カイザーギドラを10万トン(100,000トン=10^8 kg)の質量を持つ怪獣とし、それを大気圏外(一般的には高度100km以上とされるカーマンラインを基準とする)まで押し出し、さら爆発四散させた「バーニングGスパーク熱線」のエネルギー換算を試みます。この計算は科学的推定に基づくもので、映画のフィクション性を踏まえた概算となります。
1. 必要なエネルギーの要素
カイザーギドラを大気圏外に押し出すには以下のエネルギーが必要と考えられます:
重力ポテンシャルエネルギー: 地球表面から大気圏外(高度100km)まで持ち上げるエネルギー。
運動エネルギー: カイザーギドラを宇宙空間に押し出すための初速を与えるエネルギー。
爆発四散のエネルギー: カイザーギドラの巨体を完全に破壊し、碎片を散らすエネルギー。
(1) 重力ポテンシャルエネルギー
物体を地球表面から高度 ( h ) まで持ち上げるための重力ポテンシャルエネルギーは以下で表されます:
E_p = m \cdot g \cdot h
m = 10^8 \, \text{kg}
(カイザーギドラの質量)
g = 9.8 \, \text{m/s}^2
(地球表面の重力加速度)
h = 100,000 \, \text{m}
(100km)
E_p = 10^8 \cdot 9.8 \cdot 10^5 = 9.8 \times 10^{13} \, \text{J(ジュール)}
ただし、実際には高度が上がるにつれて重力はわずかに減少します。正確には、重力ポテンシャルエネルギーの式 
U = -GMm/r
 を用い、地球表面(
r_1 = 6,371 \, \text{km}
)から高度100km(
r_2 = 6,471 \, \text{km}
)までの差を計算します:
E_p = GMm \left( \frac{1}{r_1} - \frac{1}{r_2} \right)
G = 6.674 \times 10^{-11} \, \text{m}^3 \text{kg}^{-1} \text{s}^{-2}
(万有引力定数)
M = 5.972 \times 10^{24} \, \text{kg}
(地球の質量)
r_1 = 6.371 \times 10^6 \, \text{m}
r_2 = 6.47
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