今、私は自分の部屋にいる。
ガチから渡された、「秘密のビデオ」を見るためだ。
ビデオの背には【私の一日】と大々的に書いてある。
女「盗撮・・・?」
いや、あくまでも「私」の秘密だ。ガチ関係のだろう・・・・・・多分。
他人の盗撮物だったら、即刻返してぶっ飛ばしてやろう。そう思いつつ恐る恐るビデオをデッキに入れた。
デッキが読み込んで始まった。ガチ映っている。
レ「愛する女さんへ。これから、このビデオは私の一日を追跡したドキュメントです。ご堪能くだs──」
──ピッ。私は電源を消した。他人の盗撮も嫌だが、これもこれで・・・・・・
もう一度電源を入れてみた。黒かった画面に映るガチの姿。
レ「今、消しましたよね!?待ってください!見てからでも遅くありませんから!!」
流石だ。消すタイミングまで把握してやがる。
レ「それではどうぞ~♪」
(テレビ)──私の一日の始まりはこの部屋から始まります。私の、秘密のプライベートルーム。
・・・・・・そこに映ったのは、私の写真やぬいぐるみ、果ては勝手に作ったであろうブロマイド等、たくさんの「女」グッズが置かれている。
女「寒気がしてきたわ・・・・・・」
(テレビ)──では、ご期待に沿えて着替えのシーンを
──ピッ。ころあいを見計らって。もう一度、ピッ。
(テレビ)──ご堪能いただけたでしょうか?・・・・・・どうせ消してるんでしょうけど。
──次は私がよく行くお店などを紹介したいと思います~♪
ほう。どこに行くのか。興味はある。
(テレビ)──女さんもご存知のここ。白百合商店街です。ここの一角にあるうどん屋さんがとても美味しいんです!
うどんか・・・・・・天ぷらとかの方がよかったな。
(テレビ)──大将!いつもの一つお願いします。
落ち着いた店内。かかるのはうどん屋に合わぬクラシック。そして店内にお客はいない。隠れた名店・・・・・・というやつか。
(テレビ)──スタミナうどんでいいんだな?
大将と呼ばれる人物が映った。・・・・・・青い皮繋ぎを着て、胸元までチャックを開けている。
女「・・・・・・安部はこんなことしてたのか・・・・・・」
半分驚き、半分呆れてたが、次に映ったものが信じられなかった。
(テレビ)──大将、うどん茹で上がりましたよ。
女「・・・・・・弟ぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
映ったのは・・・・・・紛れも無い私の弟。休日はいつも朝からいないと思ったら・・・・・・ここだったか。
絶望までは行かないが、ショックがとても大きい。
女「うどん美味しそうだな・・・・・・」
現実逃避をしても始まらない。弟は・・・・・・きっとアルバイトだ。きっと、うん。絶対。
(テレビ)──次はスイーツのお店を紹介します~♪
おいおい、まだ食うのかよ。スタミナうどんおかわりしてたじゃないか。
(テレビ)──じゃーん。ここです!
映ったのは西洋のお城のようなお店。中に入ると可愛い店員さんが・・・・・・
(テレビ)──いらっしゃいませ。現在弾薬は切れております。
女「友ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」
可愛い。うん、確かに可愛い。ふりふりのエプロンや、スカートはいて・・・・・・
(テレビ)──友さん特製の「アレ」をお願いします~♪
席に通され、友に頼むガチ。「アレ」?気になるな。
(テレビ)──「空母風パフェ弾薬チョコ添え(大盛り)」お待たせいたしました。
映ったのは、なんと言うか、私の知ってるパフェじゃないことだけは確かだ。
(テレビ)──美味しいんですよ~♪今度一緒に行きましょうネ☆
友の姿を見るために、行くのも悪くは無いかな。
この後、本屋に行ったり、ゲーセン寄ったり。ほのぼのと進んでいった。
(テレビ)──なんだかんだで終わりますが、お楽しみいただけたでしょうか?
──私は、女さんに全てを見せることですっきりしました。やっぱり、好きな人には自分を知ってほしいですからね。
そういうもんなのかな?何だかんだ言っても楽しかったし、今度私もお勧めの店でも教えてあげようかな。
(テレビ)──やさしい女さんのことだから、撮ってあげようかなとか考えてくれてますね?
──その時は着替えシーンと入浴シーンを
ピッ。ガチの一日は驚きばかりだったな。
私の一日には平凡だけど、ちゃんと私を見せれたらいいな。
『G』の文字が入った雪だるまのストラップを見ながら、私ビデオを考えてみた。
最終更新:2007年02月19日 19:37