財布から小銭を取り出し、手で直接渡そうとしたところでようやく、私は彼女の顔をまともに見た。
しばし小銭を握り締めたまま、固まっていた私に彼女は微笑みながら
「777円になります」とその風貌によく似合った、大人っぽく落ち着きのある声で言った。
777円―この数字が今日の私の運命全てを表していると言っても過言では無い。
そう、二年前からいきつけだった近所のコンビニに君臨した
茶色いゆるめのパーマをかけた素敵なお姉さんと出会えた今日は運命なのだ!
今年高校二年生になった私、レズツーは「神様・・・ありがとう」とコンビニ袋を片手に掲げたまま言った。
その日から私の恋に浮かれた日々は始まった。
今までせいぜい一週間に二・三回だった帰り道ついでにコンビニへ寄る習慣は
きっちり毎日午後六時から、安いお菓子をや雑誌を買いに行く日課となった。
調査した結果、あのお姉さんは木・土以外の全ての日は午後六時、または五時半から店に出ているようだった。
私はお姉さんがレジにいると確認するたび、胸の鼓動とときめきを抑え切れなかった。
店に入る時の「いらっしゃいませ~」
レジへ行った時の「ありがとうございまーす」
そして名残惜しくも店を出る際の「ありがとうございました~」
「いいえどういたしまして~愛してまーす!」と返事をしたいのを堪えて、私はお姉さんの事を思いながら家路へと着くのだった。
ガチを愛する女登場で複雑な旧女
に続きます。
最終更新:2007年03月28日 15:38