• 一日目 晴れ


    今日から【先生】と田舎に十四日間、泊まることになった。


    ここまで来る途中に海や山が見えた。

    町では祭りの準備が行われていた。


    これから何が待っているのか楽しみだ。


    【生徒】
    -- (名無しさん) 2013-08-10 20:02:43
  • 二日目 曇り


    今日は海に行った。

    天気があまりよくなかったので海自体には入ることが出来なかった。


    残念そうにしている【先生】に「また来よう」と行ったらようやく笑ってくれた。よかった。

    【先生】は砂の城を作るのだと意気込み、せっせと作り始めた。

    結局できたものは……城…?と首をかしげるものだった。

    それでも【先生】はすごく満足そうに、部屋の間取りを紹介してくれた。

    しかし、城なのにどうしてリビングダイニング?


    明日は森に行きたいらしい。

    明日も暑くなりそうだ。


    【生徒】
    -- (名無しさん) 2013-08-10 20:03:40
  • 三日目 晴れ時々曇り


    今日は森に行った。

    セミの声が夏を感じさせた。

    しかしセミにも色んな鳴き声があるんだな。面白いもんだ。

    【先生】はセミに追いかけられて逃げまわっていた。

    セミの声に負けないくらい【先生】の悲鳴が響いていた。

    色んな悲鳴を出せるんだな。面白いもんだ。

    ってこれを言ったら怒られるな。まぁ、日記だからいいだろう。



    明日は山に登るらしい。

    俺は大丈夫だが、【先生】は大丈夫なのか?


    【生徒】
    -- (名無しさん) 2013-08-10 20:04:40

  • 俺ではなく【一人称】です
    失礼しました -- (名無しさん) 2013-08-10 20:06:07
  • 四日目 晴れ


    今日は山に登った。

    朝、【先生】が寝坊。珍しいこともあるもんだ。

    起こしに行ったら、寝ぼけていたのか抱きつかれた。

    「朝だぞ」と頭を優しく叩きながら言うと、意識がハッキリした【先生】は面白いほどオーバーなリアクションをとった。

    朝から元気だな。


    山登りは【一人称】にとってはとても楽しいものだった。

    【先生】はちょっとバテ気味だったので、ペースを【先生】に合わせて会話をしながら登った。

    あのくらいのペースで良かったのだろうか?


    頂上ではいたるところで山びこを聞いた。

    頂上にいた誰かが山に向かって「好きだ」と叫んだら「ごめんなさい」と山びこが返ってきた。

    【一人称】と【先生】は二人揃って笑ってしまった。



    今日はさすがに疲れたな。

    その分ぐっすり眠れそうだ。


    【生徒】
    -- (名無しさん) 2013-08-10 20:07:10
  • 五日目 晴れ


    今日は近くの川原に行った。

    目的はバーベキューだ。

    作業を分担して【先生】が下準備、【一人称】が魚の調達をすることになった。


    川でひとりの少年と出会った。【一人称】と同じで魚を獲りに来ていたようだ。

    その少年が突然泣きだした。聞くと魚が全然釣れないらしい。

    「男ならそんなことで泣くな」


    と、【一人称】は少年に注意をした。

    少年もそれを理解したのかすぐに泣きやみ、釣りを再開し始めた。

    【一人称】も言ったからには責任をとるべく、少年の釣りに協力した。


    川の流れ、風の向き、鳥の動きなど、

    魚釣りを成功させるには自分だけではなく、自然の力を借りることが重要だ。

    少年はすぐにそれらアドバイスを吸収し、最終的にバケツをいっぱいにした。


    最後別れるとき、少年が「ありがとう」と言った。

    その顔は少し前まで泣きべそをかいていた少年のものではなかった。

    あの少年は将来きっと立派な男になるだろう。


    少年と別れてから数分後、【一人称】も帰ろうかとバケツを持った。

    そこで気づいてしまった。

    少年の協力に夢中で【一人称】は自分の仕事をすっかり忘れていた。

    【一人称】が持ったバケツはすごく軽かった。


    【先生】には少年との件は言わなかった。

    【一人称】は言い訳などしない。

    しかし、楽しみに待っててくれた【先生】にはやはり申し訳なかったと思う。

    そんな【一人称】に対し、【先生】は笑って許してくれた。


    すまない。そしてなにより、ありがとう。


    【先生】が用意したバーベキューはとてもうまかった。

    素直にその気持ちを伝えるとすごく喜んでいた。


    明日はまた海に行きたいらしい。


    【生徒】

    -- (名無しさん) 2013-08-10 20:08:39

  • 六日目 曇り後晴れ


    今日は海に行った。

    ここに来て海は二度目だ。

    朝は雲が多く今回も泳げないかもと【先生】が心配していた。

    が、昼にはすっかり晴れ絶好の海水浴日和となった。


    今回は【一人称】も【先生】も水着に着替えた。

    【先生】は水着の着替えにかなり時間をかけていた。

    なぜあんなに時間がかかるのか【一人称】にはよくわからない。


    【先生】の水着姿はよく似合っていた。

    素直に告げたのに【先生】は顔を赤くして疑ってきた。

    なぜだ?

    綺麗なものに綺麗だと言っただけなのに…よくわからん。


    海では【先生】といろいろなことをして遊んだ。

    しかし一番記憶に残っているのは、【先生】と一緒に海にプカプカと浮かぶ、ただそれだけのことが一番心地よかったということ。

    夏の暑さ、海の冷たさもそうだが、やはり【先生】と一緒だったという事が一番、心地よさの元なのかもしれない。



    明日も海に行きたいらしい。


    【生徒】 -- (名無しさん) 2013-08-11 11:37:02

  • 七日目 雨後晴れ


    今日の朝と昼は雨だった。

    海に行く予定だったため、【先生】は残念そうにしていた。


    夕方には太陽が顔を出したので、【先生】が意気揚々と「海に行こう」と言い出した。

    今から行ったところで着く頃には日が沈んでいると思ったのだが、【先生】はそれでも行くとのこと。


    思った通り、海に着いた頃には日は沈んでいた。

    そこで【先生】が取り出したのはスイカと花火。

    なるほど、そういうことか。


    スイカ割りは【一人称】が一発で成功。

    つい本気を出してしまい、スイカを真ん中から綺麗に一刀両断してしまった。

    これではスイカ割りでなく、スイカ斬りだ…ちょっと加減するべきだったか…

    【先生】は目を見開き「すごいすごい」と喜んでくれた。

    まぁ、【先生】が喜ぶのならこれでもいいか。


    しかし、スイカはあまりにも綺麗に半分となってしまったため、すごく食べにくかった。


    スイカを食べたあと花火をした。

    花火は綺麗だったの一言だ。

    線香花火でどっちが最後まで落ちないかで勝負をした。

    【先生】は全戦全敗。とても悔しそうだったのを覚えている。

    それでも【先生】は終始、楽しそうに嬉しそうに花火をしていた。

    こういう子供っぽいところも【先生】の魅力の一つだと思う。


    明日は祭りがあるらしい。

    もう寝るか。


    【生徒】
    -- (名無しさん) 2013-08-11 20:37:15

  • 八日目 晴れ


    今日は祭りの日だ。

    【先生】もすごく楽しみにしていたのだろう、「やっと来た」「待ちに待った」と言っていた。


    祭りでは様々な屋台があり、どこも活気に満ちていた。

    周りを見ると浴衣が多かった。

    【先生】は「浴衣でくるのを忘れた」と、後悔していた。

    【先生】の浴衣姿を思い浮かべ、確かに似合うなと思った。


    【先生】が屋台の前で動かなくなった。

    そこにある景品のアクセサリーが欲しいらしい。

    なんとか取ることができたので、日々お世話になっているお礼として贈った。

    【先生】はとても喜んでくれた。

    取れて本当に良かったと思った。


    今日はいい夢が見れそうな気がする


    【生徒】 -- (名無しさん) 2013-08-15 14:10:07
  • 九日目 晴れ


    今日は【先生】とぶらぶら辺りを探索した。

    そこでは様々な人との出会いがあった。


    朝は農家の男性と会った。

    こちらから農家の仕事を体験したいと申し出た。

    男性は快く了承してくれた。

    農家の仕事は思った以上に体力仕事でかなりキツかった。

    農家の全ての人に尊敬と感謝を抱いた。とても貴重な体験だった。


    昼に少々よそ見をしてしまい、男性とぶつかってしまった。

    すぐに謝罪して事なきを得た。

    歩くときはきちんと前を見るようにしなくては。


    夕方、案山子を見つけた。

    その案山子は本当に生きているかのように見えた。

    あまりにもよく出来ているので、しばらく見ていると………


    夜、奇妙な格好をしている男性に会った。

    テレビで見た昔の風来坊といった感じの男性。口調も昔を思わせるものだった。

    それもあってか何を言っているのかよくわからなかった。



    面白い体験の多い日だった。


    【生徒】 -- (名無しさん) 2013-08-15 16:47:30

  • 十日目 雨


    今日は一日中雨。

    雨の日か。

    この前【先生】と歌を聴いたことを思い出すな。


    結局この日は外には出ず、家で本を読んで過ごすことにした。

    【先生】も【一人称】も本を読む。

    耳をすませば、雨音と時計の秒針

    こういうのも悪くないな。

    今度図書館にでも行こうと提案してみよう。



    明日はキャンプだそうだ。

    今日みたいな雨の日というのも勿論いいが、明日は晴れて欲しいものだ。


    【生徒】 -- (名無しさん) 2013-08-15 16:51:57

  • 十一日目 晴れ時々曇り


    キャンプ一日目。

    キャンプ場について早々、まずはテントを組み立てる。

    組み立てはあっという間に完成。

    【先生】はそのことに驚いていた。

    別に説明書どおりにしただけなのだが…?


    晩御飯はカレー。

    【先生】には待っててもらい、この場は【一人称】がエプロンを付ける。

    カレーは以前大量に作った経験があり、もう手慣れたものとなっていた。

    隠し味としてアレを入れた。

    結果、【先生】にも好評だったようだった。良かった。

    やはり隠し味のアレが良かったのだろう。



    さて

    明日は何をするか


    【生徒】 -- (名無しさん) 2013-08-16 19:22:54

  • 十ニ日目 曇り後晴れ


    キャンプ二日目。

    キャンプ場の山奥で祠を見つけた。

    少し入ってみたが人っ子一人おらずかなり不気味な印象で、すぐにその場を後にした。


    夜、【先生名】が先日贈ったアクセサリーを落としてしまったらしく、とても落ち込んでいた。

    落ち込む【先生名】はあまり見たくない。

    【一人称】はすぐ立ち上がった。


    今日回ったところをひと通り探したが見つからない。残るは祠のみとなった。

    祠は夜になり、より一層不気味な印象を受けた。

    【先生名】が【一人称】の腕に強くしがみついて来た。

    「心配ない」

    その一言で【先生名】の力は多少抜けたようだった。


    アクセサリーは無事見つかった。【先生名】にようやく笑顔が戻った。

    やはり落ち込む【先生名】より笑顔の【先生名】の方が良いなと改めて感じた。



    明日でキャンプは終わりだそうだ。


    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-16 19:27:15

  • 十三日目 晴れ


    キャンプ三日目。

    一番の思い出は星を眺めたことだ。

    やはりここは空気が澄んでいるためか、星空がとても綺麗だった。


    【先生名】に色々な星の名前を教えてもらった。

    そこで知ったのだが、新しい星を見つけると自分の名前がつけられるらしい。

    もし見つけたら「【生徒名】星」か?

    だったらそれより「【先生名】星」の方が綺麗な感じがしていいか。


    星を眺めている最中、チラリと【先生名】を見たら、なぜか無性に【先生名】の手を握りたくなった。

    【先生名】の手を握ると最初おどろいていた様子だったが、最後は笑顔で返してきた。


    そのあと眺める星は

    何故かさっきより綺麗に見えた。



    明日はいよいよ最終日か。


    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-16 19:33:36

  • 十四日目 雨後晴れ


    今日は最終日。

    夜に花火大会があるらしい。

    昨日から楽しみにしていた【先生名】は朝、外の雨を見て相当なショックを受けていた。

    【一人称】は晴れるよう天に願った。


    どうやら天はその願いを聞き入れてくれたようだ。

    夕方には晴れて、花火大会も行われることとなった。


    浴衣姿の【先生名】は思った通りとてもよく似合っていた。

    あのアクセサリーも浴衣に合うようバッチリアレンジしていた。

    コーディネート力と言うのか、こういうところはやはり流石だなと思う。


    花火が始まり、多くの歓声が上がった。

    【先生名】もはしゃいでいたようで、危うく転ぶところだった。

    危ないんで手をつなぐことにした。


    空には花火、隣には笑顔の【先生名】

    十四日間の締めくくりとして、最高の思い出となった。


    【生徒名】 -- (名無しさん) 2013-08-17 07:13:07

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最終更新:2013年08月17日 07:13