国・地方の事情


09/06/10 hidaka

平成期に市町村合併が行われてきたのには様々な事情があります。
国の事情としては高度成長期が終わり、バブルが崩壊していく中で、国・地方ともに大きな赤字を抱えるようになり、今後迎える社会情勢に対応できなくなってくることが叫ばれるようになったたので、それを解決できる市町村合併に白羽の矢が立ったことが考えられます。さらには地方分権を推し進めていく中で、市町村に一定の責任を負わせ、独自のサービスを提供していくように促すためにも財源をある程度確保できる市町村合併を行わせることが、国にとっても効率的であったということも考えられます。
さらに明確に区別することはできませんが、地方の事情としては高齢化や過疎化・人口減少などが近年進んでいったことによって行政を十分に行えるだけの財源がなかったこと、あるいは日常生活範囲が広がったことにより、それに見あった行政サービスを提供する必要があり、現在の市町村の枠を超える必要があったことなどが挙げられます。
明治や昭和のころとは違い、市町村合併をするかどうかにはある程度の裁量が地方にもあったにも関わらず、現在も市町村合併が行われているところを見れば、国・地方ともに、それなりに事情が合致していたと見ることができると思います。



09/06/10 nagata
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最終更新:2009年06月12日 22:43