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彼女の“献身” - (2007/07/18 (水) 11:29:45) のソース
**彼女の“献身” ◆A6ULKxWVEc 「シアちゃん……」 わけが分からなかった。 何故、自分はこんな所にで殺し合いに参加させられているのだろう。 何故、シアちゃんは死ななければならなかったのだろう。 そしてこれから自分はどうすればいいんだろう。 「シアちゃん……」 一緒に人間界にやってきた一番の友達。 『神界は一夫多妻制だし、私とリンちゃんと稟くんと、3人でずっと一緒にいようね♪』 って、稟さまと再会する直前、教室前の廊下でガチガチに緊張してる私を励ましてくれたシアちゃんはもう、居ない。 無意識の内に私に渡された鞄の中に入っていた槍を抱きしめる。 すると、物言わぬ槍のはずなのに、何故か私を慰めてくれている気がした。 「ありがとうございます。落ち込んでいるだけじゃ、駄目ですよね」 シアちゃん、と稟さまと3人で一緒に居るって言う約束は、もう果たせないけれど。 「シアちゃん、ちょっとだけ待っててくださいね」 神界の王女であるシアちゃんをあっさり殺せるような人間が敵なのだ。 きっと彼女は私が反抗するそぶりを見せれば、あっさりと首輪を爆破するだろう。 それにこの首輪が無くても、相手は私の魔力をあっさり封印できるような相手だ。 戦ったって勝てるとは限らない。 そして戦って負ければ私だけで無く稟さままで死ぬのだ。 だから私は─── 「稟さまをお守りして、その後でシアちゃんの所に行きますから」 稟さまと二人で生きることが出来ないのなら、稟さま一人を元の日常へ返す。 そこには、私やシアちゃん、楓さんや亜沙先輩は居ないけど、リムちゃんや真弓さん、緑葉様達が稟さまを支えてくれるだろう。 彼らなら稟さまの心を癒してくれるはずだ。 私は私の役目を果たす。 稟さまと合流するまでは、会う人を全員───全員殺して、少しでも早くこの殺し合いを終らせる。 そして、稟さまと合流できれば、命を懸けてお守りする。 最後の2人になったら、自分の命を絶ち、稟さまに生還してもらう。 稟さまはそんなことをすればお怒りになるでしょう。 シアちゃんだってそんなことを望んでないのは分かってます。 でも、戦わなければ、この手を血で汚さなければ稟さまをお守りできないのなら、そうするしかないじゃないですか。 何故か魔法の調子が悪くて、相手を攻撃するような魔法は使えないけど、もこの槍を通せばいくつかの魔法が使える。 この槍の魔法は戦闘には適さないけど、どんなに傷ついても魔力が尽きるまで稟さまの為に戦うことが出来る。 そして幸いにも私にはお父様、そしてリコリスから受け継いだ強大な魔力がある。 ───なら、私は最後まで稟さまの為に戦い続けれるはずだ。 最初はリコリスの想いだったかもしれない。 でも今のこの想いは私自身の想い。 絶対に、稟さまは死なせない。 【A-2/1日目 深夜】 【ネリネ@SHUFFLE】 【装備:永遠神剣第七位“献身”】 【所持品:支給品一式】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:稟を探す。その途中であった人間は皆殺し 2:稟を守り通して自害。 【備考】 ネリネの魔法(体育館を吹き飛ばしたやつ)は使用不可能です。 ※これはネリネは魔力は大きいけどコントロールは下手なので、制限の結果使えなくなっただけで他の魔法を使えるキャラの制限とは違う可能性があります。 ※永遠神剣第七位“献身”は神剣っていってますが、形は槍です。 ※永遠神剣“献身”によって以下の魔法が使えます。 尚、使える、といっても実際に使ったわけではないのでどの位の強さなのかは後続の書き手に委ねます。 アースプライヤー 回復魔法。単体回復。大地からの暖かな光によって、マナが活性化し傷を癒す。 ウィンドウィスパー 防御魔法。風を身体の周りに纏うことで、防御力を高める。 ハーベスト 回復魔法。全体回復。戦闘域そのものを活性化させ、戦う仲間に力を与える。 |015:[[血塗られし予言]]|投下順に読む|017:[[Detective Life]]| |015:[[血塗られし予言]]|時系列順に読む|017:[[Detective Life]]| ||ネリネ|041:[[彼女の決断、彼の選択]]| ----