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贖罪/罪人たちと絶対の意志(後編) - (2007/11/28 (水) 12:48:19) のソース
**贖罪/罪人たちと絶対の意志(後編) ◆0Ni2nXIjdw 「俺だってそうなんだよっ!!」 叫ぶしかなかった。俺だってアンタと同じなのだと知らせてやりたかった。 そうか、こいつは俺と同じなんだ。まったく同じなんだ。まるで鏡合わせのような存在、表裏一体とも言える姿なのだ。 だったら叫ぶしかない。この激情は全て吐き出してしまえ。 「この島で殺されたんだよ、俺の大切な人がっ!!」 つぐみ……今でも信じられねえよ。俺はお前に何一つしてやることができなかった。 自分の命よりも大切な人だった。今まで不幸だったなら、その百倍幸せにならないと嘘だって思ったんだ。 だけど、俺が不甲斐ないせいで殺された。殺したのは他の誰かじゃない、これは俺の罪だ。 「俺が死に物狂いで戦ってもダメだった! 目の前で仲間が殺されたっ! 俺は約束を護ることすら出来なかったっ!!」 俺が自分の意思で殺した咲耶。命を奪ったからには背負おうと思った。 一方的な約束だったが、結局護れなかった。千影は目の前で殺された。俺自身、その仇を討つことさえ出来なかった。 俺が弱かったからだ。アセリアにも辛い役目を押し付けた。もっと強ければよかった。 そして、なにより。 これだけは俺の中で大きな罪状となって胸に残る。これは楔だ……決して外れることのない、鉄の楔。 「俺を助けようと手を差し伸べてくれた奴を……俺は殺したんだ」 そうだ、その気持ちを忘れるな。この罪を永遠に刻み込め。 倉成武は、仲間である前原圭一を殺した。これは最悪の罪、恐らく生涯をかけて償わなければならない。 これを忘れない限り、心に留めている限り。俺は決して、間違わない。もう絶対に他人を疑ったりなどできない。 「なあ、俺とアンタはまったく同じだ。それなのにどうして道を違えてしまってるんだろうな」 「………………」 「アンタもこっち側に来れるはずだ。だって結局のところ、アンタは……『誰かのために憤ることが出来る奴』なんだから」 息を呑む音が聞こえた。 確かに馬鹿馬鹿しい話だ。この状況において説得なんて下策。 だけど、坂上智代はかつての俺と同じだと知った。知ってしまったからには……救ってやりたくなった。 だって嬉しかったんだ。 あれほど救いようのない状況。何度も諦めてしまいたくなる状況。それでもつぐみや圭一は手を伸ばしてくれた。 高嶺悠人を思い出す。アセリアが子供のように泣きじゃくる姿を思い出す。本来なら、俺は悠人と同じ立場に立っているはずだった。 きっと、智代の叫びに全てが集約されているんだろう。 人の話なんて聞かないに違いない。頑固そうな印象を受ける。俺の叫びなんて届かないのかも知れない。 だが、その定石全てを打ち落としてでも。 俺は救ってやりたいと思った。かつてのつぐみや圭一がしてくれたように、かつての俺に手を差し伸べてやりたかった。 「無理だ……」 ぽつり、智代が呟く。 俯いたままの顔はよく見えない。心で葛藤しているのか、それとも新たな激情を燃やしているのかは把握できない。 「無理なんだ……私はもう、戻れない……」 「無理なんかじゃねえ……勝手に諦めてんじゃねえよっ!!」 まだ戻れるはずだ。 人は襲っただろうが、殺した奴は勘違いの末の一人のみ。 力なく首を振る姿が痛々しい。それもまた、かつての俺がやったことだ。むしろ俺よりまだ戻れる。 手を差し伸べてやる。こいつはただ怒りを意志に変え、鉄の鎧に身を包んでいるだけ。 その強い意志が間違った方向へと進んでいるだけ。 ――――だから俺は、こいつの頑なな意志を完膚無きまでに砕いてやればいい。 「私はこの手で人を殺した! この意志で人を襲ったのだぞっ!? 今更戻れるものかっ!」 「俺もこの手で人を殺したよ、二人もっ!! それからしばらく疑心暗鬼に駆られて、無抵抗な奴だって殺そうともしたっ!!」 まだ間に合う。もうダメだ、なんて言わせない。 手を伸ばせ、と懇願する。俺は莫迦だから理論で説得することなんて出来ない。そんな器用な男じゃない。 俺に出来ることは、この感情を叩きつけてやることだけ。 智代が感情のままに暴れているのだと言うのなら。 俺もまた感情のままに言葉を叩きつけてやる。所詮、莫迦な俺にはそれしか出来ないし……それだけで十分すぎる。 「うるさい……」 それが奴の琴線を刺激したらしい。 苛立つような、憤るような声はまるで地獄の底から聞こえてきそうなほど、恐ろしい。 「うるさいっ……うるさい、うるさい、うるさいっ!! 善人ぶるな、この偽善者っ!!」 感情に感情を叩きつける。お互いが剥き出しの激情に流されたまま、俺たちは再び戦い始めた。 俺の手には『時詠』はなく、智代の手にも銃はない。互いのデイパックも遠い地面の向こう側。 即ち、俺たちはそれぞれ徒手空拳。なるほど、公平にも程があるというもんだ。 接近する。智代の蹴りは速い、そして重い。とても視認なんて出来ない。 関係ない。もう決めてやった。 俺が坂上智代を救う、と決めた以上……あらゆる障害なんて全部凌駕し尽くしてやる。 「私の覚悟は揺らがないっ!! そんな言葉で易々と収まるような怒りじゃないんだっ!!!」 「覚悟を履き違えてんじゃねぇよっ!!!」 神速の蹴撃を右手で受け止める。 腕は痺れたが、関係ない。そのまま俺は智代の胸倉を掴むと、顔を近寄らせて直接怒鳴りつけた。 「復讐に生きる覚悟だとっ!? 自己陶酔も大概にしておけよ、バカヤロウッ!!!」 智代の端正な顔が歪む。……と同時に、智代は跳躍。俺の顔面に回し蹴りを繰り出そうとする。 蹴りの角度を見定めて肘で受け止めた。ガツッ、という音で智代の顔が苦痛に歪む。 女を殴るのは趣味じゃないが、その顔面に拳を見舞う。さすがにそれは受け止められるが、俺は叫ぶ。 「そうやって誰も彼も殺すのか!? もしかしたらアンタの大切な人の友達だっているかもしれねえのにっ!? 皆殺しにして、優勝してどうするんだよ……っ……死んだ奴らに顔向けできるのかよ!? 言えるのか? 『私はあなたの仇を取るために、他の人たちを皆殺しにしてきました。褒めてください』……ってか!?」 「貴様ァァアアッ!!!」 怒りに任せた足蹴。単調で、何の細工もない乱暴な力。 とはいえ、それも神速を極めれば単純に最強だ。視認できない以上、軌道はさっきと違って読めない。 頭は確実にガードしつつ、そのまま一気に吹っ飛ばされた。その間も俺はただ叫ぶ。ただ伝える。 「言えねえだろ? 顔向けできねぇだろ!? なのに何でそんな道を選びやがったっ!! その道を誇れるか? 誰かに自慢できるか? 出来ねぇだろ、そんなことっ!! 自分でも許せねえって言ってたじゃねえかっ!!!」 もう一度、今度は俺の腕ごと粉砕せんと智代の足が迫る。 身を屈めて避けてやった。俺の声が智代に届いているかどうかは分からない。だが、激情に任せた大振り攻撃は迂闊だった。 そのまま懐に潜り込み、鳩尾に拳を叩き込んだ。 かは、と空気の漏れる音に手応えを感じたのも束の間、俺は側面から迫るローキックに対応できずに、蹴り飛ばされた。 「はあっ……はあっ……はっ……」 「かはっ……はっ、はっ、はっ……」 お互いに距離を取る。息は荒れ、全身が打ち身になったかのように痛い。 キュレイキャリアとここまでやり合えるなんて、とも思うがどうでもいい。今、俺が考えることは……この勘違い野郎をどうにかすることだけ。 ゆっくり、と。智代は息を大きく吐いて、そして語りかけてきた。 「なら……訊いてやる。お前は、私と同じ立場にいた、と言ってたな……」 「……ああ、かつてな」 頷いて、気づく。なるほどおもしれぇ、俺を論破しようってのか。 生憎と俺は今の自分には絶対の自信を持っている。間違ったことは言っていないと、そう思っている。 「そうか――――なら」 一呼吸、置く。 続いて呟かれた言葉は小さく、そしてか細いが……確かに俺の耳へと届けてきた。 「お前に『仲間』だのを語る資格なんてあるのか?」 「――――!」 その言葉で本当に呼吸が停止してしまった、と錯覚した。 心臓を握り潰されたかのような苦痛。 人の罪の意識の根幹を、あろうことか土足で踏みあがってきた。それもあまりにも乱暴な手段を持って。 「仲間、殺したんだろ?」 殺した。圭一をこの手で殺した。疑念に押し潰され、そうして仲間を自らの手で殺した。 血塗れの身体、真っ赤に染まった手が告げていた。 お前は大罪人だ、と。圭一は俺を決して許しはしないし、赦されたところで罪が消えるはずがないのだ、と。 「仲間、護れなかったんだろ?」 護れなかった。千影は俺の目の前で殺された。 約束は果たせなかった。それどころか襲った。それは過去の俺だが、決して消えない烙印のようなもの。 グサリ、グサリと言葉が刃となって俺を貫く。それは十字架に貼り付けられた罪人を刺す、槍のように。 「大切な人がそこに転がってるんだろ?」 そう、そして護りたい人を失った。 結局、俺は何も出来なかったのだ。悠人と戦ったときは嬉しかった。ずっとこうして仲間を護って戦いたかった。 だけど、結果的には何もしていない。何も為せていない。 「結局、お前は何を為せたんだ? お前みたいな奴が理想を謡えるほど、この島は優しく出来ていない。そんなの分かってるんだろ?」 この島は優しく出来ちゃいない、なんて今更すぎる。 無常じゃなければ、貴子はあんな酷い死に方をしなかった。アセリアが悠人を殺す、なんて酷いこともなかった。 そしてつぐみも、死ぬはずがない。理想を謡うつもりはないけど、それでもその言葉が心に重く圧し掛かる。 「訊かせてくれ、偽善者。……お前にそんなことを言う資格があるのか?」 そうだ、こいつの言うことは正しい。 圭一を殺しておきながら、何を戯けたことを言っているのか、と。 どんな偽善も詭弁も理想も決意も、それだけで許されるような免罪符にはなりえない。 奴の言うことは正しい。全く持って正論だ。認めざるを得ない。 「くだらねえことに固執するんだな」 そして、その全てを、一笑に付してやった。 「『資格』って何だ? お前の逃げ道か何かか?」 並大抵の言葉じゃ俺の意志は砕けない。 それを今ここで証明してやる。 少なくとも復讐に走って逃避してしまうような奴相手に、俺の意志が挫けるなんて有り得ない。 「仲間を殺した奴が、仲間を護っちゃいけねえなんて誰が決めたんだよ」 それを後悔している。 その罪を償いたい、清算したいと思ってる。 だけどそれについて、うじうじと悩むことはしちゃいけない。そんなことに時間を取れるほどの余裕なんてない。 「少なくとも『資格』だのなんだのを言い訳にした挙句に、あーだこーだのって後悔するなんて俺はゴメンだねっ!!」 苦虫を噛み潰した顔をする智代に、ニヤリと笑いつけてやる。 一度殺し合いに乗った奴が、もう戻れないなんて誰が決めるわけでもない。 智代はわなわなと肩を震わせている。最後の激突は近い、とお互いが感じているだろう。奴の叫びに俺の叫びを上乗せする。 「黙れ、偽善者っ!!」 「聞けよ、偽悪者っ!!」 同時に接近する。互いに無手、武器は己の肉体のみ。 智代の蹴りによる連撃を、両手両足を使って打ち落とす。俺の身体を全て使っての守備と、智代の右足ひとつによる攻撃。 それが全くの互角なのだから笑えない。いったい、どれほどの修練を積めばこれほど強くなれるのか。 「優勝してどうするんだ? 主催者のクソ野郎どもに尻尾ふるつもりじゃねえよな」 「当然だっ!!」 戦いの間際にも俺は叫ぶ。 この頑固者はただものじゃない。つくづく、融通の利かない連中に縁があると思った。 両者、混信をこめたハイキックが重なる。反動で俺も、智代も吹っ飛ばされたが、その間だって叫び続けた。 「参加者同様、皆殺しか? 首輪さえ外せば全員殺せるとでも思ってるのか? お前一人で全てが片付くとでも思ってるのか!?」 智代が走る。前にではなく、後ろに。 その先には俺が投擲した『時詠』が地面に刺さっている。渡せば恐らく、俺の敗北は決定したようなもの。 地面に落ちていたサバイバルナイフを掴み、『時詠』めがけて投げつける。 更なる追撃を恐れたのか、もう一度俺に向き直る。再度の接近と同時、智代が迎え撃つように繰り出した前蹴りを、左腕で受け止めた。 「だったら、どうした!?」 「お笑い種だ!」 それこそ不可能なのは目に見えている。 たった一人でどうにかなる、って思ってる時点で傲慢だ。それこそ、智代が言うように……そんなに優しい世界じゃない。 俺と互角、所詮その程度だ。アセリアよりも弱い。その時点でこいつの行き着く先は非業の死だ。 そんなことは看過してやれない。 過去の俺を救ってやりたい。ただ、かつての圭一と同じような気持ちに突き動かされて。 「うるさいっ……うるさいっ!! お前は、お前は何をしたいんだっ!!?」 突如、智代が姿勢を下げる。 いや、違う。武器を拾った。智代の腕に収まろうとしている黒い物体を見て、俺は顔をしかめてしまう。 S&W M37。千影のデイパックに入っていた人殺しの銃。ここに来て、あいつに武器を渡す暇を与えてしまった。 自分も対抗する武器を探さなければ、とは思った。 だが、直感が伝える。そんな猶予はない。視線を足元に向ける暇すら、もう俺には与えられない。 だったら、できることはただ一つ。 真っ直ぐに、奴が銃を構えるよりも早く、俺が拳を奴に叩き込む。それしか、生き残る道はない。 「そんなの……」 奴よりも早く銃を叩き落す。 そんなこと、普通に考えたらできないかも知れない。 だけど違う、出来るとか出来ないの問題じゃなく、やるしかない。俺は智代に手を伸ばしたまま突撃した。 「お前を助けたいだけに決まってんだろうがあっ!!!」 この手を掴め。 きっと後悔なんてさせないから。 パァンッ!! 「が……は……?」 結局のところ。 突撃を選ぼうと、逃亡を選ぼうと結果は同じだった。俺は間に合わなかった。 たった、それだけのお話だった。 放たれた銃弾は滑り込むように疾走し、凶弾は俺の左胸へと吸い込まれていった。 「くっ……そっ……たれっ……!」 無意識に俺は手を伸ばす。 救うと決めたかつての自分に届け、と。この手を掴んでくれ、と。 智代は俺の手を取らなかった。ただ、どういうわけか酷く信じられないと言いたげな表情のまま、智代は銃を構えていた。 少女を助けようとした手は、掴まれることなく空を切る。 これはたったそれだけのお話だった。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「あっ……」 ゆっくりと倒れようとしているあの男が、スローモーションに見える。 この手で、この意志で殺そうとした。 そうして、私は撃った。ギリギリのタイミングだった。躊躇していれば、逆にやられていたかも知れない。 心臓が裏返りそうだった。 苦しい。心が軋むような痛みだった。これはただ、単純に人を殺したからでは決してない。 「ああ……っ……」 そうだ、この感覚は前にも経験したことがある。 あの男は、武は、私を殺そうとしていたわけじゃない。その事実はあの光景と重なる。 私は無我夢中に近い状態で、男の心臓を撃ち貫いた。それもまた、あの光景と同じだ。 『危ないところだったな』 私のトラウマ、精神的外傷。 私を助けようとしてくれた男を撃ち殺した。あのときの少年然り、目の前の男然り。 『お前を助けたいだけに決まってんだろうがあっ!!!』 ドサリ。 武が地面に倒れ伏す音。もう、取り返しのつかない合図。 構うことはないはず。私は全ての参加者の皆殺しを誓った。第一歩を遂行した、これはそれだけのこと、なのに。 銃を力なく下ろす。手に力が全く入らなくて、ポトリと地面に落としてしまった。 「あああああ……っ……!」 そうだ、これはあの時の焼き増しだ。 数え切れないほどの後悔と、炎のように燃え滾った復讐心を得た、あの時と。 だけど、あの時とは違うものがある。 手に入れたのは同じくらいの悔恨と……そして、冷水のように冷たい虚無感だけ。 人を殺しても、充実感なんて得られなかった。 甘美なものなんて何一つなかった。復讐を捜し求めた私は、いつしか復讐そのものを免罪符にしていた。 目的を履き違えて、私は今、何をした? 「わ、たしは……わたし、は……」 あの男や朝倉という少年は、私を救おうとしていた。 本当は心の何処かでは嬉しかった。だけど、その言葉に頷いちゃいけないと思ったんだ。 だって、私があいつらの無念を覚えていなければ、失われた想いは何処に行ってしまうというんだろう。 誰の言葉も受け入れない、と叫んだ。 自分の行動理念だけを信じた。信じていた。そのはずだ、そのはずなんだ。 それにこの怒りは私の唯一の原動力。それまで失ってはもう動けない。 だから、だから必死に否定して、拒絶して、その挙句に、こうしてあの少年のように殺してしまった。 「またっ……間違えた……のか?」 がくり、と膝を突いた。 心が冷え切ってしまっている。復讐の炎に、後悔の冷水を浴びせられたかのように。 手を伸ばされたのに、その手を振り払った。何度も、何度も間違え続けて、そしてようやく。 取り返しのつかない罪をもう一度犯して、やっと自分の行動に疑問を覚える時間が与えられたのだ、と気づいた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「倉……成……っ……」 銃声を最後に、優さんは顔を俯かせた。 私には優さんの表情は見えないけど、それでもその様子から漠然と理解することができた。 優さんの知り合いもこのゲームに参加させられている。私と同じように。 倉成武と小町つぐみ。 優さんがどうして鷹野の悪趣味に従っているのか、分からない。 あの人と契約しているわけでもないのに、どうして。そんなことを思ったが、今はどうでもいいことだった。 「優さん……」 「……ごめん、貴女も同じ目にあったのにね」 この言葉に全てが集約されている。 思わず、私がいることも忘れて泣き出しかけるほど、大切な人たちだったに違いない。 私だって四葉や咲耶ちゃんが死んだときは、一人になって泣き叫んだ。衛のときには涙が枯れ果てかけてた時だった。 「やっぱり……私は間違えてた……取り返しのつかない、間違いだった……」 「…………」 「倉成なら……つぐみなら……絶対に負けないって、そんな幻想抱いて、罪を重ねて……」 やっぱり、優さんは私と同じだった。 腹の底では何考えてるか分からなかったけど……やっと少し分かった、共感した。 この人は裁いてほしかったんだ。 自分の侵した罪、重ねた罪ってやつを断罪してほしかった。自分の好きな人たちに止めてほしかった。 それはきっと、私と同じ。 私は彼女に、優さんに……親近感にも近い何かを覚えた。 (…………あれ?) そういえば、違和感がある。 優さんの態度にじゃない。私と同じように全てを失った彼女のそれは、演技や腹芸なんかでは決してない。 そうじゃなくて、何かが足りない。決定的な何かが、まだない。 「え、あれ……?」 パソコンのキーボードに打ち込む。 おかしい。死亡者を告げるブザーが鳴らない。また佐藤良美のときのような誤作動か? 困惑しながらのエンターキー。そして調べ上げた答えは……未だ、倉成武の生体反応を示す文字。 まさか、と思ったその直後。 「間違ったなら、やり直せばいい」 盗聴器の向こう側から、絶対の意志に溢れた言葉が返ってきた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「間違ったなら、やり直せばいい」 「っ……!?」 耳を疑った。私は五感全てがおかしくなってしまったかと思った。 だって狙ったのは心臓だ。考えるまでもなく、即死のはず。 いくら素人の扱いで狙いが逸れたといっても、確かにこの目で胸を銃弾が貫く光景を確認した。致命傷のはずだ。 「罪を犯したのなら、償えばいい」 目を疑った。私は都合の良い幻覚を見ているのかと思った。 あの男は、武はゆっくりと身を起こす。 それは緩慢な動作だ。自然、胸に目が行った。左胸の部分に穴が開いた服、やはり間違いなく当たっているのに。 「ど……して……?」 「知らねえよ。お前がどんなに悩んで、苦しんでその道を選んだのか、ってのは」 違う、聞きたいことはそうじゃなくて。 いや、それ以前に私は何を聞こうとしているんだろう。分からない、何もかもが分からなくなった。 「どうして生きてるか、なんて問題じゃねえだろ。ただ、俺が言えるのは……」 「言える……のは?」 「今回は、取り返しのつく間違いでよかったな?」 ニカッと笑って見せられた。 分けが分からない。どうして胸を貫かれて生きているというのか。 どうして、殺そうとした相手に……笑いかけてやれるのか? まだ、手元には銃が残っている。 武はゆっくりと立ち上がり、私からそれを取り上げようとしていた。 抵抗するのは簡単だった。 ただ、抵抗しなかった。色々な疑問に思考が押し潰されてしまって、何もできなかった。 ◇ ◇ ◇ ◇ もう、大丈夫だろう。 俺は安堵のため息をつきながら、膝を突く智代を見下ろした。 没収したデザートイーグルはそこら辺に捨てる。今は少し、こいつに考える時間をやらないと。 (ありがとう……) 正気に戻してくれた、あの巫女服の少女に感謝の意を。 もう俺には見ることはできないが、あいつがいなければ自分を見失っていたかも知れないから。 (ありがとう……ありがとう……) 智代を止めようと思ったのは、圭一たちの生き様を見てこれたから。 犯した罪は消えない。でも、償う気持ちは大事なはずだから。たとえ許されようと、許されまいと。 この罪が胸に刻まれている限り、決して間違いなんて、犯さないはずなんだから。 (本当に、ありがとう……) 目を閉じて黙祷した。 胸に空いた服の穴から、ガラスの破片がこぼれた。 どれだけの偶然かは分からない。だけど、過去に戻れない以上、必然以外の何者でもない。 つぐみのホログラムペンダント。 銃弾で貫かれたそれを左胸のポケットから取り出した。もう、原型すら留めていない。 だけど、心の底からありがとう。 つぐみが俺を護ってくれた。誰がなんて言おうと、これは俺にとって絶対の真実だ。 「教えてくれ……」 跪いたまま、智代がつぶやく。 きっと葛藤しているに違いない。ああ、なんだ、と小さく問いただした。 「私の怒りは……あいつらへの想いは……こんなことで消えてしまうほど、弱いものだったのか……?」 それは俺が答えられるものじゃなかった。 智代の怒りも悲しみも、死んでいった奴らへの想いも、智代だけのものだから。 俺は莫迦だから、うまいことは言えない。ただ、思ったことを口にする。 「それは、お前にしか分からん。だから、俺にはその質問には答えられん」 「……………………」 「だけど、な」 俺の言葉に智代が力なく、顔を上げる。 その瞳は迷いに揺れていた。支えがなければ吹き飛ばされてしまいそうな儚さがある。 「アンタの友達が止めてくれたんじゃないのか?」 「えっ……?」 「お前や俺が止めたんじゃない。お前が想ってやってる大切な人たちってのが……もう、やめろって叫んだんじゃないのか?」 こんな一途な奴が大切に想ってる奴らだ。 きっと気持ちのいい連中に違いない。そんな奴らが、智代にこんなことを望むはずがない。 それは間違いじゃないと想うから。 「これからは、そいつらが望んでいたことをやればいい」 「望んでいた……こと?」 「ああ。きっと、今までよりずっと……気分がいいと思うぞ」 ずっと、仲間を護って戦いたかった。 あの時の感動は俺の宝だ。そんな新しい大切なものを、智代にも手に入れてもらいたい。 こいつと俺はよく似ているから。 つぐみや圭一、美凪に千影、貴子や瑞穂やアセリア……様々な出逢いと別れを経験した。 どうにもならないことがあった。手遅れがあった。何度だって後悔した。 だけど今回は悠人のときのように、どうしようもなかったわけじゃない。だから救ってやりたかった、それだけだ。 「智代、手伝ってくれんか?」 俺は呆然とする智代に話しかけながら、移動する。 しばらく放っておいてしまった、大切な人。 いい加減、体を休ませてやらないとな。どんなに辛くても、苦しくても、悲しくても……俺がこの手で送ってやらないと。 「大切な人を、埋葬したいんだ」 智代はしばらく、沈黙を護っていた。 俺もまた、智代の返事をジッと待っていた。 観念したのか、それとも呆れてしまったのか……やがて、智代は小さく、首を縦に振ってくれた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「………………」 その言葉を、私は確かに聴いた。 罪は償えばいい。間違えたら、やり直したらいい、と。 あの人は私が好きだった真っ直ぐな頃のまま、見えない私を叱咤していた。 「優さん、今のさ……」 鈴凛の顔を見る。何か言いたそうな、でもどうしようか迷っている。そんな様子。 正直、言ってはなんだが私のほうが腹黒い。何しろ年季が違う。彼女の演技も、狙いも、目的も大体の予測はついている。 本当なら即座に司令に報告しなければならなかったんだけど。私は報告することなく、ここに来てしまった。 つぐみが死に、倉成の名前が出た途端、居ても立ってもいられなくなった。 武が死んだと錯覚したとき、全部終わってしまったような気がした。 そして武が生きていると分かったとき、そんな資格なんてあるはずないのに喜んでしまった。 『少なくとも『資格』だのなんだのを言い訳にした挙句に、あーだこーだのって後悔するなんて俺はゴメンだねっ!!』 そんな言葉が重い。 『間違ったなら、やり直せばいい』 私はそんなに強くいられない。 『罪を犯したなら、償えばいい』 この場に倉成はいないのに、実際に会って叱られた気がした。 頭がうまく働かないまま、席を立つ。 ふらふらと、それに近いくらい不安定な足取りで、私は逃げるように部屋を後にする。 「優さんっ!!」 呼び止めようとする鈴凛に、口元に手を当てる仕草を見せた。 それ以上のことを言ってはならないんだ、って。 「その盗聴器と銃はあげるわね。貴女は……そう、真面目に仕事してただけ」 「逃げるんだ……?」 「ええ、そうかもしれない。鈴凛……貴女が何を考えていようと、私を誘うのは止めなさい」 それは裏切りだ。私の意志は子供たちのために。 鈴凛が何をしているかは分かってる。そのための監視役なのだから。私自身が手を貸すことなんてできない。 桑古木はココのために自分を殺し、私も私の全てとも言える娘のために自分を殺した。 私だけが倉成の言葉に従って、彼を裏切ることはできない。かつての私を裏切ることもできない。 私たちはあのとき、二人で決めたのだ。 二人で地獄に落ちよう、と。たとえ何を犠牲にしようと、業火に身を焼かれ続けようと、決して裏切らない誓い。 睨み付ける鈴凛の視線を受け流し、私はその場から退出した。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「分からず屋……」 私はパソコンに仕込まれていた盗聴器を回収しながら、ポツリと呟いた。 優さんは本当に莫迦だ。頑固だ、呆れるほどに分からず屋だ。 倉成武は生きている。まだ間に合う。私のように姉妹を全部失ったわけじゃない。私のような悲しみは味わうことはない。 どうして、分かってくれないのかな。 さっきまで後悔していたのに。生きているのが分かった途端に、あの様だなんて。 本当に贅沢すぎる。羨ましい、妬ましい。ああ、もうっ……考えがまとまらない! (こうなったら……倉成武に直接、怒ってもらうしかないよね) 彼がこのLeMUに辿り着けるかどうかは分からない。 だけど、私のやることはただひとつ。数多くの参加者の脱出の手助けだ。 とりあえず、パソコンの拡張機能に今回の暗号について、参加者たちにリークすることに決めた。 私のやることは今までと変わらない、だから。 (覚悟してなよ、優さん……!) 私はもう一度、パソコンに向き直った。 本格的に脱出への策を講じるために。羽入から貰った情報を最大限に引き出すために。 【LeMU 地下二階『ツヴァイト・シュトック』第一研究室/二日目 昼】 【鈴凛@Sister Princess】 【装備:鈴凛のゴーグル@Sister Princess】 【所持品:ベレッタM1951(8/8)+1】 【状態:健康、強い決意、契約中】 【思考・行動】 1:参加者に暗号文の件を伝達する 【備考】 ※鈴凛の契約内容は"参加者が脱出できる最低限の可能性を残す"こと。 ただノートパソコンの機能拡張以外の接触は原則的には禁止されています。 ※参加者の能力はD-4 神社の奥に植えられている枯れない桜の力によって制限されています。 【田中優美清春香菜@Ever17 -the out of infinity-】 【装備:なし】 【所持品:なし】 【状態:健康、やるせない想い、決意】 【思考・行動】 1:ゲームを遂行する ◇ ◇ ◇ ◇ (つぐみ……) 華奢な身体、もうボロボロになってしまった大切な人を抱える。 どうしてか分からないけど、その顔はとても満ち足りた笑みを浮かべていた。 貴子のように立派な最期だったのだろうか。潔く散っていったのだろうか、そうだとしたら……やっぱり、バカヤロウ、だ。 もっと、生きていてほしかった。 本来、与えられるべきだった17年間の幸福を取り戻させてやりたかった。 「ん……?」 つぐみの手に何かが握られていたことに気づく。 まるで大切な宝物のように抱えられているそれが、俺のPDAだと気づいて、枯れたはずの涙が流れかけた。 こいつは最期の最後まで俺を求めた。それにこの傷を見れば分かる。決して、最後まで諦めなかったことを。頑張ってきたことを。 見たかよ、つぐみ。 俺もやってやったぞ。俺と同じような奴を救ってやることが出来た。 圭一の意志も、お前の意志もここに受け継いだ。それを証明してみせた。ようやく、初めの一歩を成し遂げたぞ。 「先に行ってろ、つぐみ……」 そういえば、つぐみに好きだという言葉を使ったことがなかったっけ。 俺も、つぐみも、互いのことを好きだの、愛してるだの、そういう言葉を相手に伝えることがなかった。 そんなことを確認しなくても、お互いを絶対的に信じてきた。愛してきたから。 捻くれた夫婦だったのかも知れない。素直じゃなかったかも知れない。 なら最後まで、俺たちは互いを信じ合った頃のまま、こうして一時のお別れをしよう。 しばらく逢える予定はない。やることは山積みで、託された使命も想いも盛りだくさん。数十年は待ってもらわないとな。 「また、待たせることになっちまう……悪いな」 冷たくなったつぐみの遺体を抱きしめ、そして智代と協力して掘った穴に埋葬した。 つぐみの手は胸の前で組ませ、手には二つのものを握らせた。俺のPDAと、つぐみのホログラムペンダント。 これが俺から出来る精一杯の手向け。守ってくれてありがとう、と。数え切れないほどの感謝を込めて。 「俺は、まだ死ねない」 そっと、つぐみに別れを告げた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「これから、どうする?」 「分からない……」 私は武の手伝いをした後は、そのまましゃがみ込んで事の成り行きを見守ることしか出来なかった。 武に問いかけられて、ようやく我に返ったほどの体たらくだ。 今まで復讐だけしか考えられなかった。それ以外のことを考えようとしても、何も出てこなかった。 生きる目的を失った、という表現は大げさだろうか。 復讐を諦めたつもりはない。ハクオロも土永も、この手で殺してやりたいと思う心はまだ燻っている。 「あいつらは……私に、何を望んでるんだろうな」 「……さあなぁ」 朋也も春原も、私がこの選択をしたことをどう思っているんだろうか。 あいつらは私にどうしてほしいと思っているんだろうか。 復讐はやめろ、って言ってくれるだろうか。頭が混乱している私には、その判断すらなかなか付かなかった。 「なんだ、お前の友達ってやつは……お前に人を殺すことを望むようなクズだったのか?」 「っ……み、見くびるなっ!!! 朋也も春原も、そんな奴らじゃないっ!!」 「じゃあ、それでいいじゃねえか」 あっさり、と。 私が悩んでも出せなかった答えを、こんなにも簡単に提示されてしまった。 まるで年長に諭されるような。いや、確かに見た目から言っても僅かに向こうが年長だとは思うが。 「お、まえ……年齢のサバ読んでるんじゃないだろうな……」 「…………こう見えても、年齢上はお前の倍以上だからな」 なにやら意味不明な言葉を呟いて、武はゴロンと横になる。 もう私なんて警戒していないと言わんばかりの無防備さ。私は思わず呆れてしまうが、殺す気なら前からそうしていただろうし。 「た……倉成」 「今度は何だよ?」 「私はまだ許せない。ハクオロも、土永もだ」 武と呼び捨てにするのが、どうしてか躊躇われて苗字で呼んだ。 あの卑劣な奴らを許す気にはなれない。それについても、答えがもらえるかもしれないと思った。 だけど、答えは素っ気無かった。ただ『それでいいんじゃないか』とだけ。 「許してやれとは言えねえよ……お前が、自分で納得できるまで、無理して許さなくていいんだ」 武はデイパックを開くと、いくつかの支給品を私に手渡してきた。 銃の弾と、なにやら情報をまとめた紙。 「なんか、それに詳しいことが書いてるらしいから、目を通しとけよ」 武はそれだけ言うと、ぐったりと横になったまま空を見上げたまま動かなくなった。 少しゆっくりと休みたいらしい。私は言われたとおり、紙を黙読し始める。 太陽は一番上に。じりじりと刺す日差しを身体に浴びながら、この島に来て久しぶりの安らぎを感じていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 疲れたな。身体中がズキズキ痛む。 周囲には誰もいない。誰かが来る様子もない。ここなら安全だろう。 とにかく今は休養だ。放送まであと30分ってところだろう。それまで、疲れを取ってからホテルに行かないと。 (それにしても……) 元、殺し合いに乗ってしまっていた男と、たった今殺し合いを放棄した女。 周りには俺たちの認識は悪いようにしか見えない。 まあ、それも因果応報であるため何とも言えないが、ただ分かっていることがひとつだけ。 (前途多難、だよなぁ……) 苦笑したそのとき、一陣の風が吹いた。 涼しくて気持ちがよかった。つぐみたちが、俺の背中を押してくれるような、そんな心地よさを感じたまま。 俺の意識は睡魔に呑まれ、そのまま沈んでいくのだった。 【G-6 左上/二日目 昼】 【倉成武@Ever17 -the out of infinity-】 【装備:永遠神剣第三位"時詠"@永遠 のアセリア-この大地の果てで-、貴子のリボン(右手首に巻きつけてる)】 【所持品1:支給品一式x14、天使の人形@Kanon、バール、工具一式、暗号文が書いてあるメモ、バナナ(台湾産)(3房)】 【所持品2:C120入りのアンプル×6と注射器@ひぐらしのなく頃に、折れた柳也の刀@AIR(柄と刃の部分に別れてます)、キックボード(折り畳み式)、 大石のノート、情報を纏めた紙×4、ベネリM3(0/7)、12ゲージショットシェル85発、ゴルフクラブ】 【所持品3:S&W M37エアーウェイト弾数5/5、コンバットナイフ、タロットカード@Sister Princess、出刃包丁@ひぐらしのなく頃に 祭】 【所持品4:トカレフTT33の予備マガジン10 洋服・アクセサリー・染髪剤いずれも複数、食料品・飲み物多数】 【所持品5:謎ジャム(半分消費)@Kanon、『参加者の術、魔法一覧』、イングラムの予備マガジン(9ミリパラベラム弾32発)×7 9ミリパラベラム弾58発】 【所持品6:銃火器予備弾セット各100発(クロスボウの予備ボルト80、キャリバーの残弾は50)、 バナナ(フィリピン産)(5房)、各種医薬品】 【所持品7:包丁、救急箱、エリーの人形@つよきす -Mighty Heart-、スクール水着@ひぐらしのなく頃に 祭、 顔写真付き名簿(圭一と美凪の写真は切り抜かれています)、永遠神剣第六位冥加の鞘@永遠のアセリア -この大地の果てで-】 【状態:肉体的疲労大、L5緩和、頭から出血(二時間で完治)、脇腹と肩に銃傷、腹部に重度の打撲、智代に蹴られたダメージ、女性ものの服着用】 【思考・行動】 基本方針:仲間と力を合わせ、ゲームを終わらせる 0:放送の時間まで身体を休める 1:智代と共にホテルに向かい、つぐみの仲間と合流する 2:合流後、廃坑南口に向かう 3:美凪や瑞穂たちを心配 4:自分で自分が許せるようになるまで、誰にも許されようとは思わない 5:L5対策として、必要に応じて日常を演じる 6:ちゃんとした服がほしい 【備考】 ※C120の投与とつぐみの説得により、L5は緩和されました。今はキュレイウィルスとC120で完全に押さえ込んでいる状態です。 定期的にアンプルを注射する必要があり、また強いストレスを感じると再び発祥する恐れがあります。キュレイの制限が解けるまでこの危険は付き纏います ※前原圭一、遠野美凪の知り合いの情報を得ました。 ※キュレイにより僅かながらですが傷の治療が行われています。 ※永遠神剣第三位"時詠"は、黒く染まった『求め』の形状になっています。 ※千影のデイパックを回収しましたが、未だ詳しく中身は調べていません ※海の家のトロッコについて、知りました。 ※ipodに隠されたメッセージについて、知りました。 ※武が瑞穂達から聞いた情報は、トロッコとipodについてのみです。 【坂上智代@CLANNAD】 【装備:IMI デザートイーグル 10/10+1】 【所持品:支給品一式×3、 IMI デザートイーグル の予備マガジン7 サバイバルナイフ、トランシーバー×2、多機能ボイス レコーダー(ラジオ付き)、十徳工具@うたわれるもの、スタンガン、 九十七式自動砲 弾数7/7】 【所持品2:九十七式自動砲の予備弾91発、デザートイーグルの予備弾85発、情報を纏めた紙×2】 【状態:肉体的疲労大、血塗れ、左胸に軽度の打撲、右肩刺し傷(動かすと激しく痛む・応急処置済み)、左耳朶損失、右肩に酷い銃創】 【思考・行動】 基本方針:武と行動を共にする 0:情報をまとめた紙に目を通す 1:自分のこれからの目標を探し、実行する 【備考】 ※『声真似』の技能を使えるのが土永さんと断定しました。 ※土永さん=古手梨花と勘違いをしています。 ※トウカからトゥスクルとハクオロの人となりについてを聞いています。 ※ハクオロや土永さんを許したわけではありません。ただ、無闇に殺す気持ちは消失しました。 【ホログラムペンダント@Ever17 -the out of infinity-】破壊 |193:[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編) ]]|投下順に読む|194:[[銀の意志、金の翼]]| |193:[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編) ]]|時系列順に読む|195:[[覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編)]]| |193:[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編) ]]|倉成武|| |193:[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編) ]]|坂上智代|| |193:[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編) ]]|鈴凛|201:[[ブルーベリー・パニック/決戦の幕開け~宣戦布告~(前編)]]| |193:[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編) ]]|羽入|201:[[ブルーベリー・パニック/決戦の幕開け~宣戦布告~(前編)]]| |193:[[贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編) ]]|田中優美清春香菜|| ----