当ページは、「GDW」管理人G-maの最新設定情報の一時保管庫です。
 保留設定を保管している「G-ma」検討設定参照ページとは違い、あくまでも一時的な公開のためにあり、
 メインサイト更新などを機に消去・更新する前提なのでご了承ください。

 (メインサイトが数週間置きにしか更新しないため、最新情報を公開することが目的です)



2025年3月12日作成テキスト


◆ケイオシス/ギアム・ロード(元1997無名キャラ)

 基準年時代の前後に生きたケイオシスの青年。
 アトラス銀河系に移民したグループの1人であり、クールなプログラマー。
 同族でアトラス傭兵団の機関士を務めるオックス・ヴォーンとも面識があり、
 スタディセンターに“留学”しているライザ・アロードの“後見人”でもある。
 オックスやライザと異なって、マスク状のパーツで口元を覆っている。

 スキャネックのロアンやサロネックのシェアンなど、
 同じメイフェル銀河系出身の移民とよく情報交換をしており、
 それ故に銀河の枠組みを越えた星間外交の情勢にも、結構詳しい人物である。
 カリオロイドの外交官シム・セティアスともコネクションを持つ。

【プロフィール】
 2025年にイメージしたキャラだが、原案は1997年頃まで遡る。
 当時ケイオシスのイメージ画を最初に書いた時にライザと共に登場させており、
 これをサルベージして設定を掘り下げたものである(笑)
 旧作サルベージ設定の1つだが、メイフェル銀河系出身キャラ設定が少なく、
 その人員補充を兼ねた設定でもある(苦笑)

◆スキャネック/ロアン・パース(元2010無名キャラ)

 基準年時代の前後に生きたスキャネックの青年。
 青みがかったシルバーのスキンヘッドに、タキオンコイルの模様が走る外観で、
 ハイブリッド化が進むスキャネックとしてはシンプルな容姿を持つ。
 アトラス銀河系に移民したグループの1人であり、
 自分と同じメイフェル銀河系出身の移民たちの情報交換を仲介する職能を持つ。

 その経歴から幅広い人脈を持っており、アトラス連合やカリオス連盟、
 時にはタイランタ連邦やオルガナ同盟の影響宙域まで足を運んで情報収集する。
 探偵業と思われることもあるが、別に機密情報に関わるわけではない。
 銀河間経済圏にも見識が深く、フィルファング学院で講義を行ったこともある。
 素体がハイブリッド化されているため、エーテルスーツはシンプルだ。

【プロフィール】
 2025年にイメージしたキャラだが、原案は2010年頃まで遡る。
 キカイダーなどから連想したサイバー種族スキャネックの外観イメージとして、
 当時試験的に描いた胸像を独自キャラとして掘り下げたものである(笑)
 (無名の種族外観イラストからオリキャラ設定が出来ることは結構あるのだ^^;)
 古典的なサイバー人類のイメージで、シンプルな外観を持つため、
 銀河社会の往来でも違和感がないということから、取り上げた経緯がある(爆)

2023年8月29日作成テキスト


◆アナリアン/ギャロード・ペルマン(過去史/CS-ATT19603H01-B22301)

 古代史に生まれたアナリアンの男性でタイランタ連邦の軍人。
 惑星セフロム(AC-***)出身で機動艦隊を統率する連邦宇宙軍中将まで上り詰めており、
 第4次タイタニア戦争でアトラス連合に打撃を与えた軍師の1人として歴史に名を残す。
 ハデム・フリートの特務戦艦ギャロード級のクラス名の由来でもある。

 同戦争で“初陣”したゼクロームノイドを積極的に使ったことでも知られており、
 ギャロード自身はジェネティック強化を受けていないが、縁者にゼクロームノイドがいたらしい。
 アナリム連邦ではスタディセンターの歴史プログラムに登場する偉人の1人でもあり、
 常識に囚われず、敵の裏を掻く戦術を編み出してアトラス連合を翻弄したという記録が残る。
 ギロナ級戦艦を開発したギロナ・ロイドと知名度において拮抗する“人気者”だ。

【プロフィール】
 2023年に初めてイメージしたキャラクター。
 本文とは逆にギャロード級戦艦の「名前の由来」として追加した設定である(笑)
 ザラーギル級母艦やザウレム級空母に追加した設定の続きのようなものだ。
 強化兵を積極的に使った軍師であるが、必ずしも悪役ではない。
 戦争はある意味「ケンカ両成敗」の側面があり、簡単に善悪で峻別できるものではない。
 (戦争の勝者は「勝てば官軍」とばかりに正当化するだろうが)

◆アナリアン/ゼファロイス(ドン)カルーゼル(過去史/CS-ATT19603H01-B22302)

 古代史に生まれたアナリアンの男性でタイランタ連邦の軍人。
 第3次タイタニア戦争時代の戦術家であり、戦争時代は少将として機動艦隊を率いた。
 基準年時代でも運用される、ゼファロイス級揚陸艦のクラス名の由来でも知られる。

 タイランタ連邦が初めてアトラス連合と“正面衝突”した時代の指揮官の1人として、
 セラムなどの監視者を擁するアトラス連合の弱点を積極的に調べ上げて作戦に応用した。
 200万年以上の歴史を誇るセラムの経験値に並び立つのは不可能に近いが、
 歴史が長いがゆえの先入観もあるはずと、粘り強く情報収集したと言われている。

 ギロナ・ロイドやギャロード・ペルマンに比べると知名度に劣る人物であるが、
 冷静な情報収集で緻密な作戦を組んだ「アナリム連邦史上屈指の参謀」として有名だ。
 アトラス連合をただ単に敵視するのではなく、リスペクトする視点もあったという。
 古い貴族の家系で正しくは「ドン」のセカンドネームがあるが、余り反映されていない。

【プロフィール】
 2023年に初めてイメージしたキャラクター。
 本文とは逆にゼファロイス級揚陸艦の「名前の由来」として追加した設定である(笑)
 ザラーギル級母艦やザウレム級空母に追加した設定の続きのようなものだ。
 ギャロード・ペルマンと差別化するために、異なる視野を持つ戦術家として考証している。
 (ギャロードの方がトリッキーな作戦を好んだイメージがある)

◆ケツァルス(CS-ATT19901D02)

 ケツァルスは、失われた惑星ヴェドラに棲息していた竜属系のクリーチャー種族である。
 ウミヘビに似た泳族系の遊泳動物であるが、細長い草履のように平たい体を持つのが特徴で、
 水中の浮力を上手く活用して自由自在に泳ぎ回り、小魚などを襲う捕食者であった。
 ヴェドレイズが調教したこともあり、潜水艇の代わりにしたこともあるらしい。
 汚染が進んだ惑星ヴェドラの水域にも適応したため、ヴェドレイズにとっては愛着のある動物だ。

 タイランタ連邦の“モノリス型艦艇”として有名なケツァルス級高速空母の名の由来でも知られ、
 ケツァルス級空母が「空母だけで艦隊を編成する」ことがあるのも、
 実は由来となったケツァルスが、群れで狩りを行う習性をヒントにしたものだと言われている。
 ヴェドラは失われたが、今も生き残りがネアロ・ヴェドラのバイオコロニーなどに棲む。
 また実はヴェドラック級輸送艦のクラス名も、ヴェドラ崩壊前の“都市伝説”の1つであった、
 ザイオロード級に成長したケツァルスの特殊個体“ヴェドラック”に由来する。

【プロフィール】
 2023年に初めてイメージしたクリーチャー。
 本文とは逆にケツァルス級空母の「名前の由来」として追加した設定である(笑)
 ザラーギル級母艦やザウレム級空母に追加した設定の続きのようなものだ。
 ケツァルスという名称自体は元はケツァルコアトルからの連想だが、そのままにはしていない。

 細長い草履のような体形は、ケツァルス級のモノリス型の艦形から連想したものであるが、
 三葉虫や『ナウシカ』のヘビケラなどのイメージも入っている。
 群れで狩りを行う習性も、ケツァルス級の「空母艦隊」からの逆連想であるが、
 シャチのように知性のある捕食者のイメージもある(だからこそ調教することも可能なのだ)
 ヴェドレイズが愛着を持つ動物として、保護されているイメージがある。
 ヴェドラックのネタはオマケだが、クラーケン伝承などがヒントだ。

2023年1月6日作成テキスト


◆ヴァルゼム/ヴィテルト・ディオム

 ヴィテルト・ディオムは、惑星ヴァルゼムの中緯度地方にある都市核の1つである。
 東西の流通を結びつける経済要衝の1つであり、数万年の歴史を持つ古都の1つとして有名だ。
 10万年以上前に掘削された超古代史の鉱山跡を“再開発”したものであり、
 (重金属の1種であるヴァラディウムを産出していたが、既に役割を終えている)
 ドーム状の山塊全体を立体的に加工し補強した、半天然のテラスシティの構造を持っている。

 実は山塊がドーム型なのも掘削の結果で、元々はなだらかな高原地帯だったが、
 掘削の過程で人工の渓谷が幾何学的に広がり、これを現在ではスカイレーンとして活用する。
 山塊の上部にはバイオパークが広がり、人工的なものではあるが高原リゾート化している。
 岩盤自体が結構強靱なものではあるが、都市化の過程で補強され、古風な彫刻が施されており、
 ヴァルザント開発者時代に育まれた伝統文化の殿堂にもなっているのだ。

【プロフィール】
 2023年に初めてイメージしたロケーション。
 ヴァルザントの種族挿絵の背景としてイメージした惑星ヴァルゼムの都市核であり、
 古い鉱山跡を補強し再開発した「山岳地帯の立体都市」というコンセプトになっている。
 トルコの“地下都市遺跡”として有名なカッパドキアの他、複数の渓谷集落がモチーフだが、
 古代バビロンの“空中庭園”などもイメージソースの1つになっている。
 また2008年頃に推進した旧ファンタジー企画で描いた高原都市もモデルの1つである。

◆ティロディウム

 ティロディウムは、惑星ティルフォーンや惑星セリュジンで産出する鉱物の1種である。
 天然の超物質含有金属として知られ、含有量はそれほど多くないが精錬することで純度を上げ、
 耐久性が要求される建造物の柱や土台の原料として重宝したと言われている。
 また劣化しにくいため、工芸品などの原料になったことも多いようだ。

 質量の大きな重金属であるため、高い耐久性の1方で扱いが難しかったと言われており、
 ティロディウム・スパイアのように質量兵器的な使われ方をされたこともある。
 セリュエジアスのような肉体派ザイオノイドが自らを鍛え上げるのには、有効だったようだが。
 なお加工が難しいため、銀河社会におけるシェアはそれほど高くない。
 上記の通り工芸品の原料にもなるが、その加工技術自体が1級の職人芸になっている。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージしたマテリアルだが、詳細テキストは2023年に作成している。
 セリュエジアスの伝統工芸で“投げる質量兵器”でもあるティロディウム・スパイアの設定から、
 その“原料”を掘り下げた設定であり、肉体派ザイオノイド御用達の重金属である。
 アトラス銀河系で言えば、タイタニウムのポジションと似たところがある。
 もちろん武器ばかりではなく、その重さを活かした使い方が幾つもあると想定している。
 本文の通り「加工が難しい」が、それは技術者のスキルの有効な宣伝となろう(笑)

◆ヴァラディウム

 ヴァラディウムは、惑星ヴァルゼムや惑星ホルヴィスで産出する鉱物の1種である。
 天然の超物質含有金属として知られ、含有量はそれほど多くないが精錬することで純度を上げ、
 耐久性が要求される建造物の柱や土台の原料として重宝したと言われている。
 ヴァルゼムやホルヴィスの“古都”として知られる街の構造体に使われていることで知られ、
 中にはヴァルゼムのヴィテルト・ディオムのように、鉱山跡をそのまま再開発したものもある。

 ザイオノイド級のスペックを持つ種族の惑星に鉱脈が多く、耐久性に優れることから、
 (ザイオノイドへの進化過程に、こうした高強度鉱物の鉱脈も影響を及ぼした可能性がある)
 リパルサードライブ・スタータの核燃料遮蔽材としてもよく使われているが、
 メトラクルシステムによって、空間から類似素材を生成することも可能であるため、
 “天然資源”であるヴァラディウムの銀河社会におけるシェアは、意外と高くないようである。
 古い工芸を反映した刀剣などの伝統的な武具に使われることもあるようだ。

【プロフィール】
 2023年に初めてイメージしたマテリアル。
 惑星ヴァルゼムの古都であるヴィテルト・ディオムの設定を掘り下げる過程で出来たもので、
 タイタニウムなどのように超物質を含有する天然の金属系鉱物のイメージである。
 超物質含有素材の原料であることを除けば目立った特徴はない(苦笑)が、
 ザイオノイド系種族発祥の惑星環境を掘り下げる、キーワード的な役割も想定している。

◆シェロニウム

 シェロニウムは、惑星ティルフォーンや惑星ケミズカトで産出する鉱物の1種である。
 天然の超物質含有物質として知られ、含有量はそれほど多くないが精錬することで純度を上げ、
 高純度の結晶は含有するタキオナティロスの効果で、疑似次元断層を作り出すため、
 セキュリティ素材としても有用であるが、それ自体が宝石のように扱われたことも多い。
 またタキオナティロスは霊力と共鳴性が高いため、波動制御デバイスの素材としても有効だ。
 (空間シールドがそうであるように、シェロニウムの次元断層効果も絶対ではない)

 幻想的な竜神族であるティヴノールの“結晶卵”の外装を構成する成分であることが知られ、
 ケミズカトの鉱物生命体シェラザークが重心として生成することも有名である。
 もちろん天然鉱脈もあるのだが、ティルフォーンでもケミズカトでも地下深部にしかないため、
 そのこともシェロニウムの希少性が注目された背景となっている。
 また名称から分かる通りシェロニクスの外殻にも含まれ、シェルロードにもこの鉱脈がある。
 (このためシェロニクスの体表は金属というよりも結晶状の質感を持つ)

【プロフィール】
 2023年に初めてイメージしたマテリアル。
 ティヴノールの“結晶卵”やシェラザークの“結晶核”から連想した特殊な結晶鉱物であり、
 その後シェロニクスの外装を構成する成分としても掘り下げている。
 金属素材であるティロディウムと違って、こちらは結晶状の鉱物素材であり、
 表面もガラスのような質感を持っているイメージがある。
 ビジュアル的にはダイヤモンドやクリスタルの延長にあるが「透明とは限らない」ので注意。
 (現実のガラス系素材や結晶鉱物にも、不透明なものはたくさんある)

2022年5月17日作成テキスト


★アークス・メタキャリアOCD(PA改修版)

 アークス・メタキャリアは、惑星アーク(地球)に生まれたミュータント種族である。
 基本的にアークス(人類)を素体としており、カリオニクス(カリオス因子)の干渉によって、
 体内に元素転換組織を有する“超因子キャリア”の特性を持っているが、
 複数の環境条件が影響しているため、環境条件の差による“亜種”が複数存在する。

◆メタクォーツ系キャリア

 伝統的な石化魔術やメタ・クォーツに準じる波動干渉で“石化”した経験を持つ個体群。
 ASG世界のメタキャリアと属性が互換し、頭髪や瞳に石化経験の痕跡を持つことが多い他、
 疑似メタロイド変身能力を持っている(全員がこの能力を使うわけではない)
 メタロイドの念話能力を理解する資質を持つのも特徴だが、これは他の亜種にも共通する。

 また皮膚に無機物を含有するため、やや肌の光沢が強めで張りがある個体もいる。
 結果的に「老いにくい」特性を有し、メタロイドほどではないが通常のアークスより長生き。
 カリオニクスの干渉に耐える耐久性もあり、実は放射線にも強い。
 (これは核物質の多くが金属原子をベースとしていることに由来すると思われる)
 ゴーディスの工作員ジョルバが行った“石化実験”の被害者が多い。

 関連個体:青葉加奈、水上風香、他

◆カリオスパーク系キャリア

 オートロンの過激派ディスヴェリオンによって起こされた“カリオスパーク事件”により、
 カリオニクスの干渉を強く受けたアークス系のミュータント個体群を指す。
 主に北米東岸で起きたブルックリン事件と、日本で起きた新宿事件の被害者が多数派である。
 ただし“地球生まれのオートロン”であるアートロンはここに含まれない。

 メタクォーツ系キャリアよりも“機械的”な変異をしているのが特徴であり、
 体内に残存する無機質系組織にはマイクロマシンに似た独特の構造が認められることが多い。
 ミュータント自身がオートロンのように変形するわけではないものの、
 カリオスパークの変異波動を至近距離で強く受けた者は1時的に金属繊維の怪人と化した。
 これはカリオロイド・アークスの変異と似ており、関連性が指摘される。
 (機械そのものではないが、他のメタキャリアに比べて抽象彫刻のような変化をする)

 ただし全員がこの変化をするわけではなく、皮膚に「金属のシミ」が出来る程度のケースや、
 見た目は変わらず、体内に無機物組織が残る程度のケースまで“症例”は幅広い。
 メタクォーツ系キャリアと同様に、頭髪や瞳(光彩)に変化が出たケースもあるようだ。
 またこちらのメタキャリアも、メタロイドとの共感能力を持つことが多く、
 アートロンやゾイドと「交感出来る」能力を持つケースが多かったことも分かっている。
 そのためゾイド・アークスとパートナー関係を持つアークスも“メタキャリア組”が多い。

 関連個体:ジェーン・パトリシア、他

【プロフィール】
 2022年にテキストを作成しているが、基本的なイメージは2015年頃からある。
 『トランスフォーマー』のオールスパークやシードをモチーフにして作ったアイテムである、
 カリオスパークの変質波動を受けた「人間のミュータント種族」を想定しており、
 これをメタキャリアの亜種として定義したのが2022年というわけなのだ。
 ただし加奈や風香を始め、カリオスパークと無関係なメタキャリアも存在しており、
 こちらはASG世界のメタキャリアと基本的に同じである(汗)

 アニメ版『トランスフォーマー』には、宇宙人であるオートボットだけではなく、
 (このオートボットがGDW版であるオートロンと互換する種族に当たる)
 「地球人がユニゾンするトランスフォーマー」の設定もあり、これもモチーフとなっている。
 アニメ版『ヘッドマスター』の主人公はこうした“地球人トランスフォーマー”なのだ。
 もっとも人間の肉体そのものがトランスフォームするわけではなく、
 装備したプロテクターが「変形するコクピット」の役割を果たすイメージだったようだが。
 (こうした「運転席がパワードスーツ」という発想は他のアニメにもある)

 ただしハリウッド実写版のヘッドマスターは、純粋にオートボットの亜種として描かれた。
 (「最後の騎士王」に登場した慇懃無礼な機械の秘書コグマンのことである^^;)
 「人間に化ける」プリテンダーもいるので、他のアイデアはなかったのかという気もするが、
 こういう“状態変化”ネタは嗜好が分かれるジャンルなので難しいのかも知れない(苦笑)

 カリオスパーク系メタキャリアはヘッドマスターのような変形は想定していないが、
 変質波動の影響が強かった者は、1時的に「金属結晶の怪人」と化したイメージがあるため、
 (これは実写版シードが恐竜を金属化させたビジュアルからヒントを得た)
 カリオロイド・アークスに似通った外観となったと考えている(ただしその後人間に戻った)
 この“金属怪人”をアートロンとユニゾンさせるアイデアもあり得るだろう。

 また本文の通り、カリオスパーク系メタキャリアの全員が“金属怪人”と化したのではなく、
 「カリオスパークの間近で被災した」“大量被曝者”だけが変異したイメージである。
 この意味において、メタクォーツ系キャリアよりも「変化の幅が広い」イメージもあり、
 カリオスパーク系メタキャリアの中で更に“症例”を細分化出来る余地もある。
 さすがに「人間が変形ロボットになる」のは無茶ではないかと思うが(汗)
 (上記の通り、アニメ版ヘッドマスターはあくまでもパワードスーツの延長線である)

2022年2月22~26日作成テキスト


◆アルム法術

 アルム法術は、アルメリンが開発した波動制御術式の体系である。
 幾何学的な模様の連なりを基本的なパーツ構成とした“魔方陣”の1種であるが、
 オーディエル銀河系のゼクティアンのように、体に刺青のように彫り込む方式であり、
 これによって自身の波動制御能力の洗練度を引き上げることが出来る。

 またアルメリンが着用するローブも、この術式のパッケージの1部であり、
 制御する属性能力のエネルギーを分散させずに、肌に刻んだ紋章の周囲に留まらせ、
 術式の効果を無駄なく活用することが出来ると言われている。
 更に熟練の術士の中には、ローブにも同じ紋章を刺繍のように縫い付けることで、
 肌に刻んだ紋章と共鳴させ、出力の増幅に使うことが出来るという。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージしたアイテム(術式)
 『スターウォーズ』のミリアランを主なモチーフとしたアルメリンの術式として、
 ミリアランのルミナーラ・アンドゥリやパリス・オフィーの特徴的な外観である、
 幾何学的な刺青を顔に彫り込んだイメージを参考にしたものである。

 もちろんこちらはただの刺青ではなく、それ自体が波動制御デバイスの1種であり、
 自身の体を魔方陣の1部として活用するアイデアなのである。
 刺青だけでなく、ローブまで術式と密接に関わっているのも発展的なアイデアだ。

◆ゼンライ

 ゼンライは、ピルグラリが開発した波動制御デバイスの1種である。
 ヨーヨーを思わせる、中央部が膨らんだ手の平よりもやや大きい円盤形の機器で、
 術者のエネルギーを制御・増幅させる効果を持つことで知られる。
 術者は複数のゼンライをまるで子機のように自身の周囲に環状展開することが多く、
 それぞれのゼンライを連携させることで、術式の効果を引き上げるという。

 イエロー属性に優れた者はライオティロスを重心に置いたターミナルクォーツを、
 ブルー属性に優れた者はアクアティロスを重心に置いたターミナルクォーツを、
 それぞれゼンライの核に組み込んで愛用することが多いが、
 多属性を同時に操るため、複数属性のターミナルクォーツを使う術者も存在する。
 こうした機器は非常時だけでなく、局部的な気象制御に使うことも多いようだ。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージしたアイテム。
 雷神が持つ“でんでん太鼓”が主なモチーフだが、それぞれの“太鼓”が独立展開し、
 基本配置は“環状”であるが、用途に応じてフォーメーションを変えることも想定。

 バチで音を鳴らすわけではなく、エネルギー制御・増幅の補助装置として、
 火花を散らしながら術者の周囲を旋回するイメージがある。
 1基1基が、マイティ・ソーのムジョルニアのような機能を持つと思えば良い。
 また常に周囲に展開しっ放しではなく、使わない時はしまっているイメージもある。

◆ヴルカン血清(ヴルカニック・ワクチンズ)

 ヴルカン血清は、ヴルカヌスが開発したワクチンタイプの薬剤の1種である。
 元々はヴルカヌス自身の毒腺を活用し、解毒成分を分離させて複数の化合物に処理し、
 医療目的を中心に使っていたため、この名前で呼ばれているが、
 用途が広がるにつれて、今や既にヴルカヌスの毒腺に依存しないものとなっている。

 つまりヴルカン血清という名称は、今や“名残”のようなものというわけだが、
 この技能を洗練させる課程で、ウイルスや毒物に対する解毒系薬剤のジャンルとして、
 独自のブランドを築き上げるに至っていることも、この名前が使われる背景だ。
 今やヴルカン血清は、ヴルカヌスの“職人技術”のシンボルなのである。
 それ自体は“企業名”ではないのだが、関連業者のグループを指すこともある。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージしたアイテム。
 火山怪鳥バードンを主なモチーフとした鳥人族ヴルカヌスの独自技術として、
 自身の毒腺の文明活用から派生・発展したワクチンブランドの名前として設定した。
 少し考えれば分かることだが、種族固有の毒を使うだけでは裾野が限られるわけであり、
 裾野を広げるには「別の化学物質」に手を付けるしかないというわけである(笑)
 創業時と現在とで、主力商品が違う老舗のようなものである。

◆ビルウォック・クラフト

 ビルウォック・クラフトはビルウォックが開発したビークルの1種である。
 ビルウォック・ボートとも呼ばれ、その名の通り細長いカヌーに似た形状を持つが、
 エアフライヤーの1種であることから、低空を浮上航行する機能を持っている。
 操縦方法が独特であり、リパルサーマトリクスを付けた“反重力パドル”を手に持って、
 周囲の空気を後方に掻くようにして前に進むように作られているのだ。

 古典的なオールで漕ぐタイプのボートから派生したデザインだが、
 握り手にレバーがあり「航行高度を調整出来る」のが古典的なボートと異なる他、
 重力加速度を相殺した結果風に流されやすく、繊細な操縦が要求される。
 そのため、この“反重力ボート”を使ったレース競技もあり、
 ビルウォックだけでなく、ジェルヴィックなど他種族もレーサーとして参加する。

 風に影響を受けやすいことを逆手に取り、帆を付けたタイプもあるが、
 森林に立体的な都市を築くビルウォックにとっては、邪魔な装備になることが多い。
 森林内では風も複雑な上、スペースが限られるケースが多いためである。
 “空飛ぶヨット”のようなタイプは主に、森林外の領域をクルーズするために使われる。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージしたメカニック。
 フライヤーシップのアイデアから派生したものだが、カヌーがモチーフになっており、
 “反重力パドル”で空気を漕ぐ、という操縦スタイルになっているのが特徴。
 立体的で複雑な森の中で、小回りが利く乗り物として考えている。
 航行高度を調整するために、反重力パドルにレバーがあるのも個性である。
 乗り手(操縦士)はこの独特の空飛ぶカヌーを、まるでスキーのように操るのだ。

2022年2月19~21日作成テキスト


★ラハロッツ
発祥天体:リーヴァス超銀河系/リーヴェンス腕/惑星ラハレック
根源系統:根属/スフィドラシル大系統根属

 ラハロッツは、惑星ラハレックを原産とする植物の1種である。
 ラビュタウスやカーティサスが栽培する野菜の仲間で、主に根菜として栽培されているが、
 ドリル状に捻れた根は長さが5m以上に達し、しかも大木のように太いことから、
 普通の方法で引き抜くことが不可能(無理に引っ張ると折れてしまう)というシロモノだ。

 ビュルタードなどを使い、梃子の原理で勢いを付けて引き抜くのが普通だが、
 ラビュタウスのような腕自慢の種族ですら、1人で収穫するのは困難だとされる。
 また文字通り樹木の幹のように硬いため、時間をかけて煮込まねば柔らかくならないが、
 栄養分は豊富であり、ザイオノイド種族であるラハレクシスなどは豪快に丸かじりもする。
 地表に出ている葉の部分も2mはあり、これも野菜として活用出来る。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージした植物(野菜の1種なのでアイテムカテゴリでもある)
 有名な童話『おおきなかぶ』などから連想した、樹木ほどもある巨大なゴボウの仲間だ(爆)
 実は“双刃トライデント”のビュルタードの戦闘時以外の活用法を考証中に生まれており、
 刃部分を突き刺した上で、長い柄を使って梃子の原理で引き抜くシーンを想像した。
 もちろんこの応力に負けない程度には、ビュルタードが頑丈だという示唆でもある(笑)

◆ビュルタード

 ビュルタードは、ラビュタウスが開発した多機能道具の1種である。
 細長い合金製の“得物”であり、両端がフォークのような3つ叉に割れているのが特徴である。
 有事にはこれを接近戦用の武器として、トライデントや双刃の槍のように扱うが、
 実は農作業でも使うことが可能で、細長い柄を活かして梃子の原理で樹木の伐採をしたりする。
 巨大な根菜の1種であるラハロッツを収穫する際にも活躍することで知られる。

 刀身の付け根にターミナルクォーツを仕込み、出力増幅効果を持たせていることが多く、
 熟練の得物使いが振るえば「大木を数本まとめてなで切りにする」ほどの威力を開放できる。
 かなり激しい作業に耐える要請から頑丈であると同時にかなり重く、
 出力増幅機能を応用することで、加重力バーベルのようなトレーニング道具としても使える。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージしたアイテムで、モチーフは3つ叉槍のトライデントであるが、
 農作業で使う鍬のイメージもあり、前後に同じ形状の刃を付けることで個性化している(笑)
 ヴォーディアンのゴルヴァンが使うギガンロード・マグネイザも連想課程で参考にした。
 ただの得物で終わるのもつまらないので、出力増幅機能を持たせている。

◆ベスビエット

 ベスビエットは、ベスティエスが開発した多機能ヘルメットの1種である。
 耳に引っ掛ける長いアンテナが特徴的で、サイバーグラスがパッケージングされているため、
 デジタル情報を操作しながら別の作業を行うことが可能な仕様となっている。
 蛇腹状の薄い金属板を重ねて作られているため、細かく折り畳むことが可能であり、
 ポシェットサイズの待機形態にまとめて持ち歩くことも出来るようだ。

 基本は頭部を保護するものだが、肩から胸回りまでカバーするローブがあることも多く、
 ベスティエスにとって、ファッション要素を持つ衣装のポジションも担っている。
 乾燥した気候が中心の惑星ラハレックで、砂嵐などから身を守ることも想定されているのだ。
 首から背中に広げたローブには、コンパクトなエアコンが仕込まれていることも多く、
 昼夜の寒暖差が大きなラハレックで快適に過ごすことが可能である。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージしたアイテムで、『スターゲイト』のアヌビスマスクなどがモチーフ。
 ベスティエスはバステトをモチーフとした猫型獣人種族であるが、
 女神であるバステトに対し、ベスティエスは当然「男性もいる」ことから、
 男性のベスティエスが「アヌビスを思わせるヘルメットを被っている」ところから連想した。
 もちろんベスビエット自体は男性専用ではなく、女性も着用可能である。

2022年2月18日作成テキスト


★セクトロン
出身天体:サーヴェンティア銀河系/****腕/惑星クベリール
根源系統:根属/スフィドラシル大系統
系統詳細:未定

 セクトロンは、惑星クベリールに棲息する、大規模な植物の仲間である。
 高さ100m以上に成長する樹木の1種であるが、何百という個体が固まって集合体を作り、
 外目には断崖絶壁を持つテーブルマウンテンのように見えることで知られる。
 実際に群体生態を有し、栄養分を融通し合って繁殖しているようだ。

 内部には薄暗い広大な空間が縦横に広がり、空中の洞窟とも言うべき独自の世界があり、
 小さな独自の生態系を持っており、中にはリグードのような文明種族も存在する。
 このため夜になると、セクトロン集合体の“絶壁”によく小さな灯りがともる。
 大都市と言うほど大きな集落は珍しいが、その独特の光景は銀河社会でも話題になる。
 またリグードより先に銀河社会に進出したルクベリオンも、
 過去にはセクトロン集合体の“林冠部”で暮らしていた時代があるようである。

 巨大な集合体が大量の水分と養分を地面から吸い上げるため、
 セクトロン集合体の足下は土砂がえぐれた窪地となっており、しばしば湿地帯がある。
 小さな盆地のような構造を持つことから、この湿地帯にも独自の生態系が存在し、
 セクトロンに集落を築くリグードも、元はこの湿地帯で進化した種族なのだ。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージした植物(広義のクリーチャー種族)
 イヌワシをモチーフとしたルクベリオンや、プレーリードッグから連想したリグードが、
 居住区を作る立体的な生態系を想像して設定考証したもので、
 本文の通りテーブルマウンテンがモチーフで、惑星キローラスのカルカロ集合体もソース。
 ただカルカロ集合体には広大な立体都市が建設されているが、
 セクトロン集合体の方は集落が点在するものの、大都市はないイメージである。

★クラグフ
出身天体:サーヴェンティア銀河系/****腕/惑星ファルカーン
根源系統:根属/スフィドラシル大系統
系統詳細:未定

 クラグフは、惑星ファルカーンに棲息する菌類の仲間である。
 傘を持たないキノコ(トリュフなど)の近縁であるが、大規模な集合体を作る生態を持ち、
 窪地などに菌糸のシートが広がって、黄緑色の絨毯のような光景を作り出す。
 遠目にはコケのようにも見えるが、近づけば天然芝のような構造が分かるだろう。
 この突起物は胞子嚢であり、風や動物を使って繁殖する手段となっている。

 地中には菌糸の集合体がしばしば卵形の塊を複数作っており、
 ファルカーンの文明種族ファルケアンがよく家畜として飼育している、
 ファンテロスの主要な栄養源となる他、ファルケアン自身も食材として利用する。
 猛禽から進化したファルケアンは基本的に肉食であるが、
 栄養バランスを整えるスパイスとして使われ、プレミアが付く高級な品種もあるという。
 ファルケアンの消費者時代には、クラグフ栽培で財を成した大地主もよくいた。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージした菌類(広義のクリーチャー種族)
 本文の通り傘を持たないキノコの仲間であるトリュフから連想したものであり、
 ただ地中に埋まっているだけでなく、天然芝のような胞子嚢を地表に出しているイメージ。
 家畜のエサになる他、文明種族ファルケアンも食材にする設定だが、
 本文の通りファルケアンは肉食中心なので、補助的なスパイスの扱いとしてある。

★ファンテロス
出身天体:サーヴェンティア銀河系/****腕/惑星ファルカーン
根源系統:麟属
系統詳細:

 ファンテロスは、惑星ファルカーンに棲息するクリーチャー種族の1種である。
 アークのイノシシとカモシカの中間的な麟属系種族であり、ウマほどのサイズを持つが、
 起伏に富んだ地形に適応し、どっしりした見た目よりも身軽で身体能力が高い。
 草食性であるが、コケや菌類を食べることも多く、独特の消化器官を持っている。

 ファルカーンの文明種族であるファルケアンが家畜化しているが、
 元々行動範囲の広い種族であるため、ファルケアンも放し飼いに近い飼い方をするようだ。
 鳥人族であるファルケアンは、100kmを越える放牧も難なく行う機動力があり、
 ファンテロスの耳たぶなどに付けた電子タグを使って、飼育する個体を把握している。
 またこの電子タグは、家畜の体調管理の上でも大事なものとなっている。

 菌類をよく食べる食性のため、ファンテロスの肉や臓器には良質の酵素が含まれ、
 ファルケアンのタンパク源としても優秀な存在となっている。
 中でもクラグフのスライスを盛った、ファンテロスのステーキは高級料理として有名だ。
 これはファンテロスが元々、クラグフを主な食料にしているためで、
 ステーキの上にクラグフのスライスを乗せるのは「追いスパイス」になるのである。

【プロフィール】
 2022年に初めてイメージしたクリーチャー種族。
 ファルケアンの家畜として考証したもので、本文の通りイノシシやカモシカがモチーフ。
 ファルケアンの特集にも書いているように、鳥人族であるファルケアンは機動力に優れ、
 行動範囲が広いため「家畜の放牧範囲も非常に広い」という特徴を持っており、
 この条件に合わせるために、「よく動き回る有蹄類」を想像して考証したものである。
 またよく運動しているために、肉質も健康的だというイメージなのだ。

 ファンテロス・ステーキのクラグフ盛り(笑)にも独自の考証を行っていたりする。
 クラグフはトリュフをモチーフにした惑星ファルカーンのキノコであるが、
 元々これを食べて成長するファンテロスに更に「スパイス追い足し」するアイデアで、
 ビール酵母を食べた牛のステーキに黒トリュフを乗せるが如き贅沢品なのである。

2021年12月18日作成テキスト


◆次元分裂現象の背景と次元融合現象の解消法

 次元分裂とは、並行時空が派生的に生じる現象であり、概ね惑星などの重力圏に生じる。
 “宇宙単位で異次元が生まれる”パターンもあるが、その場合はメカニズムは違うと思われる。
 惑星単位の重力圏から並行時空が派生する場合は、存在場の重心に大きな「揺らぎ」が生じた場合で、
 星間戦争や小惑星衝突といった「巨大なエネルギーの干渉」が原因となるケースが多い。
 存在場自体が揺さぶられるレベルでなければ次元分裂は起きないため、かなりの激動が想定され、
 それこそ惑星全土の生態系が破壊される、大絶滅クラスの事態が要因となる。

 このため、時空を越えた視野を持つ者は、「重なり合う異次元」を認識出来ることがある。

 一般に並行時空は基準時空と波長が異なるため、その存在を認識するためには、
 並行時空の存在場から読み取る、波長の基準波形データを元に「波動調整する」必要があるのだが、
 この調整を経ずして、「重なって存在する並行時空の風景」を直感的に認識出来るケースがあるのだ。
 こうした者は、あたかもフィルターを重ねるように世界を観察しており、
 どちらの時空に存在する者とも、主体的にコミュニケーション出来ると言われている。
 ただしこうした能力者は、銀河社会においても基本的に少数派であり、特殊なケースとなる。
 法則と言えるほどではないが、概ね監視者個体によく見られるようである。

 1方次元融合とは、次元分裂とは逆に「並行時空が合体する」現象であり、
 次元分裂とは違って「自然に起きる可能性は極めて低い」と考えられるのが常識となっている。
 巨大なエネルギーの干渉が、あたかも肉体から霊魂を引き剥がすように並行時空を形成するのに対し、
 次元融合は複数の並行時空の「波長が一致する」条件が揃わないと起こり得ないため、
 こうした事態が偶然に起きる確率は、天文学的なレベルで低いと言えるのだ。

 それでも過去にこうした事例があるが、次元分裂や次元融合のメカニズムを知っている者が、
 意図的な干渉によって「人為的に起こした」疑いが多く、広義の破壊工作と考えられることもある。
 というのも次元融合は、複数の並行時空が波長を共鳴させて混ざり合う都合上、
 「異世界の風景やキャラクターが突然目の前に出現する」という事態を伴うことから、
 そうした事態を想定していない者は大混乱を起こすことが確実だと考えられるためである。
 混乱を起こす戦術としては余りにも大がかりなものだが、それが効果的なケースがないわけではない。
 その“世界”を混沌とした状態に追い込むことが、戦略上意義を持つ場合があるのだ。

 次元融合を起こした並行時空を元に戻す、すなわち「次元融合現象の解消」には2つの方法がある。

 1つは次元分裂のメカニズムと同様、巨大なエネルギーで存在場に干渉することだ。
 次元分裂がこのメカニズムで起きる以上、次元融合の解消も理論上は同じ方法で可能なのである。
 ただしこの方法を採用する場合、解消対象の世界を「破壊してしまう」リスクがある。
 大絶滅クラスの激動を起こさなければ、次元分裂は起こりにくいためである。
 また仮にこの方法を採用し、存在場の揺らぎを引き起こせたとしても、
 融合前の並行時空が「綺麗に元の状態に分かれる」保障はない、というのが定説である。
 乱暴な方法によって強引に時空を“剥離させる”以上、「前と同じ世界に戻る」保障もないのだ。

 もう1つは「存在場の重心に高濃度のダグロニクスを注入する」方法である。

 ダグロニクスは“闇の超因子”として知られる粒子態で、空間秩序の平衡化に効果的であるが、
 濃縮して解き放つことにより「空間を押し広げる効果」があることも知られる。
 この効果を大規模に解放したものがダグロニクス・バーストであり、
 それは放置すれば銀河を破壊してしまえるほどに強大な影響力を持つ現象であるが、
 これと同じ効果を、並行時空の存在場重心で局部的に起こすことによって、
 並行時空の存在場に意図的な揺らぎを引き起こし、分離を促すことが期待出来るのである。

 ただし「綺麗に分離する」ためには、注入するダグロニクスの濃度と量を厳密に計算する必要があり、
 しかも惑星規模の並行時空の場合、存在場の重心は「1つではない」ことから、
 複数の重心となるスポットで、同じアクションを同時に起こす必要があるのである。
 監視者クラスの技術力を持ってすれば、それは可能なアクションであるが、
 次元融合によって大混乱している世界で、それを問題なく実施出来るかどうかは不透明なのだ。

 またダグロニクスを用いる以上、その不安定性や不確実性を考慮する必要があり、
 「理論上は十分に可能だが、監視者でも簡単ではない」というのがこの方法の実態となっている。
 監視者の中には、ダグロニクスが絡むいわゆる“闇属性”に忌避感を持つ者もいるため、
 余計にハードルが高い、と難色を示されることもあると考えられている。

 基準年時代に惑星アークの並行時空で起きた次元融合変動は、魔神オメガの干渉が強く疑われるが、
 オメガも次元融合の解消が決して簡単なものではないことに加えて、
 「闇属性を冷静に制御出来る者」でなければ出来ないことを分かって行った可能性がある。
 光属性を好む監視者の多数派は、苦手意識を持つだろうと分かっていたということだ。
 そして「闇属性の意義」を訴えるオメガにとって、それを乗り越えることは「歓迎出来る」のだ。
 次元融合事態を克服するには、闇属性に触れなければならなかったからである。
 それ以外の手がないわけではないが、それは「世界を終わらせること」とほぼ同義だった。

 オメガは次元融合を起こした並行時空に、更に他の時空から戦士種族などを召喚することで、
 紛争を連鎖させるような混乱を引き起こしたとされているが、これも意図的だった可能性が高い。
 混乱が拡大すれば拡大するほど、オメガにとって「闇を操りやすくなる」ためでもあったが、
 “ダグロニクス注入法”を採用するなら、この大混乱を越えて行かねばならない。
 並行時空の存在場重心での同時アクションに、妨害がなされないという確証もないだろう。
 オメガはそれら全てを計算ずくの上で、監視者たちの英知を試そうとしたという説があるのだ。

【プロフィール】
 2021年に作成した空想科学考証であるが、元ネタは2000年代まで遡る。
 旧OW企画やPAシリーズの鍵になる現象の1つである“次元融合”というキーワードに対して、
 それがどういう過程で起きるのか、という考証がなかったため用意したものだ。
 次元分裂が「エネルギー的な干渉」による、という概念はその前からあったのだが、
 その逆の現象である次元融合の空想科学的なメカニズム考証は、これまで未完成だった(汗)

 実の所「並行時空の波長が共鳴する」というアイデアは、並行時空絡みの設定ではないが、
 「剥離した存在場をつなぎ直す」という、存在場縫合術のスキルの背景として過去に考えており、
 これを「世界スケールにしたものが次元融合とは言えないか」と考えたのである。
 そしてこう考えることで、存在場縫合術と同様、次元融合が存在場テクノロジーに関わる現象で、
 「時空共鳴」が条件となる理屈上、自然ではまず起きないという設定の補強になっている。

 そして同じ論理が、「次元融合の解消法」というアイデアの掘り下げにも役立っている。
 旧OW企画でもPAシリーズでも、実は「どうやって次元融合を解消するか」今まで未定であり、
 シリーズのクライマックスまでに結論を固めておく必要があったのである(爆砕)
 今回の考証で初めて「各並行時空の存在場の重心をピンポイントで切り離す」設定が閃いており、
 そのために「空間を拡張するダグロニクス注入法」という設定を考え出したのである。
 絨毯のシミを取るためにお湯をかけるような発想の延長線でもある(爆)

 これは「闇の意義を訴える」魔神オメガの思想上においても有意義なものであり、
 「闇属性に忌避感を持つ神々の多数派」にとっては、苦手意識を持つスキルだとも考えられる。
 このように考証することで、オメガが何故次元融合を引き起こしたかが見えてくるのだ。
 2つの並行時空を混ぜて大混乱を起こすという破壊工作に留まらず、
 その解消に「闇属性に関わるダグロニクスが不可欠」だと、オメガは神々に見せつけたかった。
 そういう“意義”に、実は今回初めてたどり着くことが出来たのである(笑)

 また偶然の一致なのだが、次元融合事態に干渉したディガス大使がパドルなのも意義深くなった。
 何故なら彼は「闇の霊力の持ち主」であり、闇属性に開けた「戦神族の異端児」だからだ。
 PAシリーズをスタートした時には、もちろんここまで考えていなかったが、
 次元融合の空想科学メカニズム考証が、多くのフラグを意外な形で巧妙に結びつけたのである。
 こういう「全てがつながる瞬間」は、いつもG-maをゾクゾクさせてくれる(笑)

2021年7月6日作成テキスト


★ザギロード(CS-FSX22101D02)
出身天体:フィルシュレア銀河系/ゼルシオン腕/ディムルノード超宙域
根源系統:竜属(竜晶族)/コルヴィアス大系統(仮)
スペック:性変動型・卵生/全長270m/出力Gex=9

 ザギロードは、ディムルノード超宙域に棲息するクリーチャー種族の1種である。
 超宙域内にある“泥の脈動遊星”メルギルドに棲息している巨大なザイオロード種族であり、
 ギルガロードと共にゾアクロイド種族ムルドラードの、宇宙進出前のライバルに当たる。
 水棲と陸棲の中間的な生態を持つ2脚獣であり、メルギルドの“浅海部”にテリトリーを持つ。
 メルギルドの泥の海で暮らすためかなり力も強く、隆々とした筋肉に覆われる他、
 強力な熱線放射能力を持っており、小さな山の尾根なら蒸発させてしまうこともあるという。

 身体能力ではギルガロードに劣るが、その分機動性に優れ戦術的に行動する知性を持っており、
 文明化初期のムルドラードにとってはギルガロード以上の脅威であった。
 しかし今では逆にザギロードを“家畜化”しており、軍事的に戦力化しているようであり、
 より凶暴化させた個体を紛争現地に投入する“破壊工作用”に使うこともあるという。

 頭部には3対6個の目が並び、肩や腰にも結晶体を形成し、大きなエネルギーを操作できる。
 泥の海中に棲息する大小のクリーチャーを捕食する肉食獣であり、
 ギルガロード同様ムルドラードの近縁種に当たるが、ゾアクロイド指定はされていない。
 獰猛な巨獣であるが、ザイオロードにはよくあるケースだからだ。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージしたクリーチャー種族だが、原案は1990年代前半まで遡る古典キャラ。
 イメージソースはゴジラと王蟲であり、多数の目を持つ2脚歩行の怪獣キャラのイメージだ。
 熱線のイメージは巨神兵のプロトンビームであるため、かなりチートな能力を持つ。
 (ただビジュアル的には細く集束するよりも、拡散波動砲に近い使い方をするイメージだ)

★ギルガロード(CS-FSX22101D03)
出身天体:フィルシュレア銀河系/ゼルシオン腕/ディムルノード超宙域
根源系統:竜属(竜晶族)/コルヴィアス大系統(仮)
スペック:性変動型・卵生/全長440m/出力Gex=9

 ギルガロードは、ディムルノード超宙域に棲息するクリーチャー種族の1種である。
 超宙域内にある“泥の脈動遊星”メルギルドに棲息している巨大なザイオロード種族であり、
 ザギロードと共にゾアクロイド種族ムルドラードの、宇宙進出前のライバルに当たる。
 2脚で歩くザギロードに対して、こちらは平均全長400mを越える4脚の“首長竜”であり、
 ザギロード同様に強力な熱線放射能力を持っているため、戦闘時は猛威を振るう。

 濃密な泥の海を泳いで暮らす生態であるため、こちらも相当な怪力で知られており、
 4本の脚の先には水かきに覆われた指があるが、岩を掴むこともできるため、
 戦闘時などには対戦相手に掴みかかって、相手の骨をその怪力で握り潰してしまうという。
 ただザギロードに比べると「力任せ」の傾向があり、それほど戦術的ではない。

 細長い頭部に並んだ、6対12個の結晶状の目が大きな特徴であり、
 実はこのうち実際に視覚を担当するのは前にある4個だけで、後は波動集束結晶である。
 似たような結晶器官は実は脚部の付け根や尾の先にも付いており、
 これによって長大なボディの先端部までエネルギーを行き渡らせ、活動することが出来る。
 ザギロード同様ムルドラードの近縁種に当たるが、ゾアクロイド指定はされていない。
 獰猛な巨獣であるが、ザイオロードにはよくあるケースだからだ。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージしたクリーチャー種族だが、原案は1990年代前半まで遡る古典キャラ。
 ゴジラの平成VSシリーズ期、対抗意識を燃やして作ったオリジナルの“対戦怪獣”であり、
 4脚でありながらゴジラを見下ろす巨体と、多数の目を持つデザインであった。
 ただ顔つきは個性的だが、全体的にはオーソドックスな雷竜体形で、今見れば地味である(笑)
 リドサウルスにもどこか似通っているが、影響を受けたわけではない。
 ザギロード同様に熱線を吐くが、ザギロードに比べると威力が劣るイメージがある。

2021年4月30日作成テキスト


★UT46“オービタルスナイパー”

 オービタルスナイパーは、地球連合軍が保有する大型の自走砲火兵器である。
 全長25m以上もある、弾道ミサイル運搬トレーラーに似た長大な外観を持っているが、
 その上に積んでいるのはミサイルではなく、長さ20m以上の長大な“砲身”というのが特徴だ。
 この長大な砲身は“2重構造”になっており、基礎仕様はレールガン(電磁加速砲)だが、
 その下部に高出力レーザー“オービタルバスター”の集束装置を組み込んでいる。

 そのため攻撃目標の“耐久性”や“想定射程”に応じて両方の装備を使えるのが特徴で、
 この兵器を使用可能にするための莫大な電力は、連結されたトレーラーの中央部に搭載する、
 コンパクトな高温超電導式核融合炉から供給する設計となっている。
 (この核融合炉は戦艦フィラデルフィアやニューメキシコ級の核動力機関と互換する)
 トレーラー自体の移動エネルギーもここから得るため、別途燃料を必要としない。

 地球連合体制が成立した2040年代後半に登場しており、主にミサイル防衛戦力及び、
 敵対的な勢力の探査衛星を迎撃するための兵器として運用されている。
 ただ第3次世界大戦(2034~2037年)以降、地球連合と正面から対峙出来る勢力は皆無で、
 唯一影響力のあったアジア連合も軍事的に敵対的ではなかったため、
 (地球連合の強権的な性格を牽制するために生まれた勢力で、軍事威圧を優先しなかった)
 オービタルスナイパーの“晴れ舞台”は余りなかったのが実情である。

 また機動力はそれなりにあるものの、長大な車体で重量もそれなりに重いため、
 小回りが利く車両とは言えず、常に護衛の“装甲機動隊”が必要だったのも難点の1つだ。
 (これは装甲化した小型の4駆バギーを主力とした補佐チームを持っていた)
 ステルス攻撃ドローンなどが“天敵”だったのも、護衛チームを付けた背景にある。
 また大きな車体を活かして、コクピット近くに護衛ドローンを積んだケースもあったようだ。

【プロフィール】
 1994~1995年頃に初めてイメージしたメカニック。
 古典期に作ったオリジナル設定をサルベージする構想の一環に当たる。
 当時ハマった仮想戦記『要塞シリーズ』に登場した大型自走兵器の1つである、
 原子力戦車“ウラル”の挿絵ビジュアルに影響を受けている。

 ただ直接のモチーフではなく、その後に観たゴジラシリーズのメーサー光線車など、
 通常の戦車とはディテールの異なる、列車砲のような大型陸戦兵器の混合モチーフと言える。
 レールガンと高出力レーザーの複合仕様にしたのは最近の追加設定で、
 巨大戦艦フィラデルフィアの装備と関連付けている(フィラデルフィアの延長にある)
 核融合炉装備な所がウラルの面影を持つが、2040年代の兵器ならばオーバーではなかろう。

 初期には“ランドクルーザー”という名前だったが、同名の乗用車がある(爆)のに加え、
 いささか響きが安易だったため、上記した戦艦フィラデルフィアの装備と関連付けて、
 現在のネーミングに変えることにした経緯がある。
 実際に運用次第では「衛星破壊可能」な兵器なので矛盾もないのだ(笑)

★ZOAメタロイド特戦隊

 ZOAメタロイド特戦隊は、2030年代に組織されたZOAの特殊作戦チームである。
 エグゼクターの工作部隊であるZOA自体が特殊作戦を担当するが、その中でも浮いた存在で、
 「放射能汚染環境下での工作活動」に特化しているのが大きな特徴である。

 石化・金属化している肉体を直接的に破壊するか、精神を崩壊させるような干渉でない限り、
 ほぼあらゆる環境に耐久性を有するメタロイドの特性を活かした部隊であり、
 2034~2037年に起きた第3次大戦下で特にその能力をフルに活用したと言われている。
 核戦力が史上初めて大規模に投入された(事実上この1回だけだったが)第3次大戦において、
 核爆発によって汚染された戦場が世界各地に生まれたためだ。
 なお強い放射線はメタロイドも電磁波などで苦しめるが、そのための対策は別途取っている。

 またアクエリアスもこの戦時下において、戦災復興支援を名目に、
 自らABCやMBSの施設から保護したメタロイド実験体の1部を活用しており、
 (もちろんこちらは命じて実行したものではなく、保護実験体自身の志願が主体である)
 ZOA特戦隊と「荒廃した戦場で鉢合わせる」事態もあったと言われている。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージした組織で、ZOAの下部チームの1つ。
 「自らの意思で動く石化変異体」であるメタロイドは、元々G-maの「固め趣味」に由来するが、
 ただの特殊嗜好で終わりたくなかった(爆砕)ため「強化人間としての活用」を考えていた。
 ネメシスなど、ASGシリーズでのメドゥアスのメタロード工作員がその代表と言える。

 基準時空側では従来、ZOAの部隊長クラスであるクロノフェルくらいしか設定がなかったため、
 掘り下げる過程で作ったチームであり、メタロイドの特性を最大限に活かすため、
 「放射能汚染環境下での活動」に特化した別働隊として考証している。
 本文の通り、その耐久性がメタロイドの最大の特性であり、真空も高圧も高温もものともせず、
 猛毒にも耐える(鋼鉄をも溶かす強酸でない限り)メタロイドは「防御面がチート」なのだ。

 ただしASGシリーズで書いたように、強力な電磁パルスがメタロイドの数少ない弱点であり、
 核爆発や高線量の放射線でもそれは生じるため、そのための対策は別途必要である。
 素でこれに耐えられるのは、絶縁体質のセルガンくらいだからだ。

◆メタロードABC/コルディ(CS-ATT18501GA2L-N22101)

 2006年(BWO-046頃)に地球に生まれたアークスの元・男性。
 ABCでメタロイド改造を受けたZOAの強化工作員の1人であり、広義にはガンマの部下だが、
 2035年に組織されたZOAメタロイド特戦隊に配属され、その部隊長のポジションにある。
 基本的にクールであるが、時折サイコな狂気の側面を見せることがある。
 “人間時代”には、同じくZOAのメタロイド工作員である、クロノフェルの後輩であった。

 ゴールドとシルバーのマーブル模様に、サファイア状の結晶体を複数持つ合成型メタロイドで、
 日本刀を思わせるガンメタリックのサイバーナイフを仕込んだメタロードでもある。
 そのため肉声で会話することが可能であり、直接通信用の電極も体内にインプラントしている。
 延性に富むゴールドと導電性に富むシルバーの特性を兼ね備えることで、
 電磁気のコントロールにも優れているが、放射能ホットスポットなどでの電磁パルスに対しては、
 波動ベクトルの逆流などを防ぐため、絶縁スーツなどでサポートしている。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージしたキャラクターで、メタロイドの応用系バリエーション。
 ASG世界ではなく、基準時空側で活躍する敵工作員ポジションで、
 第3次大戦時の核汚染環境下での活動を想定して新しく設定したキャラの1人である。
 オーバーサイエンス属性を持つが、銀河列強の水準には届かない程度に調整していたりする。
 金属系多色整形メタロイドというアイデアは珍しいが、実はテインなどの“前例”がある。

◆メタロードABC/デリスタ(CS-ATT18501GA2L-N22102)

 2006年(BWO-046頃)に地球に生まれたアークスの元・男性。
 ABCでメタロイド改造を受けたZOAの強化工作員の1人であり、広義にはガンマの部下だが、
 2035年に組織されたZOAメタロイド特戦隊に配属され、部隊長コルディと行動を共にする。
 クールを通り越して無感情に近い人格の持ち主で、冷徹に作戦を実行するプロ気質。

 青みがかったクリスタルに似た結晶石質のボディをベースとしているが、
 複数のカラーの結晶体を別途インプラントしており、複数の“属性”に対応することが可能。
 半透明の結晶質メタロイド(クォーティス)の特性の1つとして、気配をほぼゼロにも出来る。
 両腕にはグラスファイバー質のサイバーナイフを仕込んでおり、暗器として使う。
 そのためメタロード特性を持っており、コルディ同様に肉声で会話可能だ。
 ただ強力な電磁波には弱いため、絶縁スーツの“仕様”がコルディよりも高位になっている。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージしたキャラクターで、メタロイドの応用系バリエーション。
 ASG世界ではなく、基準時空側で活躍する敵工作員ポジションで、
 第3次大戦時の核汚染環境下での活動を想定して新しく設定したキャラの1人である。
 オーバーサイエンス属性を持つが、銀河列強の水準には届かない程度に調整していたりする。
 何気にクリスタル系のメタロードキャラはルイ強化形態以来である(笑)

◆メタロードABC/セルガン(CS-ATT18501GA2L-N22103)

 2007年(BWO-045頃)に地球に生まれたアークスの元・男性。
 ABCでメタロイド改造を受けたZOAの強化工作員の1人であり、広義にはガンマの部下だが、
 2035年に組織されたZOAメタロイド特戦隊に配属され、部隊長コルディと行動を共にする。
 普段はクールに振舞うが、完全主義で潔癖症という性格の持ち主であるため、
 裏工作任務という“汚れ仕事”を内心では好んでおらず、非常にプライドが高い。
 これを黙らせることが出来るのは、隊長コルディの他、ガンマやジェノクなど限られている。

 メタリックな質感だが体質的にはZFセラミック組成で、実は隊長コルディより強靭な体を持ち、
 強力な絶縁特性を有するため、高線量放射線への耐性にも優れている。
 プライドが高いのは、この「地球上で最も硬い素材」の体も影響しているようだ。
 ただその材質ゆえに大型の可変装備をインプラントできず、手の指先に伸縮性の爪を仕込む他は、
 メタロード系としては地味な仕様であり、肉声会話は可能だが多機能的とは言い難い。
 軽装での活動が得意であるため、偵察任務などに向いているようだ。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージしたキャラクターで、メタロイドの応用系バリエーション。
 ASG世界ではなく、基準時空側で活躍する敵工作員ポジションで、
 第3次大戦時の核汚染環境下での活動を想定して新しく設定したキャラの1人である。
 オーバーサイエンス属性を持つが、銀河列強の水準には届かない程度に調整していたりする。
 ZFC系メタロードという点ではASG世界のスミレと似たタイプと言えるだろう。

2021年2月7日作成テキスト


★惑星ファラベル(LP-ATO22101)
所属宙域:アトラス銀河系/オルガーナ腕
天体分類:第2種惑星(直径約13,500km/陸海非7:3)

 惑星ファラベルは、アトラス銀河系オルガーナ腕に属する中型の岩石惑星である。
 陸域優勢の第2種惑星であり、乾燥化が進んでいるため森林の比率はそれほど大きくない。
 (砂漠化こそ限定的だがサバンナやステップのような草原地帯が多いのだ)
 細長い頭部を持つ甲属系エイリアン種族、ファラベックの出身地として知られており、
 オルガーナ腕の中ほどに勢力圏を持つアトラス連合加盟勢力、ファクラスト同盟の要衝だ。

 比較的都市化が進んでいるが、森林地帯は効率良く保全されており、
 軌道上に展開するリングコロニーで工業地帯の半分ほどを占めることで環境を保全する。
 また乾燥化の進行を阻止するため、人工降雨装置なども開発しており、
 植民惑星のテラフォーミングにもこの技術を応用することが多いようだ。
 (重力制御の応用で人為的に上昇気流を生み出し、水蒸気を集めて雲を作ることが出来る)
 広い草原地帯が多いため、脚力に優れたクリーチャー種族が多いのも特徴の1つである。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージした舞台設定。
 ウルトラ宇宙人の1種であるゴドラ星人やペガッサ星人をモチーフにしたファラベックの出身地で、
 やや乾燥したサバンナ気候が主体の“草原惑星”としてイメージしている。
 ファラベックは“宙域盟主”の格を持つ発展した種族であるため、
 都市化を進行させ、軌道上にリングコロニーを配置して文明水準を表現している。

★惑星シドラ(LP-ATK22101)
所属宙域:アトラス銀河系/カロリアス腕
天体分類:第1種惑星(直径約12,300km/陸海非4:6)

 惑星シドラは、アトラス銀河系カロリアス腕に属する中型の岩石惑星である。
 海域優勢の第1種惑星であるが、大小の島嶼や湖沼が多く、広い海洋がないのが特徴の1つであり、
 起伏に富んだ地形に豊かな生態系を保持していることで知られている。
 (複雑な地形の様相が、結果的に惑星環境を圧迫するような大規模開発を抑制しているようだ)
 細長い頭部を持つ甲属系エイリアン種族、シドラスの出身地として知られている。

 高低差の大きな複雑な地形の中に、シドラスの立体的な都市核がコンパクトに建設されており、
 開発者に進化してからはエアフライヤーなどに流通を依存しているものの、
 かつては惑星を縦横に結びつける陸上交通網が発達していた時代があり、
 この時代の代表的な“遺構”として、複雑な地形を貫く大小様々なトンネルが今も多数残っている。
 これらのトンネルは今も「生活の道」として使われたり、物資の貯蔵庫となっている。
 また自然洞窟につながるトンネルも多く、観光地化されていることもある。

【プロフィール】
 2021年に初めてイメージした舞台設定。
 ウルトラ宇宙人の1種であるバルタン星人やセミ人間をモチーフにしたシドラスの出身地で、
 都市化された惑星が多いカロリアス腕の“意外枠”として生態系豊かな惑星環境を想定。
 ただし本文の通り広い海洋はなく、大小の島や亜大陸が散らばるイメージである。
 惑星内に多数残るトンネル遺構は、セミの幼虫が地中生活をしていることからの連想で、
 シドラス自体は地中文明種ではないが、人間社会にも廃坑跡などが多いことも参考になっている。

2020年10月4日作成テキスト


★オーヴェルディオム

 オーヴェルディオムは、オーディエル銀河系を拠点とする超大型のシティキャリアである。
 約12万年前に、オーディエル銀河系を代表する宇宙船開発企業体オーディス・ザイオデウスが建造し、
 オーディエル銀河系だけでなく、クルヴェント連銀河系やヤマノワ銀河系、
 スレイク銀河系などを不定期に周回する、銀河間長距離クルーズを展開している。
 どの航路を選ぶかによるが、1周概ね1,800~2,400万光年ほどで、数十年をかけるという。

 ベルカナス銀河系を拠点として運行される準大型シティキャリア、ディナヴォルクの姉妹船に当たり、
 (ディナヴォルクも約7万年前にオーディス・ザイオデウスが建造したのだ)
 8方向にタキオンセイル式の“翼”を展開した、巨大な鳥か翼竜を連想する形態を持っている。
 全長は約1,200kmに達し、ガムス・ゼリアには及ばないが、横幅も同じくらいある。
 クリーチャー種族を模した形態から、ソルヴェン・ヴァロードなどと比較して語られることもある。
 中心部やや前よりに小惑星型バイオコロニーがあるのも、ソルヴェン・ヴァロードとの共通項だ。

 オーヴェルディオムを管理するのは、シティキャリア・ユニオンのオーディス・ヴェールである。
 オーディスの名が付いているように、巨大星間連合のオーディス共同体と密接な縁を持つ組織であり、
 完全な傘下ではないが、半官半民で運用される“第3セクター”に似た組織構成を持っている。
 (同船を建造したオーディス・ザイオデウスも半官半民の企業連合である)
 そのため外交使節団を乗せて運行されることも多いようである。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたメカニックであるが、連想の原点はディナヴォルクにある。
 「翼を広げた鳥」をデザインコンセプトとするディナヴォルクを3Dモデリングする際において、
 ガムス・セリアとガムス・ナーガのような関係を持つ“姉妹船”を連想して設定が膨らんだものだ。
 やはり鳥に似た形態を持ち、竜属大系統発祥銀河であるオーディエル系を拠点と解釈。
 ガムス・ナーガやソルヴェン・ヴァロードのように、銀河団間航行を行うことは想定していないが、
 複数の大型銀河間を不定期に周回する航路を持ち、外交拠点としても機能する設定になっている。

★オーディス・ザイオデウス

 オーディス・ザイオデウスは、オーディエル銀河系やクルヴェント連銀河系を拠点とする企業体である。
 オーディスの名が付いているように、巨大星間連合のオーディス共同体と密接な縁を持つ組織であり、
 完全な傘下ではないが、半官半民で運営される“公益企業”のポジションにある。
 複数の関連会社を傘下に持つ1種のコングロマリットであり、とりわけ造船業界に影響力を持つ。
 中央役員会は国家の政府機関のように、定期的な選挙によって役員を選出するシステムを採用している。

 オーヴェルディオムやディナヴォルクといった、特徴的な外観のシティキャリア建造を請け負っており、
 ガムス・シリーズの建造で有名なラディクロニカ・エンタープライズと比較されることがある。
 創設は少なくとも20万年は前のことであり、初期にはオルヴェランとセルヴァイツが役員の主力だった。
 (現在はより多様な種族で役員会を構成することが常識とされているようである)

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージした企業組織であり、第3セクターのような半官半民の構成を特徴とする。
 完全な公営ではないが、政府の影響を強く受ける(仏政府が筆頭株主であるルノーのようなものだ^^;)
 本文にある通り、オーヴェルディオムの建造企業体として作った設定であり、
 オーディエル・クルセア銀河団の経済界に影響力を持つ巨大企業体としてイメージしている。

★オーディス・ヴェール

 オーディス・ヴェールは、超大型シティキャリア、オーヴェルディオムを管理する組織である。
 独立した自治権限を持つシティキャリア・ユニオンであるが、オーディスの名が付いているように、
 巨大星間連合のオーディス共同体と密接な縁を持つ組織であり、完全な傘下ではないものの、
 半官半民のクルーによって運営されるのが特徴の1つである。
 オーヴェルディオムの建造を請け負った企業連合体オーディス・ザイオデウスの傘下組織であるため、
 同企業体の役員や有力株主が、しばしばクルーの要職を兼用しているようである。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージした組織であり、第3セクターのような半官半民の構成を特徴とする。
 国鉄から民営化されて誕生したJRグループのようなものと言えるかも知れない。
 ただしオーヴェルディオムの管理と運営に特化した組織であり、他の船団は原則管理対象外である。
 (オーヴェルディオムと1体的に運用される輸送船団は管理対象になっている)

◆ジーザ/ライアーナ・コルメイアス

 基準年時代の前後(数千年の幅を持つ)に生きたジーザの女性。
 超大型シティキャリア、オーヴェルディオムを管理する組織オーディス・ヴェールのクルーで、
 基準年時代における議長(船長)の地位を持つ人物である。
 数代振りにクルヴェント連銀河系からの選出、しかも女性ということで話題になっている。
 (性差別や銀河差別は基本ないが、オーディエル銀河系出身種族の男性が、やはり比率として多い)

 セルヴァイツの頑迷な幹部が思わず黙り込む程度には、鋭い眼力の持ち主として知られており、
 これは元々、彼女の前職がクルシード連盟軍の艦隊司令、つまり“提督”だったことによる。
 オーヴェルディオムは軍艦ではないが、外交使節団を運搬するなど公的な役割が強く、
 それを管理するオーディス・ヴェールのリーダーにも、安全保障に精通した者が望ましいのだ。
 また同族のディガス大使シゼル・ハリアードの“先輩”でもある。
 実のところ年齢はシゼルの方が上なのだが、彼の軍人時代の“上官”だったためだ。

 もちろん常に近寄りがたいオーラを放っているわけではなく、自治組織の長として要領が良く、
 マスコミ向けの記者会見では貫禄たっぷりの笑顔を振りまいて存在感をアピールする。
 元提督だけに、人材の扱い方を熟知しており、批判的なリベラリストが相手でも全く動じないのだ。
 既に高齢の域に差し掛かっているが、身体能力に衰えはなく、
 シニアのアスリート大会にエントリーして入賞するなど、良い意味で話題作りに事欠かない。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクターであり、シティキャリア・ユニオンのトップとして、
 シェイラ・ミネルクヴァに次ぐ女性キャラを採用した。
 ジーザを選んだのも意外性狙いである(今までジーザに女性キャラの設定がなかったのもある^^;)
 サッチャー氏やメルケル氏といった、欧州の貫禄ある女性指導者をイメージソースとしているが、
 元軍人という経歴を持ち、有事には強烈な威圧感を放つ“雌ライオンの魔女”である(他意はない)
 堅物で有名なセルヴァイツを黙らせるのだから、その実力が分かろうというものだ。

◆セルヴァイツ/ドーグル・ディティロムト

 基準年時代の前後(数千年の幅を持つ)に生きたセルヴァイツの男性。
 超大型シティキャリア、オーヴェルディオムを管理する組織オーディス・ヴェールのクルーで、
 “保守派”に属する代表的な幹部の1人として知られる。
 堅物で有名なセルヴァイツでもとりわけ頑迷な性格の持ち主であり、1度決めたことは基本譲らず、
 こうなったドーグルの態度を変えられるのは議長のライアーナだけだと言われている。

 融通が利かないと見られがちであるが、彼なりに物事を熟慮した上での結論であり、
 先入観や思い込みだけで頭ごなしに決め付けているわけでは必ずしもない。
 異なる意見に対しても感情的に恫喝するわけではなく、十分な根拠を提示して論破するのである。
 強い意思を見せる際は近寄りがたいオーラを放つが、実は元々法学者の経歴を持っており、
 オーディス共同体の外交官としてキャリアを積んだ時代があったと言われている。
 オーディス・ヴェールに加わったのも、ある外交使節団をエスコートしたことがきっかけであった。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクターであり、オーディス・ヴェールの基準年時代のトップ、
 ライアーナの設定考証をした際にネタにした「セルヴァイツの頑迷な幹部」から設定を膨らませたもの。
 保守派の頑固親父というと、異論に雷を落とす職人気質のキャラクターをイメージしがちだが、
 セルヴァイツも監視者であるため、一定のクールさが必要であることから、
 頑固だが倫理を持って異論を論破する、ディベート重視の元外交官という捻りを加えている。
 (雷鳴のような声で自己主張する、シェイラ側近のヴォラックスとの差別化もある)

◆メルベンダー/コルト・アルベジス

 基準年時代の前後(数千年の幅を持つ)に生きたメルベンダーの男性。
 超大型シティキャリア、オーヴェルディオムを管理する組織オーディス・ヴェールのクルーで、
 “革新派”に属する代表的な幹部の1人として知られる。
 スレイク銀河系で急成長している、ある流通企業の前社長という経歴の持ち主であり、
 オーヴェルディオムを建造したオーディス・ザイオデウスの有力株主でもある。

 自由経済に基づく活発な星間交流をモットーとしており、慈善事業にも造詣が深い人物であるが、
 安全保障を重視する保守派とは意見が合わないことも多いようだ。
 「持てる者が経済を動かす」という信念から、大富豪であることを隠さずに振舞うが、
 それも慎ましさを是とする保守派とは相性が悪いようである。
 とりわけセルヴァイツのドーグルとは犬猿の仲で、マスコミが2人の口論をネタにするほどだ。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクターであり、オーディス・ヴェールのクルーとして考証。
 保守派のドーグルの対極に位置する、いわゆる“グローバリスト”のポジションであり、
 とあるグローバル企業の著名な代表者たちから連想を膨らませたキャラクターである。
 自由経済の名目で巨大な資本を動かすことこそ、成長の原動力と信じる人物であり、
 「自由すぎるが故のリスク」を余り重視しないところがあるため、保守派と意見が合わない。
 実際グローバリズムは万能の特効薬とは言えず、そうした風刺も盛り込んでいる。

2020年6月9日作成テキスト


◆アークス・ネオス/カワモト・サワコ(河元佐和子)

 基準年時代に地球の日本に生まれたアークス・ネオスの女性。
 阿倍慎一が主催する清命神社の家政婦であり、同神社の庇護を受ける山村“清命村”の住人。
 1960年代の生誕であり、実は慎一やリチャードよりも年上である。
 目立つ波動能力はないが、霊感に優れており、若い頃はそれで悩んだこともあったらしい。
 いわゆる「他人に見えないものが見える」人間だったためだ。

 神社の周囲には魔界表層部とつながる異空間への入口が複数あるため、
 魔界絡みのトラブルは慎一らが抑止しているものの、心霊現象の多い村として知られており、
 “半妖”とも言うべき特異体質の住人も複数暮らしている。
 佐和子が育てる“1人娘”伊豫もその1人で、メイジェロム因子の影響を受けているため、
 額に1対の小さな角が生えており、犬歯もやや長い。
 (ただし伊豫自身は佐和子の実子ではなく“捨て子”であり、本当の親は不明である)

 こうした生活環境にあるため、佐和子自身もスピリチュアルな事態や異種族に耐性があり、
 アクエリアスとつながる清命神社の家政婦という“パート”にもすぐに適応した。
 慎一の妻である晶那がキャリアウーマンで実家を空けがちであるため、
 清命神社の家事は佐和子が最も理解しており、家事に関しては晶那よりもはるかに詳しい。
 隆志ら数奇な運命を持つ“元人間”たちとも打ち解けている。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクター。
 清命神社の日常エピソード『獣人の杜』を執筆した際、家事担当がいなかったため作った(爆)
 慎一の妻である晶那は服飾メーカーの営業職だと設定していたためである(爆砕)
 ただこのエピソードを最初に構想した2011年頃、清命神社の庇護を受ける村のイメージがあり、
 この村の住人も登場させたいという思いがあったため、佐和子の設定に反映することにした。

◆アークス変種/カワモト・イヨ(河元伊豫)

 基準年時代に地球の日本に生まれたアークス変種の女性。
 阿倍慎一が主催する清命神社の庇護を受ける山村“清命村”の住人で、河元佐和子の1人娘。
 ただし佐和子の実子ではなく、2000年代に捨て子同然だったところを拾われた経緯がある。
 そのため佐和子とはかなり年齢が離れている(晩婚の娘としてはあり得る年齢差だが)

 額に1対の小さな角が生えており、生まれて間もなく魔界からの干渉を受けたと見られ、
 メイジェロムの因子を持っていることが、アクエリアス常駐のドレイクによって確認されている。
 広義の“半妖”であるが、ハーフというよりはクォーターかそれ以下の純度であり、
 メイジェロムハーフの日和鬼香などに比べれば、ずっとアークスの因子が濃い。
 ただそのためか、魔界絡みの干渉には人1倍早く気付く“魔物センサー”の持ち主であり、
 鬼香やウォルフネスの唯が清命神社に来訪した際も、彼女が最初に気付いた。

 お世辞にも幸福とは言えない出生にも関わらず、佐和子の愛情溢れる育児の賜物もあって、
 人懐っこく開放的な性格であり、過疎化で若者が少ない清命村の住人たちにも可愛がられている。
 慎一の娘である智晶を姉のように慕い、年齢が近い智晶の弟・悟とは事実上幼馴染。
 ある種の“近縁種”と言える骸鬼にも心を開き、彼の荒んだ心を癒す役割を果たしている。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクターだが、2011年に清命神社の日常エピソードを構想した際、
 漠然とイメージしていた「魔物の因子を持つ人間の少女」がソースにある。
 白銀の賢者氏が投稿した日和鬼香とキャラ被りになっているところがあるが偶然である(汗)
 鬼香自身は智晶と同じく垢抜けた少女だが、伊豫はもう少し天然な所があるからだ。
 個体名は邪馬台国時代、卑弥呼の後を継いだ巫女の名前から取っている。

◆アークス・ロヴニス/タカヤマ・ソウスケ(高山聡介)

 基準年時代に地球の日本に生まれたアークス・ロヴニスの男性。
 阿倍慎一が主催する清命神社の庇護を受ける山村“清命村”の住人で、慎一の盟友の1人。
 清命神社と共に清命村を霊的に守護する密教系寺院・高清寺の住職に当たる。
 慎一と同じ大学の出身であり、その頃から仲が良かったようであるが、
 慎一の妻である晶那に関しては“恋のライバル”だったらしい。

 格闘技に通じる慎一に対して、聡介はラグビー経験があり、がっしりとした体格の持ち主。
 今でもその経験を活かし、村内の公民館で児童向けラグビー教室を開催する。
 過疎化の進む村であるため子供は少ないのだが、それでも数人程度の“部員”がおり、
 慎一の息子である悟も、小学校に上がってからここに通ったことがある。
 アクエリアスとも縁があり、正規メンバーではないがいわゆる“シンパ”の1人であり、
 保護ミュータント設備などが満杯の際には、高清寺の僧坊に受け入れたこともある。

 密教系の退魔術式に精通し霊感にも優れるが、努力の賜物で“新人類”ネオス系ではない。
 ただ高山家の家系には、ネオス系と推測される“異能”の持ち主が複数いると言われており、
 実は後にアクエリアスの重鎮となる高山龍二も、直系ではないが聡介の縁者に当たる。
 そのため龍二がやさぐれて暴走族に身を投じたことには心を痛めており、
 慎一の古武術の弟子として龍二を推薦したのが、実は聡介であった。
 また慎一の双子の兄であり、“魔物ハンター”として活動する慎二とも面識がある。

 体力には自信があるため、起伏の大きな村内で法事などのために移動する場合でも、
 基本的に徒歩か自転車であり、自動車は原則的に使わない主義で、実は運転免許も持たない。
 元ラガーマンのためか典型的な体育会系であり、何事も自分の体で試す主義であるため、
 清命神社に居候するギガンサウロイドの竜牙に相撲勝負を挑んだこともある。
 結果は惨敗だったが(小柄な竜牙でもクマより強い)おかげで彼の視野は飛躍的に拡がった。
 竜牙も“人外”の自分を対等に扱った聡介を高く評価しているようである。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクター。
 清命神社の日常エピソード『獣人の杜』を執筆した際、イメージした清命村の設定を、
 2020年に掘り下げた際に追加した人材であり、神道系の慎一に対し仏教系のキャラとして作った。
 魔界ゲートを持つ清命村の霊的守護者として退魔術の専門家ではあるが、
 余り特別なキャラにはしたくなかったため、努力で腕を磨いた人間として構築している。

 龍二との縁は後付けであるが、龍二の家系を全く考えていなかったのでちょうど良かった(爆)
 ケンカに明け暮れるヤンキーとなってしまった龍二を盟友・慎一の元に連れて行く際、
 きっと「この馬鹿をもう1度叩き直してやってくれ」なんて言ったのだろうとか妄想した(笑)
 龍二の“改心”には別にも重要なキャラがいるため、そこにも縁を想定している。

2020年5月2日作成テキスト


★アーティネスタ

 アーティネスタは、アトラス銀河系を発祥とする義勇組織の1つである。
 アーティロードが開発した波動制御デバイス、アルトスキンを使う異種族ユーザの義勇戦士、
 アルティネスロイドの1群であり、オリオネス系統の人属が主に所属する。
 若い個体が多く、必ずしもアルトスキンの潜在機能を上手く使いこなせない者もいるが、
 個体によっては中堅クラスを越えるスペックを発揮するケースがあったようだ。

 アトラス・アリエル危機の時代に活躍したケースが有名であり、
 プレディック法術士団などの他の義勇組織と連携している。
 多くの場合、“変身時”に独自の名前を使い、素体を明らかにしていないが、
 顔などに使用者の面影が出るケースが多かったため、素性バレすることもあったようだ。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージした組織。
 ウルトラ2次創作界隈で1ジャンルを持つ、ウルトラヒロインの戦隊チームがモチーフ。
 アルティネスロイド自体がウルトラヒロインをモチーフとしており、
 この戦隊チームをイメージしたものであるが、2次創作ではないことから、
 必ずしも“ヒロイン”に限定しないイメージがある、

 実のところレオ(流離太)氏の2次創作“ウルトラガール・ミカエル”から連想したもので、
 主要メンバーもこの作品の登場人物がモチーフになっている。
 この辺りは“ホーリーメイデンズ”モチーフのキャラがいるのと同じである(笑)

◆アルティネスロイド/アルトライカ(レイウェン・パーク)

 近未来史にプレディアス・リングシステムに生まれたオリオネス・バストラクトの女性。
 リーヴェアシスの因子が強いが、サーズニックやロイゲールの因子も持っている。
 ソリエ・オーラスの友人の1人であり、ソリエ同様にオープンな性格だが世話焼き癖があるようだ。

 アルトスキンの異種族ユーザ、アルティネスロイドによる義勇組織の1つ、
 アーティネスタの若年チームの主要メンバーで、アルティネスロイド変身時にはアルトライカを名乗る。
 ゴールドイエローとシルバー、朱色のトリコロールカラーが特徴で、
 背中に1対のアルトネス・ウィングを形成し、亜音速で飛翔することも出来る。
 プレディック法術士団と縁があるため、様々な波動制御デバイスを扱えるのも持ち味。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクター
 ウルトラヒロインをモチーフとするアルティネスロイド個体のケーススタディとして、
 レオ(流離太)氏のオリキャラ、“ウルトラガール・ラファエル”を主なモチーフとしている。
 “本家”は地球人ベースの変身ヒロインだが、こちらは“宇宙人ベース”。
 また本家と違い、頭部は“ヘルメット型”ではなくスペリオルメイデンのような外装融合スタイル。

◆アルティネスロイド/アルトリエル(ウェルス・ポーラック)

 近未来史に惑星ロイガードに生まれたロイゲールの女性。
 両親の仕事上の都合でプレディアス・リングシステムに引っ越してきた“移民組”の1人で、
 ソリエやヴィレットが所属するスタディセンターには“転校生”として参加する。
 伝統的ロイゲールの気質を強く受け継ぐため武人気質で寡黙だが、ちょっと天然なところがある。

 アルトスキンの異種族ユーザ、アルティネスロイドによる義勇組織の1つ、
 アーティネスタの若年チームの主要メンバーで、アルティネスロイド変身時にはアルトリエルを名乗る。
 スミレ色とシルバー、ダークグレーのトリコロールカラーが特徴で、
 背中に1対のアルトネス・ウィングを形成し、亜音速で飛翔することも出来る。
 ロイゲールベースらしく剣術スキルに優れ、アルティネスロイド変身後も珍しく剣を使う。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクター
 ウルトラヒロインをモチーフとするアルティネスロイド個体のケーススタディとして、
 レオ(流離太)氏のオリキャラ、“ウルトラガール・ウリエル”を主なモチーフとしている。
 “本家”は地球人ベースの変身ヒロインだが、こちらは“宇宙人ベース”。
 また本家と違い、頭部は“ヘルメット型”ではなくスペリオルメイデンのような外装融合スタイル。

2020年2月10日~15日作成テキスト


◆カスモジルク/レイデュルク

 基準年時代の前後(1万年以上の幅がある)に生きたカスモジルクの男性。
 エルセイヴ連銀河系出身のディガス高位大使であり、同郷のディガス大使グリュムレオの同僚である。
 保守的で頑迷なカスモジルクとしては開けた視野の持ち主であるが、性格は非常にクールであり、
 若さと鋭さを残しているムトファートのグリュムレオより冷徹な考え方をする。
 グリュムレオからは“カタブツ”に見えるようだが、サーディオンほど慇懃無礼ではない。

 エージェントスーツは体表の結晶体と同化し、黒曜石のような光沢を放つ。
 尾に当たる結晶器官は変形し、スカートやローブのように広がって下半身の後ろ半分を覆っている。
 戦神族カスモジルクの個体であるため、有事における戦闘力も低くはないが、
 超物質の鎧を形成して前線に切り込むグリュムレオに対し、後方でエネルギーフィールドを展開し、
 自陣の守りを固めるディフェンス・ポジションを担当することが多いようだ。
 実はこのスタイル、過去にレイデュルクが師事したディガスの重鎮オルジェから学んだものである。

 数万年を生きる監視者種族として、知見を広げるために多くの銀河を訪れており、
 アトラス・イグザ銀河団にも何度か来訪しており、同銀河団出身のディガス大使と広く交流している。
 特にイグザ銀河系を拠点とするラトリアンの高位大使スティル・アイオンは盟友の1人。
 アイオンはアウトローな性格の持ち主であるが、苦労人であると同時に底知れない気品もあり、
 高位大使にも関わらず前線で活動することを好むところに共鳴しているらしい。
 家系に闇を持つセラムのディガス高位大使、ユピテイル・エルザールとも親交が深いようだ。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクター。
 白銀の賢者氏原案の“コスモジルク”を再編したカスモジルクの個体設定として、
 ゴジラと一緒☆(シェリィ)氏のオリキャラ、リード・フォン・クロイツがモチーフになっている。
 リードはスペースゴジラの広義の擬人化キャラクターであり、
 外見は本家スペースゴジラと大差ないが、人間大で言葉を喋り聡明な知性の持ち主である。

 カスモジルクの外見はスペースゴジラそのものではないのだが、
 具体的な個体設定が実質なかったのと、リードが聡明な等身大スペースゴジラであることから、
 カスモジルクのディガス大使のモデルとして“抜擢”したものである。
 (ただしカスモジルクの種族設定上、レイデュルクの身長は5mほどもある)

◆ゴシムローグ/サーディオン

 基準年時代の前後(数百年の幅がある)に生きたゴシムローグの個体。
 エルセイヴ連銀河系出身のディガス正大使であり、同郷のディガス大使グリュムレオの同僚である。
 竜属体形の機属であることから、エージェントスーツも装甲化された外装と同化しており、
 素体ではシルバーに見える外殻の1部が、正大使のベージュ色を帯びる形になる。
 (カリオロイドのレッグ・シンディなどと同じスタイルである)

 基本的にクールな性格で、頭脳は高品質の量子コンピュータであるため頭の回転も速いが、
 物事を斜めに見る皮肉屋でもあり、“熱血漢”グリュムレオには慇懃無礼に映ることもあるようだ。
 性差のない種族で基本的に礼儀正しいのだが、相手によってはそれが嫌味に聞こえるらしい。
 ただ任務を阻害するほどのことではなく、性格の振れ幅の問題である。
 また好奇心旺盛な側面もあり、様々な知識を蓄える博識な人物でもある(ヲタクとも言えるが)

 立場上カスモジルクの高位大使レイデュルクの後輩に当たるが、余り気は合わない模様。
 ただレイデュルクに付いてリーヴァス・アヴィエラ銀河団の外に出る機会は多く、
 アトラス銀河系を訪れたことも何度かあり、オリオネス大戦時代にも来訪している。
 ザイルカナンの生物学者ギュレン・ミルザムとはひょんなきっかけで出遭った深宇宙の友人。
 サーディオンはザイルカナンの生態に興味を持ち、ギュレンはゴシムローグの生態に関心を持つのだ。
 両者とも“学者肌”であるため(1方は本当に学者だ)話も合うらしい。

【プロフィール】
 2020年に初めてイメージしたキャラクター。
 メカゴジラをイメージソースとしたハイブリッド宇宙人ゴシムローグの個体設定として、
 ゴジラと一緒☆(シェリィ)氏のオリキャラ、3式機龍(半擬人化版)がモチーフになっている。
 外見は3式機龍と大差ないが、人間大で言葉を喋り、やや慇懃無礼な物言いをするというキャラだ。
 機龍がゴジラのサイボーグであるため、小生意気なインテリ性を持たせたのだろうか。

 サーディオンの方は“機龍そのもの”ではないが、尾のある金属の竜人というスタイルは共通する。
 ギュレンとの縁は、本家機龍が機龍ゴジラと因縁を持っていたフラグをネタにしたもの。
 本家のように決闘することはなく、学者肌つながりの縁である。
 遠い銀河の異種族との出遭いなのだから、きっとワクワクする体験のはずなのだ。

2019年11月15日作成テキスト


★ポル(統合ナンバー:CS-ATO21003C01)
出身天体:アトラス銀河系/オルガーナ腕/惑星ヴォーラム
根源系統:繊属/イクシエラ大系統繊属
系統詳細:未定

 ポルは、惑星ヴォーラムに棲息するクリーチャー種族の1種である。
 空気中を漂って暮らすクラゲに似た風船状の軟体動物で、ほぼ手の平サイズ。
 生態こそクラゲに似るが、目の役割を持つ2~4個の感光器官を持っているのが特徴の1つで、
 丸い体の中央やや上に集中してあるため、点状の目だけがあるデフォルメの顔のように見える。
 生産者知性だが一応脳を持つため、それなりに状況を判断しながら生きていける。
 マスコットのような見た目から、ペットになることもあるようだ。

 幼体はヤングコーンを逆さまにしたような着底動物で、この段階では1種の群体生物であり、
 ヤングコーンの“マス目”1つ1つが、将来的にポルの各個体に成長するのだ。
 成長途中の幼体(群体)はブドウの房を逆転したようにも見え、そこから各個体が分離し、
 のんびりと空中を漂いながら新たな繁殖の地を探すのである。
 またこの幼体はホヤに似た食材(珍味)として、ヴォレムやヴァイシムに食されることもある。
 養分があるコケや樹木の根に寄生する形で比較的容易に繁殖することが出来る。

【プロフィール】
 2019年に初めてイメージした異星の動物類。
 モチーフは本文の通りクラゲで、実は「空中を漂うシャボン玉」から連想している。
 シャボン玉1つ1つにホヤのような膜があり、点々の目があったら面白いという連想から、
 クラゲの近縁種のような、ぷにぷにの半透明の浮遊生物を考えた。
 幼体が群体で、成長途中で分離するという生態も、ミズクラゲの生態がモチーフである。

 この幼体が食材になるわけだが、カイワレ大根のようなものだと思って欲しい。
 キノコ栽培キットのように、土壌さえ用意すれば容易に養殖が可能なイメージでもあるのだ。
 マスコットポジションの動物でもあるので、その幼体を食材とするのは残酷にも見えるが、
 現実世界の人類だって大差ないことをやっているのである。
 例えば子牛や子羊を食べたり、卵料理だって「小さな命の欠片」に違いないからだ。

★ウェセル系統種(統合ナンバー:CS-ATOS21**S02)
出身天体:アトラス銀河系/オルガーナ腕/惑星エアリエル
根源系統:晶属/メイフェロン大系統晶属
系統詳細:未定

 ウェセル(系統種)は、惑星エアリエルに棲息するクリーチャー種族のグループである。
 小系統、または生命群に相当するグループをなし、実は文明種エルエルも広義にはこの1つ。
 「生きたガス」という生態で共通する生命のグループだが、気体という生態を持つがゆえに、
 1部種族群は個体の境界が不明瞭で、繁殖も曖昧なため準生命に分類されているケースもある。
 見た目で識別することは難しいが、存在場スキャナで区別化は一応可能なのだ。

 重力が弱く、大気循環が極めてゆっくりとしている惑星エアリエルは、
 しかし比較的最近の時代に“大絶滅”を経験しており、ウェセル系統種はその後に出現した。
 旧世代の生態系が破綻したエアリエルの、荒涼とした世界に現れた気体生物なのだ。
 (その後地衣類などの根属が再びエアリエルに出現したが、大型動物は今も存在しない)

 気体という独特の肉体構造ゆえ、分子群が集合することで生命体としての個性が強まる1方で、
 拡散もしやすい(エアリエルは強風がほとんど吹かないがゼロではない)ため、
 拡散程度によっては文字通り「ただの気体」になってしまうことも少なくないのである。
 準生命との境界が不明瞭なのも、この拡散性が原因の1つである。
 それでも集合化した分子群は、動物的な意識を有したミニチュアの気象現象のように振舞う。

 空気がよどみやすい盆地にコロニーが多いが、銀河社会によって慎重に採取され、
 他のガスと混じりにくいカプセルの中で、その独特の振舞いを観察・鑑賞することもある。
 それはまさに「気体のアクアリウム」とも言うべきもので、
 そこではウェセル系統種が、手の平サイズのつむじ風や台風のような現象を次々に作り出し、
 作り出された緩やかな上昇気流に乗って漂う姿を見ることが出来る。

【プロフィール】
 2019年に初めてイメージした異星の生物種。
 ガス状の妖怪えんらえんらをモチーフとしたエルエルの近縁種として作ったものだが、
 イメージソースは台風や竜巻で、それを「ミニチュア化したマスコット生物」である。
 気密カプセルの中で、「手の平サイズの台風がクラゲのように漂う」イメージが浮かび、
 この幻想的な風景に言い訳をつけるため、新たな“気体生命群”を作った。

 それと同時に、「ガス生物が繁栄する惑星の環境」を改めて考証し、
 最近起きた大絶滅で通常物質的な動植物が衰退し、新たに気体生物が誕生した、
 という環境設定を考証した経緯がある(白銀の賢者氏の原案投稿時にはなかったものだ)
 大絶滅の主因は、大陸が丸ごと吹き飛ぶような大規模な天体衝突をイメージしており、
 これがエアリアルの低重力環境の背景になったという設定になっている。

 そしてあたかも微生物が誕生した太古の地球の原始海洋のように、
 広範囲で元素がシェイクされた衝突後の惑星大気に、新たな生命が生まれたのである。
 当初は濃霧のような透明度の低い大気中を漂う準生命として出現し、
 その後惑星環境の安定と共に複雑化していったイメージだ。

★スパトーラ(統合ナンバー:CS-EXE19601W02)
出身天体:イグザ銀河系/エディオル腕/惑星リディオン
根源系統:根属/スフィドラシル大系統根属(?)
系統詳細:未定

 スパトーラは、惑星リディオンに棲息する植物類(根属)の1種である。
 ラファディ(ハナビソウ)の近縁種に当たり、細胞内に発光物質を持っているため、
 ラファディ同様、暗がりの中で「静かな花火」のような光を放つ生態を持つ。

 ただその形状は、打ち上げ花火のような外観を持つラファディとは大きく異なって、
 あたかも噴水を吹き上げるような形状であり、風に揺れる様も噴水を思わせる。
 この「光る噴水」全体が花の集合体であり、風で花粉を飛ばす生態になっている。
 花粉にも発光物質が含まれるため、淡い光の帯が風に流れるように見えることもある。

【プロフィール】
 2019年に初めてイメージした異星の生物種。
 スターマインに代表される業務用打ち上げ花火から連想したラファディと違って、
 スパトーラは火花を噴水のように吹き上げる家庭用打ち上げ花火がモチーフであると同時に、
 開花期のススキの穂(垂れ下がってない状態)から連想している。
 逆光に照らされたススキの穂がちょうど、火花を噴く花火のように見えたのだ。

2019年4月9日作成テキスト


★惑星セズナ(SC-033)(第2種、陸海比8:2、直径約13,500km)

 惑星セズナは、アトラス銀河系オルガーナ腕の中ほどにある中型の岩石惑星である。
 乾燥した気候を持つ第2種惑星であり、地表の半分ほどが砂漠化しているが草原も多い。
 風食による奇観が多いことでも知られており、観光開発されている。

 サーズニックが移民し文明圏に組み込んだ33番目の惑星(SC-033)であるが、
 2足歩行するアリに似た小柄な文明種族トゥーナンが原住文明種族として暮らしてもいる。
 移民初期にはサーズニックとトゥーナンの衝突も起きたが、今は和解しており、
 高度な文明を持つサーズニックが、ややワイルドなトゥーナンを尊重する形で共存する。
 (トゥーナンも排他的ではないが、文明水準はまだ消費者段階で自意識が強い)

 カマキリとウマの相の子のような甲属系クリーチャー種族セトナムを使う、
 騎馬戦に似たチーム競技セディオントも有名だ。
 元々はトゥーナンの部族間抗争を起源とする合戦術であったセディオントだが、
 今や耐久ラリーとサバイバルゲームを合体させたようなイベントとなっているのだ。

【プロフィール】
 2019年に初めてイメージした舞台設定。
 アリに似た宇宙人トゥーナンの出身惑星として考証しているが、
 惑星統治の主導権は移民種であるサーズニックが握る構図になっている。
 オリアグスが原住種族だがアナリアンが実権を握るレセウスに似た設定であるが、
 混沌とした情勢を持つレセウスよりは、平和なイメージがある。

 実は複数の「異世界夢」のソースを組み込んだ舞台設定だったりする(笑)
 そのため、ハイテクよりもファンタジーを強調した風景イメージで、
 「宇宙スピリチュアル星人」サーズニックを移民させたのも実はこれが理由。
 惑星名はアメリカ西部にあるインディアンの聖地セドナとサニックから連想している。

★セトナム
出身天体:アトラス銀河系/オルガーナ腕/惑星セズナ
根源系統:甲属/アトクルス大系統甲属
系統詳細:コルディアム系統甲属
スペック:生産者水準(体格はウマよりやや大きい)
種族評価:生産者水準

 惑星セズナに棲息する甲属系クリーチャー種族の1種。
 背中までの高さが2m近い大きなカマキリに似た昆虫の仲間であるが、
 雑食性でそれなりに知能があるため、トゥーナンの乗用動物として調教されている。
 飛翔能力はないが、4本の足を使ってアークのウマのように高速で駆け回ることが出来る。

 また高速走行を実現するため、脚部はかなり逞しく、また余り屈曲していない。
 前肢はカマキリ同様鎌状になっており、エサを掴むなど器用に使う。
 細長い腹部は恐竜の尾のようにぴんと伸ばし、走行時の姿勢制御にも役立っている。

 トゥーナンの“部族抗争時代”には合戦での戦力の1つでもあり、
 この合戦を“競技化”したセディオントでも、多くのセトナムが訓練され利用されている。
 細長い首の上にある頭部には、後方に湾曲した1対の長い触覚があり、
 トゥーナンの“騎手”はこれを操縦桿の代わりにして、器用に制御するのである。

【プロフィール】
 2019年に初めてイメージした生物種で、モチーフは本文の通りカマキリとウマ。
 「異世界のウマ」をコンセプトに考証した乗用動物であり、
 連想過程では『アバター』のダイアホースなどもイメージソースになっているのだが、
 最終的に「ケンタウロス体形」に近いカマキリをベースにしている。
 ただし本文の通り、高速走行させるために「足の付き方」はウマに近いイメージだ。

 実はG-maの「異世界夢」を“GDW化”する課程で出来た設定の1つであり、
 実のところ夢に出てきた“原風景”は人間の騎馬戦(ただし異世界風味)なのであるが、
 そのままでは銀河社会の風景としては地味で個性が少ないことから、
 アリに似た宇宙人が、カマキリに似た動物を調教しているというイメージに変わった(笑)

★セディオント(アイテム/競技)

 セディオントは、惑星セズナを発祥とするチーム競技の1種である。
 “本場”はセズナであるが、複数の惑星でルールを流用した競技イベントが存在する。
 (セズナに移民したサーズニックが他惑星に宣伝し広まったものらしい)

 元はセズナの原住文明種族であるトゥーナンの“合戦術”であり、
 甲属系乗用動物であるセトナムを使った、騎馬戦のようなスタイルの競技であり、
 これに耐久ラリーやサバイバルゲームの要素を加えたものがスタンダードなルールになっている。
 対戦チームはそれぞれ、山岳地帯や丘陵地帯を活かしたフィールドの両岸に陣地を構え、
 行く先々で対戦チームの戦士を“撃破”することで、相手陣地に“王手”を仕掛けるのだ。

 本来はリアル合戦であり“殺し合い”に等しかったが、もちろん競技化の過程でクリーンになり、
 セトナムの騎手同士の激突で、“技あり”になった方が進撃を進められるようになっている。
 この際違反者が出ないようにするため、フィールドは上空から常に監視されている。
 森林であっても監視可能なように、複数のセンサーを仕込んだドローンが周回しているのだ。

 サバイバルゲーム同様、相手陣地を攻略する戦術だけでなく、
 相手の戦士(騎手)と遭遇した際の“交戦術”のテクニックも問われるなど、
 ワイルドな見た目より高い技能が要求されることも、競技の注目度に貢献しているようだ。
 ポロベルキー種目に推薦されたこともあるが、今のところ採用はされていない模様。
 (類似するサバイバルゲーム的な競技が複数あり、競合状態にあるためだ)

【プロフィール】
 2019年に初めてイメージした競技イベントで、元ネタは騎馬を用いた合戦。
 古典的な合戦風景でよくある「騎馬隊同士の激突」をチーム競技として解釈したものだ。
 ただし銀河社会の競技であるため、「ウマ以外の動物が使われる」アイデアになっている。
 (ウマがダメとは言わないが、どうしてもステレオタイプなビジュアルになってしまう)

 実はG-maの「異世界夢」を“GDW化”する課程で出来た設定の1つであり、
 実のところ夢に出てきた“原風景”は人間の騎馬戦(ただし異世界風味)なのであるが、
 そのままでは上記の通り銀河社会の風景としては地味で個性が少ないことから、
 カマキリとウマの相の子のような異星動物を考案した経緯がある。

 またこの考証過程で「競技のルーツ」を設定しようと考えて出来たのがトゥーナンだ。
 最初からイベント化・競技化された騎馬合戦だったのではなく、
 元々は“アリ星人”トゥーナンが、過去に実際に行っていた合戦がルーツと解釈したのだ。
 現実の競技も、何らかのリアルな戦闘術に起源を持つことが多いからである。

◆ヴァルキアシス・ネオス(♀)/リーウェン・アルゼル

 基準年時代に生きたヴァルキアシス・ネオスの女性。
 元々はダンサーであるが、実質的にマルチタレント業で生計を立てている“目立ちたがり屋”。
 非常に開放的な性格でワイルドな振舞いを好むため、演劇に出演したこともある。
 ただ根は実は努力家であり、他者の期待に応えることを喜びとするのだ。

 そんなリーウェンが入れ込んでいるのが、セズナ発祥のサバイバル競技セディオントである。
 元々、サーズニックの興業家がセディオントの“星間大会”を企画し、
 そのイメージキャラクターとして、トゥーナンのランツと共にスカウトしたのだが、
 リーウェンはすぐにこのワイルドな“合戦競技”にハマったようである。
 その身体能力を活かして、自ら操るセトナムの背中でパフォーマンスすることも多い。

【プロフィール】
 2019年に初めてイメージしたキャラクター。
 実は夢に出てきた「異世界風ダンサー」から連想したもので、夢に出てきたのは人間だったが、
 銀河社会の風景に合わせるため、小柄なアスリート種族ヴァルキアシスを選択している。
 夢に見たダンサーがかなり開放的でワイルドな雰囲気だったため、
 リーウェンも基本そういうキャラクターで考えている。
 「馬上で踊るビキニアーマーのビ○ンセ」と考えれば大体合っている(爆)

2016年9月6日作成テキスト(投稿者・白銀の賢者)


★旧『銀河社会スタンダード研究会』向け

銀河社会における通信事情
本文はリンク先参照


これ以前の情報については「最近の妄想テキスト」を参照のこと。

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最終更新:2025年03月13日 21:51