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天才少女、探偵少女、ヘタレ男 - (2007/03/19 (月) 22:35:44) の1つ前との変更点
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*天才少女、探偵少女、ヘタレ男
「殺し合いなんて馬鹿げたことを考える人の気が知れないわ」
ここは役場。本当にただの役場。
この本当にただの役場内で天才少女二見瑛理子は怒っている。
当たり前だ。
IQ190以上の天才の彼女に殺し合いをさせるなど愚の骨頂。
ただ、役場という場所と美人と可愛さが同居した少女の組み合わせだけはどうも違和感がある。それが少し滑稽だった。
「殺し合いなんて誰がすると言うの。馬鹿馬鹿しい」
そういいながらも一応支給品の確認は行う。
自分が殺し合い不参加を決めても、付近にいる人間は乗る可能性がある。
そういうバカに殺されるなど想像するだけで不愉快極まりない。
でも出てきたのは……
「ハリセンとナイフとノートパソコン……」
頼りない物ばかり。でもノートパソコンは彼女にとってはあたりでもある。
「そうね。私なら出来るはず。きっと」
パソコンの電源を立ち上げる。
役場のコンセントに差し込んで電池は温存することは忘れない。
しばらくして画面が映る。
ネットを開くが「ホームページが見つかりません」と出る。
ネットワーク接続はされているらしいが、アドレスに直接ホームページを打ち込んでも思いつく限りのものは全てつながらない。
そこで調べ方を変更する。
「えーと、タカノ、フカヒレ、シア、ミスズ、マエバラ……」
思い出せる限りの名前をアドレスに直接打ち込む。すると今までとうってかわり、ページが表示された。
『優勝予想、殺し合いの勝者は誰だっ!』
「殺し合いを賭け?本当にバカの考えることはわからない」
心底あきれ果てる。だが一応確認すると事前の賭けのオッズ上位がわかる。
上位トップテンに挙げられていた名前は――――
ハクオロ、高嶺悠人、佐藤良美、芙蓉楓、園崎詩音、宮小路瑞穂、国崎往人、川澄舞、杉並、古手梨花。
「……つまりこの十名が強い人、好戦的な人物、逆に言えば要注意人物と言えるわけね」
上位に名前がある以上強い戦闘力と容赦なく殺す冷淡さを併せ持っていることになる。
瑛理子はそのように判断する。
更に調べるが、オッズの全順位並びに死亡者速報、殺人数ランキング、掲示板などの項は全て準備中。
これ以上調べても役に立つ情報は得られない。
そう判断し、瑛理子は電源を落とす。
その直後だった。
物音が響く。人が入ったのを示す足音だ。
(誰っ!)
ナイフを構える。
瑛理子は侵入者が敵でないことを祈った。
だが相手の声でそれは無駄な警戒だと分かる。
「誰かいないのかっ、俺は鳴海孝之だ、こっ殺し合いはしない。だっ、だから……だからっ、仲間になってくれるやつはいないのかっっ?」
声から動揺が見て取れる。
『鳴海孝之』
先ほどのオッズには名前が無い。実力者ではない。
だが動揺が激しい。
武器が何か分からないが、飛び道具であればこっちが危険。
瑛理子はしばらく物陰に身を潜め傍観することにする。
約五分経過。
「こっ、ここにはいないのかっ? おーいっ!」
瑛理子には男がしつこく感じられた。
いつまでも声を出されては屋内とはいえ外にも音が漏れる。
それでは危険だ。
だが油断させる罠の可能性もある。
結局相手が出るまで根競べとなる。
更に五分経過。
「もっ……もう行くぞっ!」
遂に男が出て行くらしい。
瑛理子は安心する……が束の間。
新たな足音が近づいてくる。
「あなた名前なんですか?」
新たに現れたのは綺麗な髪を黒いリボンで二つ分けにしたかわいらしい少女。
両手には銃を持っていた。
「待ってくれ…俺は鳴海孝之だ。殺さないでくれ」
「えっあのっ……待ってください。私は殺し合いには乗ってませんよ」
そういうと少女は銃をバッグに戻し両手を挙げる。
「……乗ってない? 本当に? 名前は?」
「白鐘双樹といって、双葉探偵事務所というところで助手をやってます。所長の恋太郎は凄い人なんですよ。だから安心して任せてください」
「そ、そうか……助かった」
少女は男に笑顔で応対していた。
男は腰が抜けたように座り込む。
それを見て、二人とも危険人物ではないとようやく認識できた。
だがそこで新たな問題が起こる。
今ここで出ていてば、私がなぜすぐに姿を現さなかったのかという問題だ。
すぐに出て行かなかったのは間違いだったのか……。
――これからどうしよう。
【B-2 役場内/1日目 深夜】
【二見瑛理子@キミキス】
【装備:コンバットナイフ】
【所持品:支給品一式 ノートパソコン(六時間/六時間) ハリセン】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:白鐘と鳴海に接触するかどうか決断する。
2:殺し合いに乗らず、首輪解除とタカノの情報を集める。
【備考】
佐藤良美、芙蓉楓、園崎詩音、ハクオロ、高嶺悠人、宮小路瑞穂、国崎往人、川澄舞、杉並、古手梨花を危険人物を認識しました。
ノートパソコンのバッテリーはコンセントを使わない場合連続六時間までしか使用できません。充電によって使用時間は延ばせます。
ネット内のホームページは随時更新しています。
水澤摩央とは面識はありません。
二見瑛理子が見た物はネット上の「少年少女殺し合い、優勝者は誰だ!?」というホームページです。
現時点では何らかの制限で他のページへのアクセスは出来ません。
【白鐘双樹@フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン】
【装備:IMI デザートイーグル 10/9+1 トカレフTT33 9/8+1】
【所持品:支給品一式 IMI デザートイーグル の予備マガジン10 トカレフTT33の予備マガジン10 不明支給品1(本人は確認済)】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:鳴海孝之を落ち着けさせる。
2:恋太郎と沙羅ちゃんを探す。
3:双葉探偵事務所の一員として殺し合いに参加している人は倒す。
【鳴海孝之@君が望む永遠】
【装備:無し】
【所持品:支給品一式 不明支給品1~3(本人も未確認)】
【状態:恐怖 混乱 焦り】
【思考・行動】
1:双樹に守ってほしい
2:でもかっこいいところも見せたい。
3:死にたくない
【備考】
名簿を確認してないので、知人の誰が参加しているか把握していません。
prev:[[羽の交錯]] next:[[]]
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*天才少女、探偵少女、ヘタレ男
「殺し合いなんて馬鹿げたことを考える人の気が知れないわ」
ここは役場。本当にただの役場。
この本当にただの役場内で天才少女二見瑛理子は怒っている。
当たり前だ。
IQ190以上の天才の彼女に殺し合いをさせるなど愚の骨頂。
ただ、役場という場所と美人と可愛さが同居した少女の組み合わせだけはどうも違和感がある。それが少し滑稽だった。
「殺し合いなんて誰がすると言うの。馬鹿馬鹿しい」
そういいながらも一応支給品の確認は行う。
自分が殺し合い不参加を決めても、付近にいる人間は乗る可能性がある。
そういうバカに殺されるなど想像するだけで不愉快極まりない。
でも出てきたのは……
「ハリセンとナイフとノートパソコン……」
頼りない物ばかり。でもノートパソコンは彼女にとってはあたりでもある。
「そうね。私なら出来るはず。きっと」
パソコンの電源を立ち上げる。
役場のコンセントに差し込んで電池は温存することは忘れない。
しばらくして画面が映る。
デスクトップにはホームページへのアイコンが表示されている。
瑛理子はそれが気になり、そのアイコンをクリックする。
すると画面が切り替わり、ホームページが映し出される。
『優勝予想、殺し合いの勝者は誰だっ!』
「殺し合いを賭け?本当にバカの考えることはわからない」
心底あきれ果てる。だが一応確認すると事前の賭けのオッズ上位がわかる。
上位トップテンに挙げられていた名前は――――
ハクオロ、高嶺悠人、佐藤良美、芙蓉楓、園崎詩音、宮小路瑞穂、国崎往人、川澄舞、杉並、古手梨花。
「……つまりこの十名が強い人、好戦的な人物、逆に言えば要注意人物と言えるわけね」
上位に名前がある以上強い戦闘力と容赦なく殺す冷淡さを併せ持っていることになる。
瑛理子はそのように判断する。
更に調べるが、オッズの全順位並びに死亡者速報、殺人数ランキング、掲示板などの項は全て準備中。
これ以上調べても役に立つ情報は得られない。
また他のページへのアクセスも一応試みるが、全て繋がらなかった。
何らかの制限がされているのだろう。
そう判断し、瑛理子は電源を落とす。
その直後だった。
物音が響く。人が入ったのを示す足音だ。
(誰っ!)
ナイフを構える。
瑛理子は侵入者が敵でないことを祈った。
だが相手の声でそれは無駄な警戒だと分かる。
「誰かいないのかっ、俺は鳴海孝之だ、こっ殺し合いはしない。だっ、だから……だからっ、仲間になってくれるやつはいないのかっっ?」
声から動揺が見て取れる。
『鳴海孝之』
先ほどのオッズには名前が無い。実力者ではない。
だが動揺が激しい。
武器が何か分からないが、飛び道具であればこっちが危険。
瑛理子はしばらく物陰に身を潜め傍観することにする。
約五分経過。
「こっ、ここにはいないのかっ? おーいっ!」
瑛理子には男がしつこく感じられた。
いつまでも声を出されては屋内とはいえ外にも音が漏れる。
それでは危険だ。
だが油断させる罠の可能性もある。
結局相手が出るまで根競べとなる。
更に五分経過。
「もっ……もう行くぞっ!」
遂に男が出て行くらしい。
瑛理子は安心する……が束の間。
新たな足音が近づいてくる。
「あなた名前なんですか?」
新たに現れたのは綺麗な髪を黒いリボンで二つ分けにしたかわいらしい少女。
両手には銃を持っていた。
「待ってくれ…俺は鳴海孝之だ。殺さないでくれ」
「えっあのっ……待ってください。私は殺し合いには乗ってませんよ」
そういうと少女は銃をバッグに戻し両手を挙げる。
「……乗ってない? 本当に? 名前は?」
「白鐘双樹といって、双葉探偵事務所というところで助手をやってます。所長の恋太郎は凄い人なんですよ。だから安心して任せてください」
「そ、そうか……助かった」
少女は男に笑顔で応対していた。
男は腰が抜けたように座り込む。
それを見て、二人とも危険人物ではないとようやく認識できた。
だがそこで新たな問題が起こる。
今ここで出ていてば、私がなぜすぐに姿を現さなかったのかという問題だ。
すぐに出て行かなかったのは間違いだったのか……。
――これからどうしよう。
【B-2 役場内/1日目 深夜】
【二見瑛理子@キミキス】
【装備:コンバットナイフ】
【所持品:支給品一式 ノートパソコン(六時間/六時間) ハリセン】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:白鐘と鳴海に接触するかどうか決断する。
2:殺し合いに乗らず、首輪解除とタカノの情報を集める。
【備考】
佐藤良美、芙蓉楓、園崎詩音、ハクオロ、高嶺悠人、宮小路瑞穂、国崎往人、川澄舞、杉並、古手梨花を危険人物を認識しました。
ノートパソコンのバッテリーはコンセントを使わない場合連続六時間までしか使用できません。充電によって使用時間は延ばせます。
ネット内のホームページは随時更新しています。
水澤摩央とは面識はありません。
二見瑛理子が見た物はネット上の「少年少女殺し合い、優勝者は誰だ!?」というホームページです。
現時点では何らかの制限で他のページへのアクセスは出来ません。
【白鐘双樹@フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン】
【装備:IMI デザートイーグル 10/9+1 トカレフTT33 9/8+1】
【所持品:支給品一式 IMI デザートイーグル の予備マガジン10 トカレフTT33の予備マガジン10 不明支給品1(本人は確認済)】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:鳴海孝之を落ち着けさせる。
2:恋太郎と沙羅ちゃんを探す。
3:双葉探偵事務所の一員として殺し合いに参加している人は倒す。
【鳴海孝之@君が望む永遠】
【装備:無し】
【所持品:支給品一式 不明支給品1~3(本人も未確認)】
【状態:恐怖 混乱 焦り】
【思考・行動】
1:双樹に守ってほしい
2:でもかっこいいところも見せたい。
3:死にたくない
【備考】
名簿を確認してないので、知人の誰が参加しているか把握していません。
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