ラリオスの南側にあるマニリアの一地方。当然のことながら西方の影響が強い。
1. 【なりたち】
かつて現在のウェネリア諸島、マニリア諸島のあたりは陸地になっており、スロントスと呼ばれていた。
第一期におけるこれらの土地についてはあまり詳しい話が残っていない。これは第二期において神知者の中心地である「スロントス大公国」となり、太陽暦1050年に陸地の大半が海中に没しほとんどの都市と記録が失われたためである。
第三期においてこの地はラリオスとマニリアをつなぐ有力な交易ルートとなっていたが、ドーマルによって「大開放」が行われたため地位の低下が著しい。
2. 【民族・宗教】
バスティスやディターリを中心として、「交易王」と呼ばれるラリオス出身騎士の末裔がオーランス人の領民を支配していることが多い。スンチェン人はプラロレラに鹿の民が、ラマーリアにイノシシの民の末裔が住んでいる。
非人間種族としてはアーストラの森のアルドリアミが最も多く、新湿原にニュートリング、リゼルに独自の超王を戴いたドラゴニュートが存在する。
オーランス人は弾圧されておらず、旧来の信仰を残している。「交易王」はマルキオン教を実践している。ケタエラやセシュネラと違って第三期になってから一度も統一されておらず、宗教的な混乱が著しい。
3. 【農業・食文化】
エスロリアと西方の間にあり、穀物には不足しない。ただし、この地は第二期において「女神のすげ替え」が行われた地域であり、この地自体の穀物生産量はとてつもなく低い。
4. 【鉱業・工業】
ミスラリ山脈はグローランサ有数の銅鉱脈であるが、採掘はラリオス側で行われていることが多い。これはウェネリア側にはアーストラの森があり人間には近づきがたいためである。
「交易王」たちは何世紀にもわたってラリオスとマニリアをつなぐ“砦の鎖”を維持してきたが、海上交易によって苦境に立たされている。
この状況の中で俄然有利になったのが交易都市ハンドラである。現在はセシュネラのノロスと「聖王国」との中継交易だけではなく、ノシェイン川を経由してラリオスの産品も扱っている。
- ラマーリア
- バスティス
- ディターリ
- タリンの森
- アーストラ
最終更新:2012年09月17日 21:43