楠リッカ&ライダー ◆zzpohGTsas
ライダーのサーヴァントは酷くウンザリしていた。この聖杯戦争を切り抜けて行く上で、重視しなければならない相棒となるマスター。
そのマスターと言うのが――――――――――――――
「やっぱりさ、VAVA。あなた絶対に、神機を搭載した方が良いって。強くなってさ、私達の所に来ない?
ぜっっっったい、装備した方が良いってVAVA!! あ、それとも、神機って何か知りたい? あー、説明してなくちゃどう言うのか受け入れられないよね、ごめんね。
神機ってのはね、私達の世界にいる『アラガミ』って言う化物を殺す一種の生体兵器でさ、この神機一つあれば、近接戦闘も遠距離での砲撃も、緊急時の防御行動も全部――――」
この調子なのである。自分がもしもレプリロイドでなく人間であったなら、深い深い溜息を吐けていただろう。
そして令呪などと言う七面倒な代物がなければ、肩のキャノンを発射して、マスターの顔面を果物の如く粉砕させていたに違いない。
時刻は夜だった。某都の市内にある、無人の工場。其処に彼らはいた。
一人は、横に並べられた鉄骨の上に腰を下ろす、全体的に人の形をしたロボットであった。
特徴的な姿である。頭に相当する部分は、古代の戦士が身に付けた兜・バルビュータに似ており、顔面部にT字状のバイザーシールドが取りつけられている。
額には何かの象徴か、『V』の文字がプリントアウトされていた。
自分はロボットである、と言う事がこれ以上となく伝わりやすいデザインだ。その象徴が、彼の右肩に装備された鋼色に輝くキャノン砲だ。
連結した金属薬莢を外部に露出させているその姿は、傍目から見たら、人を殺す為に生まれてきたヒューマノイドとしか映らないであろう。
彼のサーヴァントのクラスは、ライダー。そしてその真名こそは、VAVA。
他を隔絶する性能を誇る特A級ハンターに比肩するカタログスペックを持ちながら、その圧倒的な火力に任せた戦法で敵味方に多大な被害を与え続ける、
イレギュラースレスレとまで言われたレプリロイドだ。
一方で、VAVAの正面で必死に何かを語りかける少女が、彼のマスターだった。
少し煤けた銀髪にゴーグル、タンクトップにオーバーオールと、装いだけを見れば完全にブルーカラー。
しかも工業系の仕事に従事する人間だ。顔に残る、オイルの擦れた跡が更にそのイメージを助長させる。
事実彼女は、工業系の作業を生業とする人間だった。突如として地球に姿を現した、オラクル細胞からなる生命体、アラガミ。
アラガミを倒す為の現状唯一の手段とも言うべき神機を整備する整備士。フェンリル極東支部神機整備班、『楠リッカ』。彼女の名前である。
当初このマスターを見た時、VAVAは内心で当たりを引いたと思った。
VAVAは生身の人間でもなければ、そもそも有機生命体ですらない。金属と回路によって構成されたレプリロイドなのである。
聖杯戦争に臨むにあたって、知識は多少齧って来た。だからこそ、眉唾物なのである。自らのこの機械の身体が傷を負った際、魔術的な方法で治癒出来るのかがだ。
そんな時に彼が引き当てたマスターが、一目見てわかるメカニックだ。これならば信頼出来るかも知れない。
魔術と言う、未だ実在するかどうか疑わしい物に頼るよりかは、VAVAも良く知る実在の技術の方が、と思ったのだ。
リッカは恐らく、この聖杯戦争へと、訳も分からず招聘されていたのだろう。VAVAを初めて見た時のリッカは、酷い混乱状態に陥っていた。
仕方なく彼女を落ち着かせ、何故呼び出されたのか、そして聖杯戦争について説明した途端である。
彼女は突如として饒舌になり始めた。VAVAはリッカの話す言葉には微塵も興味ないが、それでも、全く聞いていなかった訳ではない。要約すると、こう言う事だ。
曰く、リッカの世界には神機なる武装兵器があると言う事。
適正こそ必要であるが、馴染んでしまえば己の半身とも言うべき唯一無二の相棒になると言う事。
自分達のいた世界では、アラガミと言う、如何なる動物、如何なる物体、如何なる兵器をも『捕食』し、その性質を引き継いでしまうと言う厄介な化物がいると言う事。
――そして、サーヴァントであるVAVAを、自分が所属するフェンリル極東支部に案内したい、と言う事。
怒るよりも呆れるしかない。特殊なウィルスに感染した訳でもなければ、Σに引き抜かれた訳でもない。
生れついての回路異常により、所構わず暴れ回り、そして自らの意思でイレギュラーとなったこのVAVAを、よりにもよって引き抜きである。
余程分厚い面の皮を持っているか、馬鹿かのどちらかだ。
終始神機の良さとスカウトを、水車が回るように口にするリッカだったが、流石に埒が明かない。
「おい」
低く、恫喝するようにVAVAが短く告げる。リッカの言葉が、止まった。
「簡潔に答えてやる。俺はお前らの下らないバケモノ退治に加わるのは御免なんだよ。素直に折れろ」
「く、下らないって――!!」
リッカの表情が険しい物となる。
アラガミなる存在が如何なる者なのかはVAVAには解らないが、そのアラガミとの戦いは、リッカ達の世界の住人にとっては、馬鹿に出来ない重要な事柄であるようだ。
しかしそんな事お構いなしと言わんばかりに、VAVAは言葉を続ける。
「それにな、フェンリルだか何だかしらねぇが、今からどうやってお前達の根城に行くんだ? オイ。解ってんだろ? 勝ち抜かなけりゃ、元の場所にすら帰れねぇんだぜ」
「っ……!!」
リッカの言葉が詰まった。最も痛い急所を突かれた顔、直視したくない現実を見せつけられた顔。それが、今のリッカの表情だった。
「いつまでも現実から逃げるな。死にたくないなら、お前は絶対に俺を使って最低一人の人間を殺さなきゃ――」
「あんたに何がわかるのよ!! このポンコツ!!」
涙声でそう叫びながら、懐のポシェットからレンチを取り出し、VAVA目掛けてリッカはブン投げる。
子供が投げたハンドボールを軽くキャッチするような容易さで、VAVAは軽く左手でそれを握る。直撃していれば、T字状のバイザーに激突していたろう。
結局、リッカが神機やらアラガミなどの話をする事は、コレが原因だった。
聖杯戦争は戦争の名前が仄めかす通り、平穏無事で終わるような甘い代物ではない。
時に圧倒的火力で相手を蹂躙し、時に権謀術数を廻らせ相手と手を取り、また必要があれば裏切り――。
人としての罪や業を集めて煮詰めたようなこの催しを行う訳は、最後の勝利者に与えられる、万能の願望器、聖杯である。
いかなる望みをも成就して見せるその聖遺物を求めて、参加者は血を流し、罪を犯すのである。最後の褒美である、望みの奇跡を引き起こす、神の杯を求めて。
VAVAは一目見て理解した。リッカは間違いなく、人殺しの経験が無いと。
VAVAでなくともそう思うだろう。目の前にいる、何処にでもいそうな普通の少女がそんな体験を経る筈がない。
この少女は、聖杯戦争を勝ち抜く上で絶対にクリアーしなければならない課題、人を殺せるか如何か、と言う最初のハードルすら越えられない人間だった。
心の片隅では理解しているのだろう。VAVAの言う通りにしなければ、聖杯戦争の為だけに用意されたこの御誂え向きの都市から出られないばかりか、逆に自分が殺されると言う現実を。
直視したくなかったのだ。その余りにも過酷で、残酷で、無慈悲な運命を。それから逃避したいが為に、VAVAに明るい口調で、元居た世界へスカウトしようとしていた。
こう言う事なのだ。
「嫌だよ私、人を殺す何て……ねぇ、何か他に手段はないの……?」
「ねぇよ。どうしても死にたくないなら、お前は生き残る必要がある。躊躇してたら、本当に共倒れ以下の結果にしかならねぇぞ」
もしも目の前にいるレプリロイドが、利己的な性格の持ち主のVAVAでなく、『X』や『ZERO』であれば、リッカの話を踏み込んで聞いてやれたかも知れない。
リッカには、人を殺したくないと主張するに足る理由があった。彼女がVAVAに対して幾度も主張していたが、彼女の世界はアラガミと呼ばれる生命体のせいで荒廃していた。
あらゆる物体を取り込むオラクル細胞と呼ばれる細胞からなるアラガミは、その特性故に通常兵器が全く通用せず、かつ取り込んだ物質の性質をラーニングすると言う性質を持つ。
このアラガミによる全人類の滅亡を防ぎつつ、アラガミの掃討を行うと言う目的の為、神機と呼ばれるガジェットを操る神機使いを集め、アラガミに立ち向かう組織。それが、フェンリルなのである。
そう言った組織で、神機の整備を務めると言う形で勤めている都合上、リッカは大なり小なりの内情に精通していた。
そも、神機と呼ばれる兵器自体が、人為的に調整された、武器の形を取ったアラガミである。
人類がこの兵器を振るう為には、神機に対して当該人物が遺伝的に適合している事が必須条件となる。
適合がある人間は、P53偏食因子と呼ばれる、オラクル細胞から抽出された、アラガミに対して抵抗力を持つ物質を注射。その後オラクル細胞を身体の奥深くに埋め込む。こうして晴れて、当該人物は神機を振るう事が出来る。
アラガミを構成するオラクル細胞、そして元々はオラクル細胞の一部である偏食因子を身体に埋め込む。
そう、神機使いと言う人種は、人間を超えた身体能力と神機を振るう権利を得る代わり、何かの間違いで身体に埋め込まれたオラクル細胞が暴走。自らがアラガミ化してしまうと言う重大なリスクも孕んでいるのである。
無論としてフェンリルの側もそうならないよう厳重なチェック体制を行っているが、元々神機使いは人類の天敵に等しいアラガミと切った張ったを繰り広げる職業だ。
現場では実際に、不慮の事故で部隊員がアラガミ化してしまうと言う傷ましい事故が少なからず発生しており、その度に、断腸の思いで隊長格の人物が、部下の介錯を行っている。
痛ましくて、悲しい事件だと、リッカは切に思う。
アラガミ化した人間にとっても哀れであれば、介錯を行う当人にとっても嫌なしこりを残す事例だ。
技術者として、そう言った事故のリスクを限りなく減らし、神機使いの側にも憂いなく戦闘に望めるような技術進歩を。
そしてフェンリルに所属する人間として、仲間が仲間を介錯すると言う余りにも悲惨なケースがなくなる事を。彼女は強く望んでいた。
神機使いの半身とも言える相棒である神機のメンテナンスを行う、実戦現場から遠い位置にいる、優しい性格の少女。それが楠リッカだった――と言うのに……。
何故よりにもよって、そんな彼女が、聖杯戦争へ導かれてしまったのか。自らの身に降りかかった残酷な運命を、ひたすらにリッカは呪っていた。
「ね、ねぇ。この戦争って、私達以外にも参加者がいるんでしょ? だったらさ、私みたいな考えの人もいるかも知れないし、同盟を組んで一緒に――」
「確かに有利には進められるだろうが、最終的にはその同盟の奴とも決着を着けるんだぞ。最低でも一人は、絶対に殺すんだよ」
やはり、そうなってしまうのか。今にもリッカは身も世もなく大声で泣き出してしまいそうだった。
サーヴァントであるVAVAが実行役を引き受けるとは言え、無事にこの街から抜け出したいのなら、リッカは人を殺さねばならないのである。
しかも、アラガミと化した人間を、ではない。本当に純粋な人間を、だ。リッカは潰れてしまいそうになる。何故、このような事になってしまったのだろうかと。
「VAVAは、やる気だね……。其処までして何か、叶えたい願いでもあるの?」
疲れたような声色で、リッカが訊ねる。
聖杯戦争なるものの本質が、その名の通り、願いを叶えると言う聖杯――リッカにとっては到底信じ難い代物――にあるのだろうとは理解したリッカ。
となればVAVAも、この戦いに臨むに当たり、叶えたい願いがあるのだろう。だからこそ、この場に彼はいるのだから。
「望みはあるが……、聖杯で叶えるような願いじゃねぇな。俺の願いは、この戦いに呼び出された時点で半ば叶ってる」
「? それって、どう言う……?」
「俺は、自分が真に優れたレプリロイドである事を証明したい。あの甘ちゃんレプリロイド……エックスの野郎よりもな……!!」
そう語るVAVAの声音は、驚く程恐く、そして、隠せない程横溢した怒りに満ち満ちていた。
リッカはたじろぐしかなかった。VAVAはレプリロイド、ロボットである。決して人間ではない、無機物の存在である。
言動やAIを人間のものにどんなに近づけても、彼らは人間に決してなれない存在の筈なのに。何故だろうか。リッカの目には、このVAVAと言うレプリロイドは、下手な人間よりも、人間らしく映っていた。
「証明するって、聖杯に願って……?」
「違う。聖杯戦争は俺と同じようなサーヴァントとマスターが恐らく集うだろうよ。中には、俺やエックス、ゼロやシグマの奴よりも強い奴がいるかもしれねぇ。
そんな奴らが集まる中で、俺がこいつらを下し、聖杯戦争の生き残りになれば……。俺は、十分優秀なレプリロイドの条件を満たしてるだろうがよ?
俺は……自分が誰よりも――特にエックスよりも優秀だったって言う事実を刻みてぇんだよ。俺と言う存在がどれ程世界にとって脅威的な存在だったか、皆に知らしめたいんだよ。
それをクリアーするなら……聖杯戦争の優勝者となるだけで充分だ」
驚くよりも、リッカは最早呆れるしかなかった。無茶苦茶、としか言いようがない。
掻い摘んでしまえばVAVAの望みと言うものは、自己顕示欲と承認欲求を極限まで満たしたい、と言う事である。
VAVAが人間であったのならばさもありなんだが、彼はレプリロイド――ロボットである。
そんな彼が、他のレプリロイドに強い執着心と対抗心と嫉妬を抱き、自己(アイデンティティ)の確立に燃える。
それは、予めプログラミングされた思考回路を持つロボットとしては極めて異常であると言わざるを得ない。
VAVAは、レプリロイドに関する知識もなければ比較対象も知らないリッカの目から見ても、『イレギュラー』としか思えない存在であった。
「そう言う訳だ。俺の願いは、この戦いに招かれた時点で半ばは達成されてる。聖杯はテメェにでもくれてやる。それで、この戦争で死んだ奴の復活でも願えば良いだろうが」
「!! そ、そんな事も……?」
「万能の願望器、って言う言葉に嘘偽りがないのなら、多分出来るんじゃねぇのか?」
本心を言えば、リッカにだって願いがない訳ではない。
西暦2050年に地球上に突如として現れたアラガミ達により、人類の文明は、嘗ての栄華が嘘の如く荒廃させられていた。
神機以外の通常兵器が通用しないと言う都合上、人間はムシケラのように蹂躙され、多くの国家と多くの都市が、アラガミの手により壊滅して来た。一日に十万人以上も殺される日もあった程である。
今でこそ神機や偏食因子などを用いた対抗手段が幾つか生まれているが、これもまだアラガミを地球上から消し去る決定打、とまでは発展していない。
神機の発明から十年以上も経過したが、それでもまだ、人類はアラガミとの戦いで有利に立てているとは言い難いのである。
もしも聖杯が万能の願望器であると言うのなら――
リッカの叶える願いは、ただ一つ。地球上の全てのアラガミを消滅させる事。それしかなかった。
戦う必要のない整備班であるが、悲しい事が全くない仕事と言う訳ではない。それまで整備のついでに談笑し、仲良くなった神機使いが、明日の戦いで命を落とす、などと言う事は決して少なくない。
その度に、彼女は悲しくなる。泣きたくなる。そして、そんな事が起る度に、彼女は考えるのだ。アラガミが現れたから――皆。
クレイドルに行った『彼』も、アリサも、コウタも、ソーマも、リンドウも、サクヤも、ツバキも、カノンも、エリナも、ブラッドの皆も。
負わなくて良い傷を負い、犯さなくても良いリスクを犯し、背負う必要のない悲しみを背負っている。アラガミさえいなければ……、そう思うのは、リッカだけじゃない。
彼女の住んでいた地球の誰もが考える事だろう。聖杯で、そんな願いを叶えてやりたい。だが、その為に人を殺して良いのかと言う問題が沸き上がり、悩んでしまう。
たっぷり三十秒程唸るリッカだったが、ある時ピタリと、その唸り声が止む。
俯かせた顔をグワッと上げると同時に、彼女は言葉を発する。
「いよっっっし!! こうなったら覚悟を決めた!! VAVA――いや、ライダー!! 聖杯を手に入れるよ!!
こうなったら欲張るよ私、聖杯を手に入れて、この戦いで死んだ皆を生き返らせつつ、アラガミを世界から消す!! それで、チャラになるって信じる!!」
「……欲張ったな。だが、それ位が丁度良い。訳も解らず、数合わせの為にこの戦いに呼ばれたんだったら、生き残った暁にそれ位は望まねぇとな」
座っていた鉄骨から、VAVAが立ち上がる。肩のキャノン砲を除けば、実にシャープでスリムなフォルム。とてもロボットとは思えない。
しかし彼こそは、嘗て単身でシグマ率いる反乱軍を壊滅させ、最強の特A級ハンターであるゼロと、
彼に匹敵するスペックと、そのスペックでは計れない無限の可能性を持ったレプリロイド・エックスを破壊寸前にまで追い詰めた、恐るべきレプリロイドなのだ。
「(エックス。テメェみてぇな甘ちゃんにゃ、この聖杯戦争は切り抜けられんだろうよ。この俺じゃなきゃ、聖杯まで辿りつけねぇ)」
もといた世界にいるであろう、いつも悩んでばかりいたあのレプリロイドを夢想するVAVA。
反乱軍を単身で潰乱させた自分よりもなお、シグマが脅威と信じていたあのレプリロイドよりも、自分が優れていると今度こそ証明する。
「(――俺がジョーカーだ、エックス)」
戦いの意思を強く固めるVAVAなのであった――――――――――――
「あ、そうだ。ねぇ、ライダー」
「あん?」
「さっきの神機の話だけどね、ライダーに似合うって言うのは本当の話なんだよね」
「……あ?」
何だか、雲行きが怪しくなってきた。
「ホラ、ライダーのフォルムってさ、如何にも戦闘用のそれ、って感じだからさー。神機との整合性とか見た目とか、悪くなさそうじゃない?
聖杯がさ、願いを1つしか叶えられないんだったら、私は聖杯戦争で死んだ皆を復活させるよ。それでね、アラガミの消滅はね、ライダーにも手伝って貰う」
「テメェ、何俺が手伝う事前提にしてんだよ」
「いやいや、だってさ、エックスってレプリロイド? よりも強くなりたいんでしょ? アラガミと戦い続けても、その目標は達成されると思うわけ。
しかも、ただでさえ強いライダーに、ただでさえ強い神機が装備されるんだよ? 今より弱体化される訳ないじゃん。あっ、もしかしてどういう種類があるか知りたい? ゴメンゴメン配慮が足りなかったね」
「俺の話聞けよお前……」
「神機ってね、さっきも言った通り、近接戦闘も遠距離戦闘も出来てね、多分VAVAの場合は遠距離戦闘を主体にした――――」
…………存外、この少女は大物なのかも知れない。
このマスターと勝ち抜いてやると言うVAVAの決意に、少しばかり曇りが生じた瞬間なのであった
【クラス】
ライダー
【真名】
VAVA@イレギュラーハンターX
【ステータス】
筋力C(A) 耐久B+(A+) 敏捷B(B+) 魔力E 幸運D- 宝具B++
【属性】
混沌・悪
【クラススキル】
対魔力:E++
魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。
無効化こそ出来ないが、未来の世界のレプリロイドであるライダーの身体は、多少の障害程度はものともしない。
騎乗:D++
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。
後述するライドアーマーに騎乗した時に限り、ランク以上の騎乗スキルを発揮出来る。
【保有スキル】
反骨の相:A+
権威と規則に全く囚われず、敵味方の区別なく破壊を繰り広げ続けた者としての性質。
ライダーの場合生れついての回路異常のせいで、正しい上下関係などを理解していなかったふしがある。
同ランクのカリスマや魅了を無効化する。
レプリロイド:A
ライト博士が生み出した世界最初のレプリロイド、エックスをモデルに作られたヒューマノイドであるかどうか。
人間に限りなく近い思考回路を持っているとは言え、ライダーは機械である。魔術的な精神干渉の一切及び生物毒の類を完全に無効化する。
破壊工作:D
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。
ランクDならば、相手が進軍してくる前に一割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく
矢よけの加護:B
飛び道具に対する防御。狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。
イレギュラーハンターは高速で飛び交う弾丸や飛来する礫等に素早く対処する必要がある為、このランクは妥当と言える。
ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。
【宝具】
『騎乗を可とする機械の鎧(ライドアーマー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:10 最大補足:20
真名解放と同時に騎乗可能となる特殊なガジェット。
ライダーの駆る機械の乗り物。本来は土木用作業機械に過ぎなかったそれを、世界で初めて兵器に転用したと言うライダーの偉業が宝具となった物。
ライドアーマーを武器にすると言う発想はVAVAがエックス達に始末されてからも高く評価され、その後エックス達は当然の事、レプリロイド達の軍隊である
レプリフォースまでも、戦闘用にチューニングされたライドアーマーを使用している事から、この一点においてライダーは明白に世界を変革してみせたのだ。
ライドアーマーに騎乗している間は、ライダーのステータスはカッコ内の数値となり、ライダーに備わる基本兵装を遥かに超える威力の重機関銃による掃射攻撃、
足元のバーニアを使用した空中でのホバリング移動を可能とする。破壊される、或いは騎乗してから数分が経過すると、ライドアーマーは機能を停止。
数時間は使用不可能になるが、令呪を一区画消費する事で、ライドアーマーを瞬時に再生させ、再び騎乗させる事も出来る。
『短射程の一撃必殺(ゴールデンライト)』
ランク:D+++ 種別:対人宝具 レンジ:2 最大補足:1
ライダーの隠し持つもう一つの宝具。その正体は、右手に隠されたロケットパンチ機能。
その威力は一撃必殺を語るには申し分なく、直撃さえすればAランク相当の対人宝具並の威力を発揮、耐久に優れたサーヴァントにも致命傷を負わせる事が出来る。
唯一にして最大の欠点は、直撃『さえ』すればとある通り、致命的なまでの射程の短さ。
2~3m程までしか飛ばない為、直撃させる為には極限まで相手との距離を詰めねばならない。
そして、一度外してしまい、その存在が露呈してしまえば、次に直撃させる事が非常に困難な宝具になる。
直撃さえさせれば非常に有効だが、逆に言えば直撃させねば全く意味のない宝具の為、使用には慎重に慎重を期さねばならない。
【weapon】
チェリーブラスト:
射程十m程の、指先から放たれるバルカン。
ヒューメラスクラッシュ:
右肘から放たれるミサイル。
フロントランナー:
ライダーのキャノン砲から放たれる砲弾。
ケルベロスファントム:
同時三方向に射出する事が出来る熱線兵器。
メタルクレセント:
同時に三枚のブーメランを発射し、相手を切断する兵装。
バンピティブーム:
脚部兵装から発射されるナパーム弾。
デッドスターハグ:
脚部兵装から発射される、地面を這いながら進むエネルギー弾。壁に当たるとボールの要領で跳ねかえる。
ワイルドホースキック:
脚部兵装から放出される火炎放射。
本来ならばより多くの兵装があったのだが、ライダークラスで現界した為、その多くを失っている。
【人物背景】
嘗てイレギュラーハンターに所属していた、A級イレギュラーハンター。
しかしそのスペックだけを見るなら、特A級に迫るものが有り、現に彼もまた、特A級の証であるアクション、壁蹴りを難なく使用する事が出来る。
生れついて電子頭脳回路に異常があり、その圧倒的火力に任せて行動し、周囲の被害も考えず暴れまわる危険人物でもあった。
任務においても本来最小限に食い止めるべき被害を逆に拡大させてしまう事も度々あり、任務を遂行するというよりは純粋にイレギュラーを「狩る」事を目的としている様な思考をしている。
このような性格からか、イレギュラーハンターの中でも揉め事は絶えなかったらしく、本編開始前に留置されるに至る。
その後、反乱を起こしたシグマに誘いをかけられる。だが、B級ハンターであり、甘ちゃんと言って蔑んで来たエックスの方がシグマから危険視扱いされている事に反感を抱き、
自分一人でクーデターをおこし、自分の方が脅威であると知らしめようとする。
シグマに加担した特A級ハンター八名を一人で始末、シグマパレスに乗り込んだVAVAは其処でエックスとゼロと対峙。
二人を破壊寸前にまで追い詰めるが、最後はエックスとゼロの不意打ちで返り討ちにあう。
天才科学者であるライト博士に作られたX、同じく天才科学者のワイリーに作られたZERO、そして現代におけるレプリロイド開発の権威であるDr.ケインに作られたΣとは違い、彼は特別の出自もないレプリロイドであった。
しかし自らの意思でイレギュラーとなり、全ての特A級ハンターを破壊、自己を確立しようと足掻いたVAVAもまた、レプリロイドの進化と無限の可能性を象徴する存在でもあった。
【サーヴァントとしての願い】
聖杯戦争を勝ち抜き、自分こそが世界にとって脅威となるレプリロイドである事を今度こそ証明する。
【基本戦術、方針、運用法】
レプリロイドである故の物理的な防御力の高さと精神干渉への耐性、そして数々の兵装を用いた火力戦は非常に強力。
A級ハンターとして前線で戦って来た経験は伊達ではないと、そのステータスが雄弁に物語っているだろう。
ライドアーマーに騎乗した際の強さは凄まじく、騎乗スキルを存分に生かした素早い立ち回りはライダーの名に恥じない。
ただ欠点は、魔術が一切存在しない世界からやって来た事による、致命的な魔術への耐性の無さ。そして本当の切り札である、『短射程の一撃必殺』のピーキーぶり。
格上のサーヴァントに当たれば当たる程、VAVAと言うサーヴァントはこの宝具を如何に直撃させるか否かがキモとなる為、打ち損じは断じて許されない。
飛び道具で中~遠距離戦が得意である、と見せかけて、接近した相手に対して『短射程の一撃必殺』を当てる事が、格上相手に勝利を拾うコツとなるだろう。
【マスター】
楠リッカ@GOD EATERシリーズ
【マスターとしての願い】
地球上に存在する全アラガミの消滅と、聖杯戦争で死んだ参加者の復活。
【weapon】
【能力・技能】
神機の整備を得意とするが、この世界に神機は存在しない為、役に立たない技能となっている。
【人物背景】
フェンリル極東支部神機整備班に所属する整備士。父親も同じく神機整備を担当する技術者だったが、彼の亡き後その技術力を受け継ぎ、仕事に精を出している。
バレットの開発も担当しており、シオのドレスを製作するなど、整備以外の事も卒なくこなせる。
長年の経験と職業柄、神機の知識が豊富。その程は、神機の状態を見るだけで持ち主の戦闘スタイルを判断出来るレベル。
整備をしていると、神機の傷が「仲間を庇って受けた傷」なのか「ビビって逃げた傷」なのかがわかるとの事
【方針】
なるべくなら人を殺したくない。が、肝心のVAVAが戦闘に対して極めて乗り気であるので、彼を何とかして御したい。
最終更新:2015年04月20日 21:09