インストールまでの経緯
LinkStation には vi クローンが入っていないため、設定ファイルの修正はかなり面倒である。まず対象となるファイルを Samba 管理下のディレクトリにコピーしてパーミッションを変更、外部から共有フォルダにアクセスして設定ファイルに修正を加える。その後ファイルを再び元のフォルダに戻す。ちょっとした修正やデバッグ時にはこの手順がかなり煩わしく感じられた。やはり vi クローンが使えないのはネックだ。編集対象のほとんどは設定ファイルであるし、取り合えず日本語は扱えなくても良いだろう。というわけでまずは軽量のオリジナル nvi を入れてみることにした。
ダウンロード
LinkStation のアーキテクチャは mipsel である。仮想マシンで稼動している Ubuntu からプログラムを拝借してくるわけにはいかない。色々と調べた結果、Debian のサイトからダウンロードできる mipsel 用のバイナリパッケージが流用できそうだ。
解凍
もちろん LinkStation には
dpkg はインストールされていないので .deb パッケージを直接インストールすることはできない。そこまで遡って環境を整えるのは先送りにしたかったので、まずは Ubuntu 上で dpkg-deb を使ってパッケージを展開することにした。-x は展開用のオプション、続けてパッケージ名と展開先のディレクトリ(今回はカレントディレクトリ)を指定する。
dpkg-deb -x nvi_1.79-25_mipsel.deb .
追記).deb の実体は単なる tar ファイルのようで、dpkg-deb を使わなくとも
Windows のアーカイバで開くことができた。
インストール
インストールといっても単に展開された nvi を LinkStation の /usr/bin にコピーしてパーミッションを変更しただけ。nvi コマンドを入力するとちゃんと実行された。その後 vi を nvi のエイリアスにしようとしたら案の定 alias コマンドがない。仕方が無いので直接シンボリックリンクを作った。同様のことを nview と nex でも行う。
ln -s nvi /usr/bin/vi
ln -s nview /usr/bin/view
ln -s nex /usr/bin/ex
補足
ちなみに dpkg コマンドが何をするかは -e オプションでコントロール情報を取り出し、postinst あたりを覗いてみると良い。
dpkg-deb -e nvi_1.79-25_mipsel.deb
追記)これも Windows のアーカイバで開くことができる。
最終更新:2008年09月01日 01:15