- 走り書きというよりも、書くのに慣れていないという印象の字が、 奔放な筆跡で綴られている。 ●黄金暦211年 6月 死ぬこと、悲しいことなんですね。 酒場で泣き叫んだ人がいました。笑って泣いてました。 弟が死んだらしいです。 他の人、泣いてました。 俺は死ぬの決まってます。 俺を食う竜いなくなった時、村の人泣いて怒りました。 俺が死ぬのも、悲しいことですか? 死んだ人、話してみたかったと思います。 死ぬの悲しい、そのことですか? 俺は死んでないです。一緒に行った人死んでないです。 狼を殺しました。 一緒に行ったティモさん、楽しそうに笑う人でした。 強くて頼もしくて、横にいてほっとしました。 博打誘われたけど、やり方わかりません。残念。 ●黄金暦211年 5月 5月。 合ってますか? 合ってますね。 暦を見ると、冬か春か分かるらしいです。 でも国によって違うらしいんです。 出てくるもの分からなくて、少し怖かったです。 行ったらコボルトでした。 ランさんという人一緒でした、包帯気にしていました。 怪我でしょうか。 剣を手に入れました。ランさん使うようでした。 剣少し悲しそうに見ていました。なぜでしょうか。 ●黄金暦211年 4月 日誌です。 俺をつれてきたひとが、俺は過去とか未来とかが弱いから、 日誌でそういうのを分かるみたいです。 モーリスって人と、木の話しました。 見たことない木の話、楽しかったです。 海に生える木の話したら、喜んでくれました。楽しい。 最初の仕事は、鼠を殺すのでした。 少ししんどかったけど、なんとか大丈夫です。 金貨を持って帰ったら、酒場にいたおじさんが一緒に酒飲んでくれました。 楽しかったです。