【スキー旅行 前日】
修学旅行・・・とまではいかないがクラスでスキーをするイベントフラグが立った。
場所、日程、予算まで決められているが、学校行事じゃないので参加は自由らしい。
私?今回は欠席させてもらうことにする。
何故って・・・?それは・・・
レ「女さん、スキーどうします?」
女「行かないけど?」
レ「へ?何でですかぁ?いつもなら一番張り切るタイプなのに・・・」
女「うるさいわねぇ・・・行きたくないから行かないのよ」
レ「行きましょうよ~」
友「女はね・・・ごにょごにょ」
レ「ふんふん・・・」
女「耳打ちせんでよろしい!」
レ「モルスァァァァァァァァァ!!」
そう、私は氷上スポーツと雪上スポーツが大の苦手なのだ。
わざわざお金出してみんなにかっこ悪いとこ見せなくても・・・
コタツでファッション誌を読みながら思った。
女(ガチには可哀想なことしたかな・・・一緒に行きたかっただろうな・・・)
トルルルル・・・トルルルル・・・ガチャ
女「はい、女です」
先「あ、女さん?スキーは明日の8時に学校集合です。遅れないでくださいね」
へ?何のことかわからない。
女「え、ちょ?先生?私参加登録してませんけど?」
先「・・・そうなんですか・・・?おかしいですね・・・」
電話越しにパラパラと紙をめくる音が聞こえる。名簿で確認しているようだ。
先「女さんは・・・と、あれ?出席になってますよ?」
女「いや、お金も振り込んでないし・・・」
先「お金も入ってますね・・・」
嫌な予感がした。
ガチだ。あいつならやりかねん。
先「と、まぁ、今キャンセルすると3万くらいかかっちゃいますよ?」
女「えぇぇっ!?」
学生にとって3万は大金だ。ここまで計算していたのか・・・ガチ、恐ろしい子っ!
女「わ、わかりました。明後日の8時に学校集合ですね?」
憂鬱な気分でもろもろの確認をして電話を切った。
とりあえず、持って行くものの確認をしないと・・・
大きなバッグに詰め込むものはと、
・・・石鹸・・・歯磨きセット・・・タオル・・・パジャマ・・・お金・・・
飛行機に乗って、北海道まで行くらしい。わざわざ寒いとこに・・・ねぇ・・・。
・・・着替え・・・カメラ・・・携帯・・・カイロ・・・
2泊3日も楽しむ予定らしい。しかも雪上スポーツフルコースで。
・・・夢・・・希望・・・愛・・・勇気・・・度胸・・・
いらんだろ・・・これ・・・
憂鬱な気分でため息をつくと、女は布団に入った。
女(ガチめ・・・おぼえてろ・・・)
【スキー旅行 初日】
8時に学校集合だから、7時30分に着いた。
女さんは来ないらしい・・・非常に残念・・・
7時40分。他の人もちらほらと集まり始める。
レ「あ、友さん。おはようございます」
友「はよー」
レ「女さんは来ないんですねぇ・・・」
友「ふふふ、そんなことないかもよw」
ニヤリと笑った友の後ろに女の姿が見えた。
レ「あ、あれ?女さん?」
友「ほらねw」
レ「女さん、おはようございまs」
女「星になれっ!!!!」
レ「モルスァァァァァァァァァァァツ!??」
何で私は飛んでるのぉぉぉ?
友「あら?何で来たの?w」
女「何をうれしそうに・・・私が雪上スポーツ苦手なの知ってるでしょ?」
友「そうだったわね(こんなおもしろそうなことほっとくわけないじゃないww)」
空港まではバスで移動だ。
憂鬱な気分で窓の外を眺めていた。
女(・・・・・・こんなのあたしに合わないや。せっかくだから楽しもうっと!)
無理にテンションを上げた。ガチのことも許してやろうと思った。
9時。空港に到着。
エコノミークラスなのだが、みんな活き活きとしている。
生徒A「ねぇねぇ、スキーとスノボどっちする?」
生徒B「スノボの方がむずいらしいよ~w」
・・・スノボだったら『初めてだから』っていう言い訳が通るかな・・・?
生徒C「お土産何にしよう?」
生徒D「お前気がはぇぇよwwwww」
・・・妹と弟にもお土産買わないとなぁ・・・喜ぶもの知らんけど。
─当機は、北海道の道東へ向かいます。離陸時は安全のため、シートベルトをお締めください。
レ「女さぁん・・・シートベルトの締め方がわかりませぇん・・・」
右側でガチが困っている。シートベルトは出ているのだが、入れるとこがわからないみたいだ。
女「ほいよっと」
レ「ありがとうございますぅ!」
パァァっと明るくなるガチの表情に嬉しくなったのだが・・・
左側・・・私の席の左側から負のオーラが感じられる。
友「撃墜・・・墜落・・・落下・・・炎上・・・核弾頭・・・」
ぶつぶつと不安になるような言葉をしかめつらで友が喋っている。
友は飛行機、戦闘機は好きなのだが、実際に乗ることは嫌いなのだ。
キーーンと鼓膜が圧迫されるようなあの感じがした後、みんな動き出した。
初日はスキーもスノボも無いらしい。
簡単に言えば観光だ。北海道・・・寒いんだろうな・・・
11時。北海道に到着。
レ「うわぁ!雪!雪ですよぉ!!」
はしゃぐのはガチ・・・だけじゃない。
友「サバゲで雪上戦ってのもやりたいねぇ!」
レ「雪合戦とかやりたいですね!」
会話がうまく噛み合ってない。
私は・・・ただ、北海道の寒さに呆然としていた。よくこんなとこで暮らせるよな・・・
みんな、寒い中きゃっきゃっとしながらはしゃいでいる。
この後の観光は、あまり覚えていない・・・
確かに楽しいこともあったし、ガチを何回もぶっ飛ばしたが、次の日が記憶に残りすぎたからだ。
【スキー旅行 二日目】
とうとうやってきた・・・運命の日・・・
もちろんスノボにした。
足が完全に固定される感覚。倒れる向きは考えやすいのだが、こけると痛い。
友「女~頑張って^^」
横を友が滑っていく。二枚の細い板でよくもまぁ・・・あんなに器用に・・・
・・・やっと立てた。なんとか立てた・・・が、動かない。
レ「女さ~ん♪」
女「うわっ・・・うわわわわわわ・・・」
レ「っと、大丈夫ですか?」
ガチの胸にダイブする形でこけるのを止めてもらった。
女「ううぅぅ・・・」
レ「誰だって最初は初心者ですよ、楽しめれば勝ちです♪」
女「わかってるけどさぁ・・・」
レ「それによく考えたら・・・女さん今抵抗できませんよね・・・?」
言いながらさわさわとお尻あたりを触ってくる。
女「やっ・・・やめっ・・・この、ばkひゃぁぁっ!?」
反対向きに倒れる。雪の冷たさを背中に感じた。
女「お願いだから、やめて・・・ほんとに無理なんだから・・・」
レ「わかってますよ♪」
ガチに教えてもらいながら、ゆっくり、ゆっくり、滑r・・・
女「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
すごいスピードで坂道を下っていった。初心者コースではまず出ないスピードだ。
友「おぉ~すごいスピードだねぇwwww」
レ「ととととっと、友さん!まずいですって!!」
そういや、私って初心者だよねぇ・・・止まり方?もちろん知らないよなwwwww
滑りながら思った。・・・まずいって!まずいって!!!
と、まあ、初心者コースなので止まる部分は長く作られており、スピードは自然消滅した。
女「ぜぇ・・・はぁ・・・ぜぇ・・・」
友「ナイススピードww」
女「友・・・てめぇ・・・このyひゃぁぁ!!」
友「お決まりだねぇww」
レ「だ、大丈夫ですよー、あれだけスピードが出てもこけなかったんですから」
友「そうそう、習うより慣れろってね」
女「くぅぅ・・・」
日が暮れた。今まで何回こけたかな?
少しは上手になれたかな?ガチにかっこ悪いとこ見せちゃったな・・・
雪の上で寝転がったまま思った。
レ「女さ~ん?」
女「何?」
レ「もう集合ですって」
女「わかったよ・・・その・・・」
レ「はい」
差し伸べてくれた手は嬉しかった。
女「私、かっこ悪かったよね?」
レ「そんなことないですよ?」
女「殴らないから、正直に言ってよ」
レ「ひたむきに頑張る人は素敵ですよ♪」
女「なっ・・・(///」
友「あんまりいちゃいちゃしてると雪球投げるよ~?」
女「だ、誰がいちゃいちゃなんて・・・」
レ「えぇ~?してないんですかぁ?」
女「とりあえず、星になれっ!」
レ「モルスァァァァァ!」
【スキー旅行 最終日】
最終日はお土産タイムの後、帰るみたい。
私は・・・特に買う相手もいないのだが、家族の分くらいでいいかな。
女「お、ガチ、見てみ?あの雪だるま可愛いよ」
女さんが指差した先には雪だるまのストラップ。
アルファベットが入るらしく、勿論カップル用だ。
レ「可愛いですねぇ」
おそろいでお互いのイニシャルでも入れるのだろう。
もちろん女さんとつけれたら嬉しいけど・・・期待はしないほうがいいかな・・・
女「一緒に買おう?」
レ「へ?いや、でもこれ・・・その・・・」
女「ん?」
レ「えっと・・・その・・・」
女「これアルファベットが入るみたいだねwなら、私は『G』を買うからガチは・・・」
レ「『O』ですね!?かかか、買います、買わせていただきます!!」
女「何あわててんだか・・・」
友「女・・・フラグ立ったの気付かないのか?」
女「何のことだよww」
友「それと、勝手に登録したの、私だからねw」
女「・・・・・・!?星に・・・」
パシッ・・・
友「残念、私は飛ばないわw」
女「昔から・・・お前だけは私のパンチを止めるのよね・・・」
友「まぁ、勝てないけどねw」
女「くっ・・・ガチに謝らないと・・・」
友「いいんじゃない?そのストラップを大事にしてれば」
女「でも・・・」
友「大丈夫、あの子も忘れてるからさw」
なんか、レジに行ってる間に修羅場があったみたいだけど・・・深く聞けない・・・
でもでもっ、このストラップ大事にしようっと!
女さんも大事にしてくれるといいなぁ・・・
~fin~
最終更新:2007年03月28日 16:12