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国歌 - (2007/02/08 (木) 19:32:45) のソース
*宮廷 音楽ホール &ref(IMG_000019.jpg) (絵(宮廷):深山ゆみ) (絵(音楽ホール 歌歌う姿):舞花) *ジェントルラット国歌 ジェントルラットの剣は女王陛下の為に振るわれる。 ジェントルラットの盾は女王陛下の為に構えられる。 女王陛下の美しさよ 歌に謳うも忍ばれる。 女王陛下の気高さよ 歌に謳うも忍ばれる。 女王陛下の為ならば 我等は死をも恐れまい。 女王陛下の為ならば 我等は何をも超えるだろう。 ジェントルラットの剣は女王陛下の為に振るわれる。 ジェントルラットの盾は女王陛下の為に構えられる。 女王陛下を害さんと企てる者よ その命短きものと知るがいい。 女王陛下を貶めんと企てる者よ その命短きものと知るがいい。 我等はお前の喉を必ず掻っ切るだろう。 全ては女王陛下の為に 全ては女王陛下の為に。 それこそが我等の正義 それこそが我等の誇り。 全ては女王陛下の為に 全ては女王陛下の為に。 それこそが我等の正義 それこそが我等の誇り。 星神よ 我等への守護など全くいらぬ 女王陛下を護り給え。 (作詞:雨中正人) *設定文章 **歌詞に関する設定 ○現在の国歌の成立 歴史書によればジェントルラット藩国国歌はわんわん帝国にジェントルラット藩国が出来た頃より存在する。 この国歌は、現在こそ例外ではあるものの、代々女性を藩王とする伝統のある国家らしく、女王の偉大さや女王への忠誠が強く歌われている。 歌詞は時々の女性藩王により幾度も加筆修正されており、現在の歌詞は藩王代理によって完成させられた。 藩国内での知名度はそれはそれは低かった。 そんなものあると知っているのはジェントルラット藩国史を熱心に読んでいる歴史家ぐらいで、一般には存在自体が忘れられていた。 そんな中で、ある時藩王代理が「そうだスイトピー様を讃える国歌を作ろう」という悪い発作を唐突に起こし、すぐさま歴史家達に国歌についての情報を求めた。 ある歴史家(歴史家の中でもそれはもうジェントルラット藩国史を何度も読み返している暇な人…もといジェントルラット史の権威)がそれに応え、ジェントルラット藩国国歌の楽譜及び歴代の歌詞を藩王代理に提供した。 藩王代理はそれらの資料を基に数日、寝る間も惜しんで新しい歌詞を書き上げたと言う。ここまで人にパワーを与えるとは悪い発作も中々なものである。 完成後、一日と経たずにタウンクライヤーによって各集落に国歌の内容が伝えられた。国民の評判は上々。そこでやっと藩王代理の発作は治まった。 ○歌詞解説 現在の歌詞は女王陛下=藩王代理の崇拝するスイトピー・アキメネス・シンフォリカルプスを讃えるものである。 >ジェントルラットの剣は女王陛下の為に振るわれる。 >ジェントルラットの盾は女王陛下の為に構えられる。 剣と盾が女王陛下のために振るわれ、構えられるとは、つまり国家としての能動的受動的あらゆる行動はスイトピーのために行なわれる事を意味している。 また狭義では、正義を行なう事、人を守護する事であり、特に軍事に携わる者はこちらの意味で歌う事が多い。 >女王陛下の美しさよ 歌に謳うも忍ばれる。 >女王陛下の気高さよ 歌に謳うも忍ばれる。 女王陛下=スイトピー美しさ、気高さは歌にも謳うのも気後れするほどのものである。という意味である。 「表現しない」という表現方法は多少過剰ではあるが、偉大なものを讃えるのに最上の表現ではある。 >女王陛下の為ならば 我等は死をも恐れまい。 >女王陛下の為ならば 我等は何をも超えるだろう。 スイトピーのためならどのようなものにも恐れなく挑める、更にはどんな存在よりも強くなれる事を意味している。 特にこの部分を指して、マインドコントロールではないか、という声も僅かにあるが、ただ歌詞を作った藩王代理が馬鹿なだけだろう、というのが一般的な意見である。 >女王陛下を害さんと企てる者よ その命短きものと知るがいい。 >女王陛下を貶めんと企てる者よ その命短きものと知るがいい。 >我等はお前の喉を必ず掻っ切るだろう。 スイトピーに危害を与えようとするもの、貶めようとするものは全力で排する事を意味している。 >全ては女王陛下の為に 全ては女王陛下の為に。 >それこそが我等の正義 それこそが我等の誇り。 全ての行動はスイトピーの為に行なわれる。それが正義の定義でありジェントルラット藩国民としての誇りである、これに反するのは正義ではない。と言う意味である。 特にこの部分は強く歌われる。この部分こそが国家方針の全てを語っているからである。 >星神よ 我等への守護など全くいらぬ 女王陛下を護り給え。 星神、藩王代理の信ずる神であるアブタマルに、守護を全てスイトピーに向けるように請願する、という意味である。 神の守護に頼るのは三流ではあるし、ジェントルラット藩国が護るべきではあるのだが、もし守護して頂けるのなら、という期待の意味も篭められている。 (設定文章:雨中正人) **場所に関する設定 【ジェントルラット音楽ホール秘史】(宮廷および音楽ホールの設定) ジェントルラット藩国の宮廷は、「宮廷」と呼ぶにはいささか規模が小さい。 観光目的でジェントルラット藩国を訪れた人々の中には、期待を裏切られたという感想を持つ者もいると漏れ聞く。 けれど、ジェントルラット藩国がわんわん帝国から亡命を余儀なくされ、何人かの義勇兵と共に、まさに着の身着のままでにゃんにゃん共和国へ流れ着いたという事情を知る者の目には、この宮廷が他国のどの宮廷よりも壮麗で美しいものに映るであろう。 自らの国土を失い、不安におののく国民の心のよりどころとして機能した宮廷は、まさにジェントルラット藩国の要石となったのだから。ただし、藩国の内情は、そんなロマンチックな感慨とはいささか趣を異にする。 にゃんにゃん共和国に亡命してきてからも、ジェントルラット藩王代理のスイトピー様への深い愛情はいささかも衰えることがなく、その心情の吐露である歌を捧げる儀式も毎日行われた。 スイトピー様に愛情を注がれるのは問題ない。 女性を王に戴く慣習を持つこの国にとって、スイトピー様はその帰還を待たれている真の国王として待望されているのだ。そのスイトピー様を藩王代理が称えるのは、むしろ望ましい事と言える。また、愛情の表現として歌を捧げるというやや宗教めいた儀式も、試練に耐えて今に至るジェントルラット藩国にはにつかわしい様式と言える。 が、下手なのだ。調子っぱずれなのだ。 何がって、藩王代理の歌が、である。 音程がどうとか、リズム感がどうとか、そういったレベルはとうの昔に飛び越えちゃいました、えへへ、ってな具合にモウ、マイッチャッタナア、ボカァ!なのである。ことここに至り、たららを中心とする藩国首脳部(ただし藩王代理を除く)は緊急の会議を招集、事態の収拾に乗り出した。 その会議の席で得られた結論を一言で言い表すならば…。 「我に防音を!鋼の如き防音を!溢れんばかりの防音を!」 わんちょべの当時の日記に残されたこの一説を見る時、彼らの苦悩の深さに目頭が熱くなるのを禁じ得ない。国民の平和な暮らしを守るために、何としてでも藩王代理を防音設備の中に押し込まねばならなかったのだ。行動に指針が決定すると、作業は急ピッチで進んだ。外に音が漏れず、なおかつ藩王代理が満足できるように中の音は響き合う構造を持った建築物を舞花が設計。かまくら丸を中心とするプロジェクトメンバーがこれを建設した。さらに、「藩王代理の生活スペースを付設することで、被害を実質0にする」という片羽締めのアイディアを深山ゆみが形にした。 こうして出来上がったのが、音楽ホールと藩王代理の居住空間がセットになるという独特の様式を持つジェントルラット藩国宮廷である。この宮廷に藩王代理を住まわせ、歌を歌う時には必ず音楽ホールで歌うように仕向ける作業がまた難航を極めるのだが、これについてはまた項を改めて語ることとする。 (設定文章:ダース)