なつのおもひで日記のネタバレを含みます。
編集、情報のご協力お願いします。
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1日目


一日目 火輪

今日から先生と、どこか懐かしい自然の残る場所へと行くことになった。

途中の美しい海や大きな山には、強い気を感じた。

町のニンゲンは、何か祭りの準備をしていた。

ここではかつて…何かがあったのだろうか?

本日より十四日間。
何も無ければいいが…。

【生徒名】
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2日目


二日目 叢雲

今日は先生と海へ行った。

波間からずっとこちらを見ている顔が有り心配したが、天気が悪いからと【先生名】は海へ入ることはなかった。
きっとあの顔は、ああして仲間にできる相手を探しているのだろう。

浜辺から海を眺めていると、足元に貝殻を見つけた。
砂を払うときれいな白色をしていたので、【先生名】に渡すと喜ばれた。

晴れていればこの海もきっと安全だろう。

明日は森に行くという。
あそこには、大きな気を感じる…。

【生徒名】
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3日目


三日目 火輪及び叢雲

本日は先生と森へ行った。

やはりあの森の奥には『何か』がいる。
日が出ている限りは息を潜めているが、あまりたちのよいものではない。

森を散策していると、精霊が顔を表した。
【一人称】が姿を見られることを喜んでいた。

持っていた金平糖をやると、お礼に森の奥にある泉の場所を教えてくれた。

ニンゲンには場所を知られたくないというので先生には目隠しをしてもらった。
先生は不思議がっていたが、精霊との契約は守らなければいけない。

しかし先生も、泉に着くとその清らかさにとても喜んでいた。
精霊たちは、『あれ』が森を這いずり回っているあいだはここで息を潜めているのだという。


雲が近づいてきたので、先生を促して森を出た。

雲が森を覆った途端、『あれ』の気配が濃くなるのを感じた。
精霊たちが心安らかであればいいが…。

明日は山に登るという。
あの山には何があるのだろう………。

【生徒名】
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4日目


四日目 火輪

本日は先生と山へ行った。

初日に見たとおり、強い気を感じる。
というよりも、この山に封じられていた邪悪な気が随分と漏れていた。

こんな脆弱な封印は、今日明日にでも解けてしまうのではないだろうか?
もしそうなったら、【一人称】は先生を守れるだろうか…。

無邪気に木霊と遊ぶ先生を見て、【一人称】はずっと心配だった。

明日は川原で山海の幸を焼くという何らかの儀式をするらしい。
どうして先生がそのような儀式を知っているのだろう…。

【生徒名】
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5日目


五日目 火輪

本日は先生と近くの川原へ行った。

山海の幸を鉄串に刺し、焼く…。
どんな儀式なのかと思っていたら、【一人称】達が食べるためのものだった。

普通に美味しかった。

川の底から、さみしそうな顔をした子供たちがこちらを見ていた。
憐れに思い小さなおにぎりをひとつ、川底へと沈めてやった。

子供たちはそれを受け取ると、嬉しそうに笑って消えていった。
子供たちの魂が安らかであればいい。

明日はまた海に行くようだ。
あの顔は、今だ波間にあるのだろうか。

【生徒名】
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6日目


六日目 叢雲ののち、火輪。

波間の顔はやはりにやにやとこちらを見ていたが、日が差し込むと悔しそうに海中へと消えていった。

晴れたわだつみは穏やかで、満ち足りた気を感じた。
山の邪悪なる気配とは大違いだ。

この海は、とても清らかで強い気を感じる。

【一人称】が水に手をつけると、先生もどこか嬉しそうだった。

明日もまた海に来ようと約束をした。
この海の気を、【一人称】ももっと感じていたい。

先生も、無意識だが心地よい気を感じているようだ…。

【生徒名】
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7日目


七日目 天水、のちに火輪

本日は朝より雨が降っていた。

こんな日は森の精霊たちも、泉の周りで息を潜めていることだろう。
火輪の力が弱まれば、それだけ邪悪なものが力を増してしまう。

幸い、人里であるこのあたりまでは影響は少ないようだ。

だが、この雨で山に封じられた邪悪な力が、一層活気づいてしまったのを感じる。
このままでは、三晩としないうちに、完全に復活してしまうのではないだろうか?

町は明日祭りだという。
明日も何も無い一日であればいいが…。

【生徒名】
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8日目


八日目  火輪

今日は祭りの日だ。
今日から一週間の間にわたって祭りをするらしい。

朝から町が浮き立っているのを感じる。
先生も浮き立っているらしく、「やっと今日になった」と言っていた。

祭りは屋台が立ち並び、神楽が奉納された。
その神楽は、海の神から武器を賃与されたニンゲンが、その武器で山の邪神を封印し、再び武器を海へと返すというものだった。

ここのニンゲンは誰も気がついていない。
かつてこの場所であった真実に。

昔のニンゲンが忘れないように神楽にし、誰もが真実を忘れても神楽だけが残っていたのだろう。

神楽に重なるように真実の映像を見ていた【一人称】に、先生が声をかけた。
「この祭りは素敵だね」と言うと、先生が微笑んだ。

明日は何をするのだろうか。

ただ、この土地の空気は祭りのせいか清浄になったような気がした。

【生徒名】
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9日目


九日目  火輪

本日は再び先生と山へ行った。

驚くべきことに、山の封印はまた強いものへと変わっていた。
やはり、あの祭りが封印の役目を果たしているのだろう。

森の『あれ』の気配も薄れている。
かつて自分たちがどうしてそこに追いやられたのかを思い出したのだろう。

ニンゲンが真実を忘れても、彼らは覚えている。
ニンゲンが祭りを忘れない限り、彼らも忘れることは無いだろう。

邪悪なる気配が薄れていて本当によかった。

万一の時に先生のことだけが心配だった。
これで無事に残りの日数を過ごせるだろう...。

【生徒名】
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10日目


十日目 天水

本日は朝より雨だった。

雨の音は、嫌いではない。
土の中の小さな生き物たちが喜んでいる気配を感じる。

本日は一日家の中で、先生とすごした。

【一人称】が瞑想をしていると、先生が話しかけてきた。
何度も話しかけられてはいたが聞こえなかったらしい。
結果として無視をしたような形になり、先生には悪いことをしてしまった。

明日、晴れていたらならば山へ篭るらしい。
何の儀式だろうか?

あの平和になった山なら、先生と一緒でも心配はないだろう。

【生徒名】
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11日目


十一日目 火輪、時折叢雲

本日より先生と山に篭ることになった。

どのような零場かと思っていたが、屋外宿泊施設だった。
先生が危ないことをするわけじゃないと知り、少しほっとした。

ここで寝ると言われたのは天幕だった。
ヒトは時に遊牧民の暮らしに戻りたくなるのだろうか。

夕食は香辛料と材料を煮込んだものだった。
これは家でも食べるはずなのに、どこか味わいが違うように感じた。

明日はここで、何をして過ごすのだろうか...。

【生徒名】
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12日目


十二日目 叢雲、後に火輪が顔を出す

山篭り二日目。

天幕施設の近くに、ニンゲンに忘れられ、打ち捨てられた古き神の社を見つけた。
先生はこれを怖いと言っていたが、【一人称】には哀れな抜け殻のように見えた。

ニンゲンに忘れられてしまえば、神ですら消えてしまう。
この地の神は、どこへ行ってしまったのだろうか...。

夜になり、先生が肝試しをしようと言い出し、押し切られてしまった。
昼間の古き神の社へ、ロウソクを供えてくるのだと言う。

【一人称】は道々で、暗闇に潜むモノに先生を脅かさないようにと言って回った。
その甲斐あってか、皆おとなしくしていてくれた。

しかし先生は怖かったと言って楽しそうだった。

明日で山に篭る日々も終わる。
最後まで先生と無事に過ごせればいい...。

【生徒名】
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13日目


十三日目 火輪

山に篭もりて三日が経つ。

この日はついに山を降りることとなった。

先生が、降りる前に星を見たいというので並んで星を見た。

遠い宙の彼方から、星たちの歌が聴こえる。
いつしかそれは心地よい響きになり、いつの間にか【一人称】の口から流れ出ていた。

何の曲かと先生に問われ、【一人称】は「星の歌だよ」と答えた。
この答えを聞いて、先生は静かに微笑んだ。

満天の星空の下、【一人称】と先生は、ずっと星の歌を聴いていた。

明日はもう、この過去が残りし里から帰らなくてはいけない。
この清浄な気も、あと少ししか触れ合えない...。

【生徒名】
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14日目


十四日目 天水、後に火輪が顔を出す

今日はついに、この自然豊かな地で過ごす最後の日だった。
あいにくと朝から昼までは雨だったが、夕方には空が赤く染まったのを見ることができた。

今日は一週間続いた祭りの最後の日でもあった。
その祭りの締めくくりとして、壮大な花火が空に咲くという。
先生もそれを楽しみにしており、雨が上がって嬉しそうだった。

火炎花が打ちあがると、先生の目はそれに釘づけになってしまった。

そんな先生を見ていると、【一人称】の視線に気付かれた。

「君を見てただけだよ」

そう言うと、先生は恥ずかしそうに微笑んだ。

この十四日、あっという間に過ぎてしまったように思う。
また、明日から日常が始まる。

しかしきっと【一人称】は忘れることは無いだろう。
この日々を、遠き日の追憶として。

【生徒名】
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  • 七日目 天水、のちに火輪

    本日は朝より雨が降っていた。

    こんな日は森の精霊たちも、泉の周りで息を潜めていることだろう。

    火輪の力が弱まれば、それだけ邪悪なものが力を増してしまう。

    幸い、人里であるこのあたりまでは影響は少ないようだ。

    だが、この雨で山に封じられた邪悪な力が、一層活気づいてしまったのを感じる。

    このままでは、三晩としないうちに、完全に復活してしまうのではないだろうか?

    町は明日祭りだという。

    明日も何も無い一日であればいいが…。

    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-11 01:00:50
  • 八日目  火輪

    今日は祭りの日だ。

    今日から一週間の間にわたって祭りをするらしい。

    朝から町が浮き立っているのを感じる。

    先生も浮き立っているらしく、「やっと今日になった」と言っていた。

    祭りは屋台が立ち並び、神楽が奉納された。

    その神楽は、海の神から武器を賃与されたニンゲンが、その武器で山の邪神を封印し、再び武器を海へと返すというものだった。

    ここのニンゲンは誰も気がついていない。

    かつてこの場所であった真実に。

    昔のニンゲンが忘れないように神楽にし、誰もが真実を忘れても神楽だけが残っていたのだろう。

    神楽に重なるように真実の映像を見ていた【一人称】に、先生が声をかけた。

    「この祭りは素敵だね」と言うと、先生が微笑んだ。

    明日は何をするのだろうか。

    ただ、この土地の空気は祭りのせいか清浄になったような気がした。

    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-14 08:57:20
  • 九日目  火輪

    本日は再び先生と山へ行った。

    驚くべきことに、山の封印はまた強いものへと変わっていた。

    やはり、あの祭りが封印の役目を果たしているのだろう。

    森の『あれ』の気配も薄れている。

    かつて自分たちがどうしてそこに追いやられたのかを思い出したのだろう。

    ニンゲンが真実を忘れても、彼らは覚えている。

    ニンゲンが祭りを忘れない限り、彼らも忘れることは無いだろう。

    邪悪なる気配が薄れていて本当によかった。

    万一の時に先生のことだけが心配だった。

    これで無事に残りの日数を過ごせるだろう...。

    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-14 09:02:21
  • 十日目 天水

    本日は朝より雨だった。

    雨の音は、嫌いではない。

    土の中の小さな生き物たちが喜んでいる気配を感じる。

    本日は一日家の中で、先生とすごした。

    【一人称】が瞑想をしていると、先生が話しかけてきた。

    何度も話しかけられてはいたが聞こえなかったらしい。

    結果として無視をしたような形になり、先生には悪いことをしてしまった。

    明日、晴れていたらならば山へ篭るらしい。

    何の儀式だろうか?

    あの平和になった山なら、先生と一緒でも心配はないだろう。

    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-14 09:09:07
  • 十一日目 火輪、時折叢雲

    本日より先生と山に篭ることになった。

    どのような零場かと思っていたが、屋外宿泊施設だった。

    先生が危ないことをするわけじゃないと知り、少しほっとした。

    ここで寝ると言われたのは天幕だった。

    ヒトは時に遊牧民の暮らしに戻りたくなるのだろうか。

    夕食は香辛料と材料を煮込んだものだった。

    これは家でも食べるはずなのに、どこか味わいが違うように感じた。

    明日はここで、何をして過ごすのだろうか...。

    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-15 08:04:28
  • 十二日目 叢雲、後に火輪が顔を出す

    山篭り二日目。

    天幕施設の近くに、ニンゲンに忘れられ、打ち捨てられた古き神の社を見つけた。

    先生はこれを怖いと言っていたが、【一人称】には哀れな抜け殻のように見えた。

    ニンゲンに忘れられてしまえば、神ですら消えてしまう。

    この地の神は、どこへ行ってしまったのだろうか...。

    夜になり、先生が肝試しをしようと言い出し、押し切られてしまった。

    昼間の古き神の社へ、ロウソクを供えてくるのだと言う。

    【一人称】は道々で、暗闇に潜むモノに先生を脅かさないようにと言って回った。

    その甲斐あってか、皆おとなしくしていてくれた。

    しかし先生は怖かったと言って楽しそうだった。

    明日で山に篭る日々も終わる。

    最後まで先生と無事に過ごせればいい...。

    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-15 08:11:47
  • 十三日目 火輪

    山に篭もりて三日が経つ。

    この日はついに山を降りることとなった。

    先生が、降りる前に星を見たいというので並んで星を見た。

    遠い宙の彼方から、星たちの歌が聴こえる。

    いつしかそれは心地よい響きになり、いつの間にか【一人称】の口から流れ出ていた。

    何の曲かと先生に問われ、【一人称】は「星の歌だよ」と答えた。

    この答えを聞いて、先生は静かに微笑んだ。

    満天の星空の下、【一人称】と先生は、ずっと星の歌を聴いていた。

    明日はもう、この過去が残りし里から帰らなくてはいけない。

    この清浄な気も、あと少ししか触れ合えない...。

    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-15 08:22:43
  • 十四日目 天水、後に火輪が顔を出す

    今日はついに、この自然豊かな地で過ごす最後の日だった。

    あいにくと朝から昼までは雨だったが、夕方には空が赤く染まったのを見ることができた。

    今日は一週間続いた祭りの最後の日でもあった。

    その祭りの締めくくりとして、壮大な花火が空に咲くという。

    先生もそれを楽しみにしており、雨が上がって嬉しそうだった。

    火炎花が打ちあがると、先生の目はそれに釘づけになってしまった。

    そんな先生を見ていると、【一人称】の視線に気付かれた。

    「君を見てただけだよ」

    そう言うと、先生は恥ずかしそうに微笑んだ。

    この十四日、あっという間に過ぎてしまったように思う。

    また、明日から日常が始まる。

    しかしきっと【一人称】は忘れることは無いだろう。

    この日々を、遠き日の追憶として。

    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-15 09:06:01
  • 「先生」が先生の名前なのかそのまま先生なのかわからなかったのでそのまま先生で記載させていただきました。
    もし先生の名前でしたらご指摘ください。 -- (名無しさん) 2013-08-16 02:14:31
  • 先生のままです。
    教師名ではありません。 -- (名無しさん) 2013-08-16 18:27:03
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最終更新:2013年08月16日 02:12