ビアンコッドの手記

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ビアンコッドの手記 - (2012/03/13 (火) 22:57:42) の編集履歴(バックアップ)


文章を書くことは苦手らしく、日付と結果が簡単に記されているだけだ。時々思い出したように簡潔な文が添えられている。
※「」内は独り言みたいなものなので文章として書いているわけではないです。

211/04はじめての冒険 成功 同行:ルーシー・フェアリ
『ごくありふれたフレイル』を手に入れた。『駆け出しのビアンコッド』と呼ばれるようになった。
「ゴブリン以外大鼠しかいなかったんだけどー? でも武器ゲットしたし幸先いいっちゃいいよね多分」
「ルーシー? 英雄譚とか好きそうな感じだったねー。
しかしあんな敵を倒すことに使命感を覚えてるみたいなら、武器あげればよかったかなーって思ったり」

211/05遺跡探検依頼 成功 同行:ジステリ・シリデマリダ
「し、死ぬかと思った…… 金目になりそうなものがいっぱいあったから皆で拾っていったら、
なんかいきなり爆発して全身強打したし、ちょっと進んだらゾンビが出てきて吐きそうになったし、
変色した血っぽいのを見て最悪な気分のときになんか、オーカーゼリーっていうのが二回も襲ってきて……
六対一だったけど甘く見てたせいかもうボロボロ。早くメシ食って寝たい」
「ジステリって子はクールだった。ああいうタイプから見たあたしは少し五月蠅かったかも知れないね。
でも戦闘技術には目を見張るものがあったよ」
+ ...
追記:
目の前で仲間が倒れたと言った人がいた。
弟さんのもとにそのまた弟さんの亡骸を持ってきた人がいた。
はじめての冒険を終え、二ヶ月目の依頼で戻らない人は少なくないらしい。
冒険者稼業に死は付き物だ。あたしの依頼と照らし合わせて、忘れられない出来事。

211/06オーク討伐依頼 成功
「オークって、存在は知ってたけど実際に見てみるとデカいっつーかゴツいな!
性格がよろしければ故郷に働き手として送り込んでやりたかったよ。
……冒険? あー、片道三日かかる割にはパッとしないとこだったね。もう少しハイリターンな依頼こねーかなー」

211/07オーク討伐依頼 成功
「くそー、気ぃ緩んでたのか一発でアイツらを昇天させることができなくなってるな。もう少し楽させてくれよー。
下っ端のうちはそれで我慢しろってことですか、そーですか。んじゃもっと頑張ってやろーじゃねーの。
このあたしの名前が225以外にも知れ渡る前に終わるのは嫌だからさ」
+ ...
追記:
何故か酒場でオムライスブーム。薄焼き卵がいいかふわとろがいいかと訊かれても、うまけりゃどっちでもいい気がする。

211/08コボルド討伐依頼 成功 同行:エース・シュタールガルド
『半人前のビアンコッド』と呼ばれるようになった。
「夏の森あっちぃよ! 草いきれっつーの? わざわざそれを浴びに行ったよーなもんだよ。
水源があるみたいだからって期待したら沼だったし、皆が求めているも…… いや、これはピクニックではないな。
しかもまた日帰りじゃないって、なんだよ、結局のところ近場の方がいい結果出てるってことになるじゃねーか!」
「エース……年上っぽいからさん付けしよう、さんは如何にも兵士です、って格好してた人だけど……
あたしの気のせいかな、あの人の足跡だけ妙に深かったんだよねー。靴のサイズが小さかったわけではなさそーだけど」
+ ...
追記:
前にお酒を奢っていた人と、最初から酒場にいた方の黒ずくめの人が死んだらしい。
酒場には顔を出さなかったけど、何日かして名簿を見たらやっぱりそうだった。

211/09コボルド討伐依頼 成功
『槌術入門者・ビアンコッド』と呼ばれるようになった。
「ただただ単調で面白みに欠ける森だったね。鼠、狼、コボルド。殆ど戦闘、後は申し訳程度に設置しましたって感じの罠。
指輪を見つけたけど、価値がわからないので医者だったというねーさんに譲ったよ」
+ ...
追記:
父さんから珍しく手紙が来た。要約すると「母さんが倒れたので働き手が少なくなった。秋だけでいいので仕事を手伝ってくれ」とのこと。
あたしがこの道に進むことを決意した理由がわからないのか。でもまあ冒険者稼業というものは一年中同じ街に拘束されるようなものではないし、親の心配となっては一大事だ。
幸い来月の予定がすぐ明示される仕組みになっているので、それと照らし合わせて無理をしない程度にスケジュールを組めばいいか。
というわけでこれを書き終えると同時に荷造りに移行する。

211/10オーク討伐依頼 成功 同行:リンデール・ルネブルゥ
「遺跡に入ってすぐのオーカーゼリーも難なく倒せたし、これからが本番だって思ってたら
ずっと、いやずーっと歩きまわった先にやっとこさ討伐対象発見。即リンチでボコって終了。
やっぱり日帰りじゃないとこうなるか…… 報酬以外の金も貰えたけど、拍子抜け感がひどかったなこりゃ」
「リンデールはまず識別番号(ID)が一つ違いってことにびっくりした。財宝を見つけたときは嬉しそーだったな。
草の匂いがしたけど、田舎のとは比べ物になんないくらい素敵な香りだったよ」
+ ...
追記:
酒場に亡骸を運んできた方の黒ずくめの人が死んだらしい。
どういう人で、何のために冒険者になったかは知らないけど、もう少し頑張ってほしかったな……

先月もそうだったが、田舎行きの馬車に乗るとやることがなくなってしまうのは何故だろうか。
里帰りをしているはずなのに、あの街の賑わいが恋しい。

211/11狼討伐依頼 成功
「狩りに詳しくないあたしでも、狼に噛まれたらひとたまりもないってことは知ってる。
だから今回は矢を受けて弱った奴を選んで狙ってみたんだ。どーせ戦闘方法より結果が重視されるんでしょ、何も言われはしないって。
なかなか楽しい依頼だったけど、どーも歯応えがなかったよーな…… 今度から探検を希望してみよっと」

211/12コボルド討伐依頼 成功
「ねえ、なんで狼が洞窟に生息しているの……? そういう進化を遂げた新種の狼なの?
突っ込むべきところはそこではないと思うけど、わだかまりが残るというか…… つまらなかった」
「……お、おい! なんで来月も討伐依頼になってるんだよ! つまり、希望依頼変更届が受理されていないってことなのか?
どうしたんだよ冒険者生活…… 冒険の記憶がすっぽ抜けてるって人もいたみたいだし、ちょっとこれ、どうにかしてくれねーと困るって!」
+ ...
追記:
●依頼種別
討伐を優先  捜索を優先  護衛を優先  ○探検を優先  特になし 
●難易度
安全第一  危うきに近寄らず  ○実力相応  多少の危険も辞さない  危険であるほど良い 
●情報信頼度
○信頼度はあまり気にしない  信頼度を気にする  信頼度をとても気にする  むしろ信頼度が低い方がいい 

変更届の写しをとっておいた。これで探検依頼が来なかったら証拠として突きつけて文句言ってやる!

212/01ゴブリン討伐依頼 成功
「新年だね。街はいつも以上に賑わっていたけど、依頼に関してはそんなのどうでもいいことだよなー。
今回は洞窟のゴブリンを蹴散らすだけの簡単なおし…… あれ、一番初めに受けたのと変わりなくね?
まあ報酬は結構あったし、ゴブリンの御大将みてーのがいた点でかなり違ってたけどさ」
+ ...
追記:
エースさんが死んだらしい。
今までここに書いてた人達は、依頼で一緒になったことはないし、ただ酒場で目立った言動をしていたから覚えている、くらいのものだ。
けど、一度だけど、依頼で一緒になって、少しだけだけど、話したことがある人がああなってしまうなんて……

前に225の誰かが死んだとき、その亡骸を探して出かけた人がいた、という話は耳にしている。
一瞬そのことを思い出し、エースさんを探しに行こうとも考えたけど……
やっぱりだめだ、変わり果てたニコルズ(名前覚えた)の姿を見て泣いてしまったから。

あたしは弱虫なんだ。
上京してきたのは自分自身のためだからできたけど、誰かのために行動することはできないんだ。
名声と人脈が欲しいってのも、結局は自分が中心になって物事を考えていたってことに過ぎないじゃないか!

お墓があったら、そこに行ってこよう。あなたのことは忘れません。

212/02遺跡探検依頼 成功
「財宝目当てに今月から探検。片道四日だったから妙に身構えちまったけど、入口近くの小部屋にオークがいただけの狭いとこだったよ。
何回も言ってるけどさー、もうちょっと充実感のある冒険だったらよかったな。厳しい迷宮をくぐり抜けたのを見て『あんな若い娘っ子が!』なーんて言われてみたいんだよー」

212/03洞窟探検依頼 成功
『槌術初級者・ビアンコッド』と呼ばれるようになった。
「でかい石が首に当たって動かす度に…… いてててて! こりゃしばらくは部屋で静かにしなきゃいけないな……
ゾンビは鼻つまみながら攻撃できたけど、やっぱりオーカーゼリーは攻撃が通りにくくてどーも苦戦しちまう。
18の終わりをこんな格好で迎えるなんて嫌だよー! 早く治して来月に備えないと」

212/04洞窟探検依頼 成功
「だーかーらー! なんでこういうとこに入るとすぐ罠があって引っかかるんだよー! しかも落とし穴で擦り剥いたしー!
しかも今日は一緒になった奴らが我先にと攻撃しまくるから、あたしすっかり出遅れちまってさ……
やっぱり探検やめようかと思ったけど、自分で決めたことだからな、もう少し続けてみるよ」

212/05遺跡探検依頼 成功
『一人前のビアンコッド』と呼ばれるようになった。
「んー、罠が多く仕掛けられていたとこだったけど、護符持ってる子が全部気付いてくれたから助かったよ。
今回はなかなか財宝も多かったから満足といえば満足だなー。でも大蝙蝠相手に苦戦しちまった。もっと鍛えるべきってとこか」

212/06遺跡探検依頼 成功
「グールって死体を食う怪物だっけ? いつもとは違う雰囲気の怪物がいたから、危ないとこ来ちまったなーなんて皆と話してたんだよ。
そしたらでかい蛇はいるわ、黒くてぶよぶよしたのがいるわで大変だったけど、一撃一撃を慎重に当てたおかげで無事帰ってこれたってわけだ。
何事にも冷静に対処していかないとだめだな」

212/07遺跡探検依頼 成功
『とても出来の良い魔法書』を手に入れた。『槌術中級者・ビアンコッド』と呼ばれるようになった。
「楽しかったー! 財宝に武器として使えそーなもんにまたまた見たことのない敵。確か狼なんだけど二本足で立ってて……
まあいいや。そいつが何者だったかはともかく、ほぼ奇襲に近い形でアイツらをのめしてやったんで気持ちよかった!
ついでに魔法書を持って帰れたけど、なんだこれ? あたしじゃ使えそうもないし、売るか誰かにあげるかしないとなー」

212/08洞窟探検依頼 成功
「入り口から最初の部屋みたいなとこに出るまでが長かった! それ以外は、まー良かった方だったよ」

212/09遺跡探検依頼 成功
「矢の雨を受けちまった。言葉では軽かったように聞こえるかもしんねーけど、抜けば抜くほど痛みが激しくなって、今でも体を動かすのがキツいね。
黒いの――ブラックプディングだ、アイツとの二戦目でひどい傷を負った奴がいてさ…… その時地図を書ききるまで帰れない、ってのが探検の嫌なところだって気付いた。
今度から包帯とか常備しとこうかな? それよりもまずは帰省の支度だ!」