当日は雨(寒い中みなさん、お疲れ様)。
債権者集会に参加するであろう、被害者の数がそれほど少ないと考えたのか、できるだけ少なくしたいと考えたのかはわからないが、小さな会場に1000人以上の被害者があつまり、集会前からかなりの混乱。マスコミも多く集まる。
待合室となる9階の会議室で、多くの被害者が待機するが、もちろん予定時間を超えても集会は始まらないし、入りきらないため1階でも待機してもらうことに。
上記の理由があり、集会は二回にわたり開催。集会で1000人の被害者に対応するのは、社長と弁護士たった二人。幹部や経理、その他社員は一切いないが、社長の時計はキラキラ輝いている。
債権者集会スタート
- 資金繰りがうまくいかなくなってきたのは4月頃から。
- 4-9月の間に留学生の血と汗と涙の結晶となる、数億のお金を使うことに。社長はこれが詐欺となることもわかっていた。
- 融資が止められたことが、破産を決定づける。
- 具体的な質問に関しては、誰もが全くわからない(理解できない&納得できない)状態。
- 弁護士からマニュアル的な指導を受けているのか、下手にまともに答えると、余計泥沼にはまることがわかっているのか、基本的に「申し訳ありません」「すみませんでした」の連続。
- 「海外送金の負担だけで9億がなくなったとは考えられない。実際は他につかっていたのではないか?」→すみませんでした→わからん
- 「私のお金は何に使ったのか」→申し訳ありません→だからわからん。答えになっていない
- 「今後どのような対応を考えているのか?」→すみませんでした→ふざけるな、わからないと言っているだろう。
- とにかく何も、まったくわからない。
質疑応答というようなものではなく、とにかく上の2ワードで乗り切るような状態・・・・
ある父兄が「福井を訴える(刑事告訴)!」と一言。会場は盛り上がり、このお父さんを応援する人達が増えるも、何よりこの現実が理解できない被害者がほとんど。
この集会でわかったこと
- 社長は詐欺とわかっていて、お金を使い込んだ
- 社長に何を言っても無駄&これで破産の最難関を超えたとでも思っているような気さえする
- 破産前、破産後のいずれも、各ローン会社に、被害者のローン支払い差し止め連絡をしていない
- 払える分の、微々たるお金が各留学生に返金されるのは来年になる
- 私たちのお金は絶対に、戻ってこない。
この債権者集会に参加するまで、まだ夢の中にいるような被害者もたくさんいたと思います。もちろん今もいるのかもしれません。
しかし、今回の集会でもっともよくわかったのは、「みんなのお金は、私(社長)が使ってしまったので、返せません。無いものは無いのですから」という無情な連絡だけでした。たったそれだけの報告です。
最終更新:2008年10月06日 14:51