【新女大学・6】
女性は優美を一番に貴ぶものであるから、学問を勉強したならば男書生のように朴訥であったり、無遠慮であったり、不行儀であったり、差し出がましく生意気であったりしてはならない。
人との付き合い方には法がある。
事に当たって論ずべきときは大いに論じて遠慮をする必要はないが、同じ議論をするにもその口調に緩急の別があるから、そのあたりは格別に注意を払わねばならない。
口頭での談論は紙上の文章と同じである。
同じく文を記して同様の趣意を述べるにも、その文には優美、高尚なものもあるし、粗野、過激なものもあるし、直筆激論が時として有力なこともないわけではないが、文章に巧みな人が婉曲に筆を舞わせて却って大いに読者を感動させて、またあるときには俗に言う「真綿で首を絞める」の効を奏することがある。
男子の文章は既にこのような状況である。ましてや女子の談論においては、かりそめに過激、粗暴であってはならない。その顔色を和らげ、口調を緩やかにし、要はただ条理を明確にして丁寧に反復し、思うところを述べるだけにするのがよい。
つまり、女子の品格を維持するのが大切である。これに接すれば大の男もゆずらずにはいられないであろう。
世間では所謂女子学生などが自分の浅学寡聞を忘れて差し出がましく口を開いて人に笑われるようなことがあるが、私はそれをよしとしない。
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新女大学-7
最終更新:2007年11月06日 21:21