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アイドレスsystem4/三次医療に使用される装置達 - (2017/08/08 (火) 23:24:21) のソース

*部品構造

作者=猫野和錆

-大部品: 三次医療に使用される装置達 RD:19 評価値:7
--大部品: 細胞治療センター設備 RD:5 評価値:3
---部品: アイソレーター
---部品: CO2インキュベーター
---部品: クリーンルーム
---部品: 医療用遠心分離機
---部品: 培養顕微鏡
--大部品: 脳卒中、腫瘍治療設備 RD:4 評価値:3
---部品: MRI
---部品: CT
---部品: 超音波診断装置
---部品: ペースメーカー治療設備
--部品: 透析装置
--部品: 人工心肺
--部品: 人工呼吸器
--部品: カテーテル治療設備
--大部品: 放射線治療設備 RD:3 評価値:2
---部品: ラジエーションの特徴
---部品: ガンマナイフ
---部品: 術中照射
--部品: 低体温治療法
--部品: 高気圧酸素治療
--部品: 新生児センター



*部品定義

**部品: アイソレーター
細胞治療を行うためには、細胞治療操作中に意図しない細菌が入り込んではいけない。アイソレーターは無菌接続ポートを介して操作を行うことにより、操作中の無菌性を確保してくれる。

**部品: CO2インキュベーター
細胞を培養するには5%CO2インキュベーターで培養する必要がある。
因みにCO2が要求される理由は、培養液中のpHを維持するためである。
細胞を培養して時間が経つと培養液中のpHは酸性側に傾きやすい。そこで、培養液中に炭酸水素ナトリウムを混ぜ、インキューベータに薄い炭酸ガスを存在させると緩衝作用が生じ、pHが変動しにくくなる。しかし、気休め程度のことなので培養液が酸性になると色の変化する物質を混ぜておき、色が変化したら培養液交換をする必要がある。
2つ目は二酸化炭素要求性。光合成細菌の全部ではありませんが代表的な物には二酸化炭素を炭素原として要求するものがある。
最後に、二酸化炭素が大気中に5%存在すると、大気圧760mHgの5%なので二酸化炭素の分圧は38mmHgになります。これは、動脈血二酸化炭素分圧と等しい。

**部品: クリーンルーム
コンタミネーションコントロールが行われている限られた空間であって、空気中における浮遊微小粒子、浮遊微生物が限定されて清浄度レベル以下に管理され、また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行われている部屋のこと。細胞治療には厳密な無菌操作が必要であるため、部屋自体も極めて無菌に近い状態でなければならない。

**部品: 医療用遠心分離機
遠心分離とは、ある試料に対して強大な遠心力をかけることにより、その試料を構成する成分(分散質)を分離または分画する方法である。
懸濁液や乳液などは、ろ過や抽出操作では分離することが困難であるが、遠心分離では通常なら分離困難な試料に対しても有効にはたらく場合が多い。

**部品: 培養顕微鏡
倒立顕微鏡タイプ。通常の顕微鏡より高精細な観察画像を見ることができる。培養室内での生細胞の活性度確認、サンプリング、蛍光染色、タンパク質発現確認、画像記録を行える。

**部品: MRI
核磁気共鳴画像法。核磁気共鳴現象を利用して、生体内の内部の情報を画像にする方法で、被験者に高周波の磁場を与え、人体内の水素原子に共鳴現象を起こさせる際に発生する伝播を受診コイルで取得し、得られた信号データを画像に構成する仕組みだ。特に水分量が多い脳や血管の診断に優れる。

**部品: CT
CT検査装置。CTとはコンピュータートモグラフィーの略で、X線を使って体の断面を撮影する装置。
特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては優れた描出能が知られている。

**部品: 超音波診断装置
略称超音波。エコーとも。超音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法。
基本的に超音波は液体・固体がよく伝わり、気体は伝わりにくい。そのため、液状成分や軟体の描出に優れており、実質臓器の描出能が高く、肺・消化管の描出能は低い。また、骨は表面での反射が強く骨表面などの観察に留まる。

**部品: ペースメーカー治療設備
ペースメーカーとは心臓疾患の一部に適用される人口の装置であり、洞結節の異常への治療として行われる。
心臓の調律の異常をこれで調整するのだ。
リード(導線)がペースメーカー本体から伸びており、この先端から電気刺激を与える装置。
導線は心臓に埋め込まれるが、本体は胸部もしくは腹部に設置される。

**部品: 透析装置
透析装置は人工の腎臓であり、慢性的または一時的な腎不全の患者のために腎臓の(すべてとは言えないまでも)ほとんどの機能を遂行する。血液透析によって血液を浄化し、血液の成分バランスを調整するのだ。この処置によって、患者の血液は装置を通って循環し、そこで濾過され、電解質、pH、血中水分濃度のバランスが調整された後、患者に戻される。腎不全に共通する問題の1つが水分の貯留であるため、この処置では患者の血液から数パイントの水分を除去するのが一般的である。

**部品: 人工心肺
人工心肺装置とは、心臓外科における手術などの際、一時的に心臓と肺の機能を代行する医療機器である。
おもに、血液循環、血液ガス交換(二酸化炭素除去、酸素添加)、体温調節がある。心臓手術では心臓を停止させ、心臓への血流を遮断して行うため、血液ポンプ(人工心)により全身への血液循環を代行する。また、人工肺により、血流のなくなる肺のガス交換機能を代行する。さらに、体温調節のための熱交換器がある。血液は右心房から脱血され、人工心肺装置を経由して上行大動脈・大腿動脈へ送血される。

**部品: 人工呼吸器
人工呼吸器は、数時間から数年と言う長い時間に渡って人工呼吸を自動的に行うための医療機器である。
人工呼吸器の使用は呼吸不全のとき、あるいは全身麻酔の手術における場合など使用される状態は多岐にわたる。

**部品: カテーテル治療設備
カテーテル治療とは、狭心症や心筋梗塞など、心臓の血管(冠動脈)がコレステロールなどによって詰まったり、狭くなることで起きる疾患に対する治療法のひとつ。
専門的な器具ガイドワイヤーやバルーンカテーテルを用いて狭窄した血管を押し広げて、血流を改善するのだ。
造影剤を用いたリアルタイムの造影検査を行いながら実行する。

**部品: ラジエーションの特徴
腫瘍の成長をおくらせるために、あるいは縮小させるために放射線を使用する治療法。がんに侵された臓器の機能と形態の温存が出来る。また、がんの局所療法であるため、全身的な影響が少なく、高齢者にも適応できる。
手術で患部を切除しないで、身体の機能や形態を温存させたいときなどに利用する治療法だが、副作用としてがん局部周囲の正常細胞も傷害されるため、後遺症が残る場合もある。

**部品: ガンマナイフ
ガンマナイフとは放射線治療装置の名称。
周囲正常組織を傷つけることなく、約200個の線源(コバルト60)から出るガンマ線(γ線)を用いて、虫眼鏡の焦点のように病巣部に対して集中的に照射する治療法。
1本1本のガンマ線は細いビームなので、周囲の正常な細胞にはほとんど影響を与えず、ビームが集中する箇所のみが、まるでナイフで切り取られたかのように治療できるので、“ガンマナイフ”と名がついた。
開頭手術を行わなくとも脳内の小病変を治療・コントロールできる極めて低侵襲な治療法。

**部品: 術中照射
その名の通り、外科的手術中に行われる放射線照射法。別名で開創照射とも呼ばれ、手術で標的(腫瘍あるいはがん細胞が残存したと思われる部位)を露出し、直接的に放射線を照射する方法。
外科的手段により開腹した状態で、直視下に病巣の位置・大きさを確実に把握したうえで、1度の大量の放射線を照射する。放射線に弱い臓器を手術操作でさけてから照射できるのも利点の一つ。
術中照射の適応となる腫瘍の基本は、放射線の感受性が低い腫瘍、または、腫瘍近くに放射線感受性の高い、重要な臓器が存在する場合。
脳腫瘍、胃癌、すい臓癌、膀胱癌、前立腺癌、胆道癌、直腸癌などが代表的な適応先。

**部品: 低体温治療法
過去の経験から、低体温の状態からの救命報告が相次いだため、低体温は脳を保護する作用があると考えられ、研究の結果これが実証された。
低体温療法は心肺停止の状態から回復した後、速やかに実施する。時間に関しては様々な議論があるが、4時間以内が1つの目安となる。具体的な方法は、体表面に水冷式のブランケットをあてて冷却したり、冷たい輸液を行ったりして、体温を32~34℃程度に下げ、同時に筋弛緩薬、鎮静薬、鎮痛薬を使用する。通常この治療法は高度な治療となるので、ICUで実施することが多いです。目標の体温に到達したら、約24時間程度その低体温を保ち、その後ゆっくりと復温することになります。
低体温療法では、主に脳神経機能の予後の改善効果が期待できる。特に小児や若年の患者さんではより有効性が高いと考えられており、この治療方法はとても大きな可能性を秘めているといえる。
一方、高齢者や心肺停止から回復して長い時間が経過した患者では、その有効性はあまり期待できない。

**部品: 高気圧酸素治療
高気圧酸素治療とは、大気圧よりも高い気圧環境の中に患者を収容し、この患者に高濃度の酸素を吸入させることによって、病態の改善を図る治療の事。
酸素は、通常の大気圧環境下に於いて、97 %が血液中のヘモグロビンと結合する事により体内(血中)に運ばれる。物理的に溶解した溶解型酸素による組織への運搬は非常に少量で、3 %にすぎない。しかし高気圧環境下での高濃度酸素吸入による酸素分圧の増加に比例して、溶解型酸素が増加するので、酸素の運搬が低下している病態においては、治療効果が発揮される。


**部品: 新生児センター
新生児集中治療室、後方病床で構成される。新生児集中治療室、略所NICUは早産児や先天性の病気をもって生まれた赤ちゃん、呼吸障害や出生時仮死などで出生後すぐに具合が悪くなった母ちゃんの集中治療を行う治療室である。



*提出書式

  大部品: 三次医療に使用される装置達 RD:19 評価値:7
  -大部品: 細胞治療センター設備 RD:5 評価値:3
  --部品: アイソレーター
  --部品: CO2インキュベーター
  --部品: クリーンルーム
  --部品: 医療用遠心分離機
  --部品: 培養顕微鏡
  -大部品: 脳卒中、腫瘍治療設備 RD:4 評価値:3
  --部品: MRI
  --部品: CT
  --部品: 超音波診断装置
  --部品: ペースメーカー治療設備
  -部品: 透析装置
  -部品: 人工心肺
  -部品: 人工呼吸器
  -部品: カテーテル治療設備
  -大部品: 放射線治療設備 RD:3 評価値:2
  --部品: ラジエーションの特徴
  --部品: ガンマナイフ
  --部品: 術中照射
  -部品: 低体温治療法
  -部品: 高気圧酸素治療
  -部品: 新生児センター
  
  
  部品: アイソレーター
  細胞治療を行うためには、細胞治療操作中に意図しない細菌が入り込んではいけない。アイソレーターは無菌接続ポートを介して操作を行うことにより、操作中の無菌性を確保してくれる。
  
  部品: CO2インキュベーター
  細胞を培養するには5%CO2インキュベーターで培養する必要がある。
  因みにCO2が要求される理由は、培養液中のpHを維持するためである。
  細胞を培養して時間が経つと培養液中のpHは酸性側に傾きやすい。そこで、培養液中に炭酸水素ナトリウムを混ぜ、インキューベータに薄い炭酸ガスを存在させると緩衝作用が生じ、pHが変動しにくくなる。しかし、気休め程度のことなので培養液が酸性になると色の変化する物質を混ぜておき、色が変化したら培養液交換をする必要がある。
  2つ目は二酸化炭素要求性。光合成細菌の全部ではありませんが代表的な物には二酸化炭素を炭素原として要求するものがある。
  最後に、二酸化炭素が大気中に5%存在すると、大気圧760mHgの5%なので二酸化炭素の分圧は38mmHgになります。これは、動脈血二酸化炭素分圧と等しい。
  
  部品: クリーンルーム
  コンタミネーションコントロールが行われている限られた空間であって、空気中における浮遊微小粒子、浮遊微生物が限定されて清浄度レベル以下に管理され、また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行われている部屋のこと。細胞治療には厳密な無菌操作が必要であるため、部屋自体も極めて無菌に近い状態でなければならない。
  
  部品: 医療用遠心分離機
  遠心分離とは、ある試料に対して強大な遠心力をかけることにより、その試料を構成する成分(分散質)を分離または分画する方法である。
  懸濁液や乳液などは、ろ過や抽出操作では分離することが困難であるが、遠心分離では通常なら分離困難な試料に対しても有効にはたらく場合が多い。
  
  部品: 培養顕微鏡
  倒立顕微鏡タイプ。通常の顕微鏡より高精細な観察画像を見ることができる。培養室内での生細胞の活性度確認、サンプリング、蛍光染色、タンパク質発現確認、画像記録を行える。
  
  部品: MRI
  核磁気共鳴画像法。核磁気共鳴現象を利用して、生体内の内部の情報を画像にする方法で、被験者に高周波の磁場を与え、人体内の水素原子に共鳴現象を起こさせる際に発生する伝播を受診コイルで取得し、得られた信号データを画像に構成する仕組みだ。特に水分量が多い脳や血管の診断に優れる。
  
  部品: CT
  CT検査装置。CTとはコンピュータートモグラフィーの略で、X線を使って体の断面を撮影する装置。
  特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては優れた描出能が知られている。
  
  部品: 超音波診断装置
  略称超音波。エコーとも。超音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法。
  基本的に超音波は液体・固体がよく伝わり、気体は伝わりにくい。そのため、液状成分や軟体の描出に優れており、実質臓器の描出能が高く、肺・消化管の描出能は低い。また、骨は表面での反射が強く骨表面などの観察に留まる。
  
  部品: ペースメーカー治療設備
  ペースメーカーとは心臓疾患の一部に適用される人口の装置であり、洞結節の異常への治療として行われる。
  心臓の調律の異常をこれで調整するのだ。
  リード(導線)がペースメーカー本体から伸びており、この先端から電気刺激を与える装置。
  導線は心臓に埋め込まれるが、本体は胸部もしくは腹部に設置される。
  
  部品: 透析装置
  透析装置は人工の腎臓であり、慢性的または一時的な腎不全の患者のために腎臓の(すべてとは言えないまでも)ほとんどの機能を遂行する。血液透析によって血液を浄化し、血液の成分バランスを調整するのだ。この処置によって、患者の血液は装置を通って循環し、そこで濾過され、電解質、pH、血中水分濃度のバランスが調整された後、患者に戻される。腎不全に共通する問題の1つが水分の貯留であるため、この処置では患者の血液から数パイントの水分を除去するのが一般的である。
  
  部品: 人工心肺
  人工心肺装置とは、心臓外科における手術などの際、一時的に心臓と肺の機能を代行する医療機器である。
  おもに、血液循環、血液ガス交換(二酸化炭素除去、酸素添加)、体温調節がある。心臓手術では心臓を停止させ、心臓への血流を遮断して行うため、血液ポンプ(人工心)により全身への血液循環を代行する。また、人工肺により、血流のなくなる肺のガス交換機能を代行する。さらに、体温調節のための熱交換器がある。血液は右心房から脱血され、人工心肺装置を経由して上行大動脈・大腿動脈へ送血される。
  
  部品: 人工呼吸器
  人工呼吸器は、数時間から数年と言う長い時間に渡って人工呼吸を自動的に行うための医療機器である。
  人工呼吸器の使用は呼吸不全のとき、あるいは全身麻酔の手術における場合など使用される状態は多岐にわたる。
  
  部品: カテーテル治療設備
  カテーテル治療とは、狭心症や心筋梗塞など、心臓の血管(冠動脈)がコレステロールなどによって詰まったり、狭くなることで起きる疾患に対する治療法のひとつ。
  専門的な器具ガイドワイヤーやバルーンカテーテルを用いて狭窄した血管を押し広げて、血流を改善するのだ。
  造影剤を用いたリアルタイムの造影検査を行いながら実行する。
  
  部品: ラジエーションの特徴
  腫瘍の成長をおくらせるために、あるいは縮小させるために放射線を使用する治療法。がんに侵された臓器の機能と形態の温存が出来る。また、がんの局所療法であるため、全身的な影響が少なく、高齢者にも適応できる。
  手術で患部を切除しないで、身体の機能や形態を温存させたいときなどに利用する治療法だが、副作用としてがん局部周囲の正常細胞も傷害されるため、後遺症が残る場合もある。
  
  部品: ガンマナイフ
  ガンマナイフとは放射線治療装置の名称。
  周囲正常組織を傷つけることなく、約200個の線源(コバルト60)から出るガンマ線(γ線)を用いて、虫眼鏡の焦点のように病巣部に対して集中的に照射する治療法。
  1本1本のガンマ線は細いビームなので、周囲の正常な細胞にはほとんど影響を与えず、ビームが集中する箇所のみが、まるでナイフで切り取られたかのように治療できるので、“ガンマナイフ”と名がついた。
  開頭手術を行わなくとも脳内の小病変を治療・コントロールできる極めて低侵襲な治療法。
  
  部品: 術中照射
  その名の通り、外科的手術中に行われる放射線照射法。別名で開創照射とも呼ばれ、手術で標的(腫瘍あるいはがん細胞が残存したと思われる部位)を露出し、直接的に放射線を照射する方法。
  外科的手段により開腹した状態で、直視下に病巣の位置・大きさを確実に把握したうえで、1度の大量の放射線を照射する。放射線に弱い臓器を手術操作でさけてから照射できるのも利点の一つ。
  術中照射の適応となる腫瘍の基本は、放射線の感受性が低い腫瘍、または、腫瘍近くに放射線感受性の高い、重要な臓器が存在する場合。
  脳腫瘍、胃癌、すい臓癌、膀胱癌、前立腺癌、胆道癌、直腸癌などが代表的な適応先。
  
  部品: 低体温治療法
  過去の経験から、低体温の状態からの救命報告が相次いだため、低体温は脳を保護する作用があると考えられ、研究の結果これが実証された。
  低体温療法は心肺停止の状態から回復した後、速やかに実施する。時間に関しては様々な議論があるが、4時間以内が1つの目安となる。具体的な方法は、体表面に水冷式のブランケットをあてて冷却したり、冷たい輸液を行ったりして、体温を32~34℃程度に下げ、同時に筋弛緩薬、鎮静薬、鎮痛薬を使用する。通常この治療法は高度な治療となるので、ICUで実施することが多いです。目標の体温に到達したら、約24時間程度その低体温を保ち、その後ゆっくりと復温することになります。
  低体温療法では、主に脳神経機能の予後の改善効果が期待できる。特に小児や若年の患者さんではより有効性が高いと考えられており、この治療方法はとても大きな可能性を秘めているといえる。
  一方、高齢者や心肺停止から回復して長い時間が経過した患者では、その有効性はあまり期待できない。
  
  部品: 高気圧酸素治療
  高気圧酸素治療とは、大気圧よりも高い気圧環境の中に患者を収容し、この患者に高濃度の酸素を吸入させることによって、病態の改善を図る治療の事。
  酸素は、通常の大気圧環境下に於いて、97 %が血液中のヘモグロビンと結合する事により体内(血中)に運ばれる。物理的に溶解した溶解型酸素による組織への運搬は非常に少量で、3 %にすぎない。しかし高気圧環境下での高濃度酸素吸入による酸素分圧の増加に比例して、溶解型酸素が増加するので、酸素の運搬が低下している病態においては、治療効果が発揮される。
  
  
  部品: 新生児センター
  新生児集中治療室、後方病床で構成される。新生児集中治療室、略所NICUは早産児や先天性の病気をもって生まれた赤ちゃん、呼吸障害や出生時仮死などで出生後すぐに具合が悪くなった母ちゃんの集中治療を行う治療室である。
  
  


*インポート用定義データ

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          "title": "カテーテル治療設備",
          "description": "カテーテル治療とは、狭心症や心筋梗塞など、心臓の血管(冠動脈)がコレステロールなどによって詰まったり、狭くなることで起きる疾患に対する治療法のひとつ。\n専門的な器具ガイドワイヤーやバルーンカテーテルを用いて狭窄した血管を押し広げて、血流を改善するのだ。\n造影剤を用いたリアルタイムの造影検査を行いながら実行する。",
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          "title": "放射線治療設備",
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            {
              "title": "ラジエーションの特徴",
              "description": "腫瘍の成長をおくらせるために、あるいは縮小させるために放射線を使用する治療法。がんに侵された臓器の機能と形態の温存が出来る。また、がんの局所療法であるため、全身的な影響が少なく、高齢者にも適応できる。\n手術で患部を切除しないで、身体の機能や形態を温存させたいときなどに利用する治療法だが、副作用としてがん局部周囲の正常細胞も傷害されるため、後遺症が残る場合もある。",
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            {
              "title": "ガンマナイフ",
              "description": "ガンマナイフとは放射線治療装置の名称。\n周囲正常組織を傷つけることなく、約200個の線源(コバルト60)から出るガンマ線(γ線)を用いて、虫眼鏡の焦点のように病巣部に対して集中的に照射する治療法。\n1本1本のガンマ線は細いビームなので、周囲の正常な細胞にはほとんど影響を与えず、ビームが集中する箇所のみが、まるでナイフで切り取られたかのように治療できるので、“ガンマナイフ”と名がついた。\n開頭手術を行わなくとも脳内の小病変を治療・コントロールできる極めて低侵襲な治療法。",
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              "title": "術中照射",
              "description": "その名の通り、外科的手術中に行われる放射線照射法。別名で開創照射とも呼ばれ、手術で標的(腫瘍あるいはがん細胞が残存したと思われる部位)を露出し、直接的に放射線を照射する方法。\n外科的手段により開腹した状態で、直視下に病巣の位置・大きさを確実に把握したうえで、1度の大量の放射線を照射する。放射線に弱い臓器を手術操作でさけてから照射できるのも利点の一つ。\n術中照射の適応となる腫瘍の基本は、放射線の感受性が低い腫瘍、または、腫瘍近くに放射線感受性の高い、重要な臓器が存在する場合。\n脳腫瘍、胃癌、すい臓癌、膀胱癌、前立腺癌、胆道癌、直腸癌などが代表的な適応先。",
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        {
          "title": "低体温治療法",
          "description": "過去の経験から、低体温の状態からの救命報告が相次いだため、低体温は脳を保護する作用があると考えられ、研究の結果これが実証された。\n低体温療法は心肺停止の状態から回復した後、速やかに実施する。時間に関しては様々な議論があるが、4時間以内が1つの目安となる。具体的な方法は、体表面に水冷式のブランケットをあてて冷却したり、冷たい輸液を行ったりして、体温を32~34℃程度に下げ、同時に筋弛緩薬、鎮静薬、鎮痛薬を使用する。通常この治療法は高度な治療となるので、ICUで実施することが多いです。目標の体温に到達したら、約24時間程度その低体温を保ち、その後ゆっくりと復温することになります。\n低体温療法では、主に脳神経機能の予後の改善効果が期待できる。特に小児や若年の患者さんではより有効性が高いと考えられており、この治療方法はとても大きな可能性を秘めているといえる。\n一方、高齢者や心肺停止から回復して長い時間が経過した患者では、その有効性はあまり期待できない。",
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        {
          "title": "高気圧酸素治療",
          "description": "高気圧酸素治療とは、大気圧よりも高い気圧環境の中に患者を収容し、この患者に高濃度の酸素を吸入させることによって、病態の改善を図る治療の事。\n酸素は、通常の大気圧環境下に於いて、97 %が血液中のヘモグロビンと結合する事により体内(血中)に運ばれる。物理的に溶解した溶解型酸素による組織への運搬は非常に少量で、3 %にすぎない。しかし高気圧環境下での高濃度酸素吸入による酸素分圧の増加に比例して、溶解型酸素が増加するので、酸素の運搬が低下している病態においては、治療効果が発揮される。\n",
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          "title": "新生児センター",
          "description": "新生児集中治療室、後方病床で構成される。新生児集中治療室、略所NICUは早産児や先天性の病気をもって生まれた赤ちゃん、呼吸障害や出生時仮死などで出生後すぐに具合が悪くなった母ちゃんの集中治療を行う治療室である。",
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