【新女大学・1】
女子は男子と等しくこの世に生を受け、父母に養育されるのが運命であるから、その成長に至るまで両親の責任は軽くないと知っておくべきだ。
多産、または病身の母ならば乳母を雇うことも母体の健康のためにはやむを得ないだろうが、なるべくなら実母の乳で育てるのがよい。母体の普段の健康が大切である理由はここにある。
赤ん坊は牛乳で育てればよい、財産家は乳母を雇うこともたやすいからといって、母の乳があるのにわざとその乳を与えず、まるで我が子の生い立ちを傍観するかのような者がいないわけではない。
これは大いなる心得違いであり、自然の理に背く者であるといってよい。