レ「女はいますか?呼んできなさい」
家臣「(ひそひそ)また姫のご病気が……」
家臣「(ひそひそ)姫の殿方嫌いは困ったものだ…… ご病気のお館様のご心痛はいかほどか……」
女「姫、ただいま参りました」
レ「良く来てくれました。そう堅くならず、いつものようにお話してください?」
女「姫、無礼を覚悟で申し上げます。私をご寵愛下さるのはありがたき幸せ。 ですが、お家の事もお考え下さいませ。姫の殿方嫌いには多くの家臣が懸念を抱いております」
レ「女は私が嫌いになったのですか?」
女「いえ!そのようなことはありません。しかし、こうして姫とご一緒できるのも お家あってのこと。私は……」
レ「ふふ、からかっただけです。でも私も好きでもないお方と、ましてや殿方と 一緒になるつもりはありません」
女「姫!そのようなこと、家臣に聞かれたら……!」
レ「この家も私の代で終わるでしょう。でも、その前にやっておかなければならないことがあるんです。まだ誰にも話していないことですけれど……。私と、一緒に来てくれますか?」
女「私のようなものに出来ることがございましょうか?」
レ「一緒にいてくれるだけでいいのです。それだけで私には十分な力になります。」
女「姫……勿体のうございます」
レ「さて、期は熟しましたね。そろそろ友にも働いて貰わねばなりません。これから少し忙しくなりますよ」
最終更新:2007年02月19日 19:46