【艦載機・アビシニアン】
┣【開発要求性能】
┃┣【設計プラン】
┃┣【却下案XNK-04】
┃┗【採用案XNK-05】
┣【基本設計】
┃┣【エンジン】
┃┣*【装甲版】
┃┃┣*【レーザー拡散塗料】
┃┃┗*【共和国標準規格対応】
┃┣【頭部】
┃┣┣【カメラヘッド】
┃┣┗【レーダーヘッド】
┃┣【両腕部】
┃┣*【レーザー用レンズ】 …RD1
┃┣*【リアクターモジュール】 …RD1
┃┃┣【空調装置】
┃┃┣【酸素供給】
┃┗*【共和国標準規格対応】
┃┃┣【NLL-101A 大口径レーザー】
┃┃┗【NLM-101B 中口径レーザー】
┃┣【両脚部】
┃┣【NLS-102D 連装小口径レーザー】
┃┣【センサー系】
┃┣*【共和国標準規格対応】
┃┗ 【オプション】
┣【空間戦運用】
┗【地上運用】
【共和国標準規格対応】
┣*【宇宙機用ネジ】
┣*【にゃんにゃん共和国共通規格】
┣*【共通規格標準ボルト】
┣*【宇宙機用パイプ】
┣*【共通規格標準ボルト】
┣*【共通規格標準ボルト】
┣*【共通規格電力系コネクタ】
┣*【共通規格対応工具】
┗*【共和国品質管理基準】
【艦載機・アビシニアン】
無名騎士藩国で開発された30m級大型I=D。同藩国の初めての宇宙戦対応機。
強力なジェネレータと大口径のレーザー砲を搭載し、高いセンサー能力でアウトレンジからレーザ砲戦を行うことを主眼として設計されている。
【開発要求性能】
活動領域:宇宙空間,地上
全高 38m 以内
全備重量 1,000t 以内
必須乗員数 10名以下
搭載武装 レーザー砲
要求射程 10,000km 以上
特記 宇宙空間において相応の機動性を有すること
【設計プラン】
特性の異なる2種の設計案が提出され、コンペティションが行われた。結果としては特化性能を狙ったXNK-05が採用され、NKID-05の正式ナンバーが与えられることになる。
【却下案XNK-04】
ノーマルマニピュレータを持ち、手持ちで実体剣、大口径レーザー砲を装備。固定武装として小口径レーザーを複数搭載。オプション武装として宙対地ミサイルポッドを装備可能
【採用案XNK-05】
固定武装として小・中口径レーザーを搭載。腕自体をレーザー砲とし、武装汎用性を切り捨てる。外付け武装は一部オプションのみ
【基本設計】
【エンジン・対消滅反応炉 セレナイトMk-Ⅴ-b】
まず重要なのがエンジン/ジェネレータである。大エネルギーかつ長射程のレーザー砲を運用し、なおかつ宇宙空間で機動性を維持するためには相応の発電能力が必要とされるため、候補は当初からかなり絞られていた。
対消滅反応炉を使用するのは早くから決定されていたが、流星号で用いられていた絶対物理防壁によるγ線シールドが使えないために鉛を用いて遮蔽せざるを得ず、これによってかなりの重量が食われている。
【メインスラスター】
メインスラスターは効率重視でジェネレータ直結型とされた。宇宙
【頭部】
アビシニアンは用途の異なる2種の頭部を持っている。これはレーダーの発熱がカメラに与える影響を最小限に抑えるためである。副次効果として一括交換が容易であった。
【装甲版】
機体の構成材はFe系合金であるが、大負荷・高熱のかかる推進系まわりには耐熱衝撃性を高めたファインセラミック複合材が使用されている。
【レーザー拡散塗料】
より長期間の戦闘が行えるよう装甲材にはレーザー拡散力を向上させるための特殊塗料が塗布されている。これによって装甲に与えるレーザーの脅威度を多少なりとも低減し、装甲への被害を遅らせる事が可能である。
【カメラヘッド】
超長距離観測用。大型カメラを搭載するせいで前後に長い。装備位置が正中線上でないために近距離での視界が制限されるが、砲戦を旨とする特性上あまり問題視されなかった。
【レーダーヘッド】
レーザー砲用の射撃管制レーダー。広域探査性能よりも観測距離を重視している。
【両腕部】
両腕はかつて使用された義勇号と同じく丸ごと大口径レーザー砲塔になっており、手・指はない。
【レーザー用レンズ】
レーザー照射に利用する集光レンズはリアクターからのエネルギーを効率的に集められるよう設計され、整備性を高めるためにノズルとパッケージングされ配置されている。砲塔ごとのレンズは共用の物であり配置と数によって適切なものが設置できるようになっている。
【リアクターモジュール】
リアクターモジュールは対消滅エンジンによって生み出される出力を効率的に分配し、適切な運用に耐えうるよう設計されている。その為運用時に発生する余剰エネルギーを一時的にプールするための余剰容量が定められており、ダメージを受けた際の一時的なトラブルにも耐えうることが出来る。
【NLL-101A 大口径レーザー】
両腕部に搭載された大口径レーザー主砲。
【NLM-101B 中口径レーザー】
近~中距離用に胸部搭載されたレーザー砲塔。
【NLS-102D 連装小口径レーザー】
肩・胸・太股・背中にはデブリを自動迎撃する小口径レーザー砲塔を装備し、ミサイル迎撃や対地掃射にも転用された。これらの砲塔は全て独自のセンサ・カメラ系を備えており、近距離戦時はそれを用いて視界を確保する。
【両脚部】
脚部、特に膝関節は前後90°以上の可動範囲を持ち、ジャンプを行わずに8mまでの段差を越えることが出来た。スラスターを吹かしつつ歩行することで地上戦でも高い機動力を発揮する。
【センサー系】
光学・熱系センサはレーザー砲との干渉を避けるために頭部及び股間部に集約装備されている。
【放熱系】
レーザー大量装備のために放熱能力は最大限に高められている。これは熱探知による発見率が上がるということも意味するが、そもそも機体サイズの問題で隠蔽性は最初から考慮されていないため、問題ないとされた。
【空調装置】
空調は放熱機構の余剰能力とラジエーターから分配されるエネルギー供給に依存する。その為、戦闘時や損傷時にはコントロールが一元管理できるよう設計されている。
【酸素供給】
酸素供給は貯蔵された液体酸素から賄われている。液体酸素の貯蔵タンクはモジュール式となっており、注入によって補給する事も、モジュールごと補給済みのものと交換する事も可能である。
【オプション装備】
あまり使用されることはないが、特殊作戦用に数種のオプション装備が用意されている。
【NSGM-201 地対宙ミサイルセット】
腹部ウェポンベイには、爆撃ミッションに対応した宙対地ミサイルを搭載できる。とはいえ機体には誘導機材等は装備しておらず、あくまでミサイル付属のシステムだけで誘導を行う。このため精度はあまり良くなかった。
【対地・対潜センサーパック】
渡河及び浅海での移動も考慮し、地上戦時には脚部ステーションに対地・対水中センサーパックを装備する。
【空間戦運用】
【地上運用】
【共和国品質管理基準】
共通規格に準拠した品質管理基準によって部品の検査が行われている。厳しい基準を設ける事によってB級品質の部品を一般流通に流用し、C級部品の存在確立を出来る限り0に近づける事で稼働率を上げ、確実な運用ができるよう詳細まで区分されている。
【にゃんにゃん共和国共通工業規格】
にゃんにゃん共和国・テラ領域の工業製品はどれも共通規格の部品で作られている。こうしなければ他国の機体の整備などで問題が発生するのだ。
【共通規格標準ボルト】
共和国の共通規格に準拠したボルト。あらゆるI=Dに使用されている。規格が合わないために整備に失敗した、などあってはならない。
【共通電子機器コネクタ】
共通規格に準拠した、電子部品のコネクタ。特にパイロットスーツは各国で多種多様なので。コックピット周りは共通規格でなければならない。
【共通規格電力系コネクタ】
ジェネレータで発生した電力を各部に伝えるためのコネクタ規格。規格とサイズが合っていれば、別機種の手持ち兵装を転用することも出来る。
【共通規格対応工具】
共通規格に準拠した工業製品を製作・整備するための工具。機械工業がある国なら共和国のどこでも入手することができる。
【宇宙機用ネジ】
機体に使われているネジは宇宙での飛散に備えて専用の工具で取り付ける埋め込み式のものである、軍需品項目の品質基準に合わせて作られており、整備時は宇宙機体用の工具を使って交換を行わないといけない。
【宇宙機用パイプ】
宇宙機用のパイプは与圧に耐えうるよう多重構造によって構築されている。戦闘時の応急手当てが行われることを見越した構造となっており、補修ゲルが浸透しやすくなっている。