葛芽 杜代

葛芽 杜代 (くずめ とよ)19歳女

国立防衛仕官大学校2年。生物衛生課1班所属。プライドと毅然の女王。

世界の兵器重工業のさきがけとして、本来日本資本でありながら本社をオーストラリアに置く葛芽財閥の令嬢。日本が非戦闘態勢をとり続けてきたことから、日本国内での商業活動はこの紛争が始まるまで控えていた。葛芽家は昔から女系の家系であるため、表向きには長女が婿を取ってその婿を跡継ぎにすることになっているが、実際は幼少の頃から英才教育を受ける令嬢のうちで最も優秀な一人がが、代々の実質的権力者になる家系である。

杜代も子供の頃から帝王学とも言うべき英才教育を受けて来た。普通の勉学だけではなく、小学校に上がる前から、英語・仏語・中国語の3ヶ国語に加え、茶道・華道・日本舞踊、また経済学、社会心理学にいたるまで、ひろきに渡り教育されてきた。
杜代の場合は、すでに13歳の頃に財閥を継ぐ跡取りとして決定されており、その頃から葛芽コンツェルンの子会社である(株)葛芽化学薬品の代表取締役をつとめている。
これは葛芽財閥の誕生以来、異例の大抜擢である。
父母に子宝が杜代しかいなかったこともその一因ではあるが、それよりも杜代の幼い頃からの飲み込みの速さは並外れるという以外に形容のしようがないほどのものであった。IQは130と子供にはまれに現れる数値であったが、彼女がずば抜けていたのは逆にEQのほうであり、成人男性の平均から見ても、13歳の少女のそれは桁違いの数値であったという。
それを数々の家庭教師に指摘された祖母、つまり2代前の財閥継承者は、大変よろこび、異例となる13歳での代表取締役抜擢となったのであった。
それからというもの、彼女は学生と社長という2足のわらじを履き、そのうえ両方をほぼ完璧というほかない状態で達成してきている。

中高と部活には入らずにいたが、成績は常に全国トップレベルであり、やさしく頼りになり、だれにでも好かれる生徒で非の打ち所がなかった。それも、常にトップをとることはせず、まれに意識的にわかりやすい失敗をすることによって周りから逸脱しないように図っている。そのため、輪をかけて男女供に人気があり、周りの人間はほぼ彼女の人心掌握術に気づくことさえなかった。



しかし、幼い頃から妥協を許されない環境で育った杜代本人はもちろん妥協を許さない人物である。基本的には自分に厳しくあるために、他人にも厳しくしてしまう人間なのである。多くの友達と談笑して、歩調をあわせる技量を持ってはいたが、彼女の本心で供にいたいと思える人物はほとんどいなかった。彼女のプライドがそうさせたのである。

その数少ない人物のうちの二人が高円寺丹華と荒金六合夫である。

杜代は、六合夫に自分を重ね合わせて見ていた。六合夫は杜代が気を使わなくても杜代と同じ歩幅で歩くことが可能な数少ない人物であり、そのうえ彼には自分にはない「誰にも譲れない確固たる自我」があることから、憧れの目を向ける対象であった。
杜代は六合夫に交際を申し込み、杜代のことを優れた人物であると認めた六合夫は、「断る理由なんてない」と快く承諾し、大学に入ってすぐ二人は交際し始める。ちなみに、両名とも本当に愛し合っていると思われる。2年になってからは同棲していた。

丹華は杜代にとって、唯一同じ立場で話せる友人である。丹華は杜代がトップを取らないときは全国トップになるほど秀才で、丹華に対しては杜代も気を使う必要はない。そのうえ、自分と違って、丹華はトップになったときでもいつも奢らず、常に謙遜するすばらしい人物であると思っている。

しかし、この見方自体が彼女の過剰な自尊心から来る見方だとは、杜代事態は気づいていない。



この前提から彼女の日々は始まる。このゲームの中では、六合夫と丹華がいて初めて杜代の物語は成立する。

荒金 六合夫が公司を追って失踪する。その後、彼が破壊した男に 杜代は犯される ことになる。

その痛ましい出来事でさえも、杜代は誰にも話すことが出来ない。誰にもなきつくことさえ出来ない。彼女のプライドはこのようなことで折れるわけにはいかないのだ、生まれてこの方ただ自尊心を育てるためだけに生きてきた彼女にとって、それを否定することは死よりも死に近かった。

その後も杜代は何事も無かったかのように日々をすごす。紛争によって生物衛生課の作業は日を追って忙しくなり、それによって移動する機械も多くなっていった。そのなかで杜代は六合夫を探しながら動くようになる。

その途中で 丹華が力を発揮する場面 に出くわす。

その傷心の中でも彼女は涙ひとつ流さない。愛していた人のせいで傷つけられ、ただ一人の友人には見下され、それでも彼女は自身のプライドにしがみつくのである。

その後六合夫にも会うが、泣き言を言うことも、恨み言も言うことも無く毅然とした態度で向かい合う。丹華とも、自分が優位にあるままのような態度をとる。

それでも、六合夫が射葉に挑むときには、六合夫の死、もしくは敗北に直面して、初めて自分が大切に守ってきたものの汚らしさに気づく。つまり・・・・この瞬間だけがツンデレのデレ!!

その後は悲しいことも書くつもりだけど、基本心の壁が取れてデレになる。

2007-12-03/22:21:38
最終更新:2007年12月03日 22:21
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