ギャルゲ・ロワイアル@ wiki内検索 / 「信じる者、信じない者(Ⅲ)」で検索した結果
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信じる者、信じない者(Ⅲ)
信じる者、信じない者(Ⅲ) ◆UcWYhusQhw 「……ん、ううん? ここは?」 美凪が起きた時、自分に何が起きたかよく把握できなかった。 確か自分は武に襲われてそのまま気を失ったはず。 なのにどうして室内にいて床に寝ている? そんな疑問を吹き飛ばすかのように声をかけてきた者がいた。 「起きたか、美凪」 「え……倉成さん?」 それは武だった。 剣を持ち圧倒的な存在感を出し美凪の前に立っていた。 「……ここは何処ですか? そして私がどうしてここに? 殺さなかったんですか?」 美凪が今、自分のおかれている状況を武に求めた。 あまりに状況が変わりすぎて美凪には理解が出来なかった。 そんな美凪に武が 「ここは病院だ。俺達が始めてあった場所だ、そして全てが決まる場所……まあそれはいい、美凪。今お前は人質ってことだ」 「人質?」 ... -
信じる者、信じない者(前編)
信じる者、信じない者(前編) ◆guAWf4RW62 降り注ぐ光が徐々に強くなり、空は白みを帯び始めている。 海から流れてきた塩の香りが、輪郭を持たずに辺りを彷徨う。 川から程近い住宅街の一角で、朝日を受けて五つの長い影が伸びていた。 「よっぴー!」 全く予測だにしない方向から、大声で呼び掛けられる。 前原圭一とその仲間達は、一人の例外も無く弾かれたように振り返った。 見ると自分達と同じ年頃の少年――伊達スバルが、こちらに向かって駆け寄って来ていた。 その手にはしっかりとバットが握り締められている。 「――止まれ!」 「…………っと」 岡崎朋也はスバルの手元にある凶器を認め、迷う事無く制止の声を放った。 それを受けたスバルが、慌ててその場で足を止める。 朋也からすれば、見知らぬ男が突如凶器を持って現れたとしか取れぬ... -
信じる者、信じない者(後編)
信じる者、信じない者(後編) ◆guAWf4RW62 「朋也、行くぞっ!」 「――おう!」 圭一と朋也は声を掛け合ってから、同時に前方へと走り出す。 標的は一人、殺し合いに乗った伊達スバルだ。 圭一がだんと踏み込んで横薙ぎに払った日本刀を、スバルは上体を反らしてやり過ごす。 空振りで生み出された旋風が、スバルの前髪を舞い上げた。 続けて朋也が大きく振りかぶって、スバルの腹部目掛けて包丁を突き出す。 上体を反らしたスバルの体勢では、非常に躱し辛い一撃。 だがスバルは攻撃の軌道を正確に見極め、金属バットを盾とする事で危険から逃れた。 スバルは右手に持ったバットで包丁を防いだまま、自由となった左腕を振るう。 「――――食らいやがれ!」 「あぐっ……」 スバルの放った裏拳は、寸分の狂い無く圭一の顎を捉えていた。 だが――軽... -
信じる者、信じない者(Ⅱ)
信じる者、信じない者(Ⅱ)◆guAWf4RW62 住宅街の一角で、未だ周囲に立ち込めているドス黒い煙。 焼け焦げた肉より放たれる、酷く吐き気を催す悪臭。 激戦の傷痕が深く刻み込まれた地で、状況説明を受けた前原圭一は苛立たしげに声を洩らす。 「クソッ! 武さん、一体どうしちまったんだよ……っ」 先の死闘で、自分達は堅い信頼関係を活かして咲耶を打倒し、難敵佐藤良美すらも撤退せしめた。 倉成武は窮地に陥っていた自分を救ってくれたのだ。 その武が突如暴走し、事もあろうに手榴弾まで投げつけてきたと云う事実は、圭一に大きな衝撃を与えていた。 (焦るな……クールになれ、前原圭一!) 圭一は奥歯を噛み締め、ともすれば溢れ出しかねない感情の奔流を必死に抑え込む。 否定したかった。 武が仲間に攻撃を仕掛ける筈が無いと、全力で声を張り上げて主張したかった。 だが... -
【AIR】
...4RW62 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) ◆UcWYhusQhw 181 うたかたの恋人(前編)うたかたの恋人(中編)うたかたの恋人(後編) ◆tu4bghlMI 184 Ever――移ろいゆく心誓いはここに果たされたthe end of infinity(前編)the end of infinity(後編) ◆TFNAWZdzjA 195 覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(前編)覚醒、決意、そして……アサクラジュンイチ(後編) ◆4JreXf579k 201 ひと時の安らぎ ◆/Vb0OgMDJY 202 私たちに翼はない(Ⅰ)私たちに翼はない(Ⅱ)私たちに翼はない(Ⅲ)私たちに翼はない(Ⅳ) ◆tu4bghlMI -
【ひぐらしのなく頃に 祭】
...4RW62 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) ◆UcWYhusQhw 181 うたかたの恋人(前編)うたかたの恋人(中編)うたかたの恋人(後編) ◆tu4bghlMI 竜宮レナ 2 019 たかだか数十分 ◆xnSlhy.Xp2 034 パートナー ◆7NffU3G94s 古手梨花 25 012 動く者、動かざる者 ◆sXlrbA8FIo 041 彼女の決断、彼の選択 ◆7NffU3G94s 071 未知との遭遇 ◆g8qXEEkC.6 095 忘れていた感情 ◆/Vb0OgMDJY 104 来客の多い百貨店 ◆56WIlY28/s 112 童貞男の乾坤一擲 ◆QJWUEHXtwM 123 童貞男と幼女の部屋 ◆Qz0e4gvs0s 137 童貞男と来訪者達 ◆guAWf4RW62 151 童貞男の疑心暗鬼 ◆UcWYhusQhw 167 風の辿り着く場所(前編)風の辿... -
第二回放送までの死者
第二回放送までの死者 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 朝 エスペリア 国崎往人 73 陽のあたる場所(前編)73 陽のあたる場所(後編) 射殺(額を撃たれる) コルトM1917 朝 霧夜エリカ 相沢祐一 74 It’s a painfull life 刺殺(背中を刺される) サバイバルナイフ 朝 相沢祐一 坂上智代 74 It’s a painfull life 銃殺 FNブローニングM1910 朝 岡崎朋也 伊達スバル 75 信じる者、信じない者(前編)75 信じる者、信じない者(後編) 刺殺(首を刺される) 出刃包丁 朝 伊達スバル 佐藤良美 75 信じる者、信じない者(前編)75 信じる者、信じない者(後編) 刺殺(胸を刺される) スペツナズナイフ 朝 芳乃さくら 芙蓉楓 76 暁に咲く詩 射殺(撃たれた朝倉純一を庇う) ベレッタ M93R 朝 厳島貴子 咲耶 78 彼... -
【つよきす -Mighty Heart-】
【つよきす -Mighty Heart-】 対馬レオ 3(4) 014 親友 ◆IXRLXwC0Ds 046 みんなで広げよう勘違いの輪(前編)みんなで広げよう勘違いの輪(後編) ◆xnSlhy.Xp2 055 猟人は鬼と獅子 ◆Qz0e4gvs0s (149) 桃源の夢 ◆TFNAWZdzjA 鉄乙女 3(4) 020 鉄の乙女と人形使い ◆guAWf4RW62 063 オンリーワン ◆7NffU3G94s 085 Sacrifice of maiden ◆Qz0e4gvs0s (153) 選択肢 ◆/Vb0OgMDJY 蟹沢きぬ 26(27) 031 魔女 ◆IXRLXwC0Ds 042 宣戦布告 ◆3Dh54So5os 059 二度と触れ得ぬキョウキノサクラ ◆Qz0e4gvs0s 079 涙をこえて ◆7JMGjHarIw 090 無垢なる刃 ◆Qz0e4gvs0... -
【Ever17 -the out of infinity-】
...4RW62 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) ◆UcWYhusQhw 181 うたかたの恋人(前編)うたかたの恋人(中編)うたかたの恋人(後編) ◆tu4bghlMI 184 Ever――移ろいゆく心誓いはここに果たされたthe end of infinity(前編)the end of infinity(後編) ◆TFNAWZdzjA 189 求めのアセリア/Lost Days(前編)求めのアセリア/Lost Days(後編) ◆guAWf4RW62 193 贖罪/罪人たちと絶対の意志(前編)贖罪/罪人たちと絶対の意志(後編) ◆0Ni2nXIjdw 202 私たちに翼はない(Ⅰ)私たちに翼はない(Ⅱ)私たちに翼はない(Ⅲ)私たちに翼はない(Ⅳ) ◆tu4bghlMI 203 命を懸けて(前編)命を懸けて(中編)命を懸けて(後編) ◆4JreXf579k 205 さくら、さくら。... -
第五回放送までの本編SS
...大空寺あゆ 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) ◆UcWYhusQhw 氏 前原圭一、遠野美凪、倉成武 【早朝】 No. タイトル 作者 登場人物 179 戦う理由/其々の道(前編)戦う理由/其々の道(後編) ◆sXlrbA8FIo 氏 朝倉純一、蟹沢きぬ、北川潤、古手梨花、土永さん、坂上智代 180 Justice to Believe ◆VtbIiCrJOs 氏 北川潤、古手梨花 181 うたかたの恋人(前編)うたかたの恋人(中編)うたかたの恋人(後編) ◆tu4bghlMI 氏 小町つぐみ、アセリア、宮小路瑞穂、ハクオロ、大空寺あゆ、前原圭一、遠野美凪倉成武、千影、一ノ瀬ことみ 【第五回定時放送】 No. タイトル 作者 登場人物 182 第五回定時放送 ◆TFNAWZdzjA 氏 鷹野三四、ヒエン、ハウエンクア、富竹ジロウ、田中優美清春香菜、桑古木涼権 -
◆guAWf4RW62 氏
◆guAWf4RW62 投下した作品 No. タイトル 登場人物 時刻 013 信じるという事 佐藤良美、藤林杏 1日目 深夜 020 鉄の乙女と人形使い 国崎往人、鉄乙女、月宮あゆ 1日目 深夜 037 兄と妹 水澤摩央、朝倉純一、朝倉音夢、倉田佐祐理 1日目 黎明 075 信じる者、信じない者(前編)信じる者、信じない者(後編) 前原圭一、佐藤良美、遠野美凪、岡崎朋也、伊達スバル 1日目 朝 087 魔法少女(前編)魔法少女(後編) ネリネ、双葉恋太郎、一ノ瀬ことみ、時雨亜沙 1日目 午前 088 復讐鬼とブリーフと 赤坂衛、白河ことり、坂上智代 1日目 午前 094 瞬間、心、重ねて/さよならの囁き(前編)瞬間、心、重ねて/さよならの囁き(後編) 春原陽平、国崎往人、アセリア、宮小路瑞穂、アルルゥ、涼宮茜 1日目 昼 098 交錯する意志 一ノ瀬ことみ、時雨亜沙、大空寺あゆ、佐... -
第二回放送までの本編SS
第二回放送までの本編SS 【朝】 No. タイトル 作者 登場人物 073 陽のあたる場所(前編)陽のあたる場所(後編) ◆Qz0e4gvs0s 氏 ハクオロ、神尾観鈴、エスペリア、国崎往人、二見瑛理子 074 It’s a painfull life ◆A6ULKxWVEc 氏 霧夜エリカ、坂上智代、相沢祐一 075 信じる者、信じない者(前編)信じる者、信じない者(後編) ◆guAWf4RW62 氏 前原圭一、佐藤良美、遠野美凪、岡崎朋也、伊達スバル 076 暁に咲く詩 ◆Noo.im0tyw 氏 朝倉純一、芙蓉楓、芳乃さくら 077 赤坂衛の受難 ◆sXlrbA8FIo 氏 赤坂衛、大空寺あゆ 078 彼女は戦士だった ◆tu4bghlMI 氏 アセリア、倉成武、厳島貴子、土見稟、咲耶 079 涙をこえて ◆7JMGjHarIw 氏 宮小路瑞穂、アルルゥ、蟹沢きぬ 080 はば... -
51~100
51~100 No. タイトル 作者 登場人物 051 そして走り始めた影 ◆Qz0e4gvs0s 伊達スバル 052 許せる嘘か? 許されざる嘘か? ◆Qz0e4gvs0s 岡崎朋也、芙蓉楓 053 おいてきたもの ◆H.0vwv7hVs 高嶺悠人、衛 054 珍道中の始まり ◆Qz0e4gvs0s 北川潤、伊吹風子 055 猟人は鬼と獅子 ◆Qz0e4gvs0s 対馬レオ、園崎詩音、高嶺悠人、衛 056 連鎖する誤解~chain misunderstanding~ ◆3Dh54So5os ハクオロ、神尾観鈴、時雨亜沙、双葉恋太郎、一ノ瀬ことみ、四葉 057 涙は朝焼けに染まって ◆VtbIiCrJOs 国崎往人、倉田佐祐理 058 せーらーふくをぬがさないで ◆tu4bghlMIw 前原圭一、遠野美凪、佐藤良美、岡崎朋也 059 二度と触れ得ぬキョウキノサクラ ◆Qz0e4gv... -
【CLANNAD】
【CLANNAD】 岡崎朋也 5 029 覚悟のススメ ◆KZj7PmTWPo 052 許せる嘘か? 許されざる嘘か? ◆Qz0e4gvs0s 058 せーらーふくをぬがさないで ◆tu4bghlMI 065 紛れ込む悪意二つ ◆sXlrbA8FIo 075 信じる者、信じない者(前編)信じる者、信じない者(後編) ◆guAWf4RW62 一ノ瀬ことみ 22 017 Detective Life ◆nHFuKOoL/s 026 おはぎと仮面と校内放送と私 ◆rnjkXI1h76 056 連鎖する誤解~chain misunderstanding~ ◆3Dh54So5os 066 そこには、もう誰もいない ◆Qz0e4gvs0s 087 魔法少女(前編)魔法少女(後編) ◆guAWf4RW62 093 恋獄少女 ◆tu4bghlMIw 098 交錯する意志 ◆guAWf4RW62 ... -
紛れ込む悪意二つ
紛れ込む悪意二つ◆sXlrbA8FIo バットを片手にスバルは住宅街を疾走していた。 先ほど耳に届いたけたたましい音が、彼の中に焦りを呼ぶ。 きぬやレオの姿が頭に浮かび、彼らの身に何かが起きたのではないかと思うと気が気ではなかった。 新一の死体と二人の姿が思わずダブり、彼の足はますます速度を上げ駆け続けていた。 荒ぶる呼吸をゆっくりと整えながら、たどり着いたのはつい先ほど朋也とオボロの戦闘によって荒れ果てた震源地。 身を隠しながら覗いたそこは、火薬の匂いが立ち込め、わずかに残る煙と抉られた地面が間違いなくここで何かがあったことをスバルに認識させる。 幸いにもあたりには誰の姿も見えなかった。 それでも警戒を一切緩めることなくスバルは一歩一歩近づき、周囲を見回す。 だが、何があったかを示すような手がかりはまったく落ちてはいなかった。 「ちっ……二人... -
約束の場所へ
約束の場所へ ◆/Vb0OgMDJY 「ふぅん、それじゃあ武さんは一足先に神社へ行ってもらえるかな」 閑静な住宅街の一角で、二人の人間が向き合っていた。 佐藤良美と倉成武、 脅迫する者とされる者、 お互いを信じる理由など何も無く、ただ目的のためだけに一緒にいる二人。 しかし、この二人に唯一つだけ共通していることがある。 それは 「……お前は圭一の事を殺したいんじゃなかったのか……?」 一人の人物「前原圭一」を殺すという目的。 あくまで当面の目的ではあるが、少なくともそれだけは二人に共通した目的だった。 しかし、武から圭一達の目的地と思われる場所を聞いた良美の反応は意外なものだった。 「ん? 寂しいのかな、武さん」 「……虫唾が走るような事を言うな。つぐみの事が無ければ誰がお前なんかと一緒に居たいと思うかよ……」 それを聞いて、――内心の笑み... -
【フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン】
【フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン】 双葉恋太郎 6 017 Detective Life ◆nHFuKOoL/s 026 おはぎと仮面と校内放送と私 ◆rnjkXI1h76 056 連鎖する誤解~chain misunderstanding~ ◆3Dh54So5os 066 そこには、もう誰もいない ◆Qz0e4gvs0s 087 魔法少女(前編)魔法少女(後編) ◆guAWf4RW62 093 恋獄少女 ◆tu4bghlMIw 白鐘沙羅 25 027 【二人の岐路】 ◆GHgj2Ul34M 040 希望は爆発と共に ◆A6ULKxWVEc 050 夢と決意と銃声と―― ◆Noo.im0tyw 080 はばたく未来 ◆Noo.im0tyw 101 それぞれの出会い。 ◆jWwIlynQcU 108 やわらかい風の中で ◆Noo.im0tyw 120 サプライズド・... -
◆iWNzks43D6 氏
...日目 深夜 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 前原圭一、遠野美凪、倉成武 二日目 黎明 185 どんなときでも、ひとりじゃない 大空寺あゆ、ハクオロ、朝倉純一、蟹沢きぬ、土永さん 二日目 朝 191 世界で一番長く短い3分間 川澄舞、北川潤、古手梨花 二日目 午前 198 小さなてのひら/第2ボタンの誓い(前編)小さなてのひら/第2ボタンの誓い(後編) 大空寺あゆ、蟹沢きぬ、白鐘沙羅、鷹野三四 二日目 昼 205 さくら、さくら。空に舞い散るのは…… 倉成武、蟹沢きぬ、ディー 二日目 夕方 211 哀しいと云えず云わず強がる理由を教えて/生き続ける事にきっと意味があるから。諦めないで、生きることを守りたい。ただ貴方だけを。貴方が生き続ける未来を。守りたい。優しさに包まれた、貴方の気高い心を 蟹沢きぬ、ヒエン 三日目 黎明 213 そらのむこうまで広がる未来手を取り合って飛び立ってい... -
It’s a painfull life
It’s a painfull life ◆A6ULKxWVEc 「もう…ともりんったら、何も本気で蹴らなくても良いじゃない」 「う、うるさい!ああでもしなければ今頃私の貞操は…」 「いいじゃない、減るもんじゃなし」 「へ、減るぞ!初めては大切な人に…って何言わせるんだ!」 「あ、ともりん初めてなんだ~。大丈夫、私に任せてくれればめくるめく快楽の世界へ連れてって、あ・げ・る♪」 「や、やめろ!手をわきわきさせながら近づいてくるな!」 そんな心温まる?会話は鷹野の放送によって中断された。 『それじゃあ、また。 次の放送で会えることを祈っているわ』 放送が終わった後も二人の間に会話は戻らない。 藤林杏、対馬レオ───それぞれの知人の命が永遠に失われたのだから。 智代は唇に血を滲ませ、もし自らの未熟を呪い俯く。 エリカは淡々と死者... -
第三回放送までの本編SS
第三回放送までの本編SS 【日中】 No. タイトル 作者 登場人物 114 This is the Painkiller ◆tu4bghlMI 氏 国崎往人 115 憎しみの環の中で ◆guAWf4RW62 氏 トウカ、坂上智代 116 ただこの願いだけが、私を走らせる力になる ◆iWNzks43D6 氏 小町つぐみ、朝倉純一 117 歩き出す ◆/Vb0OgMDJY 氏 アセリア、宮小路瑞穂、涼宮茜 118 心のかたち、愛のかたち ◆VtbIiCrJOs 氏 ネリネ 119 失ってしまった代償はとてつもなく大きすぎて ◆A6ULKxWVEc 氏 土見稟、蟹沢きぬ 120 サプライズド・T・アタック(前編)サプライズド・T・アタック(中編)サプライズド・T・アタック(後編) ◆4JreXf579k 氏 水瀬名雪、白鐘沙羅、月宮あゆ、前原圭一、遠野美凪倉成武、咲耶、佐藤良美 121 ... -
今、復讐が始まる
...下順に読む 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 176 そして、闇はなお深く 時系列順に読む 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 171 出会わなければ殺戮の夜叉でいられた ハクオロ 181 うたかたの恋人(前編) 171 出会わなければ殺戮の夜叉でいられた 大空寺あゆ 181 うたかたの恋人(前編) -
101~150
101~150 No. タイトル 作者 登場人物 101 それぞれの出会い。 ◆jWwIlynQcU 月宮あゆ、水瀬名雪、白鐘沙羅、前原圭一、遠野美凪、倉成武、咲耶 102 知る者、知らざる者 ◆g8qXEEkC.6 オボロ、トウカ、千影 103 星の館 ◆/Vb0OgMDJY 高峰悠人、衛、ハクオロ、二見瑛理子、神尾観鈴 104 来客の多い百貨店 ◆56WIlY28/s 北川潤、伊吹風子、古手梨花 105 武人として/鮮血の結末 (前編)武人として/鮮血の結末 (後編) ◆guAWf4RW62 トウカ、千影、ネリネ、川澄舞、オボロ、芙蓉楓 106 太陽をつかんでしまった(前編)太陽をつかんでしまった(後編) ◆tu4bghlMIw 一ノ瀬ことみ、佐藤良美、大空寺あゆ、時雨亜沙 107 たとえ、愚かな考えだとしても ◆jWwIlynQcU 春原陽平 108 やわらかい風の中で ◆No... -
151~200
...大空寺あゆ 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) ◆UcWYhusQhw 前原圭一、遠野美凪、倉成武 179 戦う理由/其々の道(前編)戦う理由/其々の道(後編) ◆sXlrbA8FIo 朝倉純一、蟹沢きぬ、北川潤、古手梨花、土永さん、坂上智代 180 Justice to Believe ◆VtbIiCrJOs 北川潤、古手梨花 181 うたかたの恋人(前編)うたかたの恋人(中編)うたかたの恋人(後編) ◆tu4bghlMI 小町つぐみ、アセリア、宮小路瑞穂、ハクオロ、大空寺あゆ、前原圭一、遠野美凪、倉成武、千影、一ノ瀬ことみ 182 第五回定時放送 ◆TFNAWZdzjA 鷹野三四、ヒエン、ハウエンクア、富竹ジロウ、田中優美清春香菜、桑古木涼権 183 ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(前編)ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(後編) ◆guAWf4RW62 佐藤... -
サプライズド・T・アタック(後編)
サプライズド・T・アタック(後編) ◆4JreXf579k 倒れこむ体。 口の中に入る土。 二対一をしていた沙羅たちの勝負はあっけなくついた。 武道の達人でも二対一をこなすのは難しい、まして武道の心得もない女子高生には尚更である。 水瀬名雪は槍を落とし、沙羅に腕を取られ固められた。 敗北の屈辱が名雪の顔と心を一層醜くする。 「ごめんね、名雪」 「放せ……放せぇ!」 「もう襲ってこないって誓うんなら放すわ」 「誰が誓うか! そうやって油断させてまた裏切るんでしょ!」 「分かってよ名雪……私がどうして銃を使わなかったのか」 そう、沙羅にはワルサー P99という銃がある。 その気になれば手や足を撃ち名雪を無力化させることも、心臓や脳を打ち貫き殺すこともできたのだ。 それをせずに、回りくどい方法で名雪を無力化させたのは、沙羅も美凪も名雪を殺すつもりも傷つけ... -
決着は、初めて出会った場所で――(後編)
... 前原圭一 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 170 決着は、初めて出会った場所で――(前編) 二見瑛理子 176 そして、闇はなお深く 170 決着は、初めて出会った場所で――(前編) 月宮あゆ 176 そして、闇はなお深く 170 決着は、初めて出会った場所で――(前編) 二見瑛理子 176 そして、闇はなお深く 170 決着は、初めて出会った場所で――(前編) 遠野美凪 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 170 決着は、初めて出会った場所で――(前編) 倉成武 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) -
暁に咲く詩
暁に咲く詩 ◆Noo.im0tyw 「稟くん、本当にいったいどこにいるんですか……?」 暁に映える、オレンジの髪を持つ少女、『芙蓉楓』は、ただひたすらに『土見稟』を探し、森の中を彷徨い歩いていた。 春原という男の情報によれば、ほとぼりが冷めたら神社で稟に会えるはずなのだ。 ならば放送が終わった今、稟が神社に向かってやってくることも十分可能性がある。 幸い、禁止エリアに指定された場所から神社は程遠く、稟と話す時間もたっぷりできることだろう。 「鉄乙女さんに純一くん、生きているんですね……」 ポツリとつぶやく。二人とも楓の中では既に死んでいる存在であった。 その二人が生きていることに楓は正直驚きを隠せなかったが、今の放送で『稟』がちゃんと生きているという証をつかみ笑顔になる。 「稟くん、早く会いたいです……」 頬を赤らませながらポツリとつぶやく。客観的に見れば、ただ... -
放送がもたらしたもの
放送がもたらしたもの 芙蓉楓。 その名前はどのような意味を持っているのだろうか。 悲しみを覚える者、安堵を覚える者、何の感慨も抱かない者、名前に関係なく悼む者、 とにかく様々であろう。 では島の中央、ホテルの中に居る二人の少女にとって、その名前は何をもたらすのだろうか 「嘘……楓が、そんな……」 時雨亜沙にとってその名前は大事な友人の名前である。 だから彼女はその死を悼む。 彼女がその名前から得るのは悲しみという感情、ただそれだけであった。 亜沙はベッドにうずくまり、ただただ悲しみにくれていた。 しかし、彼女と同行している少女.―大空寺あゆにとってその名前は、別な意味を持っていた。 元より彼女は赤の他人の死になど何の興味もない。 (まあ呼ばれてくれたら嬉しいと思う相手はいたが) 隣で亜沙がうずくまって泣いていても、特に感慨も抱かない。 だから彼女が考... -
魔法少女の探索。
魔法少女の探索。 ◆jWwIlynQcU 「これほどの大きさとは、思ってもいませんでした……」 今、ネリネの眼前にはあまりにも場違いな建物がそびえている。 休息を終えてからネリネの向かった先、そこはホテルだった。 あの放送を聞いたつぐみが博物館に現われる可能性はやはり限りなく低い。 彼女の性格からすれば、音夢の首無し死体を弔ったりするとは到底思えない。 あるとすれば、つぐみが音夢の兄である朝倉純一を発見しており、その上で放送を 聞いていた場合だろうが、その可能性はもっと低いはず。 それならば、いっその事他の場所へ移動し、そこで探索なり潜伏している他の参加者を 殺害するほうが効率ははるかにいい、というのが彼女の導き出した結果だった。 さらに、博物館を除外した残る二つの選択肢――ホテルと学校――のうち他の参加者が 潜伏あるいは拠点として用いる可能性が高... -
信じるという事
信じるという事 ◆guAWf4RW62 (ったく、一体全体どうなってんのよ……) 深い闇と静寂に包まれた森の中、道なき道を一人往く少女の名は、藤林杏。 杏は必死に頭を働かして、自分が置かれている現状を把握しようとしていた。 目が覚めたと思ったら、全く見覚えの無い――薄暗いホールの中にいた。 そこに見知らぬ人物――タカノという名前らしい女性が現れ、『殺し合いをしろ』などという馬鹿げた事を、突然告げてきたのだ。 本当に……馬鹿げている。しかしあれが、人を驚かせて楽しむといった類のブラフで無いのは明らかだった。 何しろ自分と同じ推理を、眼鏡を掛けた少年が口にして――殺されてしまったのだから。 間違いなく自分は殺し合いに巻き込まれている。それを認めようとしなければ、あの眼鏡少年と同じ末路を辿る事になるだろう。 そこまで考えると、杏はどすんとその場に座り込... -
うたかたの恋人(前編)
...人(中編) 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 前原圭一 181 うたかたの恋人(中編) 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 遠野美凪 181 うたかたの恋人(中編) 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 倉成武 181 うたかたの恋人(中編) 177 今、復讐が始まる ハクオロ 181 うたかたの恋人(中編) 177 今、復讐が始まる 大空寺あゆ 181 うたかたの恋人(中編) -
信じる声-貫く声-偽る声
信じる声-貫く声-偽る声◆tu4bghlMIw うっそうと茂った森。ここにも肩を並べて移動する一組の男女がいた。 共にほとんど言葉を発しようとしないが、傍目には手を組んだペアにしか見えない。 この場所に集められたものの大半は特別な力を一切持たない十代の少年少女だ。 故に"殺し"の舞台において、自らを守るノウハウを持つものは当然極少数である。 だが参加者の中には、現実では考えられないような力を持った者が確実に存在している。 一般人とはかけ離れた身体能力を持つ者、歴史に名を残すような天才、魔術や超能力を扱う者など様々だ。 それでは。 そのどれも持たない者はどうなるのであろうか。 血と狂気に彩られた空間に飲み込まれ、それでもなお元居た世界の日常を捨てきれない者はどうなるのか。 ある者は力を持つ者に嬲られ、その命を落とす... -
戦う理由/其々の道(前編)
... 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 投下順に読む 179 戦う理由/其々の道(後編) 178 信じる者、信じない者(Ⅲ) 時系列順に読む 179 戦う理由/其々の道(後編) 175 クレイジートレイン/約束(後編) 朝倉純一 179 戦う理由/其々の道(後編) 175 クレイジートレイン/約束(後編) 蟹沢きぬ 179 戦う理由/其々の道(後編) 172 悲しみの傷はまだ、癒える事もなく 北川潤 179 戦う理由/其々の道(後編) 172 悲しみの傷はまだ、癒える事もなく 古手梨花 179 戦う理由/其々の道(後編) 172 悲しみの傷はまだ、癒える事もなく 土永さん 179 戦う理由/其々の道(後編) 174 おとといは兎を見たの きのうは鹿、今日はあなた 坂上智代 179 戦う理由/其々の道(後編) -
聖者の行進
聖者の行進 ◆Qz0e4gvs0s 傷を治療するため、商店街の南部の薬局に入った圭一と美凪は、包帯や消毒液を回収する。 圭一の肩にある刺し傷には、赤黒い塊が付着していた。 美凪は、そこに消毒液を染み込ませると、手早く包帯を巻いていった。 「遠野さん。ありがとうな」 「えっへん」 和ませるように、胸を張って自慢する。 先程まで沈んでいた圭一の心にも、温かい炎が宿る。 二人は薬局から出ると、大きく深呼吸して気持ちを改めた。 「よし! それじゃあ仲間を集めるために学こ――」 圭一の宣言を掻き消すような衝撃音が、二人の耳に届く。 「な、何だ!?」 「前原さん……あれ」 美凪が指差した先は、煙の上がった建物――自分達が行く先を残した場所だった。 「燃え、てる?」 「たぶん病院です」 圭一は悩むより走り出そうとしていた。 もし誰かいるならば、もしそこで誰かが争ってい... -
知る者、知らざる者
知る者、知らざる者◆g8qXEEkC.6 急な石段を昇り切ると、そこは古ぼけた神社だった。 「アカサカ殿はまだいらしていない様だな」 無人の境内を見回しながら呟かれたトウカの言葉に答を返す物は無い。 彼女の同行者の一人である千影は顔を青くしながら頷き返し、 もう一人のオボロに至っては、ただ何かに憑かれたように黙りこくっているだけだった。 「ま、まあ、まだ約束の時刻までには時間があるようだからな……さ、千影殿、奥の社で休息をとりましょう」 続くトウカの言葉にも二人は同じ反応を示し、社に向かう三人の間には再び沈黙が舞い降りる。 (……まったく。千影殿はともかく、オボロはいったいどうしたというのだ?) 思えば、この島で再会した時からオボロの様子はおかしかったのだ。 千影殿と互いの支給品等について会話していた時も、何か心に引っかかる事でもあったのか、終始上の空な様子だった。 ... -
動く者、動かざる者
動く者、動かざる者 ◆sXlrbA8FIo (――羽入! どこにいるの? 羽入っ!!) 古手梨花は呆然と立ち尽くしながらあたりを見回し、心の中で叫び続けていた。 空から照らす月明かりが彼女を薄く照らし、その悲痛な表情を強調するように浮かび上がらせている。 何度もの転生を繰り返しながら、幾年もの年月を一緒に過ごしてきた少女の姿はどこにもない。 しかも目に映る景色が馴染み深い雛見沢でないことが梨花の不安を増長させていた。 なにせこんなことは今まで一度も無かったのだ。 サイコロの目が1どころではない。むしろ振ったにもかかわらずどこかへ飛んでいってしまったかのようだ。 変わりばえのしない日常に飽いていたのは否定しない。 だからと言ってこのような訳のわからない変化など誰が望んだものだと言うのだろうか。 いくら呼びかけても羽入は姿を現さず、空想のサイコロ... -
ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(前編)
ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(前編) ◆guAWf4RW62 島の東岸沿いの商店街、その一角にある古ぼけた花火屋。 其処で二見瑛理子は、家庭用工具セットを用いて作業に没頭していた。 瑛理子の横では、白鐘沙羅と月宮あゆが作業を見守っている。 「……ふう、これで完成ね」 瑛理子は大きく息を吐いた後、額に浮き出ていた汗を拭い取った。 前方の机には、筒状の小さな物体が置いてある。 そこで沙羅が、確認するように筆談で問い掛けてきた。 『本当に? もう作り終えちゃったの?』 『ええ。実際に作った事は無いけど、理論上は問題無い筈よ』 『凄いわね……。でもそろそろ、どういうつもりか説明して欲しいな』 瑛理子が作り上げた物体は信管――つまり、爆弾を起爆する際に用いられる物だ。 IQ190の天才的頭脳を持つ瑛理子からすれば、信管を作るなど造作も無... -
誓いはここに果たされた
誓いはここに果たされた ◆TFNAWZdzjA 「アセリア、その剣を貸してくれる?」 「ん……どうするんだ?」 「護身用よ。貴女は美凪たちと距離をとっておいて……絶対に、近寄らないで。何があってもよ?」 アセリアから永遠神剣『求め』を受け取る。これもまた自分を切り刻もうとした業物と同じ強力な武装だ。 ちなみにアセリアには『さん付け』を止めることにした。 よくよく考えれば誰が相手でも呼び捨てにしていたのだ、元に戻したのが正しい。 腰には『求め』、右手で注射器を握り……ぐったりとしている武へと近寄る。 (……ぼろぼろね、武) 酷い怪我だらけだった。喉は掻き毟った跡で見るに耐えないほど無残、掻いた爪のほうまでぐちゃぐちゃだ。 刀傷だらけの身体を見る。これは激戦の証……この地獄の島で自分以外の全てを信じられずに、無我夢中に抗った証拠。 最悪の再会だった。... -
誰にだって人を信じる権利はある、難しいのはその履行
誰にだって人を信じる権利はある、難しいのはその履行 ◆/Vb0OgMDJY 「おい! 大丈夫か!」 (…れ……) 「前原さん、先に傷の手当てしておきませんか」 「ああ、そうだな…………遠野さん、お願いしてもいいか」 「……えっちですね、前原さん」 (……だ……れ……) 「い、いや違う、違います! 俺は決してやましい事なんか考えてない!!」 「……冗談です、……それじゃあ向こう向いてて下さいね」 「って、全然冗談と思ってねえじゃねえかー!!」 ボク――月宮あゆが目を覚ましたとき、目の前には見知らぬ人達が居た。 目の前の二人――すぐ傍に居る女の人と、その横で首だけ変な方向に向けている男の子――はボクの肩の手当てをしてくれていて、目が覚めた事に気づいてはいないみたいだった。 「誰……なの」 「おっ、気がついたのか、っておわ!!」 ボクが目を覚ました事に気づい... -
前原圭一
前原圭一 【出典】ひぐらしのなく頃に~祭~ 【声優】保志総一郎 【性別】男 【人称】 一人称:俺 二人称:お前 三人称:お前ら、みんな 【関連人物への呼称】 竜宮レナ→レナ 古手梨花→梨花ちゃん 園崎詩音→詩音 大石蔵人→大石さん 赤坂衛→赤坂さん 【能力】 【キャラ紹介】 直情的で熱血漢、好奇心旺盛で行動派な少年であり、お調子者。反面、無神経でデリカシーがなく、女心には相当鈍感なところも。 成績優秀で、頭の回転は早い。また口先も大変達者で(しかし ここぞと言うときには吃驚するくらいの動揺、口下手、説明不足で相手によく誤解を与える)、 特に同性に対しての効果は絶大。 まわりを扇動させる天性の才能を指して、梨花から「口先の魔術師」との二つ名が付けられるほどである。追い詰められた時にこそ力を発揮するタイプ。 ... -
童貞男と幼女の部屋
童貞男と幼女の部屋 ◆Qz0e4gvs0s 駐車場までなんとか車を移動させた北川は、辿って来た道を振り返ってため息をついた。 あの頭のおかしい男から逃げるときは無我夢中だったが、冷静になると逆に緊張して、同じようなハンドル捌きとはいかない。 未だ慣れない運転席から降りて車のボディを見ると、所々が歪んでいたり塗装が剥げているのが確認できた。 周囲を見渡すと、車のあった位置から駐車場に到着するまでにぶつけたガードレールや電柱が、殆ど黒く擦れているのが良く判る。 (あれ?) と、その黒い傷を目で追っていて奇妙な違和感を覚える。 こういう状況で一度気になった事は、早いうちに手を打ったほうがいい。 北川はガードレールや電柱に近づいて黒い擦り傷に手を当てた。 「別にどこもおかしくない……よなぁ」 角度を変えて検証するが、どこにも不自然な点が見つからない。 しばらく駐車場を歩き回... -
それぞれの出会い。
それぞれの出会い。◆jWwIlynQcU (ボクは誰も殺したくなかったのに……どうして?……どうして?……どうして?) (乙女さん、大石さん、名雪さん……みんな死んでしまった……) (違う、ボクが殺したんだ……。でも、どうしてあんなことに) (誰か、誰かボクを助けてよ!) 月宮あゆは恐怖で混乱していた。 はっきり言えるのは、ただその場から離れたいと思っているという事だった。 なぜなら自分が乙女や大石、そして名雪を手にかけたと思いたくなかったから。 その時あゆの脳裏には佐藤良美の事が浮かんだ。 あの人ならきっと助けてくれると思った。 だから今、あゆは彼女がいるであろう薬局を目指して走る。 南の商店街へ向けて。 「はぁ……はぁ……もう、ダメ……」 だが、彼女の体では走り続けるにも限界がある。 加えて名雪の槍によって受けた左肩の傷が痛む。 ... -
【Sister Princess】
【Sister Princess】 衛 13 008 あねぇができました ◆7NffU3G94s 053 おいてきたもの ◆H.0vwv7hVs 055 猟人は鬼と獅子 ◆Qz0e4gvs0s 068 せめて、安らかに/高嶺悠人の推理/衛の誓い ◆/P.KoBaieg 081 博物館戦争(前編)博物館戦争(後編) ◆/P.KoBaieg 103 星の館 ◆/Vb0OgMDJY 111 完璧な間違い(前編)完璧な間違い(後編) ◆/P.KoBaieg 121 小さな、とても小さな奇跡。 ◆jWwIlynQcU 133 ミエス・カウート(高位の剣) ◆/Vb0OgMDJY 139 朝焼けと青空の境界線を越えて瓶詰妖精 ◆tu4bghlMIw 157 決断の代償 ◆3Dh54So5os 163 始まりの場所、見上げた月に落ちていく(前編)始まりの場所、見上げた月に落ちていく(中編)始まりの場... -
ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(後編)
ファイナル・ミッション/奪う者、奪われる者(後編) ◆guAWf4RW62 ◇ ◇ ◇ ◇ 「――フフ、隠れんぼの時間は終わりだよ」 「くっ…………!」 「う、うぐぅ……」 愉しげな声は良美の、そして狼狽の声は瑛理子とあゆのものだ。 沙羅の危惧通り、良美は瑛理子達に襲撃を仕掛けていた。 怪我の影響で初弾こそ外してしまったが、数々の死地を潜り抜けてきた良美と、碌な戦力を持たぬ瑛理子達。 どちらが有利かなど、考えるまでも無い 良美は両手でしっかりとS W M36を握り締めて、次なる銃撃を行おうとする。 「……あゆ、来なさいっ!」 瑛理子はあゆの腕を引いて、農耕用車両の陰へと逃げ込んだ。 自分一人ならまだしも、あゆを守りながらの銃撃戦は明らかに不利。 先ずはあゆの安全を確保すべきだった。 「さ、佐藤さん! 沙羅さんはどうしたの!... -
Sacrifice of maiden
Sacrifice of maiden ◆Qz0e4gvs0s 痛む傷口を押さえ、静かに放送を確認していた乙女は、目の前の景色が歪むのを感じた。 肉低的な痛みなら堪えられるが、精神的な痛みは抑え切れるものではない。 だが、乙女は必死でそれを飲み込んだ。吐き出すのは容易いが、それは今すべき事ではない。 (レオ……) 仇をとろうとは思わない、自分の良く知る可愛い弟ならば、それは望まないだろう。 彼ならば、這い蹲ってでも自分で借りは返す。 (今考えるのは傷の治療とあゆを護る事だ) そんな心の揺れに気付かないあゆは、一生懸命に乙女に肩を貸して歩き続けていた。 もちろんあゆとて殺し合いは怖いし、出来る事ならば誰もいない所で隠れていたい。 けれど、今はそんな後ろ向きな考えは捨てて病院を目指している。 あゆには乙女を助ける事と、往人を説得する責務があるのだ。 ... -
月光のセレナーデ
月光のセレナーデ ◆TFNAWZdzjA 「……ふう」 図書館の窓から月を見上げるのは、宮小路瑞穂。 倉成武と佐藤良美の両名がこの図書館に現れる、という情報を新しい仲間から得たから、なのだが。 見張りの間、他の各人は休憩や調べものに時間を費やしているだろう。 瑞穂は星に囲まれた夜空を見上げる。 たった一日が何ヶ月にも感じた。一年で培った大切なものを一日で失った傷は、未だ瑞穂の中で燻っている。 (貴子さん……) 死んでしまった大切な人。 絶対に命を懸けてでも護ってあげなければいけない、生涯愛すると誓った女性。 どんな最期を遂げたのだろうか、そんなことを考えると胸が苦しくなって仕方がなかった。 そして今まで考えようとしなかった疑問を、今になって自分自身にぶつけてみた。 即ち、貴子を殺したのは誰か、ということ。 どうして行動を共にしていた... -
深夜~早朝
第一回放送までの本編SS No.に*が付いている作品は現在NG・修正議論中(凍結中)の作品です。 【深夜】 No. タイトル 作者 登場人物 000 オープニング 鷹野三四、国崎往人、神尾観鈴、前原圭一、鮫氷新一、リシアンサス 001 勇気ある者の選択 ◆XiuNNPj.bE 朝倉純一、芙蓉楓 002 STRANGE ENCOUNTER ◆VtbIiCrJOs 小町つぐみ、園崎詩音 003 二人の出会いは ◆i8opowxlh 倉成武、厳島貴子 004 月下の出会い ◆3Dh54So5os 白河ことり、川澄舞 005 若き警部と幼き『森の母』 ◆rnjkXI1h76 赤坂衛、アルルゥ 006 男として ◆A6ULKxWVEc 春原陽平、宮小路瑞穂 007 生徒会長の責任 ◆7JMGjHarIw 霧夜エリカ、坂上智代 008 あねぇができました ◆7NffU3G94s 衛、涼宮... -
【Kanon】
【Kanon】 相沢祐一 3(5) 018 その少女、危険につき ◆KZj7PmTWPo 064 信じる声-貫く声-偽る声 ◆tu4bghlMIw 074 It’s a painfull life ◆A6ULKxWVEc (153) 選択肢 ◆/Vb0OgMDJY (211) 三人でいたい(Ⅰ)三人でいたい(Ⅱ)三人でいたい(Ⅲ)三人でいたい(Ⅳ) ◆tu4bghlMI 月宮あゆ 18 020 鉄の乙女と人形使い ◆guAWf4RW62 063 オンリーワン ◆7NffU3G94s 085 Sacrifice of maiden ◆Qz0e4gvs0s 101 それぞれの出会い。 ◆jWwIlynQcU 110 誰にだって人を信じる権利はある、難しいのはその履行 ◆/Vb0OgMDJY 120 サプライズド・T・アタック(前編)サプライズド・T・アタック(中編)サプライズド・T... -
第一回放送までの本編SS
第一回放送までの本編SS 【オープニング】 No. タイトル 作者 登場人物 000 オープニング 鷹野三四、国崎往人、神尾観鈴、前原圭一、鮫氷新一、リシアンサス 【深夜】 No. タイトル 作者 登場人物 001 勇気ある者の選択 ◆XiuNNPj.bE 朝倉純一、芙蓉楓 002 STRANGE ENCOUNTER ◆VtbIiCrJOs 小町つぐみ、園崎詩音 003 二人の出会いは ◆i8opowxlh 倉成武、厳島貴子 004 月下の出会い ◆3Dh54So5os 白河ことり、川澄舞 005 若き警部と幼き『森の母』 ◆rnjkXI1h76 赤坂衛、アルルゥ 006 男として ◆A6ULKxWVEc 春原陽平、宮小路瑞穂 007 生徒会長の責任 ◆7JMGjHarIw 霧夜エリカ、坂上智代 008 あねぇができました ◆7NffU3G94s 衛、涼宮遙 009 Nort... -
勇気ある者の選択
勇気ある者の選択 ◆XiuNNPj.bE 静寂に包まれた住宅街。 薄暗い街灯と、まん丸の月明かりが道を照らしている。 そこに学生服を着た男性が一人、立っていた。 彼、朝倉純一は支給された武器のチェックを行っている。 純一の思考は当初からただ一つ、殺し合いからの脱出だった。 もちろん妹の音夢、従妹のさくら、親友のことり、悪友の杉並。 誰一人欠かさずに脱出。 さらに、出来るならば他の巻き込まれた人も一人でも多く。 かったるいとか言っていられる状況じゃない。 純一は決意を胸に支給武器を確認する。 最初にバッグから出てきた物はちょっと特殊な品だった。 「なんだこれ?」 それは大きな鉄扇。 使いこなすにはかなりの訓練が必要そうだ。 純一は鉄扇を横に置き、残りの支給品を確認する。 「……」 出てきたのはオオアリクイのヌイグルミと古風な... -
Ever――移ろいゆく心
Ever――移ろいゆく心 ◆TFNAWZdzjA 「おらぁぁあああああっ!!」 「はぁあああああっ!!!」 耳を劈く音は鋼と鋼がぶつかり合う轟音。瞳にちらつく火花、そして周りを圧倒する威圧感。 青年と少女が紡ぐ交響曲は、あまりにも歯車の噛み合っていない醜悪な剣の舞いに似る。まるで二人の関係のように。 それは『夫婦喧嘩』と称するには、あまりにも苛烈を極めたものだった。 古今東西、どの世界に銃を、剣を持ち出して殺し合う夫婦喧嘩などあるだろう。そんなものはない、と断言できる。 ましてや、彼らは人間だ。少しばかり死ににくい身体を持っただけの人間なのだ。 互いを制するため、互いを殺すため、互いを認められないため。 これは喧嘩などと生易しいものではない。そんなお遊びでは済まされない。それはまさしく、殺し合いと称するに相応しい激戦。 『大神の祝福あらんこと... - @wiki全体から「信じる者、信じない者(Ⅲ)」で調べる