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空条徐倫&セイバー◆RzdEBf96bU


ビデオテープを早回ししたかのように世界が加速する。
雨が一瞬で降り止み、波が荒れ狂う。
太陽が紅色の軌跡を描いて空を駆け、朝と夜が瞬時に入れ替わる。
神父の生み出したスタンド、メイドインヘブンは圧倒的だった。
そのスタンドの前に、エルメェスもアナスイも、父さんも倒された。
そしてこのあたしの命も今尽きようとしている…ッ!
なんて短い人生だったんだろう。そうあたしは自嘲した。
だけど恐れは何一つなかった。
ウェザーの遺した意思は、既にエンポリオに託した。
あの子ならきっと大丈夫。
すぐ泣くけれど心の奥には強い黄金の精神がある。
きっとあたしがいなくても神父を倒してくれる。
そう確信を持って言える。

「待ってッ!!待ってッ!!お姉ちゃんやめてッ!!早くロープをたぐり寄せてェエエーッ!!」

ごめんねエンポリオ。だけどあたしはここで神父を食い止めなきゃならない。奴はここで疲労するッ!
イルカに結び付けたロープを裂いて、あたしは海(オーシャン)に投げ出された。

「ストーン・フリィイイ―――ッ!!!!!」

傍らにスタンドを呼び出して、神父へと対峙した。

―――幸せに、エンポリオ。

神父に切り裂かれた瞬間、あたしは最期にそう願い、世界が暗転した。

☆☆☆


「まったく…そんなことも忘れてこんなニセモンの町でのほほんと過ごしてたなんて…自分で自分が嫌になるわ」
徐倫は自らのサーヴァントにそう愚痴をこぼした。
あの時、確かに自分は神父に殺されたはずだった。だが気づかないうちにこの町に呼び出され、記憶を失って生活していた。
父さんとママが離婚せず、あたしたち3人家族で仲良く暮らしていた。それはそれは幸せな暮らしだったのだろう。
だけど肩に何故か奇妙な疼きを感じていた。その理由は何故だかはわからなかった。
ある日鏡で肩を見てみると、そこには星形のあざがあった。
それを見て、今までの思い出が濁流のように押し寄せた。
父さんの思い出、ママの思い出、エルメェスの思い出、F・Fの思い出、ウェザーの思い出、アナスイの思い出、エンポリオの思い出。
大事な思い出を今まで奪われていたなんて全く屈辱だった。

「ようやく記憶を取り戻したようだね、徐倫」
「ええ、勝手にこんなとこに呼び出した上に、記憶全部持っていってくなんて…まったくやれやれだわ」
徐倫はため息を一つ吐き、再び言葉をつづけた。

「にしてもおったまげだわー。あたしが呼び出したサーヴァントってのが、まさかあたしのひいおじいちゃんのそのまたおじいちゃんなんて。
時を隔てた邂逅ッつーの?どんだけあたしの家系は奇妙な経験するのかっつー話なのよ」
「ははは、確かにそうかもね。でも僕は嬉しい気持ちもあるんだ。こんな場所だけど、自分の子孫に会うことができてうれしいって気持ちがね」

徐倫は自分のサーヴァントをよく観察した。身長は195cmはあるだろうか。紳士風の雰囲気を持つが、どこか父に似ている部分がある。
性格だとか、顔つきだとかではなく、なにか根柢の部分で。

「それで徐倫、君は…聖杯に何かを託すのかい?」
「…そうね、たしかにやり直したいような辛いことはたくさん経験してきたわ」
それでもと、徐倫はそう言葉を返した。
「辛い思い出以上にあたしはたくさん楽しかった思い出がある。辛かったからこそ得た出会いがある。
その思い出があるから今のあたしがある。過去なんかを変えたらきっといまのあたしじゃあないあたしになる。
未来もすでにあの子に託した。今のあたしには後悔なんか砂漠の砂粒ひとつほどもありはしないわ」
そもそも聖杯なんかどうにも胡散臭くて信用できないのよねと徐倫は眉を顰め、サーヴァント―ジョナサン・ジョースターは
徐倫に穏やかにほほ笑んだ。

「そうだね。僕の一族の家系なら、そういうと思ってた。」

自らの命が果て、体が宿敵に奪われてからも、ずっと見てきたから分かる。
自分の星の一族は黄金の精神を持ち、悪に屈せぬ心がある。
ジョナサンはそのことを誇りに思い、自らもその一員であることに嬉しさを感じていた。

「徐倫、ここからはまた過酷な戦いが始まるけれど覚悟はいいかい?」
「そんなもの、あの石造りの海のなかでとうに済ませてきたわ、おじいちゃん」
そして二人は互いに笑ってみせた。


☆☆☆


始まりのジョジョと終わりのジョジョ、二人の星のあざを持つ者の奇妙な冒険が、再び始まる―――

【クラス】
セイバー

【真名】
ジョナサン・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険

【属性】
秩序・善

【パラメーター】
筋力:A+ 耐久:B+ 敏捷:C 魔力:C 幸運:E 宝具:B

【クラススキル】

対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有スキル】
黄金の精神:A
正義の輝きの中にある精神。このスキルを持つものは悪に屈せぬ心を持つ。
同ランク以下の精神干渉スキルを無効化し、困難の中へ立ち向かうとき、自身の筋力と耐久のステータスを上昇させる。

波紋:A
特別な呼吸法で血液中に特殊な波を起こし、太陽とエネルギーを生む技術。
Aランクであれば一流の波紋使いであることを示す。
またセイバーは師の波紋を受け継いでいるため、波紋量が通常よりも高い。

戦闘続行:B
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

【宝具】
『受け継ぐは幸運と勇気(Luck&Pluck)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 
セイバーが黒騎士ブラフォードより受け継いだ剣。
絶対の危機に陥ったとき、ほんの僅かな可能性でもでも突破口があるのならば、それを発見することができる。
ただし、あくまで突破口を見つけるのみであり、見つけた突破口を実行し、成功できるかどうかはセイバー自身の幸運と勇気にゆだねられている。
かつてセイバーが宿敵との対決で、この剣を用いて逆転の道しるべを見つけたこと、セイバーの窮地の中での爆発力から、この概念が付与された。

『奇妙な冒険の幕引(ビザール・アドベンチャーズ・エンド)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:2
かつてセイバーが燃え盛る船より、自らの嫁と見ず知らぬ赤子を棺桶に乗せ無事に逃がした逸話より得た宝具。
自身の魔力を全て使い棺桶を生成、中に入れさせることであらゆる攻撃をも通さぬシェルターとなり、どのような敵地からも
地脈に棺桶を漂流させて逃がすことができる。
この宝具を使用後、セイバーは消滅する。

【weapon】
受け継ぐは幸運と勇気(Luck&Pluck)

【人物背景】
1代目ジョジョ。ディオとの因縁の始まりでもあり、戦いの末に海に沈み―

【サーヴァントとしての願い】
ない。大切な人との離別は何度もあったが、自分だけの都合で覆してはいけないと考えている
自分の子孫たちも、彼らの意思を捻じ曲げるような願いをしてはいけない
今は徐倫の意思の元に、彼女を守る


【マスター】
空条徐倫@ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

【マスターとしての願い】
辛い過去はあったが、その思い出があるから今の自分がある
未来は既に託している。

【weapon】
ストーン・フリーのスタンドビジョン

【能力・技能】
破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - 1 ~ 2m / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A
徐倫の体を糸状に変化させ操るスタンド。糸を束ねて立体の人型のスタンドビジョンにすることも可能
糸状のときはパワーはないが遠くまで糸を伸ばせる。
人型のビジョンの時は、射程距離は落ちるものの、高いパワーの攻撃を放つことができる。

【人物背景】
6代目ジョジョ。DIOとの因縁の終わりでもあり、闘いの末に海に散り―

【方針】
対聖杯。聖杯が悪であると分かったならブッ壊す。
闘いの中で悪に犠牲になろうとしている人がいるなら彼らも守る

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最終更新:2015年04月20日 21:10