うべきだ。
 与え恵むべき事があれば、お金を惜しむべからず。ただし、自分が気に入ったからといって役にも立たない者にみだりに与えるべきでない。



【女大学評論・18】
 この一章は下女の取り扱い法を教えているものだ。
 第一に彼らの言うことを軽々しく信じて、舅姑小姑との親しみを薄くしてはならない、口が軽い者はきっと家族や親類の間に波風を立てるもとになるからすみやかに追い出すべし、卑しい者を使うと自分の意に合わないことが少なくないから、みだりに腹を立てることなくよく教えて使うべし、与え恵むべきことがあれば財を惜しんではならない、但し自分が気に入ったからといってみだりに与えるべきではないという。全て非難すべき点がない。

 特に、心の中ではあわれんでも、態度としては行動を堅くして使うべし……の一句は、私も深く同意するところである。


最終更新:2007年05月01日 14:40
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