美樹さやか&ライダー(バーサーカー)
「あたしって、ほんとバカ」
美樹さやかは呟いた。
気付いた。気付いてしまった。この町は自分のいた三滝原市ではない。
ここは嘘の街。あらゆる関係が嘘で構成された虚構街。
知り合いも家族も似ている全くの別人でドラマのように役割をこなしているだけのNPCだ。
何故自分がここにいるのか。
いつからいたのか。
どうやって来たのか。
そんなさやかの疑問を無視して直接脳に流れ込んでくる知識、情報は絶望的な状況を明らかにしている。
この街の役割は蠱毒の壷。聖杯戦争のために造り出された、三滝原を超える修羅の巷だ。辞退はできないし、抜け出せない。
生き残るにはまず聖杯戦争に勝ち抜くしかない。
そしてそのためにはサーヴァントが必要だ。早く自分のサーヴァントと会わなければならない。
「───ッ!」
走り出すと同時に発動する魔術。歌の如く震える神秘の波動。魂より得た莫大な魔力が彼女の体から沸き上がる。
これこそ異星生物『インキュベーター』の編み出した魂を燃料とする技術。外宇宙よりもたらされた御業に他ならない。
加えて彼女たちの魔術の発動に知識は不要。願う意思に魔術が追従するのだ。
さやかが思ったのは「速く動きたい」。
結果としてもたらされたのは脚力の強化と速度の倍加だ。
勿論、これら一連の魔術行使は彼女が見かけどおりの女子中学生ではないことを示している。
「なんで──」
ギネスの最速記録を更新する速度を発揮しながらも、美樹さやかは苦虫を潰したような表情を浮かべていた。
それもそのはずだ、これでもまだ全力からは程遠い。そして何より変身できない。
* * *
魔法少女という存在がいる。
それはインキュベーターと契約した思春期の少女。己の願望を叶えてもらう代わりに魔女と戦う運命を背負う戦士。そして、もう人間に戻れない者。
人には戻れない。理由は単純だ。魔法少女になる時にどれだけ肉体を損壊しようと戦えるように魂が肉体から剥離されるから。
つまり肉体は魂の抜けた死体で、抜かれた魂を加工した器「ソウルジェム」こそが本体である。
そしてこの事実をほとんどの魔法少女は知らないだろう。少なくてもベテランの魔法少女3人のうち2人は知らなかった。
美樹さやかは正に魔法少女である。
願望と共に背負った運命は重く、人に戻れないという絶望は彼女の精神を歪めた。
* * *
もはや、人ではない。しかし、人に戻る可能性ならばある。
「聖杯……」
万能の願望器ならばさやかを人に戻すことができるかもしれない。
いや、戻ってみせると決意してさやかは駆ける。
中学校から高校の校庭に辿りつく。
そこには確かにサーヴァントがいた。令呪の繋がりで分かる。校庭の中心に佇むあの娘こそが自分のサーヴァントだ。
赤い軍服に白銀の髪を持つ少女。肌は白く容姿は嫉妬するほど端麗。しかし、その黄金の瞳は血走っている。
「ねぇ、あんたが───」
言葉はそこから続かなかった。
なぜならば。
「塵が、臭いわ」
少女の罵倒と共に見えない力の塊がさやかを襲ったからだ。
「あ……」
本能が叫ぶ。死んでも避けろ。
でなければ死ぬ。確実に死ぬ。絶対に死ぬ。死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死────
「うわあああああ」
全身全霊。足の腱が切れようが、筋細胞が弾けようが構わない。持てる力と魔法の全てを使って背後へと跳躍した。
そしてコンマ1秒も経たずにさやかのいた場所の地面が爆砕する。
いきなりサーヴァントと離れ離れになっていた美樹さやかはある意味幸運だった。
跳躍の反動で足の腱が切れ、爆発で飛んできた破片がいくつか突き刺さるが致命傷ではない。
もしも、来るまでに強化に使う魔力を生み出していなければ、ここで確実に地面の染みになっていた。
舞い上がる土埃が晴れる。爆発の中心点には双頭の黒狼が曳く荘厳な戦車があった。
「─────!!!」
サーヴァントの少女と同じく黄金瞳を備えた双頭の狼が吼える。
校庭の空を震わせるのは威嚇ではなく獲物を殺すための獰猛な咆哮。貴様を絶対に殺すという絶対抹殺宣言に他ならない。
少女と狼から放たれる殺意は間違いなくさやかに向けられている。
それが虚仮おどしでないことは噎せ返る魔力を含んだ血の匂いが証明していた。
一体、どれほど人を殺せばこんなに濃く血の匂いを染みつかせるのか。
一体、何故、どうして自分を殺そうとするのか。
本日いくつ目になるか分からない疑問がまたもや生じる。
恐らく彼女のクラスはライダー。騎乗兵の英霊に違いない。
決して狂っているわけでもなく、彼女は正気でさやかを轢殺しようとしたのだ。
「ほう。避けるか。
愚鈍な屑の類ではないようだな」
いつの間にかサーヴァントは戦車の車両部分にある玉座に座っていた。
少女の顔はまるで便所に流す紙屑を見るかのように嫌悪と侮蔑に満ちており、つまりは己のマスターであるさやかを見下しきっている。
「しかし我等は鋼牙、狼だ。人間風情が我等を見下すことは許さん。
故に貴様(マスター)などいらんわ。
その肉ごと令呪を喰らってやろう」
少女がパチンと指を鳴らすと同時、近代の銃火器を備えた小隊が突如として現れ──発砲した。魔力を宿した銃弾(キバ)は音速域でさやかの体に迫る。
さやかは回避で足を負傷していた。よってまともに動くことすらままならない。
──肩。
──腹。
──眼。
──胸。
──鼻。
──首。
──股。
──額。
さやかの体に風穴を空けた牙は、まるで事前に打ち合わせていたかのように均等に、そして同時にさやかの体を蜂の巣に変えた。
「止めィ!」
女王の号令と共に兵士達が一斉に捧げ筒の姿勢になる。
一人たりとも遅れず、動きを乱す者はいない。
静と動の呼吸が完全に一致しているこの兵士達を見れば、どんな指揮官でもため息をつくだろう。
「よくやった我が子らよ。休めぃ」
撃たれた少女は瞬き一つしていない。脈拍なし。心配停止。呼吸音など兵士たちのものしか聞こえない。完全に死体だ。
戦車から降りて──死体ごと令呪を捕食するために──さやかに近寄るサーヴァント。動かなくなったさやかの頭を掴み、首筋から喰らおうとしたその瞬間。
銀色に光る一線がサーヴァントの首筋を通り、少女の首と胴が離れた。
「──────」
兵士達に動揺が走る。
彼女の首を切り落としたのは殺されたはずのマスターだった。
自分達に急所を撃ち抜かれ絶命したはずの少女だった。
それが、今、魔力で編まれた軍刀(サーベル)でサーヴァントの首を刎ねたのだ。
「なめんなってんだ!」
悪態をついた美樹さやかの傷は癒えていない。額に穿たれた風穴はきっちり後頭部まで貫通し、心臓も同様──つまり、死んでなければおかしいのだ。
だが、美樹さやかは生きていた。致命傷を負ったままサーヴァントを斬首し、肉体を復元している。
「やるではないか」
「なッ」
「何を驚いている? まさか自分以外に復活できる奴がいるとは考えなかったのか?」
しかしながら、生命を嘲笑う不条理はさやかだけの特権ではない。
斬首された少女の首の断面。そこから噴水のように血液が、肉が、骨が湧く。
ビデオテープの逆再生のように全くの無傷の状態まで再生した。もはや血の一滴たりとも残ってない。
さやかの蘇生の秘密は魔法少女の構造にある。さやかは肉体はどれだけ損壊しようと本体の「ソウルジェム」が壊れなければ死なないのだ。
つまり、傷ついた肉体は後で修復すればいい。痛みは遮断できるし、動けないほど破壊されなければいつまでも戦ってられる影武者だ。
しかしサーヴァントの蘇生──刹那の間に再生しきるその生命力は文字通り不死だ。
死なずに致命傷から復活するその再生能力は、さやかにもたらされたサーヴァントの知識からも逸脱していた。
「このままでは決着がつかんなぁ。
ふん、貴様も不死、私も不死となれば最後に物を言うのは令呪か。業腹だが使われては仕様があるまい。
使うことを許すぞ。さあ、使うがいい」
サーヴァントは傲岸かつ愉悦の色を浮かべて煽る。
何かの罠か、それとも令呪に抗う自信でもあるのか──と狡猾な魔術師や歴戦の戦士ならば考えるだろう。
しかし、美樹さやかは女子中学生だった。
ましてや殺し殺された極限状態でそこまで頭は回らない。
「あんたに言われなくても──令呪を以て命ずる!」
令呪。それはサーヴァントに対する絶対命令権。さやかをはじめとする聖杯戦争のマスターは必ず肉体のどこかに三画の聖杯戦争用魔術刻印たる令呪がある。
そして令呪の使用こそがライダーのサーヴァント、キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワの狙いである。
令呪の使用時に励起される肉体の部位を噛み千切り、そのまま取り込む算段なのだ。
キーラの思惑通りに令呪は起動し、そして────肉体のどこにも励起している魔術刻印はなかった。
「馬鹿な」
確かに目の前の少女は己のマスターであることは魔術的パスを通じて確信している。そしてその少女が令呪を使おうとしていることも。
にもかかわらず、励起して浮かび上がるはずの令呪が身体のどこにもない。必ずマスターには「体」のどこかに令呪があるはずなのだ。一体どこにある!
魔法少女の構造を知らず内心驚愕しているサーヴァントにさやかの絶対命令権が発動する。
「サーヴァントらしく私に従え!」
かくして令呪は行使される。キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワは首輪に繋がれた。
大嵐の如く吹き荒れていた殺意は鳴りを潜め、兵士と黒狼もそれに続かざるをえない。
英霊相手に殺し合いをするという苦難を退け、なんとか従えさせたさやかはほっと一安心した瞬間。
〝 本当の気持ちと向き合えますか?〟
何かが頭をよぎった。いや、これは失っていた記憶だ。
「そうだ、私はあの日……ひとみに呼ばれて……それで……恭介が好きって告白されて……」
過日の記憶がさやかを捕える。
かつて自分は魔法少女の肉体の秘密を知り、死体である己に絶望し、親友の恋慕を告白された。
そして肉体を顧みずに敵へと特攻し、それを案じた友を突き放し、仲間になろうという誘いを蹴って、そして──そこから先が思い出せない。
まだ令呪は二画残っている。
* * *
彼女のソウルジェムは完全に濁りきり、既に罅が入りきった後で止まっている。
それを押しとどめているのは令呪だ。彼女の令呪は呪いの記憶をする蓋となっている。
もしも令呪を使い切れば、彼女は全てを思い出し、魔女として己を取り戻すだろう。
狂気の歯車は回り出す。
無論、その狂気は令呪を通じてサーヴァントにも流れ出していた。
【サーヴァント】
【クラス】ライダー(バーサーカー)
【真名】キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワ@相州戦神館學園 八命陣
【属性】悪・中庸
【パラメーター】
筋力:B 耐久:EX 敏捷:B+ 魔力:D 幸運:E 宝具:D
【クラススキル】
対魔力:D
ライダーのクラス別スキル。一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:E
ライダーのクラス別スキル。
ライダーにあるまじき適正だが、彼女の真価は白兵戦である。
狂化:E- → C
スキル『二重召喚』によって得たバーサーカークラスのスキル。
このスキルはライダーが狂気に堕ちた時にのみ真価を発揮し、
同時にバーサーカークラスの宝具『鋼牙機甲獣化帝国』が使用可能となる。
通常時では痛みを知らない程度の効果しかもたらさない。
Cランクの場合は幸運を除く全パラメーターを上昇させ、代わりに複雑な思考ができなくなる。
【保有スキル】
二重召喚:B
ライダーとバーサーカー。二つのクラス別スキルを保有している。
本来ならば二つのクラス特性を同時に発動可能とするものだが、
ライダーの場合はどちらか一方のクラス特性に偏る。
魔眼:A
先天的に持っていた黄金の魔眼。
冬のシベリアを灼熱地獄に変える魔力炉と見た者を支配下に置く能力を持つ。
その支配力は他種の生物すらもライダーに細胞を融合させ一方的に己の肉体に融合させるほどだが、
ライダーは家族以外を憎悪するため敵対者には支配能力を使用しない。
邯鄲法:A → C
ライダーの使用する夢の世界から空想上の力を現実に引き出す術式『邯鄲法』。ランクはその練度を意味する。
このスキルにより魔人として常軌を逸した戦闘能力を獲得する。
この世界ではうまく起動しないのか、得意としている再生能力以外のステータスが下がっている。
直感:B → ×
有利な展開にする方法を感じ取るスキル。
ライダーの場合、戦闘中、それも白兵戦に関する事しか機能しない。
高いステータスとこのスキルのおかげで白兵戦では武人四人を相手に一方的な虐殺ができるほどの無類の強さを誇る。
『鋼牙機甲獣化帝国』が完全発動時にこのスキルは失われる。
しかし、それは感じ取れなくなったのではなく、必要なくなったというべきだろう。
【宝具】
『ロシア帝国機甲獣化聯隊・鋼牙兵』(ゲオルギィ)
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:0 最大捕捉:3000人
ライダーと堅い絆で繋がっている彼女の配下部隊3000人を全ステータスEのサーヴァントとして召喚する。
またサーヴァントでないためクラス、スキルはない。
英霊たちに比べると脆弱だがDランクの宝具と化したアサルトライフルに加え、全員が同じ技量、同じ価値観かつほぼ同時に連携が可能。
まさに理想とされる統一された軍隊であり群体、そしてライダーの家族である。
この宝具はライダーが狂化した時に封印される。
『ロシア帝国機甲獣化聯隊・双頭魔狼』(ロムルス・レムス)
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:0 最大捕捉:1頭
双頭の魔狼が曳く戦車を召喚する。ただし戦車自体に戦力はなく、本命は双頭の魔狼である。
ライダーと堅い絆で繋がっている彼女の部下の中で最古参であると同時に最強の部下。そして最愛の姉妹である魔狼。
筋力と魔力がBランク、他のステータスがDランクで召喚される。またサーヴァントでないためクラス、スキル、宝具はない。
この宝具はライダーが狂化した時に封印される。
『鋼牙機甲獣化帝国』(ウラー・ゲオルギィ・インピェーリヤ)
ランク:D 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:-
ライダーの最終宝具。
宝具の解放には二段階あり「狂化していること」で第一段階の半発動、「相手に人外だと思わせる」こととが第二段階の完全発動となる。
半発動で幸運以外の全ステータスを1ランクアップさせ、後述の宝具『超獣顕象』の第二、第三解放が可能になる。
完全発動時には幸運以外の全ステータスのランクが最大2ランク上がる。
さらに『超獣顕象』の第四解放が可能になる。
なお完全解放時はこの宝具を打ち消せない。
なぜならば相手の同意、すなわち相手の力も乗って発現した夢であるから。
『超獣顕象(マコトノスガタ)』
ランク:E 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:-
宝具とすら呼ぶか怪しいライダーの宝具。
効果は「邯鄲法で偽装している真の姿を解放すること」。
小柄な彼女の姿は偽装であり、その一部を解くことで本来の火力を取り戻す
ライダーの真の姿は総計三千人もの獣化聯隊を細切れの肉片に分解したのち、ライダーを核とした外科手術で接合させた全長五十メートルの大巨人兵、
暗黒神話の超獣と呼ばれるほどグロテスクでありエロティックな肉の帝国である。
解除のパターンは四段階。
ただし第二~第四の発動時には『ロシア帝国機甲獣化聯隊・鋼牙兵』と『ロシア帝国機甲獣化聯隊・双頭魔狼』を封印しなければならない。
第一:一瞬だけ巨掌を召喚して殴る形態。
一瞬だけであるため霞程度(Cランク)だが、半径五十メートル以内で任意に攻撃可能。
何よりマスターには見えないため宝具が認識されない。
第二:両手を展開する形態。
透過していないためマスターの見られるが、『ロシア帝国機甲獣化聯隊・鋼牙兵』の全戦力と同等の火力がある。
第三:キーラ、ロムルス、レムスが上半身のみ融合した三頭犬形態。
三人の臍から下が融合して上半身だけのプロペラのようになっている
第二よりも火力が劣るが、手足が六本に増えたため蜘蛛のような立体機動が可能。
加えてロムルスは咆哮の砲撃、レムスは超怪力に特化した行動が可能。
キーラは変わらないが超生命力は健在で、ロムルスとレムスにもこれが適用される。
第四:完全解放
即ち真の姿であり物理的に超質量を持つ。
また、物理的な肉の城壁と化した兵士全員がDランク宝具に相当する銃火器を装備しているため全方位に一斉掃射が可能。
集中砲火すればその火力は言わずもがな。
【weapon】
なし。邯鄲法で強化された彼女の全身が武器である。
【人物背景】
ロシア帝国軍人。階級は大佐。しかし、彼女が物心ついたときにはロシア帝国は滅んでいる。
見た目は白銀の髪を持つ幼い少女であり雪の妖精のような印象を受ける。
高慢で貴族の悪癖を全て備えたような性格だが、ロシア帝国機甲獣化聯隊を家族として掛け値なしに愛している。
故に、例えそれが末端だろうと家族に刃を向けた者を許さない。
戦闘スタイルは技巧ではなく芳醇な生命力と高いステータス、そして鋼牙兵による物量作戦に依存するため彼女の強さは群れる獣の強さと言っていいだろう。
なお、耐久値の高さは鎧のような防御力の高さをではなく、どんな致命傷からも甦る生命力の高さを意味する。
生半可な威力の宝具では彼女を殺しきることは不可能に等しい。
その性格からサーヴァントシステムで縛られることを嫌い、マスターを嫌悪しているが、
人間嫌いのライダーが美樹さやかに召喚されたということは彼女に限りなく近い属性の持ち主といえる。
【サーヴァントとしての願い】
ただの人間に戻りたい
【マスター】
美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ
【マスターとしての願い】
人に戻りたい。
【weapon】
魔法少女の固有武器であるサーベル。魔力による創造が可能。
【能力・技能】
魔法少女。魔法とはいうが神秘の類ではなく異なる宇宙の異星生命体が編んだ技術の粋であり、宇宙そのものを改変するような力はない。
魔術体系がこの宇宙の法則に合わないのか、うまく魔法少女に変身できず、身体能力は並の女子中学生と同等だが、魔術で強化している。
魔法(魔術)は卓越した強化、回復、投影の魔術のみが使用可能な半端な状態。
また魔法少女の構造上、半ば不死身と化している。
彼女のSAN値(正気度)もサーヴァントの狂化具合に影響する。
【人物背景】
三滝原市の地域にいた魔法少女。
魔法少女とは自身の願望の成就と引き換えに魔女と戦う存在。
また、肉体は実質人間とはかけ離れたものに変異し、それは魔法少女の中でも一部の者しか知らない。
彼女もとある戦いの後に知ったのだが、その後の出来事に関する記憶を消失している。
令呪を使うほど失われた記憶が甦ると同時に絶望し、SAN値が下がる。三画使えば完全に■■になる。
彼女の影には時折、何か巨大なものが見えるらしい。
【方針】
聖杯とって人間に戻るぞ
最終更新:2015年05月02日 21:38