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新女大学-11

【新女大学・11】
父母が女子のために配偶者を求めるのは非常に理にかなったことで、
そこでは本人の自由を妨げることはないだろう。
しかし、今一歩進んで社会全体に男女交際のありかたの区域を広くし、
これを高尚、優美にし、所謂「和して乱れない」の境地に進めて自由自在にできるようにすることが私の常なる願いである。

女子が父母に婚姻をすすめられたとき、自分の見聞が広ければ相手を選ぶときの可否を答えるのもたやすい。
また、自分で相手を探すときにも、内々に父母に語るか、
またはひそかに人に頼んで言うかすることができるから、親子共に非常に便利であるだろう。
これが私の願わしいことであるが、いかんせん、
これは今はただの希望であって、実際にやってうまくいくかどうかはわからない。
無理やり実行しようとすればいろいろと弊害が起こるであろう。私はそれを恐れてしまうのである。


男女交際のありかたがまだ未熟である時代では、男女の間には単に肉体の交わりがあるのを知りながら
精神的な交わりがあるのを知らない人も多い。

例えば今の浮世の男子が芸者などをもてあそぶように、
自分では男女交際と言いながらきわめて卑猥で醜く無礼な様子を見ると、
気品高い精神的な交わりとは程遠いのである。
たとえ直接身を汚すことはなくても、結局は肉体の交わりの波乱の中に浮沈するものと言わざるを得ない。

だから、今日、男女の気品を高尚にしてその交際のありかたを広くし、
結婚の契約も自由自在にするためには、ただこの社会が改良される時期を待つしかない。
いや、いたずらにその時期を待つのではなく、
この世の中の志ある善男善女が自分から実行して実例を示し、
新しい時代を築いていくことを私は希望し勧告したいのである。

 


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最終更新:2007年11月06日 21:26
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