参加者の感想

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参加者の感想 - (2011/02/25 (金) 12:24:19) の編集履歴(バックアップ)


2/14は定員を大幅に超える方々にお越しいただきました。誠にありがとうございました。

ご縁玉イベントに参加された方々の感想が次々と寄せられています。掲載を許可くださった方々の感想を順次載せて参ります。



<8>


私たち、本当に感動しました。同行した2人も、お誘いしたご近所の方も感動していました。

娘も、話の具体的な内容は理解できなくても人の真摯な心というものはしっかり彼女の心の中に入っていったと思います。
「クチュリエさんがラピュタの曲を弾いたのが、もう本当に良かった!みんな泣いてたね。あんなきれいなチェロがきけて。」1番に言った言葉です。
翌日、突然娘が話し出しました。以下私たちとの会話です。
娘   「(クチュリエさんは)セロ引きのゴーシュみたい 」
父   「お父さんもそう思ったよ。病気を治すんだよね。」
母   「お母さんも!」
娘   「活動写真館の。」
母   「町の活動写真館のね。」
娘   「セロを弾く係りでした。私はそう考えているの。ずーっとそう考えているの。」


山田さんが1人からですよと仰った言葉が心に残りました。。
人と人との本物の魂の響きあいは他の人の魂まで届くのですね。

養護施設でのクチュリエさんが話していられたことがが印象的でした。

「親は必要だ。
ここの人たちは温かい。
私の探しているものはここには無かった。
でも、みんな温かい。」

私の探しているものはここには無かったという言葉を聴いて辛くなりました。
戦争によって両親を亡くした不条理は解決できないということなのでしょうか。
フランス人の養父母が、豊かな愛情を注いで、クチュリエさんの温かい魂を育み、クチュリエさんは山田さんの中に養父母と同じ魂を見出されたのですね。山田さんとの出会いによって、彼の魂は養護施設の子供たちへの共感と愛情に繋がっていったのだと思いました。人は愛情を与えられなければ人に与えることは難しいのだと思います。同じ原理で児童虐待、暴力の連鎖が途切れないことがうなずけるような気がします。

どの演奏も素晴らしかったけれど一番心に残ったのは天空の城ラピュタを唄いながらチェロの演奏をされた時です。チェロの音色と彼の声は、同じ魂から発せられる声音として、詩の意味を超えて心に迫ってきました。施設の子供たちが顔を伏せて感動のあまり涙を流していた様子に、胸がいっぱいになりました。
この子達にとってこの美しい経験が、きっと生きるための素晴らしい力になると思います。映画の後、エリックさんご本人の演奏を聞かせていただいて温かい美しい響きに心が満たされました。

山田さんは、ホスピスに入っていられたような状況で、ご自身の体も精神も辛かったでしょうに、終始にこやかに人への思いやりを最後まで 持ち続けていられたことが素晴らしいと思いました。何故そのようにしていらっしゃれるのか知りたいと思います。是非、山田さんの書かれた本を読ませていただこうと思っています。
山田さんの詩に曲をつけ、歌っていられる李政美さんのお話をしましたが、色々あるアリランの歌を私たちに教えてくださり、千尋が、「アリランは大事なお友達に会えますようにとお祈りしている」と言ったことなどをお話しました。思いがけないことでご縁があり嬉しいです。

山田さんからクチュリエさんへそして川島さんから私たちへと豊かなものを与えていただきましてありがとうございました。





<7>

エリックマリアさんのチェロは身体じゅうに響き渡り染み渡るものでした。
切なくて悲しくてでも強くて希望に満ちていました。
チェロの演奏であんなに強く感激を受けたのは初めてです。


私は母と自分の病気を通して「いのち」に向き合って以来、
自分はこれから先、どう生きていったらいいのだろう・・そんなことをずっと下をむいて考えてきました。


自分がもしいなくなったら誰にも迷惑がかからないようにいつでも身辺を整え、身軽にしておかな
くては・・と変な気負いが生まれてしまったり、人と本気本音でぶつかることをますます避けてしまったり。


山ちゃんの姿に、改めて生きる勇気を頂きました。
生きようよ、生きたいの、と叫び願う詩に心が折れそうなほどでした・・・。


どんなに願ってもいのちはいつか尽きてしまう。
10年先かもしれないし明日かもしれない。
今という一刻一刻、せいいっぱい悔いなく生きてゆくこと。
誰かのために生きていきたいと思いました。
本当にただただそれだけだと。


有縁千里来相曾
ご縁があればたとえ千里の道でも巡りあう・・
ということばを思い出しました。
想いはそこからも永遠に繫がり縁と縁を結び続けるのですね。
たくさんの方々と同じ時間を共にできたことに心から感謝しています。




<6>

みぞれ混じりの雨が降る中、大網まで「ご縁玉」の上映会に行ってきた。
何年か前の新聞に山ちゃんこと山田泉さんが紹介されていた。
その記事はとても印象に残っていた。
その後、彼女が亡くなり、パリ在住のチェリストとの生前の交流がドキュメンタリー
映画になったという記事を読んだ。ぜひ見たいと思った。
大網で上映会が行われると知ってすぐに申し込んだ。
開場は今にも雪になりそうな夜にも拘わらずたくさんの人であふれていた。

チェロの音が流れる中、映画が始まった。チェリストのエリックが山ちゃんとのことを語り始めた。
二人は長い付き合いの友達だったというわけでもないのに、なぜ、わざわざ日本に彼がやってきたのか、よくわからなかった。
でもご縁というのは付き合いの長さで計れるものではない。
その時に本当に必要な相手に出会うのがご縁なのだと思う。

ただチェロの力で山ちゃんを励ますということだけではなく、
ガンに侵されて、余命の少ない山ちゃんと日本で過ごす
ことがエリックにとっても必要なことだったのだと思う。
一流のチェリストとして活躍しているが、彼もまた
捨て子として養父母に育てられたという過去を持っていた。
命の授業の中で人が生まれてきた意味を最後まで問い続け
てきた山ちゃんの生き方に触れることが、彼にとっても自分の命と向き合うために必要な時間だったのかもしれない。

人との出会いは本人の意思を超えて、何か宇宙の中で仕組まれているものがあるのではないか。
まさにご縁の力だと思う。
今回、この作品に出会えて、私もまた自らの命を輝かせていくために、これからどんなふうに生きていったらいいのだろうって、改めて考えさせられた。
だれの命も尊いもので、人は幸せになるために生まれてくる。
そして自分にしかできないお役目をこの世にお返しするために命を授けられたのだと思う。
そのことの大切さを改めて考え、自分の命を生かしきろうと思った。
それが山ちゃんからのメッセージなんだなと私は思っている。



<5>

距離を越えた人と人との優しいつながりの素晴らしい映画に出ていた
エリックマリアさんが今度は生で演奏を始めた! 
まるで飛び出す絵本の様でした。

そして、演奏中のエリックマリアさんの手指に見入ってしまいました。

繊細で力強くて、だけどとても優しい手指で、お人柄は手に出るのだなと思いました。

実はチェロの演奏中、私は不思議な感覚に囚われていたのです。

チェロが奏でる音は空気を振動させ、色々な音は物語を語り始め、
「あれっ?どこかで味わった事のある感覚だぞ?」
思い出しました! 以前、山登りにハマッていた頃、
北アルプスを単独登山中に足(膝)を痛めてしまい、
何とか下山しなければとテーピングで固めてコース変更を余儀なくされたのでした。

予定外のコースを歩く事になり、恐らく無心だったのでしょう。
岩ばかりの稜線から少し下った樹林帯を歩いていた時でした。
木と岩しか無い場所でこう言う音は有り得ないでしょ!といった感じの色々な音階は私越しに会話を始めました。
まさしく、木と木が会話をしていて確かに意思を強く感じました。
これが俗に言う木の妖精、森の妖精達だったのでしょう。

この時と近い感覚だったのです。

心を込めたエリックマリアさんの演奏に感無量でした。




<4>

イベントに参加させていただいた翌朝、いつものように朝食の支度をしながら、
「ああ、やまちゃんは、あと何回、こうしてみんなの食事の支度ができるのだろう…なんて思ったことがあったかも…」
などとふと思い、いつもより丁寧にトントントンと、野菜を刻む私がいました。

その日は休みをとり、午後からの出勤だったので、
娘を幼稚園に送りました(いつもは夫の役目です)。
娘はそれがよほどうれしかったのか、
送り届け、車で去ろうとする私に、園舎の窓から身を乗り出すように、全身で「ばいばーい!」と、手を振っていました。

あらあら…とほほえましく思いながら車を走らせましたが、次の瞬間、ドッと涙がこぼれてきたのです。

自分でも予期せぬことで驚きました!
???これは何?

ラジオ番組に寄せられた視聴者からの投稿を耳にしても、
たわいもない話しに、涙腺が緩みっぱなし。

今、そんなことが続いています。

実は、目が悪いために映画の字幕がほとんど読めていなかったのですが、映像と、チェロの響きに、
言葉を超えた何かが確実に伝わり、無意識のうちに染みとおっている、そんな気がしています。

この春、やまちゃんが亡くなったのと同じ年になる私。
なんでもない、ほんとうに些細な日常の中に、
どれだけ美しいもの、尊いものがあるのか、気づかされました。

これは別のある方の言葉なのですが、
「今日のこの1日は、誰かが生きたかった1日なのかもしれない」
何も変える必要がない、そのままでいい、
一つひとつをかみしめて、生きていきたいと思いました。





<3>

この映画を見て、私は思いがけず、過去と向かい合うことになりました。
全編に流れるいのちの繋がりとチェロの音色に導かれ、私の周辺の死別が、辛く懐かしく思い出されました。
同じ病いで幼い子を残してなくなった親友のこと、ラピュタの曲で見送られた小さな友の葬儀、生きることを続けらなくなった多くの友のこと。

感傷にひたっていた映画中ほどだったでしょうか、もうあっぷあっぷというところで、、、、
画面に突如として、中学時代の恩師であった無着先生が登場し、はっと我に返り、過去の様々なことが突然頭の中によみがえって来ました。

なんで忘れていたのか。
30年以上前の私立中学校時代のことなんです。
山ちゃん先生の様子が、私が中学校時代に出会った熱い先生たちに重なりました。
全ての授業が熱くて熱くて、熱い大人は時にうっとうしい存在でしたが、熱さの中で、私も級友たちも生の感情をさらけ出して過ごしていました。
全ての授業がおもしろかったあの頃、無着先生は私の作文を初めて褒めてくれた大人、その他、たくさんのことを学びました。人権授業も、数学も、苦手だった体育も、すべて面白かったあの頃、それは全て大人の情熱の賜物でした。
その熱さゆえでしょうか、学内で軋轢があり、私たちの卒業と同時に多くの先生が辞められ、その送別会を、自分たちの卒業式後に生徒だけでしたこと。最後の通知表がもらわないままになっていること。大人に巻き込まれないで自分の人生に向かいたいと強く思ったこと。当時の出来事や感情の細かいところまでが、映画と重なって浮き上がってきました。

学校の変化のときに在籍していたということは、その後の人生に大きく影響がありました。良い教育を子どもに受けさせようとするときに、関わる大人には安定などなく、命けずる関わりを誰かがしなければならないということを身をもって知ったときだったと今になって思います。

今また、私が、今度は親として、変化の過程にある学校にいることは偶然のことではないのかもしれません。

思い出したこともご縁の一つなのでしょう。
縁とは、人と人の間にあるものであると同時に、過去と未来を繋ぐ橋のようなものですね。
これから先、私になにができうるのか、映画が終わってから改めて考えています。

考える機会を与えて下さったことに感謝いたします。





<2>


昨日は感動的なフィルムとチェロの演奏で
心が温かくなりました。
帰りの雨の中、映画のシーンが何度も思い
出されました。

トークセッションの最後にお話しさせていただきましたが、
私は山田泉さんと同じ豊後高田市で6歳から18歳までを
過ごしました。
たぶん、小・中・高校が彼女と同じなのではないかと
思います。私の故郷から彼女のような優しさと強さを
もった女性が生まれたことを誇りに思います。

そして、上映会が大網で開かれたことに驚きを禁じえません。
実は私は千葉市に住んでいますが、勤務先は求名にある城西国
際大学です。ここで働くようになって10年以上になるのに、今まで大網は職場までの通過地点に過ぎませんでした。
それが、豊後高田と大網とを繋ぐものがあったなんて・・・・・。何かご縁を深く感じます。






<1>


おかげでかけがいのない一夜を過ごすことができました。

やまちゃん、の一言ひとことは深く胸に飛び込んで
エリック・マリアのチェロは「命を燃やせ」と言っているかのようでした。
てんでバラバラに向いている60兆の細胞一個一個のベクトルを一気に「前」に向ける、そんな力をいただけたように思いました。

素敵なバレンタインデイをありがとうございました。



























































































































































































































































































































































































































































































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