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天々座理世&ライダー ◆KQwctnrg6E



 『殺人は癖になる』。
 これは単なる快楽殺人鬼の嗜好を示した言葉ではない。

 例えば自身に大きな問題が迫ったとして、対処するための手段として殺人を選んだとしよう。。
 人一人の命を奪うとしう人道に外れた行為であるそれは、下手人が持つ問題解決の一手としてその手に加わる事となる。
 例え後悔が残っていたとしても、殺人という手段がその人生に現れた事は塗りつぶせない。

 やがてその邪法に対する忌避感よりも、手段としての魅力が上回った時。
 再び問題が迫った時、それを解決するため再び殺人に手を染める事となるのである。

 殺人は癖になる。その手に染み付いてしまうのだ。


 しかし、天々座理世という少女の事を誰が責められようか。
 真の記憶を急激に取り戻し、聖杯戦争の知識を得、サーヴァント・ライダーと出会いパニックに陥っていた彼女を。

 心の整理を行う間もなく他のマスターである少女とそのサーヴァントに、命を狙われていた彼女を。

 家族と自らの命を守る為に、ライダーの甘言に乗ってその力を行使してしまった彼女を。

 ――聖杯戦争の参加者として、人を殺してしまった彼女を、糾弾して良いものなのだろうか。



 その答えは出ないまま、罪を引きずり神に懺悔を行う間もなく彼女は再び他のマスターを殺した。
 友人に手をかけようとしていたから。彼女たちだって大事な存在だから、殺させる訳にはいかないのだから。
 ――だから、殺した。

 戦闘を察知し、追いかけてきた組もいた。
 彼女たちは事情を知らぬせいで、理世とライダーを血も涙もない殺人者と断定し有無を言わず襲いかかってきた。
 再び殺されそうになったのだ。
 ――だから、殺した。




 側にいた使い魔がまだ若い精神を正しく導いてくれる存在ではなく、口八丁で彼女を修羅と戦の道に誘う存在であったこと。
 心を落ち着ける間もなく、問答無用で命を狙おうとする他の組に幾度となく出くわしてしまったこと。
 彼女は掛け値なく不幸であった。自らの行いを顧みる暇もなく深淵に足を踏み入れてしまったのだから。


「……ライダー、私は……間違ってなんかないよな?」

 少女は自らの不幸を計れない。過ちを認められない。
 足の踏み場を確かめるように呟いたその言葉に、しかしそれとは対照的にライダーは明るく笑った。

「そうだとも。知っての通りこれは戦争、故に命の遣り取りは避けられなかった。理解出来ただろう?」
「だけど……私」

 階段から足を踏み外した少女は更に奈落に落ちていく。
 手を引いてくれる友は誰もいない。いるのは奈落から引きずり込む悪魔の誘いだけ。

「落ち込まなくていいんだマスター。戦うのはサーヴァントである俺の役目だ。
 それにこうなったのも、”何もしてないのに”襲ってきた奴らこそが事の元凶だろ?」
「……そうだ……私は、”何もしてないのに”……」
「挙句の果てには! 奴はマスターの友人達を手に掛けようとした。マスターを追い詰める、そのためだけに!」
「チノやみんなを……許せなかったんだ……」

 ふつふつと紡がれる言葉は理世の意志で呟いているようでいて、彼女自身の言葉ではないかのように無機質だった。
 まるで教本を音読しているように口を開く理世を見て、ライダーは蛇のような笑い声を漏らした。

「……ただ、どうあれ俺達が聖杯戦争の参加者である事は変えようのない事実だ。
 これからはてめェの身の振り方を決めておかなきゃならない」
「身の……振り方?」
「聖杯に何を願うか、だ。マスター、聖杯が手の内に収まらない限り、お前に安息は訪れない。
 どうあっても目を背ける事が出来ないんだよ」

 ふと、大きな扉が目の前にそびえ立つような感覚を覚える。
 誘われるように扉に手がかかるような気がして。その背中をライダーに押されて。



「……みんなを……みんなを、守らなきゃ……それで、聖杯を手に入れて」
「それで?」

 扉を開けた途端、知ってはならない世界が広がっていると分かっているのに。
 その先が楽園であるかのような錯覚から、理世は誘いを拒めなかった。

「聖杯戦争なんて、無かったことにする……そうすれば、いいんだ」

 開けてしまった。開けてはいけない扉を。

「シュロロロロロロ! 素晴らしい思想だマスター、流石は俺が仕えるだけはある。そこらの凡夫とは格も何もかも訳が違う!」

 ライダーが大げさに両手を広げ、主の発言を褒め称えた。

 そうだ。
 自分のためだけに、他人の命を奪う奴らとは違う。
 こうすれば、こうすれば奪われる命なんてない。自分が命を奪われる事なんてない。


「ああ……だから……私は、悪くない……」


 殺さないために、殺す。殺されないために、殺す。
 殺人に手を染めた少女は、殺人が己の一部となることから逃れられなかった。

 ライダーは、決して主の思想に従おうとは考えていない。
 彼にとてはマスターでさえ、己が聖杯を手に入れる為の手駒に過ぎない。
 取るに足らない少女など、せいぜいモルモットとしか考えていない彼に、マスターに対する忠誠心など微塵も無かった。
 そんな男と、紛うことなき外道と、少女は手を組んでしまった。

 罪から目を背けようとした少女が罪深いのか。
 それとも、少女が天に見放されていただけなのか。

 末期の時までに、果たしてその答えは出るのだろうか。




【クラス】
ライダー

【真名】
シーザー・クラウン@ONEPIECE

【パラメーター】
筋力D 耐久D 敏俊E 魔力A 幸運C 宝具B

【属性】
混沌・悪

【クラススキル】

対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 動物を操るには、手ずから改造を行う必要がある。

【保有スキル】

道具作成:C
 魔術的な道具を作成する技能。
 科学者でありながらも、大量破壊兵器を開発し続けた彼は
 薬物・毒ガスに纏わる兵器を開発する事が出来る。

自然系:B
 悪魔の実の体型の1つ。身体を自然物そのものに変化させる事が出来る。
 「ガスガスの実」の能力者であるライダーは身体を気体に変化させる事が出来る。
 筋力か幸運のどちらもB以上でない相手との戦いにおいて、宝具や魔術を伴わない物理攻撃を無効化する。

気体操作:B
 気体を操作する能力。
 可燃性ガス及び毒ガスを放出する事が出来るほか、ある程度なら酸素濃度を操作出来る。




【宝具】

『誘毒蜥蜴』(スマイリー)
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大補足:30人
毒ガス爆弾”H2S”硫化水素を凝縮した液体に悪魔の実「サラサラの実 モデル:アホロートル」を食べさせて生まれた生物兵器。
ライダーの意のままに動き、触れただけで猛毒が体内に回る。性質上、火をつけると爆発する。
もともとゲル状なため分裂することで分身したり、それを起点に遠距離移動する事も可能。
ただし不完全だったのか、体力のある者なら多少ならば毒を受けてもある程度は活動する事が出来るため、
その間に安全な場所に避難して治療を受ければ生き残れる。サーヴァントに対しては更に毒の効力が弱まる。


『死滅世界』(シノクニ)
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:100人
スマイリーに餌を与える事で生まれる巨大な毒ガスにして殺戮兵器。
シノクニはサーヴァントを含めた生物に触れると纏わりつき殻のように硬化。対象の全身を麻痺させ死に至らしめる。
死に至るまでは半日の時間を要するため、それまでに殻を破壊すれば救助は可能。
サーヴァントに対しては、ステータスにもよるが最初の効果が発動するまで更に時間がかかる。
この宝具を開放した時点でスマイリーは使用不可能となる。
また、そのままでは無差別に生物を襲うがライダーが同化する事で制御が可能となる。

【weapon】
薬品や毒ガス。

【人物背景】
新世界・パンクハザードに住む科学者。
大量破壊兵器の開発、特により多くの人間を殺せる兵器を作る事にしか興味がないマッドサイエンティストで、
科学班に追放されそうになった時に毒ガス爆弾を炸裂させパンクハザードを死の島へと変えた。
毒ガス爆弾の事故に関しては同僚であるペガパンクに責任を全て押し付ける。
そして囚人たちや部下、誘拐した子供たちに対し誠実なフリをして騙し実験台にし研究を続けていた。
言うまでもなく冷酷非道な人物で、人体実験や誘拐のみならず、子供たちに対しては逃亡防止のため
言葉巧みに薬物依存に仕立てあげている。
最終的には麦わら海賊団とトラファルガー・ローに攻めこまれて打倒され、彼らに捕縛された。

【サーヴァントとしての願い】
聖杯を手に入れ再び自由を。そしてどこでもいいので大量破壊兵器の開発と実験を存分に行う。


【マスター】
天々座理世@ご注文はうさぎですか?

【マスターとしての願い】
聖杯戦争のすべてを無かった事にする。

【weapon】
モデルガン

【能力・技能】
護身術

【人物背景】
喫茶店「ラビットハウス」でバイトをする男前な中学生。
軍人の娘で自身も訓練を積んでおりモデルガンを携帯している。
一方で本人は可愛らしいものや女の子らしいものに憧れを持っていたりする。

【方針】
聖杯を手に入れる為に動く。

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最終更新:2015年05月01日 22:52